第４２話　二日目　気だるげな朝　作：白金　将

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二日目　スケジュール

一回戦　……　　……　ＶＳ　……　……
二回戦　女戦士　射手　ＶＳ　弩弓隊隊長　調教師
三回戦　……　　……　ＶＳ　……　……
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～朝　射手の家～
射手「ＺＺＺ……」
女戦士「……む？」ﾑｸｯ

女戦士「射手ちゃん、朝だよ」ﾕｻﾕｻ
射手「ＺＺＺ……」ｽﾔｽﾔ
女戦士「むぅ……」
女戦士「昨日は眠れなかったのかな？」
射手「……ちゃん」
女戦士「！？」

射手「お姉、ちゃん……ＺＺＺ……」
女戦士「……」
女戦士「もう少しだけ寝よ」ｺﾞﾛﾝ

女戦士「私にも妹がいたらこんな感じだったのかな……」ｷﾞｭ
射手「……」ｽﾔｧ
女戦士（ほんとうにかわいいなぁ）ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ



～朝　図書館（賢者の部屋）～
賢者「ＺＺＺ……」
賢者「……ん？」ﾑｸｯ

賢者「ご飯作っててくれたの」
剣士「たまにはと思ってな」
剣士「あまり凝ったものは作れないが……ほらよ」
賢者「あら、嬉しいわ」ﾆｺﾆｺ
剣士「一緒に食うか」

賢者「二回戦は明日だったかしら」ﾊﾟｸﾊﾟｸ
剣士「そうだな。今日は一日何もない」ﾊﾟｸﾊﾟｸ
賢者「ねえ」
剣士「？」

賢者「今日は二人で見て回らない？」
剣士「それもいいな」
剣士「訓練生の様子も見て行きたいが、構わないか？」
賢者「大丈夫よ。彼女は大切なパートナーじゃない」
賢者（出来ることは少ないけど……一緒にいるだけでも嬉しい）



～朝　女王の間～
女王「……」
女王「……やっちゃったわね」
聖戦士「ＺＺＺ……」
エアトス「ＺＺＺ……」
女王「二人には飲ませすぎちゃったかしら」

女王「そろそろ起きないとね」ﾑｸｯ
聖戦士「う……女王……ＺＺＺ……」ｷﾞｭ
エアトス「んにゃぁ……ＺＺＺ……」ｷﾞｭ
女王「……」
女王「手詰まりかしら」

聖戦士「女王……」ﾑﾆｬﾑﾆｬ
エアトス「じょおうさまぁ……」ﾑﾆｬﾑﾆｬ
女王「あと二時間ほどで出ないといけないのに……こうなったら奥の手しかないわね」



～午前　救護テント～
訓練生「ここで迎える朝はやっぱり嫌ですね……」
スカ黄「足のケガ大丈夫？」
訓練生「大分治りましたよ。夕方には歩けるようになるんじゃないでしょうか」

スカ黄「今日は女戦士さんと射手さんが出るんだって」
スカ黄「見に行くんだったら手伝おっか？」
訓練生「嬉しいけど、私は遠慮しておこうかな。スカウトちゃんだと支えきれないから」
スカ黄「うー」
スカ青（暗に背の小ささを批判されてる……）

スカ青「……エアトス、来ない」
スカ黄「昨日いっぱい飲んでたって聞いたよ」
スカ黄「足の治療、上手くできるといいね」
訓練生「私の足はどうなっちゃうんだろ……」ｼｭﾝ



～午前　水浴び場～
吹き矢兵「あ、女王」
吹き矢兵「聖戦士さんとエアトスさん連れて何するんだ？」
女王「これを……こう！」ﾌﾞﾝｯ

ｻﾞﾊﾟｰｯ

聖戦士「！？」
エアトス「！？」
女王「夢の世界から帰って来られたかしら？」

聖戦士「も、申し訳、ございません」
エアトス「うう、寒い……です」
聖戦士（まだ頭が朦朧としている……飲み過ぎた……）
エアトス（訓練生さんの朝のストレッチが残ってたんだった……）ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

女王「それじゃ、行くわよ。試合に遅れたら容赦しないから」
二人「はい……」



～午前　射手の家～
女戦士「よーし、今日は頑張るよー！」
射手「女戦士さんは相変わらず元気いっぱいなんだし」
射手（まだちょっとだけ眠いんだし……）

射手「これに勝ったら明日の二回戦にも出られるんだし」
射手「逆に負けたらここで終わりだから頑張るんだし」
女戦士「はーい」
女戦士「スカウトちゃんたちの分も頑張るよ！」
射手「そうなんだし」
女戦士（トーナメント……教えてもらったことを使って精一杯やらないと！）