第１３話　師匠「アマゾネスの剣士」③　作：白金　将

～夕方　水浴び場～
射手「たまには一人で水浴びだし」ｻﾞﾊﾟｰｯ
射手「早く帰って女戦士さんに晩御飯作るんだし」

？？？「」ｶﾞﾔｶﾞﾔ
？？？「」ｶﾞﾔｶﾞﾔ

射手「誰か来たから隠れるんだし」
射手「やっぱり人前に出るのは慣れないんだし」

女戦士「誰もいない……」
剣士「どうした？」
女戦士「な、なんでも」
剣士「へぇ」
射手（あれは女戦士さんと剣士さん！？）ｺｿｯ
射手（そう言えば今日は一緒に練習するんだって……）
射手（そろそろ練習が終わったんだし……？）

女戦士（また二人きりになっちゃった）ﾎﾞｫ
剣士「よし。今日は疲れただろうし、さっさと水浴びするか」
女戦士「はいっ」
剣士「くーっ、訓練の後の水浴びはやっぱり最高だ」ｻﾞﾊﾟｰｯ
女戦士「そうですねー」ｻﾞﾊﾟｰｯ
女戦士（水浴びする姿もカッコいいよぅ……）

剣士「そうだ」
女戦士「どうかしましたか？」
剣士「今日、射手の家に行ってもいいかな」
女戦士「射手さんの都合によりますけど……」
射手（おうちに来るんだし……？）
剣士「たまには彼女の料理も食べたくなってね」
女戦士「そうなんですか」
射手（そう言えば最近剣士さん家に来てなかったなぁ）

剣士「よし、さっさと終わらせるぞ」
女戦士「はいっ」
女戦士（今のうちに剣士さんの身体を見ておかないと……）ｶｧｧ///
剣士「あんまりじろじろ見るな……」ｷﾞﾛｯ
女戦士「すいません……」
女戦士（剣士さんの目がまた変わった……？）
剣士「聞こえねぇな」
女戦士「す、すいません……！」
剣士「アーアー聞こえない」
女戦士「すいませんでしたー！」
射手（女戦士さん遊ばれてる……）

剣士「仕方ねぇ。ほらよ」ﾋﾞｼｬｰﾝ
女戦士「ああぁっ……！」
剣士「後で一つ言う事を聞いてもらおうか」
女戦士「はい……」ｼｮﾎﾞｰﾝ
女戦士（なんだか複雑な気分……でも嬉しい）
射手（女戦士さんが完全にリードされてるんだし……）


～夜　射手の家～
射手「なんとか二人より先に帰って来たんだし」

女戦士「ただいまー」
剣士「いよう、射手元気にしてるかー？」
射手「お、おかえりだし。そしていらっしゃいだし」
女戦士「おなかへった……」ｷﾞｭﾙﾙ
剣士「私も腹が減ったなぁ」
射手「今作るんだし」


～一時間後～
剣士「――とまぁ、そういう事があってだな」
女戦士「剣士さん人生経験豊富ですね……」
剣士「なぁに、聖戦士には負けるよ」
射手（やっぱり仲良くなってるんだし）
射手（この気持ちは何なんだし……？）
射手「出来たんだし」
剣士「おーっ、やっと出来たか」
女戦士「やったー！」

～十分後～
剣士「あー、食った食った。御馳走様」
女戦士「剣士さん物凄い食べっぷりですね」
射手「女戦士さんも結構食べたんだし」
剣士「酒も出してもらったし……あー、もう動けねーや」ﾆﾔﾆﾔ
女戦士（訓練の時と別人……）
剣士「んー、女戦士ちゃーん、今日は一緒に寝よーぜ？」ｷﾞｭｩ
女戦士「あうぅ」
女戦士（た、食べられちゃう！　このままだと剣士さんに食べられちゃう！）
射手「剣士さん、ここは私の家なんだし」ｺﾞｺﾞｺﾞ
剣士「あーわりぃわりぃ。ちょっと借りてくぜー」ｺﾞﾛﾝ
女戦士「あーうー」ｺﾛﾝ
女戦士「ＺＺＺ……」
射手（こうなると剣士さんは動かないんだし……）
射手（こっそり隣に寝るんだし）ｺﾛﾝ


～数時間後～
女戦士「……起きちゃった」
剣士「ぐう……」ｷﾞｭ
射手「むにゃ……」ｷﾞｭ
女戦士（剣士さん力が強いよ……）
女戦士（射手さんも頑張ってる……）

女戦士（なんだかわけわからないよぉ……）