第２１話　司書「アマゾネスの賢者」②　作：白金　将

～夕方　射手の家～
射手「帰って来ちゃったんだし」
射手「女戦士さんはまだ帰って来ないから今のうちに隠す場所探すんだし」
射手「ベッドの下あたりに隠せばいいって賢者さん言ってたけど……」

女戦士「ただいまー！」
射手「お、おかえりなんだし！」ｶﾞｻｶﾞｻｯ
女戦士「射手ちゃんどうしたの？」
射手「何でもないんだし」
射手「ご飯出来てるから食べるんだし」
女戦士「おなかすいたぁ」
射手「今出すから座るんだし」
射手（な、なんとかばれてないみたいだし……！）


～２０分後～
女戦士「たべたねー」
射手「そうなんだし」
女戦士「眠くなってきたねー」
射手「そうなんだし」
女戦士「もう寝よっか」ｷﾞｭｩ
射手「はうわぁ」ｶｧ/
女戦士「おやすみ……」ｽﾋﾟｰｯ
射手「……」

射手「なんだか申し訳ないことしてる気がするんだし……」


～翌日　朝～
女戦士「今日は訓練生ちゃんと走り込みに行くんだ」
射手「いってらっしゃいなんだし」
女戦士「はーい！」ﾀｯﾀｯﾀｯ

射手「今のうちに読むんだし」ｺﾞｿｺﾞｿ

―　―　―　―　―　―　―
女戦士「」ｽﾋﾟｰｯ
射手「女戦士さんかわいいんだし」ﾑｸｯ
女戦士「射手ちゃぁん……」
射手「女戦士さん、ごめんなさいなんだし……！」
女戦士「……ふぇ？」
女戦士「射手ちゃん、やっ、そこはぁっ……！」
射手「も、もう限界なんだしぃぃ」ｷﾞｭｩｩ
女戦士「あっ、そんなところ、だめっ……ひああっ！」
―　―　―　―　―　―　―

射手（）ﾎﾟﾀｯ

射手（）ﾎﾟﾀﾎﾟﾀｯ

射手（……あう）ﾀﾞﾗﾀﾞﾗﾀﾞﾗ

射手（返却しよう）ﾄﾞﾊﾞｰｯ



～昼　図書館～
訓練生「付き合わせてしまってすいません」
女戦士「大丈夫だよー」
賢者「訓練生さんに頼まれてたトレーニングの本です」
訓練生「ありがとー」
女戦士「いっぱい本があるんですね……」
賢者「番付もあるから見て見たらどうです？」
女戦士「はいはーい」
賢者「これです」


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１位　　あまぞねすのえろほん　１
２位　　あまぞねすのえろほん　３
３位　　私の聖戦士様がこんなに可愛い訳がない　第１巻
４位　　私の聖戦士様がこんなに可愛い訳がない　第２巻
５位　　私の聖戦士様がこんなに可愛い訳がない　第３巻
６位　　今日からできる　女性が女性を落とすための１００の秘訣


女戦士「わぁ」ﾎﾟｶｰﾝ
訓練生「相変わらず聖戦士さんは人気ですね……」
賢者「なんで１と３が売れてるか調べたんですけど、聖戦士様の巻だったんですね」

女戦士「聖戦士さんって、そんなに人気があるの？」
賢者「はいっ！」
訓練生（あ、ｼﾞﾗｲ踏んだ）
賢者「普段は女王様の隣で何も話さずにいらっしゃる聖戦士様が裏では女王様からあんなことやこんなことを命じられてされるがままっていうのすごくすごく興奮しません？　それで聖戦士様は何も逆らえずに女王様の言う事聞いているけれど時間が経つにつれて彼女の方からも乗り気になって来て本来の仕事をしている時の自分と女王様と一緒にいたい自分が対立して心の中の葛藤と言いますかそうやっていつもの無言の顔の裏で仕事と恋愛に揺れている聖戦士様を想像するだけでもう鼻血がブゴォォって」

女戦士「アッハイ」ﾎﾟｶｰﾝ
賢者「それで恋愛の方を取って女王様に近づこうとするけれど女王様はなかなか聖戦士様を楽にしてくれなくてそうやって焦らしていく間にも聖戦士様の中で女王様への思いが募って募って耐えきれなくなっていく様子が何とも言えないくらいに可愛すぎて！　あと」

女戦士「よくよくわかりました」ｱﾝｸﾞﾘ
訓練生「ら、ランニングの続き、行きましょうか」
女戦士「は、はーい」（滝汗
賢者「はうえぇ……聖戦士様と女王様のカップリング最高なのです……」ﾆﾔﾆﾔ