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第三十二話「侵略の一手」 作:イクス
第三十二話「侵略の一手」
日本に散らばった精霊を集める為に、『決闘者の王国』を開こうとしたロベルトの前に現れた、闇の王と名乗る謎の男。その人物は、とても人間の姿をしていなかった。
侵略の一手として、ここを侵略すると語るソイツに対し、デュエルで勝たなければいけなくなったロベルト。
子供達の為、そして遊太君の為に、このデュエルを勝たなければいけない!
5・ロベルトのターン
「手札から、スケール3の『相克の魔術師』をセット! これで、スケール1と3となり、レベル2のモンスターがペンデュラム召喚可能に……だが、それだけはどうでも良い!」(ロベルト手札3→2)
(相手が何かを隠しているなら……さっさと終わらせるしかない! このデュエル……何が起こるかわからない!)
「場から罠カード『戦線復帰』を発動! 墓地のモンスターを守備表示で特殊召喚する! アブソリュートを特殊召喚!」
(このモンスターなら、この場を一気に決められる効果を持つ……これで一気に決める!)
「Pスケールの『相克の魔術師』の効果発動! 自分フィールド上に存在するエクシーズモンスターを、自身の持つランクと同じレベルとして扱える! アブソリュートのレベルを、7にする!」
「エクシーズモンスターに、レベルを与えるモンスター……まさか、ここからエクシーズ召喚を!?」
「私はレベル7となっているアブソリュートと、レベル7のメテオバーストで、エクシーズ召喚!」
「ほう……エクシーズモンスターを素材としてエクシーズ召喚を行うのか……」
「黒鋼の翼を持つ覇王の竜よ、その四元に秘められた力を、戦場に現出せよ! 現れろ、ランク7『覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン』!」
攻撃力3000の超大型エクシーズモンスターが現れる。そして……。
「エクシーズモンスターを素材とした、リベリオン・ドラゴンの効果発動! 相手フィールドのレベル7以下のモンスターを全て破壊し、その数×1000ポイントダメージを与える。更に、このターンリベリオン・ドラゴンは3回攻撃を可能とする! 喰らええ!」
「す、凄い! この効果と攻撃が通れば、奴を絶対に倒すことができる!」
リベリオン・ドラゴンの、背中の翼からレーザーが発射されようとする。
「これで、決まりだ!」
「ほう……ここで決めに来たか……だが、そうはさせないさ。場から速攻魔法『帝王の剛毅』を発動! 私のフィールドの、通常召喚したレベル5以上のモンスターをリリースすることで、相手の表側表示のカード1枚の効果を無効にする! 我がグランマーグをリリースして、覇王黒竜の効果を無効にする!」(闇の王墓地4→6)
「何!?」
カードより発射された雷撃によって、リベリオン・ドラゴンの効果は無効化されてしまう。それにより、破壊も行われず、3回攻撃も付与されない。
「そ、そんな……リベリオンが、防がれるなんて……」
「ついでに、我は1枚ドロー。どうした? ここで決めるのでは無かったのか?」
「くっ……だが、リベリオン・ドラゴンは、攻撃できる! 行け! リベリオン・ドラゴンで、『氷帝メビウス』を攻撃! 反撃のディスオベイ!」
リベリオン・ドラゴンの攻撃によって、メビウスが破壊される。ダメージが加わるが、闇の王は特に、何も動じない。
「……それで? どうするのだ?」(闇の王ライフ8000→7400)(闇の王墓地6→7)
「くっ……私はカードを1枚セットして、ターンエンド……!」(ロベルト手札1→0)
ロベルト
ライフポイント8000
手札枚数0枚
モンスター1体
『覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン』(攻撃表示・攻撃力3000・ランク7・闇属性)
魔法・罠ゾーンのカード2枚
発動しているカード3枚
『竜脈の魔術師』(スケール1)
『相克の魔術師』(スケール3)
『星霜のペンデュラムグラフ』(永続魔法)
墓地の枚数6枚
除外されているカード0枚
エクストラPカード枚数5
ロベルトは、遊太に逃げろと行ったが、遊太はまだ逃げていなかった。
「遊太君、逃げろと言ったのに、どうしてまだそこにいるんだい……」
「逃げられないと思っているから……それに、ロベルトさんが心配だから……」
「君まで巻き込まれてしまう。だからさっさと逃げるんだ!」
「でも……」
「人の事を心配する前に、自分の心配をしたらどうかね? 私のターン、ドロー!」(闇の王手札2→3)
6・闇の王ターン
「我は手札から、魔法カード『汎神の帝王』を発動! 手札の『真源の帝王』を墓地へ送り、我は2枚ドローする!」(闇の王墓地7→9)
