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第16話 覇王降臨 作:にしん
☆前回までの状況
翔
LP:5100
手札:0枚
モンスター:RR-レヴォリューション・ファルコン(ユニット×2)、RR-エトランゼ・ファルコン(ユニット×2)
魔法・罠:伏せカード3枚
Pスケール:未設定
VS
白鳥
LP:3250
手札:1枚
モンスター:SS-ストームスラッシュ
魔法・罠:SSSネスト
Pスケール:未設定
【ターン4:白鳥のターン】
「私のターンよ。ドロー」
白鳥:手札1枚→2枚
「!、こ、これは私の勝ちのようね・・・」
「何!?」
「最速の燕・・・いえ、鳥獣族最速の鳥が今ここに誕生するのよ!ふふふ、初めてだわ~」
白鳥は手札を見てにやける。最速の鳥だと!?その言葉に翔と2匹のRRは身構える。
「まずは巣の効果で手札に入れた<LUS-スキップレイズ>を使うわ。レベルを2つアップよ」
白鳥:手札2枚→1枚
RUM-スキップ・フォースと同じく2つの鳥の形をした光が上空に昇り、ストームスラッシュがその光に向かって一気に飛行する。そして白い光となって上空から白鳥の隣に現れたのは、いかにも自分が「王」と言わんばかりの立派な王冠を被った、風格ある大型の鳥だった。
帝王名乗りし燕の王、王たるスピードで敵を蹴散らせ!レベルアップシンクロ召喚!SS-インペリアルスラッシュ!!
>SS-インペリアルスラッシュ:星10:攻2800(守1000)
「SS」チューナー1体+「SS」Sモンスター1体
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードがS召喚に成功した時に相手モンスターを1体対象にして発動できる。そのモンスターを手札に戻す。
②:相手フィールドの表側表示のカード1枚を対象にして発動できる。そのカードの効果を無効にして破壊する。この効果は相手ターンでも発動できるが、相手ターン中の発動時に自分は手札から「SS」モンスターカードを1枚墓地に送らなければ発動できない。
「このインペリアルちゃんの2つの効果で、ボウヤの鳥たちはたちまち墜落していくのよ・・・」
「なっ・・・!!」
インペリアルスラッシュは王たる大きな翼を広げた。シンクロ召喚時効果でレヴォリューション・ファルコンがデッキに戻り、2つ目の効果でエトランゼ・ファルコンは破壊された。
「エトランゼ・ファルコンの方を破壊したか・・・だがそのおかげで効果でレヴォリューション・ファルコンは復活だぜ!ついでにファジーが墓地に送られたことでデッキからファジーを手札に加えるぜ」
翔:手札0枚→1枚
>RR-レヴォリューション・ファルコン:ランク6:攻2000(守3000):ユニット×1
「あら、逆にすればよかったかしらね。でも、もう1枚のスキップレイズがあるのよ」
白鳥:手札1枚→0枚
「くっ・・・!」
そのスピードはまさに光速。宇宙を翔ける白き翼で全てのものを無に還せ!レベルアップシンクロ召喚!SS-コメットスラッシュ!!
