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HOME > 遊戯王SS一覧 > 62話 反逆の剣

62話 反逆の剣 作:コングの施し

アカデミア合宿3日目。2日通してプロデュエリストを含めた特別講師のもとで新たな技術を身につけ、経験をし、成長したデュエリストたち。龍平の父親である大石 竜也プロのもとで己が技術を磨いた龍剛院 嬢。そして東雲中顧問の侵介 ましろ、元プロである彼女のもとで学びを得た日暮 振士。嬢がサブプランとして、不意に見せたエクシーズ召喚で、そのデュエルは佳境を迎える。





『漆黒の闇より、愚鈍なる力に抗う反逆の牙!!』

テレビの中の光景だった。その召喚口上を、一言一句覚えている。幼いながらも、エンタメデュエルに心を惹かれ、その中にいたいと、そう思っていたからなのだろう。

日暮「はんぎゃく……はんぎゃく…」

小さな手で、辞書をペラペラとめくっていく。『そういう語彙』というのは、幼い身にはなかなか難しいもので、言ってることをちゃんと理解するために、あまり身にはならないかもしれないが、知らないその言葉たちをノートに書き記すなど、していた。

日暮「あった……反逆…。」


====
反逆/叛逆
(名)国や主人などにそむきさからうこと。また、世間一般の風潮ややり方にさからうこと。むほん。ほんぎゃく。
====


反逆……要するに、自分を支配するものに牙を向けること。だったら自分が知ってるデュエリストの歴史上の『反逆』は、外敵に対し使うものみたいだから、『反撃』とかのニュアンスも含むことなる。

日暮(国や主人……別に主人とかいないしな…国に歯向かうなんてこともないよね。)

誰かが誰かを支配しているなんて、その時は考えたことなどなかった。ドラマやアニメなんかである本物の『反逆』なんて、自分は一生涯のうちに見ることなどないだろう。

日暮(じゃあぼくが使う時は……とりあえず「対戦相手」に『反逆する』ってことで良い……かな。)







TURN:3

日暮 振士
LP :3600
手札   :0→1
モンスター:《オッドアイズ・ペルソナ・ドラゴン》《スピリチューアル・ウィースパー》
魔法罠  :
Pゾーン :◆ 《オッドアイズ・アークペンデュラム・ドラゴン》《オッドアイズ・ペンデュラムグラフ・ドラゴン》 ◇
フィールド:《天空の虹彩》

龍剛院 嬢
LP :7300
手札   :0
モンスター:《ドラグニティアームズ–グラム》《零鳥獣シルフィーネ》
魔法罠  :セット×1
フィールド:《竜の渓谷》



日暮は冷たく凍りついた、白く染まったフィールドのカードを見つめる。彼の2枚のPスケールは2枚とも固有の効果を持ちながらも凍りつき、そして無論ながらフィールド魔法である《天空の虹彩》も機能を停止している。

何時も、自分が相手のエンタメデュエルを引き出せるものだと信じていた。しかしここまで追い込まれることがあるとは。自分がチャレンジャーの立場に回ることがある、そんなことを考えたことがなかった。今まで芽生えることのなかった思いが、感情が、彼の中で息吹く。

日暮「……これが、逆境というものなんだね……!!」

日暮が指差す天の淵。そこに巨大なサーキットが描かれる。《スピリチューアル・ウィースパー》と《オッドアイズ・ペルソナ・ドラゴン》の2枚のカードがそこに吸い込まれ、赤と青、2つのスケールの色を放った。

日暮「ぼくは《スピリチューアル・ウィースパー》と《オッドアイズ・ペルソナ・ドラゴン》をリンクマーカーにセット!!」

日暮が掲げる手の先に、赤と青の光が集約していく。それは彼が見出した新たなリンクモンスターであり、リンクとペンデュラムをつなぐ架け橋。

竜也「場に残った2体でリンク召喚だと?」

ましろ「……ここでリンク召喚するモンスターは1体しかいない!!」

揺らぐ魂のペンデュラム。全てを繋ぐ架け橋となる軌跡を描き出し、その魔術師がフィールドへ降り立とうとしていた。

日暮「揺れろ、魂のペンデュラム!天空に描け、奇跡のアーク!!リンク召喚!!
……リンク2、《軌跡の魔術師》!!」


《軌跡の魔術師》(攻)
L2 光属性・魔法使い族/リンク/効果
ATK:1200 [↙・↘]


