第４７話 アーチャーフェリスのお話⑧　作：ハカラメ

注）ss初心者です！　二次設定その他もろもろにご注意ください。
パソコンを１０に更新したらネットに入れず、苦戦しました・・・
そんな訳で、お待たせしました！ フェリスちゃんのお話、完結です。


前回のあらすじ、月がきれいですね。


フェリス「あ、あたしと・・・つっ・・・つき～・・・」


ウォルフ「つき？　あぁ、確かに今日は月が綺麗だな。ルミナスもそう騒いでいたよ」
フェリス「！？　あ、あはは・・・た、確かに綺麗だニャ～・・・」

ルミナス「ガクッ」
ライラ「あぁ、これは終わったわね・・・」

フェリス（お、終わったニャ・・・あぁもう、あたしのバカ！）

ウォルフ「そうだフェリス。一緒に散歩しないか？ 月がよく見える、いい場所があるんだ」
フェリス「え！？　あ、はい！」

ルミナス「おおっ！？」
ライラ「よし、私たちも行くわよ！」サササッ


聖域東部、小高い丘にて...
フェリス「うわ～！ 月があんなに大きく見えるニャ！ ほら、ウォルフさんウォルフさん！」
ウォルフ「ハハハ、中々いい眺めだろ？ いつも天気がいいときは、ここまで歩いて来るんだよ」
フェリス「綺麗だニャ～・・・」
ウォルフ「・・・お前は覚えていないかもしれないが、お前と初めて会った夜も、こんな月がでていてなぁ・・・お前は、背中でグーグー寝ていたがな」
フェリス「ニャ！？ あ、あの時は疲れてたのニャ！ 突然襲われたから・・・」
ウォルフ「ま、待て待て！誤解を招くような言い方をするな！ それに、最初に手を出したのはそっちだろう！？」
フェリス「喧嘩両成敗ニャ」フンス
ウォルフ「うむ・・・納得がいかんな・・・」

フェリス「・・・ウォルフさん」
ウォルフ「なんだ？」
フェリス「・・・ありがとうニャ。あの時、あたしをライトロードに入れてくれて・・・」
ウォルフ「別に私のお陰じゃないさ。お前の努力の賜物だよ」
フェリス「ううん、違うニャ。ウォルフさんのお陰で、あたしは今ここにいるのニャ。ウォルフさんが手を差し伸べてくれなかったら、みんなとも会えてないし、こんな綺麗な月を、誰かと一緒に見ることなんて出来なかったニャ」
ウォルフ「・・・そうか。フェリス、今、幸せか？」
フェリス「・・・勿論ニャ。あたしは、みんなと会えて、ここで暮らせて、生きてて・・・とっても楽しいニャ！」
ウォルフ「そうか・・・よかった・・・」


フェリス「・・・ウォルフさん」
ウォルフ「なんだ？」
フェリス「聞いてほしい事があるのニャ」
ウォルフ「・・・さっきの話か？」
フェリス「月の話じゃないニャ。その・・・大事な話ニャ」
ウォルフ「むっ、大事な話？」
フェリス「・・・ウォルフさんは、あたしにとって、人生を変えてくれた恩人だニャ。ここでの暮らしも、修行も、ウォルフさんが助けてくれたから、すごく楽しかったニャ・・・あたしにとってウォルフさんは・・・」

フェリス「ウォルフさんは、世界で一番大切な人ニャ」

ウォルフ「フェリス・・・」

フェリス「だから・・・聞いてほしいのニャ。あたしの言葉を・・・」

フェリス「あたしは・・・」


フェリス「あたしは・・・ウォルフさんの事が・・・っ！！」



フェリス「すｋ」
ジェイン「おおぉぉ～い！！ ウォルフさ～ん、大変です～！！！」


ウォルフ「む、ジェインか！どうした、こんな所まで」
ジェイン「た、大変なんです！聖域内の結界が破られて、何者かが聖域内に侵入したみたいなんです！」
ウォルフ「何！？結界が破られたというのか？」
ジェイン「見回り当番だったガロスの目撃情報だと、結界は、破られたというよりも、自分から裂けたような状態だったと・・・」
ウォルフ「馬鹿な、結界が自ら人を招き入れるなんて、そんな事があり得るのか・・・？」
ジェイン「分かりません・・・侵入者はまだ見つかっていませんが、多分まだ森のどこかに・・・」
ウォルフ「分かった。ジェイン、戦える奴らをたたき起こして、全員総出で侵入者を捜索するぞ！」
ジェイン「は、はいっ！」
タタタッ・・・


フェリス「・・・」

ガサガサッ
ルミナス「フェリスちゃん・・・」ガサッ
ライラ「フェリス・・・」ガサッ

フェリス「・・・うぅ、うわあああぁぁぁんん！！！」(号泣)
ライラ「あなたはよく頑張った、すごく頑張ったわ。だから・・・今は泣きなさい・・・」だきっ
ルミナス「あとでジェインはあたしがぶっ飛ばしとくから・・・今は・・・泣いてもいいのよ・・・」だきっ

ライラ「・・・よし、今から女子会開くわよ！」
フェリス「・・・ふぇ？」グスン...
ルミナス「な、何で！？ 今日開いたばっかりじゃん！」
ライラ「分かってないわね・・・フェリスの敢闘をたたえて、今夜は朝まで飲み明かすわよぉ～～！！！」
フェリス「で、でも侵入者の捜索は・・・」
ライラ「そんなことは男勢に任しておきなさい。さぁ、今日はじゃんじゃん飲むわよ～、あははハハハ！！」

ルミナス「・・・ライラったら、ああやって騒いで、フェリスを元気づけようとしてるんだよね～」
フェリス「・・・あたしは、本当に本当に、幸せニャ」
ルミナス「？」
フェリス「こんなにいい親友が２人も持てて・・・」
ルミナス「ふぇ、フェリス・・・！」

フェリス「よぉ～～し！今日は飲むニャ！ていうか、振られてないんだから、落ち込む必要も無しニャ！！」
ルミナス「そうだよ、またチャンスはあるよ！」
ライラ「その時は、また私たちにまっかせなさ～い！！」


フェリス「いくぞ～！女子会、スタートニャっ！！！」



こうして、フェリス達の、長い長い１日は、どんちゃん騒ぎで幕を閉じたのであった...


～～～



？？？「・・・やっと着いた・・・」

？？？「ここが、ライトロード達の聖域・・・ジャスティス・ワールド・・・」





？？？「私、頑張るからね・・・お母さん・・・」




アーチャーフェリスのお話、完

第４８話に続く