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Report#89「衝撃」 作:ランペル
「見えてきましたね……」
河原と共にグリーンフロアを目指していた梨沙。ここまでの道中で久能木、渚と別れながらも無事父親が居るグリーンフロアの緑の扉が見える場所にまで辿り着いたのだ。
「……周囲に、人の気配はなさそうです。今の内に中まで入ってしまいましょう」
「はい、では先に行きます……!」
左右に伸びる廊下を見遣り、誰も居ないのを確認した梨沙が緑の扉まで走る。それに続いて河原も小走りで追いつく。
梨沙達が扉に辿り着くと、扉が開き中を満たしている緑の光が外へと漏れ出す。互いに目配せした梨沙と河原が、グリーンフロアへと入って行く。
「お父さん……!私だよ、梨沙!
居るんだよね……!?」
扉が閉じられたグリーンフロアは、前に訪れた時と何ら代わり映えのない緑の照明に照らされ、どこか薄暗い雰囲気のままだ。今朝から連絡のつかないフロア主である父親へ話しかけ、その安否を探る梨沙。
しかし、その言葉に返事は返って来ず、不気味な沈黙が流れるばかりだ。
「返事がありませんね……。フロア内に居るならまず聞こえているはずです」
「外に出ているって事ですか?」
「いえ……。フロアの中に誰も居ないなら、そもそも私達はこの中には入れない仕組みだったと思います……」
河原が口にする分析。それは、暗にこの状況が異質であると仄めかしている。
「お父さん……」
「ひとまず……白神さん達のグループに到着の信号は送っておきます。裏野さん、探索の際はくれぐれも気を付けてくださいね。何が起きるか分かりませんから」
そう言いながら白衣の内側から機械を取り出した河原が、それに備え付けられたボタンを押す。これにより白神達3人へ信号が届けられ、向こうがブルーフロアへ到着し次第連絡を取り合う手筈となっている。
梨沙は河原の忠告へ静かに頷き、ゆっくりとフロアの奥へと歩いていく。
「お父さん……?居るなら返事をして。
何かあったの……?」
問いかけに応じない父親へ向けて恐る恐る言葉を投げかけながら進む梨沙。その問いに答えるのが、父親でない何者かである可能性も考慮し、デュエルディスクを構えながら少しずつフロアの奥へ奥へと歩みを進めていく。グリーンフロアの奥は、壁で敷居が作られている場所もある様でその全容が一目では分からないような作りになっている。
「(確か、お父さんがお願いして壁とかを作ってもらったって言ってたっけ……)」
緑の光で満たされたフロア内は、視界が良好とは言えず、敷居や壁などの遮蔽物がある以上、誰かが隠れていてもすぐに気付くのは難しいかもしれない。
梨沙はその壁で仕切られた部屋の1つに意識を奪われた。その部屋へ入る為に用意されたドア。それが、閉じ切られておらず、半開きになっていたからだ。梨沙は緊張から溢れ出す唾液をゆっくりと飲み込むと、再び声を掛ける。
「お父さん……?居るの……?」
梨沙は恐る恐るドアに手を触れ、ゆっくりと押し込む。フロアの扉と違い木製のドアは、キィィーっと不気味な音を響かせながら開かれる。
「……?」
部屋の中を見回す梨沙。その部屋の中も、フロア程では無いにしろ広めのスペースが取られた室内の様だった。さらに、フロアを照らす淀んだ緑の間接照明も災いし、室内がどういった状況なのかが、入り口からでは判別出来ない。
「……」
ゆっくりと室内に足を踏み入れ、父親を探すべく奥へ進んでいく梨沙。少し進むと壁に何かがかかってるのを発見する。
「これ……」
そこにあったもの。
それは、壁に付けられた鉄の鎖と枷だった。まるで、中世の牢屋と言わんばかりに無数の枷が壁からぶら下がっているのだ。その無機質な鎖から、冷たさと不安を感じる梨沙の背筋に寒気が走る。
「(お父さんが作った部屋……捕まえた人をこの鎖に繋げて置く為に……)」
父親がこの場所でして来た事の片鱗を感じ取る梨沙は、ハッとして首を横に振る。
「今はこんな事考えてる場合じゃない……。お父さんが居るなら見つけないと……」
自らに言い聞かせるように、思考を言葉として落とした梨沙が奥へと向かう。進んでいく内に、次第に不吉な臭いが漂って来ている事に気づく。
「血の……臭い……」
この実験に参加してから、何度も嗅いだ悍ましい臭い。何度も嗅いだからこそ、これが血の臭いである事に確信が持て、それと共に嫌な予感が背筋を駆け登っていく。
その嫌な予感を後押しする様に、足元でピチャリ……と水音がした。
「…………」