「更に我は、墓地の『汎神の帝王』を除外して効果発動。デッキより3枚『帝王』魔法カードを公開し、相手にランダムに選ばせる。その中の1枚を、我は手札に加える。さあ、選べ」(闇の王墓地9→8)(闇の王除外0→1)
「……私は、真ん中のカードを選ぶ」
「ほう……これは良いカードだ。私は手札より、魔法カード『深淵の帝王』を発動、手札の帝モンスター『怨邪帝ガイウス』を相手に公開し、私はデッキより『帝王』魔法カード『烈旋の帝王』を手札に加える」(闇の王手札3→4)(闇の王墓地8→9)
「更に我は、墓地から罠カード『真源の帝王』の効果を発動。墓地から『帝王』カードを除外し、コイツを特殊召喚する。我は『深淵の帝王』を除外し、特殊召喚する!」(闇の王墓地9→7)(闇の王除外1→2)
「更にだ……我は手札から速攻魔法『烈旋の帝王』を発動! 相手モンスター1体を対象に発動。ソイツは、我の生け贄とすることができる!」(闇の王手札4→3)(闇の王墓地3→4)
「何……!? 私のモンスターをリリース素材にするだと……!?」
「それにより、我は覇王黒竜と『真源の帝王』をリリースし、手札からレベル8の『怨邪帝ガイウス』をアドバンス召喚する! 現れよ、進化した最上級の帝王よ!」(闇の王手札3→2)(闇の王墓地7→8)(ロベルト墓地6→9)
黒い雷を纏った球体から現れた、闇の帝王。攻撃力は2800と、強力だ。
「そして、『怨邪帝ガイウス』の効果発動! 相手カードを除外し、1000ポイントのダメージを与える! 更に、それが闇属性モンスターだったとき、そのカードを全て除外する! 更に更に! ガイウスは闇属性モンスターを生け贄とした時、対象を2枚にできる! 我は、貴様の『相克の魔術師』と、永続魔法『星霜のペンデュラムグラフ』を除外する!」
「何!? ぐあああっ!」(ロベルトライフ8000→7000)(ロベルト除外0→2)
除外によるダメージが、ロベルトを襲う。それにより、ロベルトにもダメージが加わる。
「ロベルトさん!」
「な、なんだ……この痛みは……?」
「言っただろう、これは闇のデュエルだと。このデュエルで受けるダメージは、全て現実のダメージとなる。よって、1000ポイント分のダメージを受けてもらった」
「何……? デュエルの痛みを、現実にするだと……?」
「そして、私は『怨邪帝ガイウス』で貴様にダイレクトアタック!」
「ぐっ、ぐううああああっ!」
(ロベルトライフ7000→4200)
「ろ、ロベルトさあん!」
「ぐっ……ダメージに比例して、痛みも強くなるのか……これは……」
「闇の力で受けるダメージは、人間くらいでは痛みが何倍にも膨れ上がる。最も、我は闇の力を糧としているから、何も問題はないがな……」
「ず、ずるいぞ! 相手だけが痛みを感じるなんて、デュエルに集中できるはずないじゃないか!」
「くっ……これぐらいの痛みで、デュエルを諦めてたまるか……!」
「続行するのか? 更なる痛みを感じるのもいとわずに」
「どんなことがあろうとも、私は勝つ! 勝ってみせる! 子供達と、遊太君の為に……!」
「ぼ、僕の為に……でも、これ以上は駄目だよ!」
「いいや、デュエルは勝敗が決まるまで、中断することは許されない。それに、ディスクのサレンダー機能も封じられているようだ……」
「だから、私は負けない! 罠カード発動! 『ダメージ・サモン』! 戦闘・効果でダメージを受けた時、自分の手札・墓地からモンスター1体を、特殊召喚する! 今、受けたダメージは2800。よって、墓地から『オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン』を、特殊召喚する!」
「ふむ、続けるか。では、こちらのメインフェイズ2に入るぞ。私はカードを1枚伏せて、ターンエンドだ」(闇の王手札2→1)
闇の王
ライフポイント7400
手札枚数1枚
モンスター1体
『怨邪帝ガイウス』(攻撃表示・攻撃力2800・レベル8・闇属性)
魔法・罠ゾーンのカード1枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数8枚
除外されているカード2枚
7・ロベルトのターン
「私のターン、ドロー!」(ロベルト手札0→1)
「私は手札から、魔法カード『ペンデュラム・ホルト』を発動! エクストラデッキに、Pモンスターが3体以上いる時、デッキからカードを手札に加えられなくする代わりに、2枚ドローできる!」(ロベルト手札0→2)(ロベルト墓地9→10)
「私は手札より、スケール8の『時読みの魔術師』をPスケールにセット! これにより、レベル2から7までのモンスターがペンデュラム召喚可能に! ペンデュラム召喚! 手札より、レベル2『EMトランプ・ガール』! エクストラデッキから、レベル3チューナー『貴竜の魔術師』! レベル4『虹彩の魔術師』!」(ロベルト手札1→0)
(これで……再びレベル7のメテオバーストと、融合モンスターガトリングールを呼び出せば、勝つことができる! 残念だが、もうここでお終いだ!)
