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9話 タッグデュエルー①ー 竜呼相打つ 作:コングの施し
律歌&阿原チームvs遊大&嬢チーム
両者デュエルディスクを構え、夕日の下、タッグデュエルの幕が開いた。
ましろ「わかってるとは思うが、タッグデュエルではLP、フィールド、墓地、除外は全て共有、ターンプレイヤーは交代、ただしLPは1.5倍の6000だ。
お互いのデッキを考えながらデュエルするよーーにっ!」
そう言って、彼女は傍らで見守る。
遊大が嬢の肩をポンと叩き、嬢は頷いた。
嬢「私たちの先行!私のターン!
私は、《ドラグニティーアキュリス》を通常召喚ですっ!」
赤いウロコをまとった、小さな竜が風に吹かれながらその姿を表す。
ドラグニティーアキュリス
☆2
1000/800
風属性/ドラゴン族/チューナー
嬢「そして効果を発動!」
アキュリスの翼がきっちりと閉じ、鋭利な槍となる。
嬢「手札から《ドラグニティーミリトゥム》を特殊召喚し、アキュリスを装備させますっ!」
ドラグニティーミリトゥム
☆4
1700/1200
風属性/鳥獣族
阿原は槍に変化したアキュリスを凝視し、デュエルディスクでフィールドを確認した。
阿原「自身を装備カードにしちまうのか…
ってかあいつ、チューナー?」
律歌がゆっくりと頷いた。
律歌「…みたいだね。来るかもしれないよ。シンクロモンスターが!」
嬢「ミリトゥムの効果を発動しますっ!
装備カードとなっているドラグニティモンスター1体を、特殊召喚!」
ミリトゥムは槍となったアキュリスを天高く投げあげ、また竜の姿に戻ったアキュリスが舞い降りた。
嬢「私は、☆4のミリトゥムに、☆2のアキュリスをチューニング!シンクロ召喚!白翼持ちし静かなる風の勇者!《ドラグニティナイトーゲイボルグ》!」
風が吹き上がり、白の竜と、その上に登場する猛禽の戦士が出現した。
ドラグニティナイトーゲイボルグ
☆6
2000/1100
風属性/ドラゴン族/シンクロ
嬢は遊大の方を振り向き親指をグッと立てる。
遊大は少し驚いた様子で言った。
遊大「1ターン目からシンクロモンスター!まさか嬢って結構強かったりするのか…!?」
嬢「えへへ、でもそんなに強くなんかないよ!手札が少しよかっただけ。
私はカードを2枚伏せて、ターンエンドですっ!」
ターンが阿原のターンに移る。
阿原「シンクロモンスター…オレと被ってんだよ…。
まあいい、オレのターン!
なあ律歌、お前のデッキとは正直あんま相性良くねえから、モンスター同士のシナジーとかは考えないでくれよ?」
眉をひそめ、縮こまった姿勢で律歌の方を振り向いた。
律歌は呆れたようにため息を吐く。
律歌「大丈夫。好きなようにしていいよ。」
阿原「…。
オレはフィールド魔法《スクラップ・ファクトリー》を発動し、《スクラップ・マインドリーダー》を通常召喚!」
かつて遊大と戦ったときと同じ、鉄鉱所へとフィールドが変化し、くず鉄のモンスターが溶鉱炉から飛び出した。
《スクラップ・マインドリーダー》
☆1
0(→200)/0(→200)
地属性/機械族/チューナー
阿原「まだまだ展開すっから巻いてくぜオラァ!
さらに、フィールドにスクラップが存在する時、《スクラップ・オルトロス》を手札から特殊召喚!そしてマインドリーダーを破壊!」
マインドリーダーがまた溶鉱炉に吸い込まれていく。
スクラップ・オルトロス
☆4
1700(→1900)/1100(→1300)
地属性/獣族/チューナー
遊大は思い出したように嬢に言い放った。
遊大「あっ!そうだよ破壊だ!
