日常編:Aパート・消えた中学時代　作：ドクダミ2号

山崎「なぁ、お前って中学時代何してたの？」
山ちゃんが突然こんな事を聞いてきた。
翔「はぁ？どういう意味だよ」
山崎「だってさー、俺考えてみたら、中学時代お前の事あんまり見かけなかったなーって思って。授業もサボってたみたいだし」
翔「・・・お前にゃ関係ねーよ。サボりたかったから、サボっただけだ」
山崎「お？何やら怪しーですな〜。裏がありそうですなー」
翔「はぁ・・・。もうこの話は終わりでいいだろ！あんまり首突っ込むとぶっ殺すぞ！」
そう言って翔は出て行った。
山崎「これは・・・気になりますな〜」
？？？「ボクも気になる」
突然誰かが山崎に話しかけてきた。
山崎「ハッ！あ・・・あなたは！」
帰り道。翔はブツブツ言いながら帰っていた。
翔「まじ何なんだよ・・・。急にさぁ。あー腹たつ！」
そう言いながら小石を蹴った。
すると。
不良「イテッ！」
翔「やべ・・・」
危険を感じた翔は走って逃げ出した。しかしこれが裏目に出た。
小石を蹴って当てたと言う罪が、丁度後ろを歩いていた女子生徒になすり付けられたらしい。しかも・・・
翔「うえぇ！？ツァン！？」
そう、後ろを歩いていたのはあのツァンだった。彼女の性格を考えると一悶着ありそうである。
不良「あぁん？お嬢ちゃん？石を蹴っちゃダメだよー？頭に当たったよー？どうしてくれんのかなぁ？」
ツァン「ボク、やってないから。言いがかりつけないで」
あらら・・・やっぱり。翔はそんな事を心の中で言った。
不良「はぁ！？女だからって何もしないと思ったら大違いだぞ！こっち来いや！」
ツァン「ちょ！止めて！離して！」
不良「うるせぇ！この慰謝料は金じゃなくて身体で払ってもらうぞ！」
・・・はわわ、どうしよう。どうすればいいの？どうすればいいんだよ？どういう行動が正解なの！？
そんな時ヒョッコリ山崎が現れた。
山崎「なんかヤバそうじゃね！？オイオイどうすんだよ！？」
翔「どうするって・・・！どうするの？」
山崎「お・・・お前助けて来いよ！お前なら不良位楽だろ！？」
翔「何を思って言ってんだよ！！」
山崎「じゃぁ助けないの！？鬼！人でなし！ドライモンスター！自家発電三郎！！」
翔「自家発電三郎って誰だ！！あぁもう！！わーったよ！！行けばいいんだろ！？行ってくるよ！！」
翔は半ば不服そうに駆け出した。そして不良に掴みかかった。
翔「その辺にしとけ。邪魔だ。消えろ」
しかし不良は予想外の反応を見せた
不良「あぁん！？うるせぇ・・・あ、あぁぁ！て・・・てめぇは！」
翔「？」
不良「た、助けてー！」
翔「はい！？」
不良はまさかの命乞いをしてきた。
不良「お前はロケランの翔だろ！？俺は忘れねぇぞ！あの時のことは！」
翔「何？そのアダ名・・・てかあの時って？」
翔は何を言われているのか全く分からなかった。
不良「2年前だ！俺はお前に喧嘩売って、ボコボコにされて、全治3カ月の怪我を負わされたんだよ！」
翔「・・・。あぁ、思い出したあの時のクソ雑魚シャバゾウか。」
不良「頼むー！助けてくれー！」
翔「超シャバい・・・。まぁいいや。二度とすんなよ。あと、なんでロケラン？」
不良「それはお前のパンチがロケラン並だからだよ！」
そう言って不良は走って逃げた。
山崎「なるほど。お前は中学時代、不良になっていたんだな。納得」
ツァン「確かに」
翔「ん？んん！？何これ？どゆこと？仕組んでたのか！？」
山崎「違う違う。不良の件はたまたまだよ。ただツァンと中学時代が気になるって話をしてたのさ」
ツァン「そういう事。正直、ボクも気になってたから・・・」
翔「知られたくない奴らに・・・知られてしまった・・・」
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後にこの事は学校中に広がったが特に何もなかったと言う。
fin