「私はモンスター効果を――」
「おっと、ここで我は貴様の特殊召喚にチェーンして、伏せカードを発動させる。恐らく貴様はP召喚で一気に展開することによって、一気に巻き返しを測るようだが……残念ながらそうはいかんのだよ。お前のそのエクストラデッキからのP召喚も……これにて終焉だ」
「何が言いたい!?」
「我は速攻魔法『終焉の地』を発動! 相手が特殊召喚に成功した時、フィールド魔法を発動できる! そして、これが我が領域! フィールド魔法『真帝王領域』を我がフィールドに発動!」(闇の王墓地8→9)
辺りに漂う黒い靄が形を帰る。そして、一つへの領域へと形を変えて行った。
「何だ……このフィールドは……」
「教えてやろう。この領域では、コントローラーのフィールドにアドバンス召喚されたモンスターがいないと、エクストラデッキから特殊召喚することはできん!」
「な……何!? 嘘……だろ……?」
「貴様のペンデュラム召喚。強いがそれは、エクストラデッキからの展開を第一に考えているから出来る強さだ。それを封じてしまえば……怖くはない」
「う……く……ターン……エンド……!」
「そ、そんな……ロベルトさんの持ち味かつ、強力なペンデュラム召喚を、こんな形で封じてくるなんて……!」
ロベルト
ライフポイント4200
手札枚数0枚
モンスター1体
『オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン』(攻撃表示・攻撃力2500・レベル7・闇属性)
『EMトランプ・ガール』(守備表示・守備力200・レベル2・闇属性)
『貴竜の魔術師』(守備表示・守備力1400・レベル3・炎属性)
『黒牙の魔術師』(攻撃表示・攻撃力1700・レベル4・闇属性)
魔法・罠ゾーンのカード0枚
発動しているカード2枚
『時読みの魔術師』(スケール8)
『竜脈の魔術師』(スケール1)
墓地の枚数9枚
除外されているカード2枚
8・闇の王のターン
「私のターン、ドロー」(闇の王手札1→2)
「さて……貴様のお得意の戦術を封じたは良いが、これだけではまだ反撃されるかもしれんなあ。希望はほんの一欠片も残さず潰すのが、我の流儀だ。更なる絶望を、貴様に与えてやろう」
「やれるものなら……やってみろ!」
「ならやるぞ。墓地の『真源の帝王』の効果発動。墓地の『帝王の烈旋』を除外し、このカードを特殊召喚する」(闇の王墓地8→6)(闇の王除外2→3)
「更に墓地より『帝王の轟毅』を発動。このカードを除外することで、属性を1つ宣言する。このターンの終了まで、フィールドの表側表示のモンスターは全て、宣言した属性となる。我は光属性を宣言する!」
(闇の王墓地6→5)(闇の王除外3→4)
「更に、フィールド魔法『真帝王領域』の効果発動! 手札に存在する、レベル8の帝モンスターのレベルを2つ下げる。これにより我は、このモンスターを生け贄1体でアドバンス召喚する! 『真源の帝王』を生け贄に、現れよ、稲光に紛れて相手の内なる力を破壊する帝王よ! レベル8『轟雷帝ザボルグ』!」(闇の王手札2→1)(闇の王墓地5→6)
雷雲の中より現れた、更にパワーアップした雷帝ザボルグ。そして、効果が……。
「『轟雷帝ザボルグ』のモンスター効果発動! フィールド上のモンスター1体を破壊する! 更に、破壊したモンスターが光属性だった時、破壊したモンスターのレベル・ランクの数だけ、エクストラデッキのモンスターを墓地へ送る!」
「な、何!?」
「そ、そんな……エクストラからの召喚を封じるだけじゃなくて、更にエクストラに直接ダメージを……!」
「無論、この効果はお互いのエクストラに影響されるが……生憎、我のエクストラには、捨てたくても捨てるカードが無いのだよ! 残念だったな、フハハハ!」
「そ、そんな……」
「我は貴様の場にある『オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン』を破壊し、レベル分のエクストラデッキのカードを墓地へ送る! レベル7、合計7枚のカードを墓地へ送れ。そしてザボルグの効果、リリースしたモンスターが光属性だった場合、貴様のエクストラから墓地へ送るモンスターは我が決めさせてもらおう」
「な……に……」
「貴様の表側表示のPモンスター、全てを墓地へ送り、残りの厄介そうなエクストラのカードを全て墓地へ送ってもらう」
「う……く……」(ロベルト墓地9→16)
「そして、我は速攻魔法カード『フル・アタック』を発動! フィールドに存在する全てのモンスター攻撃表示にする。そういえば、まだ貴様の場には残しておいた『家臣トークン』があったなあ。これに攻撃することは、どういうことかわかるか?」