梨沙が踏んだ水溜まり。水本来の滑らかな水の感触とは違った、どこか粘り気を含んだ液体。
「そんなはず無い……そんなはず……」
梨沙は、ただひたすらに進む。この水溜りが出来ている原因に向かって。しかし、脳裏に過る予感と、過去の忌まわしき経験がその歩みを鈍く鈍化させる。ピチャ……ピチャ……と、足元では水音が絶えず足にこびりつく。どれ程進みたく無くとも、最悪の展開を懸命に否定し、自分の考える想像が間違いである事を確かめる為に、進むしか道はない。
「大丈夫……大丈夫……だいじょうぶ……。
だい、……じょう……………………」
増してきた血の臭いと共に、部屋の最奥部へと辿り着いた梨沙の目に血の臭いに染まる影が映り込んだ。部屋の一番奥の壁に吊るされた鉄の枷。そこへ両腕を人形の様に繋がれた彼は、身体中を床に広がる液体と同じ色に染めながら佇んでいる。緑の光が梨沙の目に映る情報を惑わせようとも……この臭いが、ここまでの経験が、彼が血塗れである事を証明していた。
梨沙が一番避けたかった可能性。
ここでは、最悪の想像が、すぐに現実のモノと成り果ててしまう……。
「お父さんっ!!?」
梨沙は勢い良く、血塗れで鎖に繋がれる父親の傍まで駆け寄る。その身体に残された惨状は見るに堪えないものだった。全身のありとあらゆる所に何かで抉り取られた様な傷跡や、何かの噛み傷。加えて皮膚が裂かれ、力尽くで肉を削ぎ落とした様な傷の数々。奇妙なのは、指先や大きな傷跡の数カ所には、包帯が乱雑に巻かれた治療の痕跡が見える事だ。しかし、巻かれた包帯からは血はじわじわと染み出し続けており、まるで処置の意味を成していないようだった。
「お父さん!?しっかりして!!ねぇ、起きてよ!!」
混乱のままに父親へと縋りつき体を揺すってしまう梨沙。微動だにしていなかった父親がほんのかすかに動く。まるで死者が一瞬だけ生を取り戻したかのように、動き始めた父親の口元。次の瞬間、血の塊が口からこぼれ落ちた。
「……!?お父さん!!」
それは——生きている証なのか、それとも、命が燃え尽きようとする最後の足搔きなのか。梨沙に、その判別などつけられるはずもないのだ。ならば、希望に縋りつくしか選択肢はない。
「生きてるんだよね!?しっかりして!!」
懸命に声を掛けながら、父親の首元に指先を当てる梨沙。非常にか細いながらも脈動が感じられ、意識こそ無いが呼吸も小さくしている事を確認出来た。
「裏野さん……!
……こ、これは」
梨沙の大声を聞き付け、河原が走って梨沙達の元へとやって来る。
「河原さん……!お父さんが今にも死にそうなんです!息はしてるけど、凄く弱くなってて……」
「裏野さんはディスクの《人体スキャン》をお父様に。ひとまず、どこから出血してるのかを突き止めない事には素人の私達ではどうしようもありません……」
梨沙はすぐ様デュエルディスクを操作し、照射される光を父親に向ける。河原は白衣を脱ぐと、《人体スキャン》が終了すると共に父親の身体が包まれるように覆う。瞬く間に身体中を流れていた血が、白衣を血で染めていく。
「嘘……指が欠損してるって……」
「裏野さん!まずはどこを止血するか教えてください。私が少しでも出血を抑えますから、その間に表示されてる薬剤などを用意してください!」
ディスクに表示された父親が負った傷の一覧。それに動揺する梨沙に河原が指示を飛ばすと、ハッとした梨沙は今一度ディスクの画面へ目を落とす。その顔色は、フロアの緑の光越しにも青くなっていくのが伝わる程だった。
「傷……全部です……。包帯が巻かれてるだけで、千切れた指のとこも止血されてないって……」
「そんな……そんな状態で生きてるはずが……」
一体父親がどれ程前に、このような状態に陥ったのかは分からない。しかし、梨沙の行った《人体スキャン》の結果は、ものの数分……持ったとしても数十分で失血死してしまう内容なのだ。
あまりの出来事と、父親の異質な状態に梨沙は混乱すると共にパニック状態に陥りかける。
「ど、どうしたら……。お、おとお父さんが死んじゃう!!どこ、どこから手当したらいいの!?」
「裏野さん落ち着いてください!とにかく、止血しないといけません。何故かは分かりませんが、この出血量でもお父様は生きて居られます。体中の傷と指の欠損以外に、大きな出血部はありませんか?優先して止血する場所を教えてください!」
錯乱一歩手前の梨沙に河原は極めて冷静に指示を飛ばす。それを受け、ハッとした梨沙が今一度《人体スキャン》の結果に目を向ける。
