第４９話　三日目　「相棒」ＶＳ「師弟」②　作：白金　将

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残り残機

女戦士　３
射手　　３
剣士　　２
訓練生　２
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～夕方　死闘場～
女戦士（ある程度は押しきれるけど今頑張りすぎたら後が続かない……）
女戦士「ていっ！」ﾌﾞﾝｯ
剣士「おおっと！」ｶﾞﾝｯ
剣士「弱い弱い弱い！」ﾌﾞｩﾝ
女戦士「くっ……」ｶﾞｧﾝ

女戦士（壁際に追い詰められてきてる……）
女戦士（このままじゃ……）
剣士「オラァ！」ﾌﾞﾝｯ
女戦士「……！」ｶﾝｺｰﾝ

女戦士「とおりゃぁ！」ﾀｯ
剣士「！？」
剣士（壁を足場にして飛んだ……！）
女戦士「そしてぇぇぇぇ！」ｽｯ

ｶﾝｯ

格闘戦士「一本！」
剣士「あ……」
剣士（兜割り……だと……）




賢者「あ゛あ あ あ あ あ あ あ」
スカ黄「だ、大丈夫ですか？」
スカ青「顔真っ青」
賢者（剣士のばかばかばかばかぁ……！）
スカ黄「聞こえてないね……」
スカ青「？」



訓練生（矢をかわさない事には何も変わらない……）ｺﾝｯ
訓練生（……足に何か当たった）
訓練生（これ……あっ）

射手「っ！」ｽﾊﾟｯ

ﾋｭｩｩｩｩ

訓練生（地面に落ちてた木の板を……足で上げる！）ﾌﾐｯ
板「いよう」ﾑｸｯ

ｶﾝｯ
射手（防がれた……！）

訓練生（そしてこれを……蹴り飛ばす！）ｶﾞﾝｯ
射手「……！」

訓練生「今　で　す　！」ﾌﾞｩﾝ
射手「！」ｶﾞﾝｯ
吹き矢兵「一本！」



女王「面白くなって来たわね」
聖戦士「女戦士が勝つでしょうか」
女王「まだ勝負が決まるには早すぎるわよ」
女王「それに、見て見なさい？」
聖戦士「……？」
聖戦士「っ」



剣士「ハハハ……アハハハ……」
女戦士「……！？」
女戦士（剣士さんの目の色が変わった……！）

剣士「そうだ……そうこなっくちゃなぁ……」
剣士「倒し甲斐がないってものよ！」
女戦士「！？」
女戦士（この殺気……今までとは全然違う……！）
剣士「行くぞぉ！」ﾌﾞﾝｯ
女戦士（あ、隙が……）

ｶﾞﾝｯ

格闘戦士「一本！」
女戦士（速い……速すぎる……）
女戦士（今までが全部遊びに見える位……速すぎる……！）



射手（一本貰っちゃったんだし）
射手（武器が違う分障害物に気を付けなきゃ……）
射手（ここ辺りは木の箱が積んである場所だから死角は少ないんだし）

ｶﾞﾗｶﾞﾗ

射手「……？」
射手（上から……でもこの上に上るのは考えられないんだし……）

ｸﾞﾗｯ

射手（……！）
射手（木の箱が……崩れて来る……！）

ｶﾞﾗｶﾞﾗﾄﾞｯｼｬｰﾝ

射手（外に……外に出ないと……）


訓練生「こ　ん　に　ち　は」ﾌﾞﾝ
射手「……！」

ｶﾞﾝｯ

吹き矢兵「一本！」



～夕方　死闘場前の屋台～
調理師「お前が来るとは珍しいな」
エアトス「少し暇になった物で」
エアトス「ケガ人がいないことは嬉しい事ですけど」

エアトス「夕食の弁当を一つお願いします」
調理師「おうよ」
調理師「光の国の方には行ってるのかい？」
エアトス「ここに来る前に一度訪れました」
エアトス「少し揉めてたようですけど」
調理師「ふむ……」

調理師「何かあったのか？」
エアトス「里の近くの出来事ではなかったらしいので聞いては来ませんでしたが……」
エアトス「上の人たちが険しい顔をしていたことは覚えています」
調理師「何かなければいいんだけどな」
調理師「おっと、弁当だったな。持ってけ」
エアトス「ありがとうございます」