「……ああ、言わずともわかるさ」
「そこの遊太とかいう小僧に、何か言い残すことがあれば……言ってやってもかまわんぞ? どうせ我の勝ちなのだから」
「えっ、僕!?」
「……わかった」
ロベルトは、遊太の方に向き直り、重い口を開く。
「遊太君……これだけは言っておきたい。例え、圧倒的な力で押さえつけられたとしても、侵略などという、存在してはならない力に屈してはいけない。諦めないで、屈服しさえしなければ、きっと道は開けるはずだ。だから……奴を倒すのは君だ。君さえ残ってくれれば、私の希望は潰えることはない。例え私が……闇に飲み込まれたとしても……君ならきっと、やれるはずだ。君にはその力が……あるはずだから」
「何……何、言っているんですか……ロベルトさん。いきなり、そんなことを言われたって……僕はどうしたら……!?」
「心配するな、いずれわかるさ……いずれな……」
「最後の会話は終わったか? 終わったなら、我のターンにさせてもらいたいのだが」
「ああ……伝えたいことは、もう伝え終えた」
「なら我のバトルフェイズ! 『怨邪帝ガイウス』で、攻撃力0の家臣トークンを攻撃! そしてフィールド魔法『真帝王領域』の効果を発動! アドバンス召喚されたモンスターが攻撃する時、攻撃力を800アップさせる!」
「ぐああああっ! くっ、こんなダメージなんかに、屈する私ではない!」(ロベルトライフ4200→600)
「なら、絶対の屈服を与えよう。『轟雷帝ザボルグ』で、『オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン』を攻撃!」
「うぐああああっ!」
「ろ、ロベルトさあんっ!」
「遊太君……君は……私の希望だ……!」
(ロベルトライフ600→0)
闇のデュエルが終わり、闇の瘴気が晴れる。だが……。
「ゲームオーバーだ、ロベルト・フランシス。闇のデュエルの罰ゲームを、受けるがいい……」
闇の王の手から、糸のような物が伸び、ロベルトの体を包んでいく。それを見て、ロベルトは。
「遊太君……これを、受け取ってくれ!」
デッキから取り出し、遊太に投げつけたカードは、先程ロベルトが使っていた『アストログラフ・マジシャン』のカードだった。
ロベルトの体は、全て糸に包まれる。そして、一つの繭になって……闇の王の所に向かって行った。
「そ、そんな……」
「さて、次はお前の番だ。最も……お前は闇のデュエルを仕掛ける必要はない。今ここで貴様を我が闇の眷属としてやろう」
「う、うわあああ!」
闇の王の手から、糸のような物が出る。それにより、遊太を包もうとしているのだろうが、その時だった。突如遊太のデッキが輝き、中から『イクスロードナイト・アルファ』が現れる!
「あ、アルファ!?」
「ヌン!」
「な、何!?」
アルファは糸を切断し、闇の王にダメージを与える。そして、遊太にこう語る。
「逃げるぞ、遊太!」
「で、でもロベルトさんが……」
「今は、逃げるのだ! 態勢を立て直すのだ!」
「う……うわあああっ!」
遊太はドアを開けて、闇の王に背を向けて逃げる。後ろを振り向かず、全力で逃げる。すると、闇の王の声が聞こえてくる。
「フハハハ! 今は逃げるが良い。だが、我が侵略の一手は、今この時をもって完成系に近づいた! あのお方も、喜んでくれるに違いない。さあ、我が侵略にひれ伏せよ、この世界の生き物達よ! フハハハハハハ!」
闇の王の笑い声が、遊太の耳に響く。その声を振り払うかのように、遊太はミナコ社の出口へと走って行った。そして、外に出た時、遊太は……。
「ロベルト……さん。ロベルトさあああん! うわああああ!」
ただ、泣き叫ぶことしかできなかった。
第三十二話。終わり。
日本に散らばった精霊を集める為に、『決闘者の王国』を開こうとしたロベルトの前に現れた、闇の王と名乗る謎の男。その人物は、とても人間の姿をしていなかった。
侵略の一手として、ここを侵略すると語るソイツに対し、デュエルで勝たなければいけなくなったロベルト。
子供達の為、そして遊太君の為に、このデュエルを勝たなければいけない!
5・ロベルトのターン
「手札から、スケール3の『相克の魔術師』をセット! これで、スケール1と3となり、レベル2のモンスターがペンデュラム召喚可能に……だが、それだけはどうでも良い!」(ロベルト手札3→2)
(相手が何かを隠しているなら……さっさと終わらせるしかない! このデュエル……何が起こるかわからない!)
「場から罠カード『戦線復帰』を発動! 墓地のモンスターを守備表示で特殊召喚する! アブソリュートを特殊召喚!」
(このモンスターなら、この場を一気に決められる効果を持つ……これで一気に決める!)