「出血が一番ひどいのは指です。何本か無くなってるみたいで……。後は、首元近くの噛み傷もかなり危ないみたいです。わ、私、これに書かれてる薬持ってきます!!」
梨沙はそれだけを告げるとディスクを操作し、部屋の外へと駆け出す。河原は、急いで両手へ乱雑に巻かれた包帯を外すと、右手の親指から中指、左手の人差し指と中指が失われていた。その切断面は酷く乱暴で、まるで何かに食いちぎられでもしたかのような切断面をしていた。河原は外した包帯を細く丸め、切断された指の根元を強く縛り上げる。それに加えて、白衣で父親の両手首を縛り上げ、少しでも出血を遅らせる処置を行う。
「くそ……これで少しはマシなのか……?血が緩やかになった様にも思えるが……首元の出血はどうやって抑えたら……」
「河原さん!止血剤と救急セットです!
ディスクに出てる指示通りに治療しましょう!!」
可能な限りの応急処置を終えた河原の元へ、様々な薬剤と救急箱を持った梨沙が目に涙を浮かべながら走り込んで来る。それを受け取り、梨沙のディスク画面に表示される《人体スキャン》の結果に従い、2人で傷の手当てを行っていく……。
---
「良し……ひとまず《人体スキャン》の結果を見る限り、安静にしておけば大丈夫でしょう」
「よかった……」
治療を始めて数分後には、治療を終えた梨沙がへなへなとその場に座り込み。河原も額の汗を拭った。
「ここが仮想現実でなければ……お父さんは助けられなかったでしょう。現実では、この出血量からここまで迅速な止血は恐らく行えない……」
河原が使用した治療用の薬剤の効果の高さに驚きながら、そう言葉を零す。梨沙は、複雑な感情を抱きながらも、父親が助かった安堵で目元が潤む。
「…………」
「……申し訳ない。この実験を肯定する様な意図はありません」
「気にしてませんよ。事実、現実離れした薬でお父さんはこうして助かったんですし」
梨沙がほっとした表情を浮かべて答える。梨沙の機嫌を損ねる結果にならなかった河原は、手当てを終え眠っている父親の方を怪訝な面持ちで見つめる。
「しかし……何故私達が来るまで生きていたのかが不思議でなりません。《人体スキャン》の結果からも、ここで使われている高性能な薬剤が使われた形跡はありませんでした。それに、手当ての最中も昏睡状態とは言え、あまりに身体の動きがありませんでしたよ。まるで、本当に死んでしまっているかの様で……」
河原が感じる違和感。その明確な違和感は、梨沙も治療中に確かに感じたものだった。
「私も思いました……。息はしてるけど、体の全部が冷たくて……」
限度を超えた大量出血。当然と言えば当然だが、それによって父親の身体はとても冷たかった。まるで、死 体に触れているかのような錯覚に陥った梨沙だが、微弱な呼吸が途絶えなかった事で何とか治療を完遂する事が出来たのだ。
「でも河原さんの言ったように、この世界だから生き残れたという事なんじゃないんですか?それ以外の理由があるとしたら……私には分かりませんけど」
「そうですね。その可能性はありますが……私の知る限り、人間の身体機能そのものには薬剤を用いない限り影響がないはずでしたので……」
視線を落とし考えを巡らせる河原。薬剤の使用された形跡のない父親があれ程に瀕死の状態でなお生き永らえていた事。この実験に観測者として一時的にでも携わっていた者としては、違和感しか感じられないものだった。
「……考えても答えは出ませんね。今は、お父様が一命を取り留めたことを喜びましょう」
「はい……!河原さんが冷静に指示してくれたお陰です。本当に感謝しています」
顔を持ち上げ、梨沙に優しく微笑みかける河原。目元の涙を指先で拭いながらそう返した梨沙が、白神達のチーム達からの応答がない連絡機を確認する。
「ランプは光ってない……。翔君達はまだブルーフロアに着いてないみたいですね」
レッドフロアから、グリーンフロア及びブルーフロアまでの直線距離にそこまで差はない。その為、何か問題が起きていない限りそろそろブルーフロアに白神達が到着していてもおかしくはないのだ。
「久能木さんと渚さんも……まだ来ません……」
他被験者との接敵を避ける為に、離脱した久能木と渚の事を考えながら梨沙は眠っている父親を見守る。
「皆さんデュエルの実力もある方々です。きっと大丈夫ですよ」
「そうですよね……。今は、連絡が来るのを待ちましょう」
河原がそう励まし、梨沙も小さく頷く。
協力している皆の事を信じている。きっと大丈夫だ。穂香には、白神と近久がついている。久能木や渚も実力を持ち合わせている。大丈夫に違いないのだ。
そうやって……自らに言い聞かせているだけなのではないか?