突然、流星のように一筋の青白い光が空を翔ける。その光はいきなり反転してきたかと思うと、翔に向かって突っ込んできた。衝撃に備えて防御の姿勢をとる。その流星は翔の目の前でピタッと静止した。
>SS-コメットスラッシュ:星12:攻3200(守2500)
「SS」チューナー1体+「SS」Sモンスター1体
①:このカードは相手のカードの効果を受けず、相手はこのカードをリリースできない。
②:自分の墓地の「SS」カードまたは「LUS」魔法カードを5枚対象にして発動できる。そのカードを全てデッキに戻し、相手フィールドのカード1枚をデッキに戻す。
③:1ターンに1度、デッキから「SS」カードまたは「LUS」魔法カードを1枚墓地に送ることで発動できる。このターン、このカードは1度のバトルフェイズで2回攻撃できる。
「で、でっけえ・・・すげえなお前!レベル12とかやべぇぜ!!」
「でしょ~?これが鳥獣族最速の鳥、コメットちゃんよ」
「オレも負けてられねぇな・・・さて、どうしたものか」
「あら、ボウヤのターンはないわよ?最速の鳥にはどんな鳥も敵わないから。墓地のシンクロちゃんを2体とも除外し、インペリアルちゃんとストームちゃんを墓地から特殊召喚よ!」
「な、なんだって!?」
>SS-ストームスラッシュ:星8:攻2400(守1200)
>SS-インペリアルスラッシュ:星10:攻2800(守1000)
「更にはコメットちゃんの効果でデッキからシンクロちゃんを巣に待機させるわ。そのおかげでこのコメットちゃんは2回攻撃できるわ」
3200の2回攻撃に2800と2400。ストームとインペリアルスラッシュ相手ならレヴォリューション・ファルコンの効果で勝てるものの、コメットスラッシュは完全効果耐性持ち。レヴォリューションの効果が効かない。だけど、翔はまだ諦めていなかった。自分の鳥たちを信用しているからだ。
「さあ、スピード勝負よ!コメットちゃん、レヴォリューション・ファルコンを墜としなさい!」
コメットスラッシュは青白い光を放つ。その瞬間、肉眼でも見えないスピードでレヴォリューション・ファルコン目掛けて飛行する。一瞬だった。瞬きした時にはレヴォリューション・ファルコンの姿はなかった。
<SS-コメットスラッシュ>:攻撃力3200 VS <RR-レヴォリューション・ファルコン>:攻撃力2000 戦闘破壊
翔:LP5100→3900
「疾い・・・いや、まさにソニックだな・・・!」
「これが、最速の鳥・・・はぁ~、いつ見てもかわいくてかっこいいわ♡」
「・・・でも、オレの鳥の方がわずかに疾いな」
「何ですって?」
翔は1枚の伏せカードを発動させた。その瞬間、巨大な紫色の紋章が空に浮かび上がる。そこから強い風が吹き、地上の教会の周辺の木々からまだ緑色の葉を竜巻のように巻き上げた。
「<RUM-デス・ダブル・フォース>発動!!」
翔:伏せカード3枚→2枚
突然紋章が突風と共に爆発する。そしてそこに現れたのは・・・
オレの最速、最強、そして最硬の鳥よ・・・全ての鳥を護り、全ての敵を蹴散らせ!!ランクアップ、エクシーズチェンジ!!RR-ファイナル・フォートレス・ファルコン!!
まるで要塞のような超大型の機械のような鳥。ジェットエンジンのようなエンジンからはいかにも噴射し音速で飛行しそうな、昂るような音が聞こえていた。
>RR-ファイナル・フォートレス・ファルコン:ランク12:攻3800(守2800):ユニット×1
「な、なんて大きい鳥・・・これじゃ手出しができないわ」
「生身じゃ機械に勝てないのと同じだぜ。さて、どうする?まだスピード勝負続けるか?」
「くっ、ターンエンドするしかないじゃない・・・!」
翔
LP:3900
手札:1枚
モンスター:RR-ファイナル・フォートレス・ファルコン(ユニット×1)
魔法・罠:伏せカード2枚
Pスケール:未設定
VS
白鳥
LP:3250
手札:1枚
モンスター:SS-コメットスラッシュ、SS-インペリアルスラッシュ、SS-ストームスラッシュ
魔法・罠:SSSネスト
Pスケール:未設定
【ターン5:翔のターン】
「オレのターン!ドロー!」
翔:手札1枚→2枚
「セリフを返すが、このスピード勝負・・・どうやらオレの勝ちのようだな」
「わ、私には3匹の燕ちゃんたちが護ってくれるわ!LPもまだあるしこのターン中はまだ耐えられるはず・・・!」
「まずはさっき手札に加えたファジーを召喚。そして突撃だぜ!!<ゴッドバードアタック>」