凍りついたフィールドに降り注ぐ光。白い装束の胸元には魂の振り子が揺らぐ。逆転の狼煙とも言えるそのモンスター。リンク召喚時に任意のペンデュラムモンスターを実質的に呼び出す能力を持ったそのモンスターは、この状況で状況を覆し得るキーとなることは、誰の目にも明らかだった。双色の瞳と同じ色のそれが強く輝いたとき、眼前の竜の血を引く者、嬢がゆっくりと口を開いた。

嬢「私は……」

その声で、会場の空気が一気に棘のような鋭さを持って突き刺さるのがわかった。日暮の背中に、冷ややかな氷柱が落とされる。

嬢「…《神の通告》を発動ですっ!!」

赤と青の光を穿ち、落とされる一筋の雷撃。天の罰。それが告げるのは敗北か。叛逆か。まばゆい輝きの中に2人の顔が埋もれていく。

日暮「はは……トドメの一撃ってわけだね。」

嬢「好きなようには、させません!!」

日暮の手札は1枚。そしてPスケールもフィールド魔法も使用不可。完全に追い込まれた日暮は、ゆっくりと目を閉じる。
ドクンドクン、自分の胸がなっている。小さな頃に見た、エンタメデュエル。それを作るための立役者になれば、それにあくまで加わる人間であればいいと、そうありたいと思っていた。しかし、目を閉じた先にいたのは、誰よりも輝いているデュエリストたちの背中だった。


『おれもお前も…まだまだ強くなる。もっと…輝けるはずかだからさ!!』


彼の声だ。戦いの中で迷いながらも、自分も相手も笑顔で戦いを終えられるように、誰よりも自分を笑顔にしてくれた、遊大の声だった。彼の背中と、幼い頃に見た少年の姿が、重なる。

日暮「ぼくも……彼の元に行くよ。」

そう言い放った時、彼の頭上のペンデュラムが、凍りついたその霜を振り払いながら力強く揺れ動く。それはまだ諦めないという意思表示。戦友が教えた、たった1つの諦めないという想い。

嬢(今のスケールで召喚できるのは1体……でも、来る!)

日暮「揺らげ、魂の振り子。今こそ描き出せ…天の虹彩を!
ペンデュラム召喚!!」

流星の如くフィールドに現れる、たった1体のモンスター。双色の眼を持つそのモンスターは、再び力強く咆哮した。


《オッドアイズ・ペルソナ・ドラゴン》(攻)
☆5 闇属性・ドラゴン族/ペンデュラム/効果
ATK:1200/DEF:2400 [◆1◇]


ギラン、と赤と青の瞳が、嬢のモンスター《零鳥獣シルフィーネ》に睨みを効かせる。紅い稲妻が走り、藍色の鳥獣が、その色を失っていく。

日暮「《オッドアイズ・ペルソナ・ドラゴン》の効果を発動。EXデッキから特殊召喚された《零鳥獣シルフィーネ》の効果を、無効にする!!」


(ATK:4700→2000) 《零鳥獣シルフィーネ》


嬢「……!!」

《零鳥獣シルフィーネ》の効果が止まったことで、その攻撃力が元々の数値へと戻る。しかしそれは自身にかかっている効果であって、相手の場に干渉している、『表側表示のカード効果を無効にする効果』は、まだ日暮のPスケールと《天空の虹彩》を蝕んでいる。加えて攻撃表示で召喚された《オッドアイズ・ペルソナ・ドラゴン》の意味。そのピースとなる日暮の手に残ったカードは……

日暮「……魔法カード《ペンデュラム・エクシーズ》を発動!!」

その宣言と同時に、彼の背後に聳える2本の光柱が紫と白の輝きを持って独立し、絡み合う。その光の軌跡はやがて黒く禍々しい渦となった。それが意味すること、それは日暮が唯一このデュエルで使うことのなかった最後の召喚法。しかしそのピースが埋まれば、彼は正真正銘、この世の全ての召喚法を網羅することとなる。