「(ダメだな、何かしてないと不安に押しつぶされちゃいそう……)」
頭に過る不安を拭おうとデュエルディスクからデッキを取り出し、構築を見直す。しかし、手を動かしても頭に張り付く不安と、それを助長する不信感。協力こそが重要と言っておきながら、自分が皆を疑う様な事だけは避けなければならない。
事実だけを見れば、デュエルを介して自分達を殺そうと画策した渚。それに従っている久能木。アリスを殺した近久。
「(違う……その考え方は人を見ていないんだ)」
その3人も、この環境にさえ居なければ危険さなど感じない人間だったに違いない。でなければ、渚は穂香を助けようとしたり、皆の為にリスクを負ってまで危険な人を殺そうとしたりはしない。久能木も、自ら率先して殿を務めるような、危険に突っ込むような事をしないはずだ。近久にしてもそう。彼女は自分がした事を心から悔いている様に見える。あれが自己保身のパフォーマンスだとは到底信じられない。
自分が皆を信じているのは、それに足り得る確かな根拠を持ち合わせているからに他ならない。起きた出来事だけを見るのではなく、その過程。そして、その人がどの様な人間であるかを自分なりに見極めた上での結論だ。
「(私の目で見て、感じたからこそ、皆を信じられるって思ったんだ。自分の事も信じられなくなっちゃおしまいだよ……!)」
梨沙は、自らの内から沸き上がる不安の芽を摘み取る。今一度、それと同時にこの押し寄せる不安が、皆を信じているからこそ心配している物だと理解した。
「少し外を見てきますね。もしかしたら、久能木さんか渚さんが、近くまで来てるかもしれません」
「分かりました。外に出る時はくれぐれも用心してくださいね」
広げたデッキを素早くディスクへ収め直した梨沙が立ち上がる。河原の了承を受け、フロアの外へ偵察に赴く。
木製の扉を引き、壁で隔てられた部屋から出る。右手にあるフロアの出口のある方へと歩き、広い場所に出たタイミングで何かの音が聞こえてくる。
「(……何の音?)」
その音は金属が何かと擦れるような音。しかし、それに混ざって小さなピチャピチャとした水音の様なものも聞こえる。それがどこから聞こえるのか探るべく、梨沙は耳を研ぎ澄ませる。
「…………!」
梨沙はその発生源を突き止め、咄嗟に振り返る。自分が先程まで河原と父親と居た部屋のさらに奥に位置する場所からその音は聞こえてきていた。そして、それは段々とこちらに近づいて来ている……。
「誰ですか!?」
梨沙はデュエルディスクを構えながら、こちらへ向かって来る何者かに向けて声を掛ける。変わらず引きずる金属音と水音が続く淀んだ緑の向こう側。そこから、声だけが先に届けられた。
「なんで…ここに…」
「……この声」
可愛らしい声色をした少女の声。一泊一泊空けられたその喋り方にも梨沙は聞き覚えがあった。梨沙が思い出している最中に、彼女は姿を見せる。左手首に鉄枷をはめ、そこから奥へと伸びる鎖が地面と擦れる事で響くジャラジャラとした金属音。穂香と共に初めてグリーンフロアへやって来た時に出会った少女が、再び姿を現したのだ。
しかし、布切れの様な装いはそのままだったがその全身が何故か水で濡れてしまっており、湿った髪から滴り落ちる水が床に小さな痕跡を残していく。さらに、目元には包帯が巻かれており、片耳にはイヤホンらしき機械が装着されていた。
「あなたは……確か、お父さんがミアって呼んでた子だよね?」
「………」
梨沙が構えていたデュエルディスクを降ろし、話し掛ける。しかし、ワルトナーはそれに応えないどころか重たげな左腕を力強く引き、地面を引きずっていた黒いデュエルディスクを鉄枷と連結させ構えたのだ。
「な……!待って、私はあなたに何かしようなんて思ってないの!話を聞いて!」
「聞かない…あなたの…せいで…お父様が…おかしく…なった…」
ザザッピー
「ただいまよりグリーンフロアにてデュエルを開始します。
ルール:マスタールール
LP:8000
モード:ベーシック
リアルソリッドビジョン起動…。」