「Pスケールの『相克の魔術師』の効果発動! 自分フィールド上に存在するエクシーズモンスターを、自身の持つランクと同じレベルとして扱える! アブソリュートのレベルを、7にする!」
「エクシーズモンスターに、レベルを与えるモンスター……まさか、ここからエクシーズ召喚を!?」
「私はレベル7となっているアブソリュートと、レベル7のメテオバーストで、エクシーズ召喚!」
「ほう……エクシーズモンスターを素材としてエクシーズ召喚を行うのか……」
「黒鋼の翼を持つ覇王の竜よ、その四元に秘められた力を、戦場に現出せよ! 現れろ、ランク7『覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン』!」
攻撃力3000の超大型エクシーズモンスターが現れる。そして……。
「エクシーズモンスターを素材とした、リベリオン・ドラゴンの効果発動! 相手フィールドのレベル7以下のモンスターを全て破壊し、その数×1000ポイントダメージを与える。更に、このターンリベリオン・ドラゴンは3回攻撃を可能とする! 喰らええ!」
「す、凄い! この効果と攻撃が通れば、奴を絶対に倒すことができる!」
リベリオン・ドラゴンの、背中の翼からレーザーが発射されようとする。
「これで、決まりだ!」
「ほう……ここで決めに来たか……だが、そうはさせないさ。場から速攻魔法『帝王の剛毅』を発動! 私のフィールドの、通常召喚したレベル5以上のモンスターをリリースすることで、相手の表側表示のカード1枚の効果を無効にする! 我がグランマーグをリリースして、覇王黒竜の効果を無効にする!」(闇の王墓地4→6)
「何!?」
カードより発射された雷撃によって、リベリオン・ドラゴンの効果は無効化されてしまう。それにより、破壊も行われず、3回攻撃も付与されない。
「そ、そんな……リベリオンが、防がれるなんて……」
「ついでに、我は1枚ドロー。どうした? ここで決めるのでは無かったのか?」
「くっ……だが、リベリオン・ドラゴンは、攻撃できる! 行け! リベリオン・ドラゴンで、『氷帝メビウス』を攻撃! 反撃のディスオベイ!」
リベリオン・ドラゴンの攻撃によって、メビウスが破壊される。ダメージが加わるが、闇の王は特に、何も動じない。
「……それで? どうするのだ?」(闇の王ライフ8000→7400)(闇の王墓地6→7)
「くっ……私はカードを1枚セットして、ターンエンド……!」(ロベルト手札1→0)
ロベルト
ライフポイント8000
手札枚数0枚
モンスター1体
『覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン』(攻撃表示・攻撃力3000・ランク7・闇属性)
魔法・罠ゾーンのカード2枚
発動しているカード3枚
『竜脈の魔術師』(スケール1)
『相克の魔術師』(スケール3)
『星霜のペンデュラムグラフ』(永続魔法)
墓地の枚数6枚
除外されているカード0枚
エクストラPカード枚数5
ロベルトは、遊太に逃げろと行ったが、遊太はまだ逃げていなかった。
「遊太君、逃げろと言ったのに、どうしてまだそこにいるんだい……」
「逃げられないと思っているから……それに、ロベルトさんが心配だから……」
「君まで巻き込まれてしまう。だからさっさと逃げるんだ!」
「でも……」
「人の事を心配する前に、自分の心配をしたらどうかね? 私のターン、ドロー!」(闇の王手札2→3)
6・闇の王ターン
「我は手札から、魔法カード『汎神の帝王』を発動! 手札の『真源の帝王』を墓地へ送り、我は2枚ドローする!」(闇の王墓地7→9)
「更に我は、墓地の『汎神の帝王』を除外して効果発動。デッキより3枚『帝王』魔法カードを公開し、相手にランダムに選ばせる。その中の1枚を、我は手札に加える。さあ、選べ」(闇の王墓地9→8)(闇の王除外0→1)
「……私は、真ん中のカードを選ぶ」
「ほう……これは良いカードだ。私は手札より、魔法カード『深淵の帝王』を発動、手札の帝モンスター『怨邪帝ガイウス』を相手に公開し、私はデッキより『帝王』魔法カード『烈旋の帝王』を手札に加える」(闇の王手札3→4)(闇の王墓地8→9)
「更に我は、墓地から罠カード『真源の帝王』の効果を発動。墓地から『帝王』カードを除外し、コイツを特殊召喚する。我は『深淵の帝王』を除外し、特殊召喚する!」(闇の王墓地9→7)(闇の王除外1→2)
「更にだ……我は手札から速攻魔法『烈旋の帝王』を発動! 相手モンスター1体を対象に発動。ソイツは、我の生け贄とすることができる!」(闇の王手札4→3)(闇の王墓地3→4)
「何……!? 私のモンスターをリリース素材にするだと……!?」
「それにより、我は覇王黒竜と『真源の帝王』をリリースし、手札からレベル8の『怨邪帝ガイウス』をアドバンス召喚する! 現れよ、進化した最上級の帝王よ!」(闇の王手札3→2)(闇の王墓地7→8)(ロベルト墓地6→9)
黒い雷を纏った球体から現れた、闇の帝王。攻撃力は2800と、強力だ。
「そして、『怨邪帝ガイウス』の効果発動! 相手カードを除外し、1000ポイントのダメージを与える! 更に、それが闇属性モンスターだったとき、そのカードを全て除外する! 更に更に! ガイウスは闇属性モンスターを生け贄とした時、対象を2枚にできる! 我は、貴様の『相克の魔術師』と、永続魔法『星霜のペンデュラムグラフ』を除外する!」