翔:伏せカード2枚→1枚
「ゴッドバード・・・!そのカードはまさか!」
「ファジーでストームとインペリアルスラッシュを墜とせ!」
突然ファジー・レイニアスが炎を纏い、まるで不死鳥のようになる。そして2匹の鳥へと突撃した瞬間、大爆発が起きた。
「なんてことなの・・・そんなカードを採用しているなんて、鳥たちがかわいそうだわ」
「へへ、時には思い切ったことをするのも勝負だぜ。あ、ファジーの効果でデッキからファジーを手札に加えるぜ」
翔:手札1枚→2枚
「んじゃ、決着をつけようか。オレはファイナル・フォートレス・ファルコンのチャージ効果!墓地のフォース・ストリクスを糧にエネルギーチャージ!!」
墓地から1枚のカードがファイナル・フォートレス・ファルコンに吸収される。その瞬間、エンジン音は更に高まる。
「スピード勝負だ!行けっ、ファイナル・フォートレス・ファルコン!!」
「くっ、追いつかれないように最高速で飛ぶのよ!コメットちゃん!」
2匹の鳥が超高速で飛行する。かろうじて見えるレベル。大空を縦横無尽に飛行していた。雲が様々な形に割れる。そして時折空から突風も吹く。流星とジェット機。青と赤の2つの光がついに真正面からぶつかる。
<RR-ファイナル・フォートレス・ファルコン>:攻撃力3800 VS <SS-コメットスラッシュ>:攻撃力3200 戦闘破壊
大爆発と共に大量の白い羽がひらりひらりと舞い落ちた。それを見て白鳥は口を開けたまま動かなかった。その目には涙が浮かんでいた。
白鳥:LP3250→2650
「エネルギーチャージによって2回攻撃が可能だぜ。ゴールは貰った!!」
「ひっ!!」
ファイナル・フォートレス・ファルコンが白鳥が乗る燕に向けて突撃する。LPが0になるダイレクトアタックだ。もはや白鳥にこれを防ぐ手段はない。攻撃を無防備で受けた白鳥は上空に吹き飛ばされる。
白鳥:LP2650→―1250
【デュエル終了】
WIN!
黒羽 翔 VS 白鳥 ソニ子
3900 LP 0
「っと、回収しねぇとまずいな。ファイナル・フォートレス・ファルコン!」
・・・
白鳥の意識が戻った時にはデュエル開始時の非常口に戻っていた。そばにはアリシアと翔がいた。
「あれ、私・・・確か、ボウヤに負けて、空中に放り出されて・・・」
「ああ。いいスピード勝負だったな」
「まだじっとしていてください、白鳥さん。ずっと空中にいた影響か、体温が異常に下がっています」
「あ、あはは・・・確かに寒いわねぇ。こんな時に私の燕ちゃんに温めてもらいたいわ。ボウヤの鳥じゃあ冷たかったもの」
「あぁ、機械っぽいし仕方ない。キャッチするだけで精一杯だったしな」
アリシアは白鳥のデュエルディスクに1枚のカードを置いた。最高のスピード勝負をしたコメットスラッシュだ。大型の青白い鳥が現れ、白鳥を包んだ。
「ふふ、温かい・・・やっぱり私の燕ちゃんじゃないとねぇ」
そのまま白鳥は再び眠りについた。それを見た二人は静かにその場を去った。本来の目的を果たすために。
―――
団長と遊飛は木の座席がたくさんあり、天井にはステンドグラス、そして奥には“覇王”と思われる巨大な像と十字架がある広い部屋にたどり着いていた。礼拝堂だ。像の下の玉座に黒いフードを被った男と座席に一人の大男が座っていた。
「ふっ・・・ふっふっふ、ふはははは、はーっはっはっは!!」
黒フードもとい、教祖は遊飛たちを見るなり自身の身体を覆っていたマントを広げ、高らかに笑い始めた。そして立ち上がる。竜の角のようなデザインの黒いフード、いかにも教祖と言わんばかりの司祭の衣装に黒と緑のグラデーションが施されたマント。その姿、まさに悪の教祖。フードから若干見えるその笑った顔は自信のある目をしていた。
異様な雰囲気に俺は団長を見る。団長も何故か笑っていた。強敵との相手にうずうずしているのか?と思ったけどその笑い方は少し違った。
「あはははは!お前は相変わらずだなぁ」
「な、何がおかしい?我はまた生まれ変わった。覇王を仲間に入れた今こそ、勝って見せるのだ!メルティオール!」
「ああ、お前は昔っからおかしいやつだったな。私に勝てないのはそのせいじゃないのか?」
団長の挑発に教祖は杖を持ち構える。その杖からデュエルディスクが展開された。そしてデッキを挿入する。団長もそれに合わせて左腕のデュエルディスクを展開し、デッキを挿入した。
それよりも昔からって言った。もしかしてこの2人、顔なじみ?