嬢「ペンデュラム…エクシーズ!!?」

日暮「このカードは、Pスケールのモンスターで、X召喚を行う!!
……ぼくは、レベル7の《オッドアイズ・アークペンデュラム・ドラゴン》と《オッドアイズ・ペンデュラムグラフ・ドラゴン》で、オーバーレイ!!」

黒い渦の中心が弾ける。揺らぐ魂の振り子が漆黒に染まり、その奥に二色の輝きが鋭く輝いた。重なり合う《オッドアイズ・アークペンデュラム・ドラゴン》と《オッドアイズ・ペンデュラムグラフ・ドラゴン》のカード。振り子から溢れ出す影は竜の形を象り、黒い鱗を携えて覇王の名を冠するそのモンスターが目覚める。



日暮「二色の眼の竜よ!
畏怖の世界の狭間より、黒き牙持て現れ出でよ!!エクシーズ召喚!!!
……反逆の眼輝けし龍、《覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》!!!」



《覇王黒龍オッドアイズ・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》(攻)
★7 闇属性・ドラゴン族/エクシーズ/ペンデュラム/効果
ATK:3000/DEF:2500 [◆4◇]


嬢「反逆の……眼…。」

黒き逆鱗を震わせる龍。その衝撃がフィールドを走り、嬢の体の隅々までビリビリとその緊張が伝わってくる。《ペンデュラムグラフ》と《アーク》の力を宿したその姿から、そのモンスターがどんな思いを持ってその世界に産み落とされたのか、悲しく怒り嘆く声を持って痛いほどに伝わってくる。

本来の歴史では発揮されることのなかったその力が、覚醒する。

日暮「オーバーレイユニットを1つ取り除き、《覇王黒龍オッドアイズ・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》の効果を発動。フィールドに存在する攻撃力3000以下のモンスターを2体、破壊する!!
……オーバーロード・ディスチャージ!!」

黒き覇王龍。その身に宿った銀のアーク。まるで弓の弦のように、雷光がその角の中で輝く。黒き稲妻が地面を走り、嬢のフィールドを焼き焦がす。引き裂かれる大地となす術なくフィールドを離れる《ドラグニティアームズ–グラム》と《零鳥獣シルフィーネ》のカード、その奥より、反逆の怒りに燃える双色の眼が嬢を睨みつけた。

嬢(《覇王黒龍》の攻撃が、来るっ…!!)

日暮「バトルだ。
《覇王黒龍オッドアイズ・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》の攻撃!!
……反逆の牙、レヴォリューション・ディスオベイ!!」


その体に黒き稲妻が駆け抜け、二つの牙が、黒を通り過ぎた禍々しい輝きを帯びて大地を走る。切り裂かれいく光景の前に、それを防ぐ壁などない。怒りと悲しみ、その2つが織り混ざった反逆の1撃は、嬢のLPに痛烈に引き裂いた。

嬢「きゃああああぁああっ!!!!」


(ATK:3000) 《覇王黒龍オッドアイズ・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》 

(LP :2800) 龍剛院 嬢


黒い稲妻が、その身を焦がす。しかし、彼女が立ち上がるのを待たずして、日暮の二激目が慈悲などなく言い渡される。

日暮「《オッドアイズ・ペルソナ・ドラゴン》のダイレクトアタック……仮面の衝撃、バイトノットインパクト!」

紅い閃光がその顎より放たれる。立ち上がることのできない嬢の顔が光に染まり、消し飛んでいくLPと共に、彼女の体力を奪っていく。


(ATK:1200) 《オッドアイズ・ペルソナ・ドラゴン》

(LP :1600) 龍剛院 嬢


嬢「はぁ…はあ…。
これが、あなたの『反逆』なんですね……でも!!」

残されたLPはわずか1600。そのターンに1体でもモンスターを多く呼び出す余力があれば、そこで勝負がついていた。なんとか膝に力を入れ、立ち上がる。こんなところで止まるわけにはいかない。自分にはまだ成さねばならないことが残っているから。追い続ける背中があるから。打倒しなければならない相手が、いるから。