阿原さんのデッキは、自分のモンスターを破壊しながら展開するシンクロデッキだ!」
嬢「シンクロ…私と同じだねっ…!
私は装備、先輩は破壊!どっちも特徴あるデッキだけど、負けないよっ!」
阿原「まだだ!スクラップモンスターが破壊されたことで、スクラップファクトリーの効果発動!
デッキから《スクラップ・シャーク》を特殊召喚!」
スクラップ・シャーク
☆4
2100(→2300)/0(→200)
地属性/魚族
阿原「おい律歌!今から出すヤツの効果はわかるよな!?使いこなせるか!?」
律歌は首を傾げている。
律歌「えーっと、なんだったかな?」
阿原はがっくり肩を落としたが、再び前を向いてエクストラデッキのケースをこじ開けた。
阿原「あのなあ…!まあいいや、☆4のスクラップシャークに、☆4のスクラップオルトロスをチューニング!
くず鉄どもの執念をその牙に宿し、目に映る全てをぶち壊せ!シンクロ召喚!」
鉄が軋むような音がフィールドに鳴り響き、鉄鋼所が震え出す。
遊大は耳を塞ぎながら言った。
遊大「くるぞ!あの人のエースモンスターがっ!」
阿原「来いっ!《スクラップ・ドラゴン》!!」
火花がフィールドに散らばり、その音の源となる屑鉄の竜が姿を表した。
スクラップ・ドラゴン
☆8
2800(→3000)/2000(→2200)
地属性/ドラゴン族/シンクロ
律歌「ぁ〜、これね。」
嬢「攻撃力3000っ!!」
そう言いながらも嬢はこれからの作戦を頭の中で練っていた。
(☆8のシンクロモンスター…攻撃力はさすがに高いけど、ゲイボルグは戦闘時に墓地のドラグニティの攻撃力を加算させる効果を持っている。スクラップドラゴンは攻撃してくるだろうから、そこでドラゴンを処理して、次の遊大くんのターンでトドメを…)
そう考える嬢を阿原が一括する。
阿原「ゲイボルグの効果は確認したぜェ!?戦闘時にパンプするんだってなあ!だったらこうだ!スクラップドラゴンの効果を発動!お互いのフィールドのカードを1枚ずつ破壊するッ!」
遊大「まずいッ!」
阿原「スクラップファクトリーと、ドラグニティナイトーゲイボルグを破壊ッ!」
スクラップドラゴンは、スクラップファクトリーのカードを噛み砕き、紫色の光弾を放った。
嬢「破壊効果を持ってたの!?でも、それはこっちでも読めてますッ!
罠発動!《追走の翼》!!」
ゲイボルグの白翼が、金色の光を放ち、迫りくる光弾を紙一重でかわした。
嬢「罠カード、追走の翼は、シンクロモンスターのみを対象として発動できる永続罠カードです。対象モンスターの戦闘・効果での破壊を防ぎ、レベル5以上のモンスターとの戦闘ではそのモンスターを破壊し攻撃力を吸収する効果も付与させます。手出しはさせませんっ!」
遊大「お、おまえ、やっぱりかなり強いんじゃ…!」
律歌は関心したように嬢を見つめた。
律歌「阿原、嬢ちゃん結構つよいみたいだけど?大丈夫?遊大にも負けてるみたいだし。」
阿原はギクっとして律歌の方を振り向くが、その顔には汗と笑みが受かんでいる。
阿原「…らしいなァ。あいつらは中々強い。だが、オレには戦いのカンってのがある。必ずいい状態でターン回すから、あんま心配すんじゃねえ!」
律歌「…ならいいけど、スクラップファクトリーは割っていいの?そのデッキの核っぽいけど。」