「団長、俺はどうすれば・・・」
「虹くんは待機。これは私たちだけの“遊び”だからね。じっくり見ててくれ」
「ふん、これを“遊び”などとほざくあたり貴様も落ちぶれたな。この生まれ変わった我に2VS1で来ないのか・・・いいだろう。我の力、見せてやろう!」
「「デュエル!」」
―――
その頃。アリシアと翔はトイレの前に立っていた。
「長いな・・・」
アリシアが「お恥ずかしながらお花を摘みにいってきますわ」と言ってからすでに3分。中からは何も聞こえない。翔はただ壁にもたれかかって待つしかなかった。いつまでも代わり映えしない廊下だが目の前に自販機があるのが唯一の救いだが・・・
「のど乾いたけど変な飲み物しかねぇなこれ・・・」
トイレですっきりしたアリシアは洗面台で手を洗う。するとアリシアが入っていた個室の隣が開く。
(そういえば隣いたのわすれてたわ・・・)
“変装”はしているので敵だとは分からないはず。だけど、そこから出てきたのはこの教会の会員らしくない恰好をした少女だった。
「ふーっ、流石にトイレは我慢できなかったよ・・・およ?」
「・・・え?」
その少女と目が合う。というよりお互いがお互いの姿を見てびっくりしている。トイレ内だからお互い声は上げなかったものの、動揺が隠せずしばらく微動だにしなかった。
・・・
トイレから出てきたのはなぜか2人だった。片方はアリシア。そしてもう片方は・・・
「ってミミカちゃん!?」
「あれー、確かRRの人だよねっ」
「偶然ですわ。とりあえず私たちの目的は達成したから早いところ団長に連絡して帰りましょ」
「そ、そうだな・・・てかそろそろオレの名前も覚えてくれ・・・」
あっさりと見つかって拍子抜けはしているが、まだまだここは敵地。翔は再び気合を入れた。アリシアが無線を使う。だけど、そこから聞こえてきたのは団長の声ではなかった。
―――
「ミミカちゃん見つかったんですか?」
「ええ。だからすぐに帰りたいのですが、団長は何をしているのかしら?」
「団長は教祖とデュエルを・・・」
「あー・・・やっぱり始めちゃいましたか」
無線から聞こえたアリシアさんの声はなんだかやれやれといった感じが伝わってくる声だった。アリシアも団長と教祖の関係をしっているのか。俺は聞いてみることにした。
「アリシアさん。団長と教祖って・・・友人とか?」
「まぁ、もう教えてもいいでしょう。団長と教祖は幼馴染です。でも昔から教祖は団長にデュエルに勝てなくて、団長がサーカスを立ち上げた時に教祖も今の教会の礎になる組織を作った・・・と聞いています」
「なるほど」
団長の方を見る。なんだか緊張感のない雰囲気だ。団長が教祖をからかっているような。デュエルを見る限り教祖はやっぱり<帝王>を。団長は虹色の翼を持つモンスターを使っていた。
その時、教祖が謎の笑いを上げる。
「ふっ・・・ふっふっふっ、ふははははは!!これで貴様も終わりだぁ!!我は<邪帝ガイウス>を生贄に、<轟雷帝ザボルグ>を召喚!!」
帝デッキの最大の特徴、アドバンス召喚。初手のイデア&エイドスからアイテールを中心とした上級、最上級モンスターを楽々出せる強力なデッキ。見た感じ教祖のエクストラデッキにカードはぎっしりとあるのでここからアイテールとザボルグでランク8のモンスターを出すのだろう。
「ザボルグの登場によって我が覇王の近衛兵が揃った・・・まずは効果で貴様の<虹翼の反射鏡>を帝王の雷で破壊するぞ!」
「そうきたか・・・効果でエクストラデッキも破壊するわけだな。昔よりはやるようになったね。反射鏡のレベルは5だから私はこの5枚を墓地に送るよ」