「何!? ぐあああっ!」(ロベルトライフ8000→7000)(ロベルト除外0→2)
除外によるダメージが、ロベルトを襲う。それにより、ロベルトにもダメージが加わる。
「ロベルトさん!」
「な、なんだ……この痛みは……?」
「言っただろう、これは闇のデュエルだと。このデュエルで受けるダメージは、全て現実のダメージとなる。よって、1000ポイント分のダメージを受けてもらった」
「何……? デュエルの痛みを、現実にするだと……?」
「そして、私は『怨邪帝ガイウス』で貴様にダイレクトアタック!」
「ぐっ、ぐううああああっ!」
(ロベルトライフ7000→4200)
「ろ、ロベルトさあん!」
「ぐっ……ダメージに比例して、痛みも強くなるのか……これは……」
「闇の力で受けるダメージは、人間くらいでは痛みが何倍にも膨れ上がる。最も、我は闇の力を糧としているから、何も問題はないがな……」
「ず、ずるいぞ! 相手だけが痛みを感じるなんて、デュエルに集中できるはずないじゃないか!」
「くっ……これぐらいの痛みで、デュエルを諦めてたまるか……!」
「続行するのか? 更なる痛みを感じるのもいとわずに」
「どんなことがあろうとも、私は勝つ! 勝ってみせる! 子供達と、遊太君の為に……!」
「ぼ、僕の為に……でも、これ以上は駄目だよ!」
「いいや、デュエルは勝敗が決まるまで、中断することは許されない。それに、ディスクのサレンダー機能も封じられているようだ……」
「だから、私は負けない! 罠カード発動! 『ダメージ・サモン』! 戦闘・効果でダメージを受けた時、自分の手札・墓地からモンスター1体を、特殊召喚する! 今、受けたダメージは2800。よって、墓地から『オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン』を、特殊召喚する!」
「ふむ、続けるか。では、こちらのメインフェイズ2に入るぞ。私はカードを1枚伏せて、ターンエンドだ」(闇の王手札2→1)
闇の王
ライフポイント7400
手札枚数1枚
モンスター1体
『怨邪帝ガイウス』(攻撃表示・攻撃力2800・レベル8・闇属性)
魔法・罠ゾーンのカード1枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数8枚
除外されているカード2枚
7・ロベルトのターン
「私のターン、ドロー!」(ロベルト手札0→1)
「私は手札から、魔法カード『ペンデュラム・ホルト』を発動! エクストラデッキに、Pモンスターが3体以上いる時、デッキからカードを手札に加えられなくする代わりに、2枚ドローできる!」(ロベルト手札0→2)(ロベルト墓地9→10)
「私は手札より、スケール8の『時読みの魔術師』をPスケールにセット! これにより、レベル2から7までのモンスターがペンデュラム召喚可能に! ペンデュラム召喚! 手札より、レベル2『EMトランプ・ガール』! エクストラデッキから、レベル3チューナー『貴竜の魔術師』! レベル4『虹彩の魔術師』!」(ロベルト手札1→0)
(これで……再びレベル7のメテオバーストと、融合モンスターガトリングールを呼び出せば、勝つことができる! 残念だが、もうここでお終いだ!)
「私はモンスター効果を――」
「おっと、ここで我は貴様の特殊召喚にチェーンして、伏せカードを発動させる。恐らく貴様はP召喚で一気に展開することによって、一気に巻き返しを測るようだが……残念ながらそうはいかんのだよ。お前のそのエクストラデッキからのP召喚も……これにて終焉だ」
「何が言いたい!?」
「我は速攻魔法『終焉の地』を発動! 相手が特殊召喚に成功した時、フィールド魔法を発動できる! そして、これが我が領域! フィールド魔法『真帝王領域』を我がフィールドに発動!」(闇の王墓地8→9)
辺りに漂う黒い靄が形を帰る。そして、一つへの領域へと形を変えて行った。
「何だ……このフィールドは……」
「教えてやろう。この領域では、コントローラーのフィールドにアドバンス召喚されたモンスターがいないと、エクストラデッキから特殊召喚することはできん!」
「な……何!? 嘘……だろ……?」
「貴様のペンデュラム召喚。強いがそれは、エクストラデッキからの展開を第一に考えているから出来る強さだ。それを封じてしまえば……怖くはない」
「う……く……ターン……エンド……!」
「そ、そんな……ロベルトさんの持ち味かつ、強力なペンデュラム召喚を、こんな形で封じてくるなんて……!」
ロベルト
ライフポイント4200
手札枚数0枚
モンスター1体
『オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン』(攻撃表示・攻撃力2500・レベル7・闇属性)
『EMトランプ・ガール』(守備表示・守備力200・レベル2・闇属性)
『貴竜の魔術師』(守備表示・守備力1400・レベル3・炎属性)
『黒牙の魔術師』(攻撃表示・攻撃力1700・レベル4・闇属性)
魔法・罠ゾーンのカード0枚
発動しているカード2枚
『時読みの魔術師』(スケール8)
『竜脈の魔術師』(スケール1)
墓地の枚数9枚
除外されているカード2枚
8・闇の王のターン
「私のターン、ドロー」(闇の王手札1→2)