阿原は静かに笑みを浮かべて答えた。
阿原「…別にお前がパートナーなら問題ないだろ。」
2人の会話を遠くから見ている2人だが、からかうように遊大が言う。
遊大「阿原さん!ターン長いっすよ!」
阿原「あぁ!?るっせぇ!言われずともスグにぶっ潰してやるよ!」
嬢(でも、追走の翼の効果を受けたモンスターと戦闘を行うのは自滅行為だし、仮に避けたとしても、ゲイボルグの効果で返り討ちにできる…。デュエルの先輩ならこのターンは…)
阿原「バトルだァ!」
威勢よく阿原が叫び、遊大と嬢はぎょっとした。
嬢「えぇっ!?」
阿原「スクラップドラゴンで、ドラグニティナイトーゲイボルグに攻撃!バニシングバイトぉ!」
スクラップドラゴンはゲイボルグに飛びかかり、その牙を向ける。
嬢「追走の翼の効果を発動しますっ!装備モンスターと戦闘を行うレベル5以上のモンスターを破壊し…えっ!?」
遊大「どうしたんだよ!?」
嬢は慌てながらデュエルディスクの画面をタッチしている。
嬢「追走の翼の効果が使えないっ!どうしてっ!」
そうして、はっと何かに気づいたように佇んでいるゲイボルグに目を向けた。
嬢の視線の先、ゲイボルグの胸部には1冊の本が釘で打ち付けられていた。
さらに、本の1ページ1ページから鎖が伸び、金色に光る追走の翼を開けないように縛り付けている。
遊大「なんだありゃ!?」
阿原「オレが発動したカードは、速攻魔法《禁じられた聖典》!!」
嬢「禁じられた…聖典…。《禁じられた》魔法カードの1枚っ!」
阿原「禁じられた聖典は、モンスターが戦闘を行う際に発動できる速攻魔法!戦闘終了時まで全てのカード効果を無力化し、攻守も全て元々の値に戻しちまう。ゲイボルグと追走の翼のには戦闘補助能力があったが、突破させてもらうぜ!噛み砕け!スクラップドラゴンッ!」
打ち付けられた聖典から伸びる鎖に動きを阻害されたゲイボルグは、為す術もなくスクラップドラゴンに噛み砕かれた。
遊大&嬢
LP:6000→5200
吹っ飛ばされた嬢は、なんとか膝から立ち上がり、遊大の方を振り向く。
嬢「ごめんなさい遊大くん。私、油断してた…。」
遊大は嬢の手をつかみぐっと引っ張った。
遊大「大丈夫だ!任せとけよ!スクラップドラゴンは昨日も倒したしよォっ!!」
(しかし、やっぱり先輩ってだけ強い…!昨日勝てたのはまぐれだったか…?)
阿原「オレはカードを1枚伏せてターンエンドだ!さあ来てみろよ遊大!」
遊大「言われずともッ!俺のターン!」
(俺は阿原さんの戦術を見切ったつもりだったが…まだ聖典みたいな隠し弾はあるかもしれねえ…!かと言って攻めない理由にはならない…!)
「このターンでスクラップドラゴンを倒してみせますッ!」
手札のカードに力が籠る。
どんな時だって全力。でなければ勝利などありえないのだから。
続く
両者デュエルディスクを構え、夕日の下、タッグデュエルの幕が開いた。
ましろ「わかってるとは思うが、タッグデュエルではLP、フィールド、墓地、除外は全て共有、ターンプレイヤーは交代、ただしLPは1.5倍の6000だ。
お互いのデッキを考えながらデュエルするよーーにっ!」
そう言って、彼女は傍らで見守る。
遊大が嬢の肩をポンと叩き、嬢は頷いた。
嬢「私たちの先行!私のターン!