嬢「こんなとこで、負けてられないんですっ!!」

対してこのターンで嬢を仕留めきれなかった日暮。盤面とライフでは大きく差をつけているにも関わらず、その顔に今までの飄々とした笑顔はなかった。初めて見つめた、本気の自分。本気で勝とうとしている自分。それをわかっているからこそ、嬢のその一言が骨身に刻み込まれ、身体中を闘争的なアドレナリンが駆け抜けていくのがわかる。

今までとは違った悦び。笑顔の輪に加わること、それだけが全てではないと身体中が訴えてくる。戦いたい。見たい。そして、勝ちたい。

日暮「ありがとう……これが本気で相手を倒そうとする感覚なんだね。
…ぼくはこれで、ターンエンド!!」


TURN:4

龍剛院 嬢
LP :1600
手札   :0→1
モンスター:
魔法罠  :
フィールド:《竜の渓谷》

日暮 振士
LP :3600
手札   :0
モンスター:《オッドアイズ・ペルソナ・ドラゴン》《覇王黒龍オッドアイズ・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》
魔法罠  :
Pゾーン :◆ ◇
フィールド:《天空の虹彩》


嬢「…『反逆』……。」

今まで、血塗られたようなデュエルをしてきた。カードが赤く染まってしまうほどの、硝煙と肉の匂いが染み付いてしまうほどのデュエルをしてきた。
デュエルマフィア、反社会的な組織である龍血組の頭目の娘。その懐刀として力を付け、鳥籠に囚われてきた。そんな閉ざされた世界にいる自分に、外の世界で本気で戦うことの尊さを教えてくれたのは仲間達だった。

嬢「私は、墓地の《ドラグニティアームズ–グラム》の効果を発動ですっ!!
……《シルフィーネ》と《ゼピュロス》を除外し、特殊召喚!」


《ドラグニティアームズ–グラム》(攻)
☆10 風属性・ドラゴン族/効果
ATK:2900/DEF:2200


神風の勇者が、今一度彼女の墓地でその息を取り戻す。その剣から放たれた炎は、仮面に身を覆う《オッドアイズ・ペルソナ・ドラゴン》の身に及び、その効力を奪っていく。

日暮「《グラム》のモンスター効果か!!
……《ペルソナ・ドラゴン》の効果、忘れていないみだね!!」

日暮がしきりに口にした『反逆』というワード。支配に抗うこと。それが反逆。自分は、彼はきっと、その言葉が自分の胸に魚の棘のように残っていることなど知り得ないだろう。彼が言っているのは、自分から勝利を奪おうとする対戦相手への『反逆』であって、今自分が握る1枚のカードが持つ『反逆』とは意味合いが違っている。

嬢「……。」

このターン、ドローしたカード。手札に残されたそのカードに目を向ける。そして墓地に存在する《トランザクション・ロールバック》。そしてEXデッキに残った未だ見せることのなかった3枚のカードたち。それらを使えば、そのカードたちを絡めて展開すれば、きっとこの戦いに勝てるかも知れない。しかし、それが自分にもたらす意味とは。それが自分にとって、仲間にとって、何を意味するのか。そう思えているのに、ただただ全力で戦おうとする自分が、そこにはいた。全力で戦うことの楽しさを教えてくれた友に、仲間に、龍平に、嘘をつきたくないから。

嬢はゆっくりと口を開く。残された1枚の手札を握り締めたまま、戦っている日暮と、自分をここまで育ててくれたましろと、そして向き合ってくれた竜也に、優しく微笑みかけた。

嬢「……私に何かあったら、みんなによろしく伝えておいてください。」

その発言に、ましろと日暮は首を傾げた。しかし彼女の笑顔の中に、何かが渦巻くのを感じた。空気が静かに音を失い、冷たくなっていくのがわかる。

ましろ「嬢……?」

日暮「龍剛院さん……?」

その言葉を聞いていたのは、彼ら2人だけではない。その場にいた特別講師である竜也。彼は、昨晩の彼女の姿を思い出していた。倅である龍平に背中を押され、自らの運命に抗おうとした彼女の姿を。

竜也「嬢…、一体何を……」

恐る恐る、その小さな少女の背中に語りかけた。身体中を走る悪寒、得体の知れない何かに触れてしまいそうな危機感と、自分が動かなければという焦燥に揺られ、声が震える。息が、浅くなっていく。