梨沙の制止も虚しくワルトナーによってデュエルが始められてしまった。デュエルが始まるショックもあるが、梨沙がより気になったのはワルトナーの口にした言葉だ。
「私のせいで……お父さんがおかしくなった……?ど、どういう事なの……?」
梨沙は理解が出来ず、そのままワルトナーに向けて問いかける。すると、一拍開けつつもワルトナーの可愛らしい声色に怒気が混ぜ込まれていく。
「あなたの…お父様…じゃない…!」
「な、何言って……」
「お父様は…ワタシの…お父様…!あなたが…お父様に…変な事…言ったから…お父様、おかしくなった……。
許せない…ワタシの…お父様は…殺させない…」
「ころっ!?な、なんでそんな話になってるの!?私はお父さんに何もしてないよ……。そもそも私が来る前にお父さんが死にかけてたの!!あなたは何か知ってるの?私はどうしてあなたがそんなに怒ってるのかもよく分からないの……。
話し合えばきっと分かりあえるはずだよ。お願い、何があったのか教えて……」
梨沙はワルトナーを宥めると共に事情を教えてくれるように頼み込む。しかし、ワルトナーは梨沙の話を聞く気が無いと言わんばかりに声を荒げる。
「お父様が…ああなったのも…全部……あなたのせい!!ワタシの…お父様!!あなたの…お父様じゃない!!」
「そんな……」
梨沙は、この実験特有の感覚をワルトナーからも感じ取る。彼女は、自分とまともに会話をする気が無いのだ。父親と彼女との間に何があったのかも分からない。しかし、父親があの様に死にかけた原因が、自分にあると彼女は疑わないのだ。何が起きたのか事情を聞く為にも、まずはデュエルを通して彼女に落ち着きを取り戻して貰うしかない。
「渡さない…あげない…渡してあげない…。
ワタシの…お父様…だから。絶対に…許さない……」
「……分かったよ。ミアちゃん……だったよね?
あなたに、デュエルを通して私がお父さんに酷い事をしてないって証明するよ。もちろん、あなたにも酷いことしないって約束するから」
怒りを押し出すワルトナーに梨沙は優しく語りかけながら、デュエルディスクを構え直した。
「デュエル!」 LP:8000
「デュエル!」 LP:8000
ピー
「先攻はワルトナー様、後攻は裏野様になります。」
[ターン1]
「ワタシの…ターン…」
少女が自身のターン開始の宣言と共に、引き込んだカードの表面を確認するように指先でなぞる。目元に包帯を巻く彼女のその仕草を見た梨沙の手はかすかに震えていた。
「(目が……見えないんだ……)」
梨沙はワルトナーの目元が完全に覆われた包帯の存在から、ある程度の想像は出来ていた。少女が怒りを露わにしながら話していた時も、彼女の視点が梨沙を捉えてはいなかったからだ。穂香とのデュエルの時に、視力を失ってしまったのか……それともそれ以降に別の理由で?そんな目の見えない彼女とデュエルするしかない状況に、胸が締め付けられる。
戦いたくなどない。戦う必要も本来であればないはずである。だが、梨沙が出来るのはデュエルを通じてそれを彼女に伝える事だけだ。
「…………チューナー…モンスター…《地縛囚人 グランド・キーパー》…召喚」[攻300]
手札:5枚→4枚
カードの詳細を把握したであろうワルトナーのデュエルが動き始めた。梨沙は雑念を振るい落とす様に首を振る。そして、対峙するデュエリストの展開へと意識を集中させるのだ。
「召喚時…効果。デッキから…レベル5以下…の…地縛モンスター…特殊召喚。
《地縛囚人 ストーン・スィーパー》…特殊召喚」[守1600]
地面を這いずる様に呼び出された文様が体へ走る封じられし者。その呻き声に呼び起こされるかのように、地面へと描かれる鯨を彷彿とさせる地上絵が、鎖に縛られ肉体を得る。
「フィールド…魔法…《幻夢境》…発動」
手札:4枚→3枚
カードの発動と共に、フィールドが霧のような光に包まれる。その光はフロア内を満たす緑の光と混ざり合いながら、新緑の淡い色彩がじわじわと広がっていく。
「これは……」
「グランド・キーパー…ストーン・スィーパー…墓地へ…送る」