私は、《ドラグニティーアキュリス》を通常召喚ですっ!」
赤いウロコをまとった、小さな竜が風に吹かれながらその姿を表す。
ドラグニティーアキュリス
☆2
1000/800
風属性/ドラゴン族/チューナー
嬢「そして効果を発動!」
アキュリスの翼がきっちりと閉じ、鋭利な槍となる。
嬢「手札から《ドラグニティーミリトゥム》を特殊召喚し、アキュリスを装備させますっ!」
ドラグニティーミリトゥム
☆4
1700/1200
風属性/鳥獣族
阿原は槍に変化したアキュリスを凝視し、デュエルディスクでフィールドを確認した。
阿原「自身を装備カードにしちまうのか…
ってかあいつ、チューナー?」
律歌がゆっくりと頷いた。
律歌「…みたいだね。来るかもしれないよ。シンクロモンスターが!」
嬢「ミリトゥムの効果を発動しますっ!
装備カードとなっているドラグニティモンスター1体を、特殊召喚!」
ミリトゥムは槍となったアキュリスを天高く投げあげ、また竜の姿に戻ったアキュリスが舞い降りた。
嬢「私は、☆4のミリトゥムに、☆2のアキュリスをチューニング!シンクロ召喚!白翼持ちし静かなる風の勇者!《ドラグニティナイトーゲイボルグ》!」
風が吹き上がり、白の竜と、その上に登場する猛禽の戦士が出現した。
ドラグニティナイトーゲイボルグ
☆6
2000/1100
風属性/ドラゴン族/シンクロ
嬢は遊大の方を振り向き親指をグッと立てる。
遊大は少し驚いた様子で言った。
遊大「1ターン目からシンクロモンスター!まさか嬢って結構強かったりするのか…!?」
嬢「えへへ、でもそんなに強くなんかないよ!手札が少しよかっただけ。
私はカードを2枚伏せて、ターンエンドですっ!」
ターンが阿原のターンに移る。
阿原「シンクロモンスター…オレと被ってんだよ…。
まあいい、オレのターン!
なあ律歌、お前のデッキとは正直あんま相性良くねえから、モンスター同士のシナジーとかは考えないでくれよ?」
眉をひそめ、縮こまった姿勢で律歌の方を振り向いた。
律歌は呆れたようにため息を吐く。
律歌「大丈夫。好きなようにしていいよ。」
阿原「…。
オレはフィールド魔法《スクラップ・ファクトリー》を発動し、《スクラップ・マインドリーダー》を通常召喚!」
かつて遊大と戦ったときと同じ、鉄鉱所へとフィールドが変化し、くず鉄のモンスターが溶鉱炉から飛び出した。
《スクラップ・マインドリーダー》
☆1
0(→200)/0(→200)
地属性/機械族/チューナー
阿原「まだまだ展開すっから巻いてくぜオラァ!
さらに、フィールドにスクラップが存在する時、《スクラップ・オルトロス》を手札から特殊召喚!そしてマインドリーダーを破壊!」
マインドリーダーがまた溶鉱炉に吸い込まれていく。
スクラップ・オルトロス
☆4
1700(→1900)/1100(→1300)
地属性/獣族/チューナー
遊大は思い出したように嬢に言い放った。
遊大「あっ!そうだよ破壊だ!
阿原さんのデッキは、自分のモンスターを破壊しながら展開するシンクロデッキだ!」
嬢「シンクロ…私と同じだねっ…!
私は装備、先輩は破壊!どっちも特徴あるデッキだけど、負けないよっ!」
阿原「まだだ!スクラップモンスターが破壊されたことで、スクラップファクトリーの効果発動!
デッキから《スクラップ・シャーク》を特殊召喚!」
スクラップ・シャーク
☆4
2100(→2300)/0(→200)
地属性/魚族
阿原「おい律歌!今から出すヤツの効果はわかるよな!?使いこなせるか!?」
律歌は首を傾げている。
律歌「えーっと、なんだったかな?」
阿原はがっくり肩を落としたが、再び前を向いてエクストラデッキのケースをこじ開けた。
阿原「あのなあ…!まあいいや、☆4のスクラップシャークに、☆4のスクラップオルトロスをチューニング!
