第３５話 シーフライニャンのお話②　作：ハカラメ

注) ss初心者です！ 二次設定その他もろもろにご注意ください。
シーフ・・・ってなんでしょうか、泥棒じゃないだろうし...

前回のあらすじ、効果が弱くても、かわいいから大丈夫だ！


聖域内、竜小屋にて。

ウォルフ「・・・それで、私の所に来た、ということか」

ルミナス「そうなんですよ！ この子、ここで飼えませんか？ ちゃんとお世話しますから！」
ウォルフ「う～む、もうここにはライコウとグラゴニス達がいるからなぁ・・・食費の面もあるし、これ以上は少し厳しいかもしれんな・・・」
ルミナス「え～っ、そこをなんとか～！」

フェリス「意外だニャ...ウォルフさんが動物好きだったニャんて///」ポッ
ライラ「？」

ルミナス「ほら、この顔を見てもそんな事が言えますか！？」
子猫「にゃ～ん・・・」ウルウル
ウォルフ「むっ、だ、だが、しかしだな～・・・」
トコトコ
子猫「にゃ～ん、にゃ～ん」すりすり
ウォルフ「無理だな(キッパリ)」
ルミナス「でしょうね(ドヤァ)」
ウォルフ「よし、わかった。私がここで預かろう。ケルビムには、私がなんとしてでも説得してみせよう」
ルミナス「やったー！ ありがとうございます、ウォルフさん！」

ライラ「よかったわね、フェリス。あのネコ、飼えることになって」
フェリス「よ、よかったニャ～///」テレッ
ライラ「？？」

ウォルフ「そういえば、このネコにはまだ名前がないのか。さて、どんな名前にしようか・・・」
ルミナス「う～ん、ライコウ２号、とかどうです？」
ライラ「・・・あなた、ネーミングセンスないのね・・・」
ルミナス「！？」
ウォルフ「そうだ、フェリス。このネコ、お前が見つけてきたんだったな。なにかいい案はないか？」
フェリス「ニャッ！ あ、あたしですか・・・！？ え～と、え～～と・・・」

フェリス「い、犬がライコウだから、ネコは『ライニャン』、というのは・・・どうかニャ？」
ウォルフ「・・・」
フェリス「う～、ごめんなさいニャ！ やっぱりあたしもセンスがないニャ～！」

ウォルフ「いや！ いいじゃないか、ライニャン！ この子に合った、かわいらしい名前だ！」
フェリス「！！！」
ルミナス「ライニャンか・・・うん！ いい名前だね！」
ライラ「少なくとも、ライコウ２号よりはいい名前ね」
ルミナス「ちょっと！ ライコウ２号もセンスがあっていいでしょうが！」
ギャーギャー

ウォルフ「よかったな、いい名がついて。フェリスがつけてくれたんだぞ～」ナデナデ
ライニャン「にゃ～ん！」

フェリス「ウォ、ウォルフさんが気に入ってくれて、良かったニャ///」テレッテレッ
ライラ「・・・！」

～～～

その夜・・・

ルミナス「いや～、よかったねライニャン！ ウォルフさんの説得で、ケルビムさんも許してくれたんだって！」
ライラ(まぁ、ケルビムさんもかわいいもの好きだしね・・・)
ルミナス「そういえば、フェリスちゃん、あの後すぐに帰っちゃったね。なんかずっと顔真っ赤だったし・・・どうしたんだろ、風邪でもひいたのかな？」
ライラ「ふふふ...」
ルミナス「！？ ど、どうしたの、ライラ？」


ライラ「これは・・・面白い事になりそうね・・・」



シーフライニャンのお話、完

第３６話に続く