「我が墓地に送るのは<覇王眷竜スターヴ・ヴェノム>、<クリアウィング>、<ダーク・リベリオン>、そして表側の<オッドアイズ>だ!・・・とおまけの<No.80 狂装覇王ラプソディ・イン・バーサーク>だ」
4種類の<覇王眷竜>!?教祖がエクストラデッキから墓地に送ったカードは全てあの“龍”を出すための、そしてその“龍”の眷竜。だけど違和感があった。<覇王>カードなのだが、団長が俺に渡してきた<覇王眷竜スターヴ・ヴェノム>のレプリカ同様、力を感じない。俺の覇王烈竜のような覇王らしい大きな力を全く感じなかった。
「虹くん、あの<覇王>カード・・・」
「もしやレプリカ・・・?」
「かもだねぇ。彼らしいよ」
そして<覇王>とは全く関係ないナンバーズカードまで。<ナンバーズ>も基本的に嫌われているカードだが、教祖はドヤ顔で墓地に送っていた。名前に「覇王」が含まれているだけだけど・・・
その時、教祖が1枚のカードをかざした。<覇王>とするともしかしたらあの“龍”がついに出るのか?高々と笑った後、突然デュエルフィールドにしている礼拝堂が暗くなる。
「さあ、準備は整った・・・いよいよ降臨する時です。覇王様、我がここに目覚めさせてあげましょう・・・!」
「ついに来るか・・・」
「覇王龍・・・!?」
俺は“龍”が現れるだろうということでとっさに身構える。だけど団長はじっとしていた。あの“龍”は非常に大きいと言われている。この教会の天井も吹き飛ぶだろう。
外は晴れているのに稲妻が壁を走り、雷鳴が轟く。そして教祖はかざしたカードを魔法・罠ゾーンに置いた。その瞬間、教祖を包むかのように黒い竜巻が発生する。礼拝堂に暴風が吹き荒れる。俺は吹き飛ばされそうになるが、燭台につかまり耐える。団長はマントを激しくなびかせて仁王立ちで構えていた。
「我はこの生贄たちの魂を糧に、覇王様を降臨だ!!」
ーーー
おまけ
翔「オレのRRと白鳥のSSはやることが似ているんだけど、SSは打点が低いんだ。その分効果がRRより便利なところがあるからスピードのRR、テクニックのSSって感じなんだぜ」
白鳥「なんでボウヤが私の燕ちゃんたちを解説してるのよ」
ミミカ「室内なのに風が強かったのってきみたちのせいなの・・・?」
団長「教祖が使っていた<轟雷帝ザボルグ>は実は<覇王龍>の降臨のために組み込まれることが多いみたいだね。自身を破壊すれば相手のエクストラデッキを大量に破壊しつつ自分は融合素材を落とせるから<覇王>だけじゃなく<F・G・D>などにも使えるよ」
翔
LP:5100
手札:0枚
モンスター:RR-レヴォリューション・ファルコン(ユニット×2)、RR-エトランゼ・ファルコン(ユニット×2)
魔法・罠:伏せカード3枚
Pスケール:未設定
VS
白鳥
LP:3250
手札:1枚
モンスター:SS-ストームスラッシュ
魔法・罠:SSSネスト
Pスケール:未設定
【ターン4:白鳥のターン】
「私のターンよ。ドロー」
白鳥:手札1枚→2枚
「!、こ、これは私の勝ちのようね・・・」
「何!?」
「最速の燕・・・いえ、鳥獣族最速の鳥が今ここに誕生するのよ!ふふふ、初めてだわ~」
白鳥は手札を見てにやける。最速の鳥だと!?その言葉に翔と2匹のRRは身構える。
「まずは巣の効果で手札に入れた<LUS-スキップレイズ>を使うわ。レベルを2つアップよ」
白鳥:手札2枚→1枚
RUM-スキップ・フォースと同じく2つの鳥の形をした光が上空に昇り、ストームスラッシュがその光に向かって一気に飛行する。そして白い光となって上空から白鳥の隣に現れたのは、いかにも自分が「王」と言わんばかりの立派な王冠を被った、風格ある大型の鳥だった。
帝王名乗りし燕の王、王たるスピードで敵を蹴散らせ!レベルアップシンクロ召喚!SS-インペリアルスラッシュ!!