くず鉄どもの執念をその牙に宿し、目に映る全てをぶち壊せ!シンクロ召喚!」
鉄が軋むような音がフィールドに鳴り響き、鉄鋼所が震え出す。
遊大は耳を塞ぎながら言った。
遊大「くるぞ!あの人のエースモンスターがっ!」
阿原「来いっ!《スクラップ・ドラゴン》!!」
火花がフィールドに散らばり、その音の源となる屑鉄の竜が姿を表した。
スクラップ・ドラゴン
☆8
2800(→3000)/2000(→2200)
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律歌「ぁ〜、これね。」
嬢「攻撃力3000っ!!」
そう言いながらも嬢はこれからの作戦を頭の中で練っていた。
(☆8のシンクロモンスター…攻撃力はさすがに高いけど、ゲイボルグは戦闘時に墓地のドラグニティの攻撃力を加算させる効果を持っている。スクラップドラゴンは攻撃してくるだろうから、そこでドラゴンを処理して、次の遊大くんのターンでトドメを…)
そう考える嬢を阿原が一括する。
阿原「ゲイボルグの効果は確認したぜェ!?戦闘時にパンプするんだってなあ!だったらこうだ!スクラップドラゴンの効果を発動!お互いのフィールドのカードを1枚ずつ破壊するッ!」
遊大「まずいッ!」
阿原「スクラップファクトリーと、ドラグニティナイトーゲイボルグを破壊ッ!」
スクラップドラゴンは、スクラップファクトリーのカードを噛み砕き、紫色の光弾を放った。
嬢「破壊効果を持ってたの!?でも、それはこっちでも読めてますッ!
罠発動!《追走の翼》!!」
ゲイボルグの白翼が、金色の光を放ち、迫りくる光弾を紙一重でかわした。
嬢「罠カード、追走の翼は、シンクロモンスターのみを対象として発動できる永続罠カードです。対象モンスターの戦闘・効果での破壊を防ぎ、レベル5以上のモンスターとの戦闘ではそのモンスターを破壊し攻撃力を吸収する効果も付与させます。手出しはさせませんっ!」
遊大「お、おまえ、やっぱりかなり強いんじゃ…!」
律歌は関心したように嬢を見つめた。
律歌「阿原、嬢ちゃん結構つよいみたいだけど?大丈夫?遊大にも負けてるみたいだし。」
阿原はギクっとして律歌の方を振り向くが、その顔には汗と笑みが受かんでいる。
阿原「…らしいなァ。あいつらは中々強い。だが、オレには戦いのカンってのがある。必ずいい状態でターン回すから、あんま心配すんじゃねえ!」
律歌「…ならいいけど、スクラップファクトリーは割っていいの?そのデッキの核っぽいけど。」
阿原は静かに笑みを浮かべて答えた。
阿原「…別にお前がパートナーなら問題ないだろ。」
2人の会話を遠くから見ている2人だが、からかうように遊大が言う。
遊大「阿原さん!ターン長いっすよ!」
阿原「あぁ!?るっせぇ!言われずともスグにぶっ潰してやるよ!」
嬢(でも、追走の翼の効果を受けたモンスターと戦闘を行うのは自滅行為だし、仮に避けたとしても、ゲイボルグの効果で返り討ちにできる…。デュエルの先輩ならこのターンは…)
阿原「バトルだァ!」
威勢よく阿原が叫び、遊大と嬢はぎょっとした。
嬢「えぇっ!?」
阿原「スクラップドラゴンで、ドラグニティナイトーゲイボルグに攻撃!バニシングバイトぉ!」
スクラップドラゴンはゲイボルグに飛びかかり、その牙を向ける。
嬢「追走の翼の効果を発動しますっ!装備モンスターと戦闘を行うレベル5以上のモンスターを破壊し…えっ!?」
遊大「どうしたんだよ!?」
嬢は慌てながらデュエルディスクの画面をタッチしている。
嬢「追走の翼の効果が使えないっ!どうしてっ!」
そうして、はっと何かに気づいたように佇んでいるゲイボルグに目を向けた。
嬢の視線の先、ゲイボルグの胸部には1冊の本が釘で打ち付けられていた。
さらに、本の1ページ1ページから鎖が伸び、金色に光る追走の翼を開けないように縛り付けている。
遊大「なんだありゃ!?」
阿原「オレが発動したカードは、速攻魔法《禁じられた聖典》!!」
嬢「禁じられた…聖典…。《禁じられた》魔法カードの1枚っ!」