フィールド魔法の演出に梨沙が驚いている間に、ワルトナーのフィールドから2体の囚人が空間へ溶け込むように消え始める。ほんのりとぼやけ始める視界の中で、まるで絵の具が滲むように風景が変容するのだ。
「《異界共鳴-シンクロ・フュージョン》…発動。
2体を…素材に…する…融合と…シンクロを…特殊召喚」
手札:3枚→2枚
「融合とシンクロの同時召喚……!」
淡い光と緑の光……それに素材となるモンスター達が混ざり歪みゆく空間から、水色と黄色にそれぞれ発光する文様を体に走らせた雌雄の魔獣が解き放たれる。
「現れろ…レベル6…《地縛戒隷 ジオグレムリン》…《地縛戒隷 ジオグレムリーナ》」[守1000][守1000]
「(穂香ちゃんとのデュエルでも使ってた、1対の素材で融合とシンクロを同時に呼び出すカード……。とにかく、少しでも情報を集めないと!)」
融合とシンクロの同時展開に警戒を強める梨沙は、自身のデュエルディスクにてそれらの効果へと目を落とす。テキストに目を落としたとほぼ同時に、鎖で縛られた2対の魔獣の内、ジオグレムリーナが呻き声を洩らした。
「特殊召喚した…ジオグレムリーナ…効果。
デッキから…《地縛神 スカーレッド・ノヴァ》…を手札へ」
手札:2枚→3枚
宣言と共に飛び出すデッキのカードを手繰る様に掴み引き抜いたワルトナー。それが、自身の望んだカードである事を指先で確認すると、突如それを虚空へと放る。
「《地縛神 スカーレッド・ノヴァ》を…手札から…除外して…効果発動。
手札の…2体目の…《地縛神 スカーレッド・ノヴァ》を…墓地へ送る」
手札:3枚→2枚→1枚
虚空へと放られたカードが瞬く間に赤い炎で焼き焦がされる。そして、2枚目となるカードをワルトナーが再び虚空へ抛れば、地面より深紅の蛇のような存在がそれを喰らい取り地面の中へと消えていく。
その瞬間、蛇の体がまるで筆のようにうねり地面へ深紅の絵の具を走らせた。
「デッキから…地縛神を…特殊召喚…。
現れろ…レベル10…《地縛神 Aslla piscu》」[攻2500]
地面へと描かれたのはハチドリを想起させたれる深紅の地上絵。空間が揺れ始めると共に、その地上絵が肉体を持ち始める。それは瞬く間に、フロアの天井にまで到達する程に巨大な橙色の文様の走る巨鳥と成り果てた。
「地縛神……」
その巨体は生物として自然な恐怖心を煽る。その大きさに圧倒され足が竦む梨沙だが、デュエルに対する気概は削がれていない。視線をワルトナーへと戻せば、彼女の右手に位置する場所で小さなシャボン玉のようなものがポコポコと沸き立っている。
「フィールドに…融合モンスター…居る時の…《幻夢境》…効果。
1ターンに1度…モンスターが、効果で…墓地へ送られたから…ドロー」
手札:1枚→2枚
沸き立つ泡を引き連れ、翳された右手に宿った1枚のカードをワルトナーが掴み取る。
「……カードを…1枚…セット。
ターン…エンド」
手札:2枚→1枚
カードをデュエルディスクへと差し込みターン終了を宣言したワルトナー。梨沙は今一度、ワルトナーのフィールドへ並び立つ雌雄の魔獣と神の名に相応しい巨大さの巨鳥を見渡す。
「この地縛神、穂香ちゃんの時とのデュエルで呼んだのとは別の地縛神だね。こんな大きなモンスターも簡単に呼んじゃうなんて、ミアちゃんすごいよ」
「あなたと…話すつもり…ない…。あなたの…ターン…」
敵愾心をむき出し素っ気なく答えるワルトナー。だが、梨沙はほんのりと笑みを零しながら優しく声を掛け続ける。
「ミアちゃんのデュエルも、お父様が教えてくれたものなの?」
「………………お父様から…教えて…貰った。ワタシだけの…力…」
梨沙の問いかけに、沈黙を維持しようとしていたワルトナーだったが、耐えきれない様にぽつぽつと言葉を落とす。梨沙は、ふふっと小さく笑い自らのデッキトップへと指を落とす。
「そっか!私もね、大切なお父さんがデュエルの事教えてくれたんだ。お母さんとの思い出が詰まったデッキで、たくさんデュエルもしたよ」
「そんな事…知らない…!!