>SS-インペリアルスラッシュ:星10:攻2800(守1000)
「SS」チューナー1体+「SS」Sモンスター1体
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードがS召喚に成功した時に相手モンスターを1体対象にして発動できる。そのモンスターを手札に戻す。
②:相手フィールドの表側表示のカード1枚を対象にして発動できる。そのカードの効果を無効にして破壊する。この効果は相手ターンでも発動できるが、相手ターン中の発動時に自分は手札から「SS」モンスターカードを1枚墓地に送らなければ発動できない。
「このインペリアルちゃんの2つの効果で、ボウヤの鳥たちはたちまち墜落していくのよ・・・」
「なっ・・・!!」
インペリアルスラッシュは王たる大きな翼を広げた。シンクロ召喚時効果でレヴォリューション・ファルコンがデッキに戻り、2つ目の効果でエトランゼ・ファルコンは破壊された。
「エトランゼ・ファルコンの方を破壊したか・・・だがそのおかげで効果でレヴォリューション・ファルコンは復活だぜ!ついでにファジーが墓地に送られたことでデッキからファジーを手札に加えるぜ」
翔:手札0枚→1枚
>RR-レヴォリューション・ファルコン:ランク6:攻2000(守3000):ユニット×1
「あら、逆にすればよかったかしらね。でも、もう1枚のスキップレイズがあるのよ」
白鳥:手札1枚→0枚
「くっ・・・!」
そのスピードはまさに光速。宇宙を翔ける白き翼で全てのものを無に還せ!レベルアップシンクロ召喚!SS-コメットスラッシュ!!
突然、流星のように一筋の青白い光が空を翔ける。その光はいきなり反転してきたかと思うと、翔に向かって突っ込んできた。衝撃に備えて防御の姿勢をとる。その流星は翔の目の前でピタッと静止した。
>SS-コメットスラッシュ:星12:攻3200(守2500)
「SS」チューナー1体+「SS」Sモンスター1体
①:このカードは相手のカードの効果を受けず、相手はこのカードをリリースできない。
②:自分の墓地の「SS」カードまたは「LUS」魔法カードを5枚対象にして発動できる。そのカードを全てデッキに戻し、相手フィールドのカード1枚をデッキに戻す。
③:1ターンに1度、デッキから「SS」カードまたは「LUS」魔法カードを1枚墓地に送ることで発動できる。このターン、このカードは1度のバトルフェイズで2回攻撃できる。
「で、でっけえ・・・すげえなお前!レベル12とかやべぇぜ!!」
「でしょ~?これが鳥獣族最速の鳥、コメットちゃんよ」
「オレも負けてられねぇな・・・さて、どうしたものか」
「あら、ボウヤのターンはないわよ?最速の鳥にはどんな鳥も敵わないから。墓地のシンクロちゃんを2体とも除外し、インペリアルちゃんとストームちゃんを墓地から特殊召喚よ!」
「な、なんだって!?」
>SS-ストームスラッシュ:星8:攻2400(守1200)
>SS-インペリアルスラッシュ:星10:攻2800(守1000)
「更にはコメットちゃんの効果でデッキからシンクロちゃんを巣に待機させるわ。そのおかげでこのコメットちゃんは2回攻撃できるわ」
3200の2回攻撃に2800と2400。ストームとインペリアルスラッシュ相手ならレヴォリューション・ファルコンの効果で勝てるものの、コメットスラッシュは完全効果耐性持ち。レヴォリューションの効果が効かない。だけど、翔はまだ諦めていなかった。自分の鳥たちを信用しているからだ。
「さあ、スピード勝負よ!コメットちゃん、レヴォリューション・ファルコンを墜としなさい!」
コメットスラッシュは青白い光を放つ。その瞬間、肉眼でも見えないスピードでレヴォリューション・ファルコン目掛けて飛行する。一瞬だった。瞬きした時にはレヴォリューション・ファルコンの姿はなかった。
<SS-コメットスラッシュ>:攻撃力3200 VS <RR-レヴォリューション・ファルコン>:攻撃力2000 戦闘破壊
翔:LP5100→3900
「疾い・・・いや、まさにソニックだな・・・!」
「これが、最速の鳥・・・はぁ~、いつ見てもかわいくてかっこいいわ♡」
「・・・でも、オレの鳥の方がわずかに疾いな」
「何ですって?」
翔は1枚の伏せカードを発動させた。その瞬間、巨大な紫色の紋章が空に浮かび上がる。そこから強い風が吹き、地上の教会の周辺の木々からまだ緑色の葉を竜巻のように巻き上げた。
「<RUM-デス・ダブル・フォース>発動!!」
翔:伏せカード3枚→2枚
突然紋章が突風と共に爆発する。そしてそこに現れたのは・・・
オレの最速、最強、そして最硬の鳥よ・・・全ての鳥を護り、全ての敵を蹴散らせ!!ランクアップ、エクシーズチェンジ!!RR-ファイナル・フォートレス・ファルコン!!