阿原「禁じられた聖典は、モンスターが戦闘を行う際に発動できる速攻魔法!戦闘終了時まで全てのカード効果を無力化し、攻守も全て元々の値に戻しちまう。ゲイボルグと追走の翼のには戦闘補助能力があったが、突破させてもらうぜ!噛み砕け!スクラップドラゴンッ!」
打ち付けられた聖典から伸びる鎖に動きを阻害されたゲイボルグは、為す術もなくスクラップドラゴンに噛み砕かれた。
遊大&嬢
LP:6000→5200
吹っ飛ばされた嬢は、なんとか膝から立ち上がり、遊大の方を振り向く。
嬢「ごめんなさい遊大くん。私、油断してた…。」
遊大は嬢の手をつかみぐっと引っ張った。
遊大「大丈夫だ!任せとけよ!スクラップドラゴンは昨日も倒したしよォっ!!」
(しかし、やっぱり先輩ってだけ強い…!昨日勝てたのはまぐれだったか…?)
阿原「オレはカードを1枚伏せてターンエンドだ!さあ来てみろよ遊大!」
遊大「言われずともッ!俺のターン!」
(俺は阿原さんの戦術を見切ったつもりだったが…まだ聖典みたいな隠し弾はあるかもしれねえ…!かと言って攻めない理由にはならない…!)
「このターンでスクラップドラゴンを倒してみせますッ!」
手札のカードに力が籠る。
どんな時だって全力。でなければ勝利などありえないのだから。
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52 | 48話 揺れろ。魂の… | 359 | 2 | 2023-12-28 | - | |
50 | 49話 エンタメデュエル | 385 | 2 | 2024-01-07 | - | |
69 | 50話 乗り越えろ! | 439 | 3 | 2024-01-26 | - | |
97 | 51話 Show Me!! | 479 | 0 | 2024-02-01 | - | |
54 | 52話 モノクロの虹彩 | 488 | 1 | 2024-02-08 | - | |
55 | 53話 激昂 | 374 | 2 | 2024-02-22 | - | |
55 | 54話 火の暮れる場所 その① | 340 | 0 | 2024-03-02 | - | |
97 | 55話 火の暮れる場所 その② | 513 | 2 | 2024-03-07 | - | |
58 | 56話 赫灼の剣皇 | 537 | 2 | 2024-03-11 | - | |
81 | 57話 金の卵たち | 386 | 2 | 2024-03-18 | - | |
67 | 合宿参加者リスト 〜生徒編〜 | 370 | 0 | 2024-03-20 | - | |
69 | 58話 一生向き合うカード | 421 | 2 | 2024-03-24 | - | |
58 | 合宿参加者リスト〜特別講師編〜 | 411 | 0 | 2024-03-31 | - | |
57 | 59話 強くならなきゃ | 390 | 2 | 2024-04-03 | - | |
68 | 60話 竜を駆るもの | 295 | 0 | 2024-04-20 | - | |
85 | 61話 竜を狩るもの | 467 | 2 | 2024-04-22 | - | |
63 | 62話 反逆の剣 | 320 | 2 | 2024-04-26 | - | |
62 | 63話 血の鎖 | 384 | 1 | 2024-05-01 | - | |
77 | 64話 気高き瞳 | 464 | 2 | 2024-06-02 | - | |
58 | 65話 使命、確信、脈動 | 552 | 2 | 2024-06-16 | - | |
63 | 66話 夜帷 | 335 | 0 | 2024-07-14 | - | |
55 | 67話 闇に舞い降りた天才 | 395 | 2 | 2024-07-18 | - | |
63 | 68話 陽は何処で輝く | 399 | 2 | 2024-07-30 | - | |
56 | 69話 血みどろの歯車 | 537 | 2 | 2024-08-16 | - | |