お父様は…ワタシのお父様!あなたの…じゃない…!」
不快さと怒りの練り込まれた声を荒げるワルトナー。その怒りと向き合ってなお、梨沙の温厚な語り掛けがブレる事はない。
「分かんないよね。でも、私もおんなじなんだ。ミアちゃんとお父さんがどんな関わり方をして来て、その中でミアちゃんがどれだけお父さんの事を大切に思っているのかも私には分かんない……。だから、あなたの気持ちを教えて欲しい。それと一緒に、私の気持ちも知って欲しいんだ。
お父さんが教えてくれたデュエルを通じてね!」
[ターン2]
「ワタシのターン!ドロー!」
手札:5枚→6枚
声高に宣言すると共に勢いよくデッキトップからカードを引き込む梨沙。すぐさま手札から2枚のカードを指先で挟むと、1枚をデュエルディスクへ裏向きのままセッティングし、残った1枚をワルトナーに向けて翳す。
「私はモンスターをセット!そして、そのセットモンスターを対象に《WAKE CUP! モカ》の効果発動!このカードを特殊召喚して、対象のセットモンスターを攻撃表示に変更するよ!」
手札:6枚→5枚
「ワタシは…知りたくなんかない…ワタシだけの…お父様…。
お父様を…!返してよ…!!!」
梨沙の明るい展開に反して、悲鳴にも近しいワルトナーの怒声に重なる様に《地縛神 Aslla piscu》が甲高い鳴き声を上げる。
「《地縛神 Aslla piscu》を…リリース…《ナイトメア・デーモンズ》…発動!」
「地縛神をリリース……!?」
空間へと溶け込み消えていくアスラピスクと共に、突如梨沙のフィールドへ出現する真っ黒な体に赤い目を輝かせる人型の悪魔。
「私のフィールドにモンスターが……?」
「あなたの…フィールドに…《ナイトメア・デーモン・トークン》…3体…特殊召喚。この…トークンは…破壊されると…コントローラーに…800の…ダメージを…与える」[攻2000]✕3
「……!そういう事か。
でも、まずは効果処理だよ!《WAKE CUP! モカ》を特殊召喚してセットされていた《メタモルポット》を攻撃表示に変更!」
手札:5枚→4枚
梨沙のフィールドへ滑り込んでくるのは、伏せられたコーヒーカップを乗せたソーサー。コーヒーカップが持ち上がり、眠たげな茶色い髪の妖精が姿を見せると同時に芳醇な香りが広がる。ミルクを想起させる白く柔らかいパジャマからそっと手が伸ばされ、隣のセットモンスターを軽く揺すった瞬間——伏せられたモンスターが目を覚ますように跳ね上がった。巨大な1つ目を持つ壺型モンスターが、目覚めた喜びを噛みしめるようにニンマリと笑っている。漂う香りに酔いしれ、周囲の3体の悪魔達も目覚めを祝うように踊り出す。
「《メタモルポット》のリバース効果発動!
お互いに手札を全て捨てて、5枚ドローだよ!」
「自身の…効果以外で…フィールドを…離れた…《地縛神 Aslla piscu》の効果…。
あなたのフィールドの…モンスターを…全て破壊。その数だけ…800ダメージ…」
蠢く《メタモルポット》に、既にフィールドから消えたはずのアスラピスクの甲高い鳴き声がフロア内を満たす。
「アスラピスクが破壊できるのは表側モンスターだけだよ!チェーンして、速攻魔法《皆既日蝕の書》を発動!