まるで要塞のような超大型の機械のような鳥。ジェットエンジンのようなエンジンからはいかにも噴射し音速で飛行しそうな、昂るような音が聞こえていた。
>RR-ファイナル・フォートレス・ファルコン:ランク12:攻3800(守2800):ユニット×1
「な、なんて大きい鳥・・・これじゃ手出しができないわ」
「生身じゃ機械に勝てないのと同じだぜ。さて、どうする?まだスピード勝負続けるか?」
「くっ、ターンエンドするしかないじゃない・・・!」
翔
LP:3900
手札:1枚
モンスター:RR-ファイナル・フォートレス・ファルコン(ユニット×1)
魔法・罠:伏せカード2枚
Pスケール:未設定
VS
白鳥
LP:3250
手札:1枚
モンスター:SS-コメットスラッシュ、SS-インペリアルスラッシュ、SS-ストームスラッシュ
魔法・罠:SSSネスト
Pスケール:未設定
【ターン5:翔のターン】
「オレのターン!ドロー!」
翔:手札1枚→2枚
「セリフを返すが、このスピード勝負・・・どうやらオレの勝ちのようだな」
「わ、私には3匹の燕ちゃんたちが護ってくれるわ!LPもまだあるしこのターン中はまだ耐えられるはず・・・!」
「まずはさっき手札に加えたファジーを召喚。そして突撃だぜ!!<ゴッドバードアタック>」
翔:伏せカード2枚→1枚
「ゴッドバード・・・!そのカードはまさか!」
「ファジーでストームとインペリアルスラッシュを墜とせ!」
突然ファジー・レイニアスが炎を纏い、まるで不死鳥のようになる。そして2匹の鳥へと突撃した瞬間、大爆発が起きた。
「なんてことなの・・・そんなカードを採用しているなんて、鳥たちがかわいそうだわ」
「へへ、時には思い切ったことをするのも勝負だぜ。あ、ファジーの効果でデッキからファジーを手札に加えるぜ」
翔:手札1枚→2枚
「んじゃ、決着をつけようか。オレはファイナル・フォートレス・ファルコンのチャージ効果!墓地のフォース・ストリクスを糧にエネルギーチャージ!!」
墓地から1枚のカードがファイナル・フォートレス・ファルコンに吸収される。その瞬間、エンジン音は更に高まる。
「スピード勝負だ!行けっ、ファイナル・フォートレス・ファルコン!!」
「くっ、追いつかれないように最高速で飛ぶのよ!コメットちゃん!」
2匹の鳥が超高速で飛行する。かろうじて見えるレベル。大空を縦横無尽に飛行していた。雲が様々な形に割れる。そして時折空から突風も吹く。流星とジェット機。青と赤の2つの光がついに真正面からぶつかる。
<RR-ファイナル・フォートレス・ファルコン>:攻撃力3800 VS <SS-コメットスラッシュ>:攻撃力3200 戦闘破壊
大爆発と共に大量の白い羽がひらりひらりと舞い落ちた。それを見て白鳥は口を開けたまま動かなかった。その目には涙が浮かんでいた。
白鳥:LP3250→2650
「エネルギーチャージによって2回攻撃が可能だぜ。ゴールは貰った!!」
「ひっ!!」
ファイナル・フォートレス・ファルコンが白鳥が乗る燕に向けて突撃する。LPが0になるダイレクトアタックだ。もはや白鳥にこれを防ぐ手段はない。攻撃を無防備で受けた白鳥は上空に吹き飛ばされる。
白鳥:LP2650→―1250
【デュエル終了】
WIN!