「さて……貴様のお得意の戦術を封じたは良いが、これだけではまだ反撃されるかもしれんなあ。希望はほんの一欠片も残さず潰すのが、我の流儀だ。更なる絶望を、貴様に与えてやろう」
「やれるものなら……やってみろ!」
「ならやるぞ。墓地の『真源の帝王』の効果発動。墓地の『帝王の烈旋』を除外し、このカードを特殊召喚する」(闇の王墓地8→6)(闇の王除外2→3)
「更に墓地より『帝王の轟毅』を発動。このカードを除外することで、属性を1つ宣言する。このターンの終了まで、フィールドの表側表示のモンスターは全て、宣言した属性となる。我は光属性を宣言する!」
(闇の王墓地6→5)(闇の王除外3→4)
「更に、フィールド魔法『真帝王領域』の効果発動! 手札に存在する、レベル8の帝モンスターのレベルを2つ下げる。これにより我は、このモンスターを生け贄1体でアドバンス召喚する! 『真源の帝王』を生け贄に、現れよ、稲光に紛れて相手の内なる力を破壊する帝王よ! レベル8『轟雷帝ザボルグ』!」(闇の王手札2→1)(闇の王墓地5→6)
雷雲の中より現れた、更にパワーアップした雷帝ザボルグ。そして、効果が……。
「『轟雷帝ザボルグ』のモンスター効果発動! フィールド上のモンスター1体を破壊する! 更に、破壊したモンスターが光属性だった時、破壊したモンスターのレベル・ランクの数だけ、エクストラデッキのモンスターを墓地へ送る!」
「な、何!?」
「そ、そんな……エクストラからの召喚を封じるだけじゃなくて、更にエクストラに直接ダメージを……!」
「無論、この効果はお互いのエクストラに影響されるが……生憎、我のエクストラには、捨てたくても捨てるカードが無いのだよ! 残念だったな、フハハハ!」
「そ、そんな……」
「我は貴様の場にある『オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン』を破壊し、レベル分のエクストラデッキのカードを墓地へ送る! レベル7、合計7枚のカードを墓地へ送れ。そしてザボルグの効果、リリースしたモンスターが光属性だった場合、貴様のエクストラから墓地へ送るモンスターは我が決めさせてもらおう」
「な……に……」
「貴様の表側表示のPモンスター、全てを墓地へ送り、残りの厄介そうなエクストラのカードを全て墓地へ送ってもらう」
「う……く……」(ロベルト墓地9→16)
「そして、我は速攻魔法カード『フル・アタック』を発動! フィールドに存在する全てのモンスター攻撃表示にする。そういえば、まだ貴様の場には残しておいた『家臣トークン』があったなあ。これに攻撃することは、どういうことかわかるか?」
「……ああ、言わずともわかるさ」
「そこの遊太とかいう小僧に、何か言い残すことがあれば……言ってやってもかまわんぞ? どうせ我の勝ちなのだから」
「えっ、僕!?」
「……わかった」
ロベルトは、遊太の方に向き直り、重い口を開く。
「遊太君……これだけは言っておきたい。例え、圧倒的な力で押さえつけられたとしても、侵略などという、存在してはならない力に屈してはいけない。諦めないで、屈服しさえしなければ、きっと道は開けるはずだ。だから……奴を倒すのは君だ。君さえ残ってくれれば、私の希望は潰えることはない。例え私が……闇に飲み込まれたとしても……君ならきっと、やれるはずだ。君にはその力が……あるはずだから」
「何……何、言っているんですか……ロベルトさん。いきなり、そんなことを言われたって……僕はどうしたら……!?」
「心配するな、いずれわかるさ……いずれな……」
「最後の会話は終わったか? 終わったなら、我のターンにさせてもらいたいのだが」
「ああ……伝えたいことは、もう伝え終えた」
「なら我のバトルフェイズ! 『怨邪帝ガイウス』で、攻撃力0の家臣トークンを攻撃! そしてフィールド魔法『真帝王領域』の効果を発動! アドバンス召喚されたモンスターが攻撃する時、攻撃力を800アップさせる!」
「ぐああああっ! くっ、こんなダメージなんかに、屈する私ではない!」(ロベルトライフ4200→600)
「なら、絶対の屈服を与えよう。『轟雷帝ザボルグ』で、『オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン』を攻撃!」
「うぐああああっ!」
「ろ、ロベルトさあんっ!」
「遊太君……君は……私の希望だ……!」
(ロベルトライフ600→0)
闇のデュエルが終わり、闇の瘴気が晴れる。だが……。
「ゲームオーバーだ、ロベルト・フランシス。闇のデュエルの罰ゲームを、受けるがいい……」
闇の王の手から、糸のような物が伸び、ロベルトの体を包んでいく。それを見て、ロベルトは。
「遊太君……これを、受け取ってくれ!」
デッキから取り出し、遊太に投げつけたカードは、先程ロベルトが使っていた『アストログラフ・マジシャン』のカードだった。
ロベルトの体は、全て糸に包まれる。そして、一つの繭になって……闇の王の所に向かって行った。
「そ、そんな……」
「さて、次はお前の番だ。最も……お前は闇のデュエルを仕掛ける必要はない。今ここで貴様を我が闇の眷属としてやろう」
「う、うわあああ!」
闇の王の手から、糸のような物が出る。それにより、遊太を包もうとしているのだろうが、その時だった。突如遊太のデッキが輝き、中から『イクスロードナイト・アルファ』が現れる!