52 | 70話 災禍 その① | 395 | 2 | 2024-08-28 | - | |
51 | 71話 災禍 その② | 446 | 2 | 2024-09-01 | - | |
52 | 72話 親と子 | 282 | 2 | 2024-09-09 | - | |
61 | 73話 血断の刃 | 346 | 2 | 2024-10-10 | - | |
66 | 74話 血威の弾丸 | 361 | 2 | 2024-10-17 | - | |
51 | 75話 炉心 | 402 | 0 | 2024-11-01 | - | |
48 | 76話 ひとりじゃない | 356 | 2 | 2024-11-03 | - | |
56 | 77話 春風が運ぶもの | 426 | 2 | 2024-11-06 | - | |
46 | 78話 天道虫 その① | 492 | 2 | 2024-11-19 | - | |
47 | 79話 天道虫 その② | 397 | 2 | 2024-11-21 | - | |
56 | 80話 花の海 | 558 | 2 | 2024-12-03 | - | |
47 | 81話 寂しい生き方 | 312 | 2 | 2024-12-16 | - | |
53 | 82話 飛べない鳥の見た景色 | 333 | 2 | 2024-12-24 | - | |
40 | 83話 意思の足跡 | 360 | 2 | 2025-01-24 | - | |
36 | 84話 種 | 235 | 1 | 2025-02-08 | - | |
41 | 85話 ティアドロップ その① | 342 | 0 | 2025-07-17 | - | |
20 | 86話 ティアドロップ その② | 310 | 2 | 2025-08-27 | - |
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- 2025/09/30 新商品 リミットレギュレーションリストを更新しました。
- 10/11 05:18 掲示板 オリカコンテスト投票所
- 10/11 03:13 評価 6点 《エクソシスターズ・マニフィカ》「味のしなくなったガム」
- 10/11 03:10 評価 8点 《原石竜アナザー・ベリル》「極めて出張力の高い一枚。 召喚権が…
- 10/11 02:53 評価 8点 《轟雷帝ザボルグ》「《ブラックフェザー・アサルト・ドラゴン》3…
- 10/11 02:23 評価 9点 《スカル・マイスター》「ミツルギにぶっ刺さる。今流行りの。」
- 10/11 01:09 掲示板 オリカコンテスト投票所
- 10/11 01:00 掲示板 オリカコンテスト投票所
- 10/11 00:50 評価 8点 《再世の魔神 ベミドバル》「リジェネシスで唯一自分のターンにア…
- 10/11 00:36 掲示板 オリカコンテスト準備スレ
- 10/11 00:11 掲示板 オリカコンテスト投票所
- 10/11 00:01 掲示板 オリカコンテスト投票所
- 10/11 00:00 掲示板 オリカコンテスト投票所
- 10/10 23:05 掲示板 オリカコンテスト準備スレ
- 10/10 22:56 掲示板 オリカコンテスト準備スレ
- 10/10 22:24 評価 8点 《陰の光》「・え? 対象は残り?! (リリースなど代償はしなか…
- 10/10 22:17 掲示板 オリカコンテスト準備スレ
- 10/10 21:46 掲示板 オリカコンテスト準備スレ
- 10/10 21:31 掲示板 オリカコンテスト準備スレ
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- 10/10 20:48 掲示板 オリカコンテスト準備スレ
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