私の《メタモルポット》と《WAKE CUP! モカ》を裏側守備表示に変更!」
手札:4枚→3枚
発動されたアスラピスクの全体除去に対抗するべく梨沙が打ち出した《皆既日蝕の書》。この発動により、フィールドに影が差し込み、《メタモルポット》と《WAKE CUP! モカ》が眠そうにあくびをするとフィールドから姿を消す。
「…!でも…トークンは…裏にならない…。
どっちにしろ…大ダメージ…」
「受けて立つよ!でも、絶対負けないからね!」
梨沙の明るい返答にワルトナーの口元が歪む。それを視界に捉えたのも束の間、梨沙の視界は瞬く間に反転する。
「うわっ!?」
吹きすさぶ突風が梨沙の体を浮かし、そのまま天高く吹き飛ばす。回り行く視界の端で、梨沙のフィールドで踊っていた3体の悪魔も破壊されると共に爆発し、その爆風も合わさり梨沙の体は天井へと勢いよく叩き付けられてしまう。
「いたっ……」
衝撃に反して乾いた声を零す梨沙の身体は、数秒の後……重力に従って地面へと墜落していく。
「ぐ……!」
梨沙LP8000→3200
「合計で…4800…ダメージ…」
ワルトナーの耳にも届いたグシャリ……という何かが砕けたような音。ライフの半数を一気に奪い取る凶悪なコンボ。フロア外でのエンカウントデュエルならば、一撃で相手の命を消し去るそのダメージ量を前に死んでいなくとも相当な深手を負う事は避けられない。
「いたた……うわっ……えぐい……。ダメージ軽減できるモンスターもいなかったからなぁ……」
「……?」
ワルトナーの内に湧き上がるのは、疑問。確かに地面へと墜落し、砕ける音を響かせたはずの梨沙。しかし、彼女は痛みに悲鳴をあげるでも、悶絶するでもなく呆気らかんとしている。
「さすがに、こっちでは支えられないか……。でも、こうすれば立ては……するね!
よし!《メタモルポット》の効果で、お互いに手札を全て捨てて5枚ドローだよ!」
「え…」
ワルトナーの手札が掻き消えると共に、デュエルディスクよりドローするべきカードの排出される音が発せられた。
耳から得られる情報だけでは、今梨沙に起きているであろう状態を理解できないワルトナー。そっと、装着しているイヤホンへ手を触れる。そこから、視力を失ったワルトナーの代わりに今起きている光景を説明する音声が流れ始めた——。
「なんで…」
もたらされた理解できない情報を前に、ワルトナーの背筋を寒気が走る。
梨沙の左足は本来在るべき向きとは別の方向へと捻じ曲がってしまっている。それに留まらず、左膝に位置する場所からは、折れてしまったであろう足の骨が外へと突き出していたのだ。本来立つ事はもちろん、平然としていられるはずもないはずの状態でなお、梨沙は右足を起点としその場に不安定ながら立っている。
そして、新たに引き込んだ5枚のカードを確認し、ふっと笑みを零すのだ。
「いい引きです!まだまだこれからだよミアちゃん!」
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- 09/09 21:38 掲示板 オリカコンテスト(R)計画処
Amazonのアソシエイトとして、管理人は適格販売により収入を得ています。




めっちゃダメージ受けてるけど、痛々しい反応を見せずに戦えるのはすごいですね。 (2025-05-30 20:53)
知らない間にスカノヴァ地縛神が新規で登場したという事もあり、地縛神成分増しての構築となりました。いろいろと精神的に限界を迎えた結果痛覚が飛んでしまった梨沙ですが、当人としてはデュエルそのものに集中が出来ると割と好意的に捉えている症状でございます。
しかしながら、見るからに痛々しい傷を背負いながらも笑みを絶やさない彼女の姿は、人によっては狂気的に見えてしまう事でしょうね…。 (2025-05-30 23:08)
「いたっ」とは言ってますが、本当に痛いと思っているのかは私にはわかりません (2025-06-07 09:14)
一度はこの症状で発狂するまで追い込まれた梨沙ですが、白神の助力もありなんとか復活しました。しかし、傷そのものは存在するので明るく笑っている姿は、ホラーそのもの…。
彼女の痛みに対する軽さに気づいていただけて嬉しい限りでございます。薄々感じられているように梨沙は衝撃に対する反射で言葉を発しただけで、実際には全く痛みを感じていませんね。感覚としては、ゲームのキャラがダメージを受けた時にいたっと言ってしまうよなものです。 (2025-06-08 16:54)