第３４話　決闘準備中　作：にしん

マイケル「お届け物デース」
静流「ブルーアイズ急便でーす」
要「おっ来たか。机の上に置いといてくれ」

ということで今日のコンビニ兼カードショップはイベントとしてランダムデュエルという無作為に選んだカードだけでデッキを組んでデュエルをするという運ゲーとデスティニードローが勝敗を分けるデュエル大会が開催される。ちなみに“シノビのユージ復活祭”と名付けられた第１回ショップデュエル大会以来のイベントということで、前回と同じく子供デュエリストたちが続々と集まってきていた。店外ではその子供たちやその家族らを恵那さんとおばあちゃんが受付などの対応をしていた。

瀬戸さんとマイケルが持ってきたカードを合わせると約８００枚程度。ＥＸデッキ用も２００枚程度と大量だ。デュエルスペースの机１本を使うほどの量。中には禁止カードやら制限カードも当たり前のように入っているが、彼らにとっては必要ないのだろう。このイベントが終わった後は２０円カードとして販売される。

結花「ちーーっす来たんぜよ」
静流「司会者の参上ね」
結花「うへへ、エキシビジョンマッチもするからバイト早めに上がっちゃった。遊二、今回臨時だし給料出るんだよね？」
要「おばあちゃんが出すとは言ってたな」

提案者である結花、瀬戸さん、マイケルが今回臨時のバイトとして運営を行うため、俺や恵那さんは今回はカードショップの様子を確認しながらコンビニ側。世間は夏休みなのだが相も変わらず朝がサラリーマンラッシュなので、今現在俺は飲料の発注をしながらカードショップの様子を見ている状態だ。

　その頃、表では。

子供たち「おもしろそー！」
子供１「でもじょうきゅうもんすたーばっかりだとだせなくね？」
恵那「そこは特別ルールがあるから大丈夫だよ。多分・・・」
子供２「たぶん？」
子供３「えくすとらでっきは？」
恵那「エクストラデッキもランダムだよ」

　結花たちが準備している間、恵那はおばあちゃんと一緒に店外で子供たちや保護者の参加受付、説明をしつつ待たせていた。この通り恵那は子供たちから人気であり、親御さんたちはおばあちゃんと世間話をしていた。

そのうち１人の老人がおばあちゃんの目の前に立つ。

加藤さん「あの“シノビ”はもう見れないのかのう」
おばあちゃん「今日はお兄さんはやらないみたいだからねぇ」
加藤さん「娘も普段よりはきはきしてるみたいだし、“シノビ”と同じぐらい面白い催し物なのかね」
おばあちゃん「恵那は参加者側だから興奮しているだけじゃよ」

子供１「てかおねーちゃんもさんかするのか？」
子供２「おねえさんでゅえるじょうずだからみたーい」
恵那「う、うん。今回は私も参加するよ。楽しみだね」
子供３「わーい」
恵那「ほ、本当はお兄さんにも参加してほしかったけどなぁ・・・」
子供１「？」
恵那「な、何でもないよ。楽しみだねー」


そしてランダムデュエル大会が開催するのであった。