33話　混戦Ⅱ　作：ヒラーズ

ジャック・黒服　LP7200
ジャックの手札3
黒服の手札5
場
《武闘の巨悪　アラミタマθ》　☆10　ATK3800
《獄炎の巨悪　スルトームδ》　☆10　ATK4000
魔法・罠ゾーン
伏せカード

九重・茜・黒泉　LP6800
九重の手札2
茜の手札5
黒泉の手札5
場
無し
魔法・罠ゾーン
『成長する古生海』

「さて、見せてもらいますよ？特異点と共に行動する貴方達の実力を」

拙いな。スルトームやアラミタマはやられても後続が呼ばれてくる。これでカオスマターを呼ばれると確実に詰む。今の私の手札に打開策は無い。

今は…茜と黒泉に頼るしかない。

「任せて、この盤上は私がひっくり返す。私のターン」

茜の手札5→6

「場にモンスターがいない為、手札から《読心者キオウ》を特殊召喚」

《読心者キオウ》
効果モンスター
チューナーモンスター
☆6/光属性/魔法使い族/ATK2300/DEF1150
このカード名の②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①：自分フィールドにモンスターが存在しない場合、手札のこのカードを特殊召喚する事ができる。
②：自分のメインフェイズ、500LP払って発動できる。相手の手札を1枚選択し種類（モンスター・魔法・罠）を選択する。当てた場合、相手のEXデッキを確認し、そのうちの3枚を選択し、そのカードを裏側のまま除外する。違った場合、自分はこのターン、EXデッキからモンスターを特殊召喚できない。
③：このカードがＳ素材として墓地へ送られた時に発動できる。自分はカードを3枚ドローし、そのうちの2枚をデッキに戻す。

サイコメトリム…心理学ができる茜にぴったりなカテゴリ群。
相手のデッキや手札を当てることで様々な効果を発動するモンスターが多く、シンクロ特化で、リンクは1枚しかないという変わったものだったな。

「さらに手札から《読心者アイ》を召喚。起動効果により、黒服の手札を2枚確認する。右端と左端のカードを見せなさい」
「ククッ！？」

《読心者アイ》
効果モンスター
☆2/光属性/魔法使い族/ATK1000/DEF100
このカード名の①②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できず、②の効果は相手ターンでも発動できる。
①：このカードが召喚・特殊召喚された場合のメインフェイズ時に発動できる。相手の手札2枚まで選択し、そのカードを確認する事ができる。
②：500LP払って発動できる。相手の手札を1枚選択し種類（モンスター・魔法・罠）を選択する。当てた場合、相手フィールドのモンスターを全てデッキに戻す。外した場合、自分は１０００のダメージを受ける。
③：このカードをＳ素材にしてＳ召喚されたモンスターは「サイコメトリム」モンスターとして扱われ、以下の効果を得る。●1ターンに1度、500LP払って発動できる。相手の手札を1枚選択し種類（モンスター・魔法・罠）を選択する。当てた場合、相手のLPを半分にする。外した場合、自分のLPを半分にする。

「……成程、アイの効果を発動。LPを500払い、左端のカードを選択。種類はモンスターカード」
「さっき確認されましたから、確実に当たりですね」

九重・茜・黒泉　LP6800→6300

黒服が見せたのは《究極封印神エクゾディオス》だった。成程、墓地の巨悪を戻して盤面を整える保険もかけていたのか…。

「当たった為、相手フィールドのモンスターを全てデッキに戻す」

アイが放つ特殊な波動が場にいた巨悪たちを吹き飛ばし、場がまっ平になる。

「更にキオウの効果も発動。LPを500払い、右端のカードを選択。種類は魔法カード」
「クククッ！『一撃必殺！居合いドロー』です」
「当たった為、相手のEXデッキを確認する」

九重・茜・黒泉　LP6300→5800

「《禍星の巨悪　カオスマターΩ》と《超弩級砲塔列車グスタフ・マックス》と《天霆號アーゼウス》の3枚を裏側除外」

高耐久に効果ダメージ、全体除去札を除外するのは上手いな。脅威が減った。
言った通り、盤面がひっくり返ったな。

「更にレベル6のキオウにレベル2のアイをチューニング。Ｓ召喚、レベル8《読心者フェイトール》」

《読心者フェイトール》
シンクロモンスター
効果モンスター
☆8/光属性/魔法使い族/ATK3000/DEF2000
「サイコメトリム」チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上 このカード名の②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①：このカードは戦闘では破壊されない。
②：500LP払って発動できる。相手の手札を1枚選択し種類（モンスター・魔法・罠）を選択する。当てた場合、自分はLPが２５００回復し、相手は２０００のダメージを受ける。外した場合、自分は２０００のダメージを受け、相手はLPが２５００回復する。
③：このカードがフィールドから離れた時に発動できる。墓地から「読心者フェイトール」以外の「サイコメトリム」モンスター1体を特殊召喚する。

「戦闘破壊耐性付きか…苦労しそうだな」
「効果を発動。LPを500払い、黒服の右端のカードを当てる。さっきの効果で場所も変わってるけど、気にしない。そのカードはモンスターカード」
「何でわかるんですかねぇ…？《惑星の巨悪　プラネットマター》です」

九重・茜・黒泉　LP5800→5300→7800

ジャック・黒服　LP7200→4700

「ぐ、逆転されてしまっただと！？」
「《読心者アイ》はＳ素材にされると、そのＳモンスターは効果を得る。LPを500払い、左端のカードを選択。魔法カード」

九重・茜・黒泉　LP7800→7300

「また当てられましたね。さっきの《一撃必殺！居合いドロー》です」

ジャック・黒服　LP4700→2350

効果でライフが半分になるとはいえ、えげつないな。

「これで詰み。バトルフェイズ！フェイトールでダイレクトアタック」

これが通れば勝ちだが…相手の伏せカードが気になるな。

「そうはさせん！罠カード発動！『魔法の筒』！！」
「そう簡単に幕引きはさせない、と」

九重・茜・黒泉　LP7300→4300

やはり『魔法の筒』だったか…私ならウェーブフォースを置く方だが、これはこれで痛手だな。

「何も伏せない。私はこのままターンエンド」

ジャック・黒服　LP2350
ジャックの手札3
黒服の手札5
場
無し
魔法・罠ゾーン
無し

九重・茜・黒泉　LP4300
九重の手札2
茜の手札4
黒泉の手札5
場
《読心者フェイトール》　☆8　ATK3000
魔法・罠ゾーン
『成長する古生海』