嬢「……なんでもない!です……じゃあ、見せちゃいます!!
……私の、反逆の剣!!!」

ここが鳥籠の中ならば、格子を裂くために、その身につながる龍の臍の緒を断つために、この手に剣を握らなければならない。きっとこれからのデュエルは、もっと苛烈だから。外に飛び出すための力を、竜の血を断ち切る刃を。

うだうだ迷っても仕方がない。だって、負けたくないしね。



日暮「反逆の……剣?」



嬢「私は、《破壊剣−ドラゴンバスターブレード》を通常召喚!!!」



《破壊剣−ドラゴンバスターブレード》(攻)
☆1 闇属性・ドラゴン族/チューナー/効果
ATK:400/DEF:300


カキーン…。金属音を鳴らし、フィールドに突き刺さった1本の剣。それは嬢の新たな戦術であり、彼女が彼女自身に流るる龍血を断つために握った一縷の刃。しかし、彼女の体を走る龍の血、彼女を縛り付ける臍の緒、それらを抱える黒い手が、彼女の命に這い寄る。





バチッ……





嬢「あれ……?」

静電気でも起きたような、小さな稲光が上げた声と同時に、口元と右頬に、生暖かい何かが流れた。赤い雫が、ポタポタと顎の先から滴っている。視界がぼやけているし、耳がよく聞こえない。やけに冷静な頭で、倒れゆく自分を俯瞰する。

日暮「……!?!」

ましろ「…は!?」

赤く染まっていく視界の中で、日暮と、ましろと、そして竜也が走ってこちらに向かってくるのがわかる。でもそれ以上に体は動かないし、3人をとらえた眼も、だんだん天井へと引き寄せられていく。やっぱり許されないかと、一人でに思考が回る。仰向けに倒れた自分の視界の中で、必死になにかを叫ぶ3人の姿が朧げに写っている。自由の効かない体が、冷たい地へと沈み、意識が黒く堕ちてゆく。

竜也「……嬢おおぉーーーーーっ!!!」

赤く染まり、沈みゆく戦友。
彼女が見せた『反逆の剣』。それがが意味するものとは…。



続く
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ランペル
何が起きたというのだ……。

常に相手のエンタメ、デュエルでの全てを引き立てるべくデュエルをして来た日暮でしたが、嬢に追い詰められここから逆転していく必要があるこの状況。今彼は舞台の引き立て役ではなく一人の挑戦者、演者としてデュエルの舞台に立った訳ですな!
そして、このデュエルで唯一扱っていなかったエクシーズ召喚がここで登場!反逆の言葉から勝手にダリベをイメージしてましたが、Pですものね。日暮が呼び出したのは、覇王黒竜!その反逆の力で、嬢のフィールドを一掃し一気にライフを削る事に成功!

そして、己の血筋に捕らわれてきた嬢…。仲間達とのデュエルや様々な事を経て彼女も更なる成長遂げようとしている!そして、対する日暮の反逆の竜にさらに後押しされる形で、自らの運命へ抗うべく彼女が忍ばせていた反逆の剣。ドラゴン・バスターブレードの召喚を決行!
しかし、運命がそれを許さないとでもいうべく突如起こった静電気のような音…。
頭から血を流してしまう嬢…。組の者から狙撃でもされてしまったのか…はたまた頭に何か仕込まれでもしていたのか…。彼女の未来を邪魔する者の影が、明確に垣間見えた瞬間でしょうか…。

今は彼女の無事を祈るのみです…。そして、このデュエルの行く末は…。
実に引きがうまく引き込まれます!次回も楽しみにしておりますです! (2024-04-30 22:47)
コングの施し
ランペルさん、閲覧とコメントありがとうございます。

日暮の気持ちの移り変わり、読み取っていただけたようで感謝の極みです!ダリべやオッP、歴史上のエンタメデュエリストたちに憧れを抱くからこそ、彼らが使用し得なかったもう1体の覇王黒龍を使用した日暮でしたが、彼なりのリスペクトがあってのことなのでしょう。反逆というワードも、日暮が使うそれと嬢が使うそれの意味の違いなんかも書いていきたいですね。

嬢は無事なのか、デュエルの行く末はどうなってしまうのか。次回から新章としてこの辺を回収させていただく所存ですので、お楽しみに! (2024-05-01 00:49)

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