「あ、アルファ!?」
「ヌン!」
「な、何!?」
アルファは糸を切断し、闇の王にダメージを与える。そして、遊太にこう語る。
「逃げるぞ、遊太!」
「で、でもロベルトさんが……」
「今は、逃げるのだ! 態勢を立て直すのだ!」
「う……うわあああっ!」
遊太はドアを開けて、闇の王に背を向けて逃げる。後ろを振り向かず、全力で逃げる。すると、闇の王の声が聞こえてくる。
「フハハハ! 今は逃げるが良い。だが、我が侵略の一手は、今この時をもって完成系に近づいた! あのお方も、喜んでくれるに違いない。さあ、我が侵略にひれ伏せよ、この世界の生き物達よ! フハハハハハハ!」
闇の王の笑い声が、遊太の耳に響く。その声を振り払うかのように、遊太はミナコ社の出口へと走って行った。そして、外に出た時、遊太は……。
「ロベルト……さん。ロベルトさあああん! うわああああ!」
ただ、泣き叫ぶことしかできなかった。
第三十二話。終わり。
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123 | プロローグ「出会いは突然に」 | 1842 | 3 | 2018-01-27 | - | |
170 | 第一話「六道遊太、デュエルと出会う」 | 1488 | 1 | 2018-01-28 | - | |
94 | 第二話「六道遊太、デュエルスタンバイ!」 | 1377 | 3 | 2018-01-30 | - | |
142 | 第三話「ロードナイトVSC・HERO」 | 1207 | 1 | 2018-02-05 | - | |
77 | 第四話「大会にて」 | 1000 | 1 | 2018-02-11 | - | |
129 | 第五話「カリンとカードの精霊の話」 | 1088 | 1 | 2018-02-14 | - | |
119 | 第六話「戦いの幕開け」 | 1004 | 1 | 2018-02-18 | - | |
215 | 第七話「大鴉の特訓」 | 1115 | 1 | 2018-02-22 | - | |
84 | 第八話「知多泉、デュエルスタンバイ!」 | 980 | 0 | 2018-02-25 | - | |
179 | 第九話「儀式降臨のサフィラ」 | 1033 | 0 | 2018-03-02 | - | |
90 | 第十話「驚きの予選会」 | 1103 | 1 | 2018-03-05 | - | |
81 | 第十一話「ペンデュラムと、英雄騎士達」 | 1177 | 2 | 2018-03-10 | - | |
87 | 第十二話「プラクサス大会スタート!」 | 1035 | 0 | 2018-03-13 | - | |
149 | 第十三話「恐怖のロックバーン」 | 1130 | 2 | 2018-03-17 | - | |
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149 | 第十五話「アキラ君の思い」 | 1162 | 2 | 2018-03-29 | - | |
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67 | 特別編「乙女の対決、ブラマジガール!」 | 670 | 0 | 2020-11-05 | - | |
62 | 第八十一話「高き壁」 | 625 | 0 | 2020-11-22 | - | |
70 | 第八十二話「強き者」 | 676 | 0 | 2020-12-05 | - | |
51 | 第八十三話「エキシビションマッチ」 | 629 | 0 | 2021-01-01 | - | |
69 | 第八十四話「二次予選開始!」 | 679 | 0 | 2021-01-11 | - | |
53 | 第八十五話「タッグメイクデュエル」 | 501 | 0 | 2021-02-20 | - | |
62 | 第八十六話「タッグメイクデュエル②」 | 462 | 0 | 2021-04-04 | - | |
61 | 第八十七話「タッグメイクデュエル③」 | 402 | 0 | 2021-04-25 | - | |
63 | 第八十八話「タッグメイクデュエル④」 | 543 | 0 | 2021-05-04 | - | |
48 | 第八十九話「チーム結成!」 | 477 | 0 | 2021-05-08 | - | |
57 | 第九十話「J4の実力 輝く竜の星」 | 432 | 0 | 2021-06-02 | - | |
55 | 第九十一話「超弩級のパワー」 | 543 | 0 | 2021-06-12 | - | |
69 | 第九十二話「空飛ぶケモノたち」 | 429 | 0 | 2021-07-08 | - | |
64 | 第九十三話「雷と未来」 | 407 | 0 | 2021-07-18 | - | |
62 | 第九十四話「大トリ、明石慎之介」 | 624 | 0 | 2021-09-04 | - | |
50 | 作者からお知らせ4 | 408 | 0 | 2021-09-17 | - | |
69 | 特別編「冥界の王(ファラオ)と決闘!?」 | 526 | 2 | 2021-10-17 | - | |
52 | 第九十五話「最終予選1 友達VS友達」 | 463 | 0 | 2021-12-18 | - | |
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