黒羽 翔 VS 白鳥 ソニ子
3900 LP 0
「っと、回収しねぇとまずいな。ファイナル・フォートレス・ファルコン!」
・・・
白鳥の意識が戻った時にはデュエル開始時の非常口に戻っていた。そばにはアリシアと翔がいた。
「あれ、私・・・確か、ボウヤに負けて、空中に放り出されて・・・」
「ああ。いいスピード勝負だったな」
「まだじっとしていてください、白鳥さん。ずっと空中にいた影響か、体温が異常に下がっています」
「あ、あはは・・・確かに寒いわねぇ。こんな時に私の燕ちゃんに温めてもらいたいわ。ボウヤの鳥じゃあ冷たかったもの」
「あぁ、機械っぽいし仕方ない。キャッチするだけで精一杯だったしな」
アリシアは白鳥のデュエルディスクに1枚のカードを置いた。最高のスピード勝負をしたコメットスラッシュだ。大型の青白い鳥が現れ、白鳥を包んだ。
「ふふ、温かい・・・やっぱり私の燕ちゃんじゃないとねぇ」
そのまま白鳥は再び眠りについた。それを見た二人は静かにその場を去った。本来の目的を果たすために。
―――
団長と遊飛は木の座席がたくさんあり、天井にはステンドグラス、そして奥には“覇王”と思われる巨大な像と十字架がある広い部屋にたどり着いていた。礼拝堂だ。像の下の玉座に黒いフードを被った男と座席に一人の大男が座っていた。
「ふっ・・・ふっふっふ、ふはははは、はーっはっはっは!!」
黒フードもとい、教祖は遊飛たちを見るなり自身の身体を覆っていたマントを広げ、高らかに笑い始めた。そして立ち上がる。竜の角のようなデザインの黒いフード、いかにも教祖と言わんばかりの司祭の衣装に黒と緑のグラデーションが施されたマント。その姿、まさに悪の教祖。フードから若干見えるその笑った顔は自信のある目をしていた。
異様な雰囲気に俺は団長を見る。団長も何故か笑っていた。強敵との相手にうずうずしているのか?と思ったけどその笑い方は少し違った。
「あはははは!お前は相変わらずだなぁ」
「な、何がおかしい?我はまた生まれ変わった。覇王を仲間に入れた今こそ、勝って見せるのだ!メルティオール!」
「ああ、お前は昔っからおかしいやつだったな。私に勝てないのはそのせいじゃないのか?」
団長の挑発に教祖は杖を持ち構える。その杖からデュエルディスクが展開された。そしてデッキを挿入する。団長もそれに合わせて左腕のデュエルディスクを展開し、デッキを挿入した。
それよりも昔からって言った。もしかしてこの2人、顔なじみ?
「団長、俺はどうすれば・・・」
「虹くんは待機。これは私たちだけの“遊び”だからね。じっくり見ててくれ」
「ふん、これを“遊び”などとほざくあたり貴様も落ちぶれたな。この生まれ変わった我に2VS1で来ないのか・・・いいだろう。我の力、見せてやろう!」
「「デュエル!」」
―――
その頃。アリシアと翔はトイレの前に立っていた。
「長いな・・・」
アリシアが「お恥ずかしながらお花を摘みにいってきますわ」と言ってからすでに3分。中からは何も聞こえない。翔はただ壁にもたれかかって待つしかなかった。いつまでも代わり映えしない廊下だが目の前に自販機があるのが唯一の救いだが・・・
「のど乾いたけど変な飲み物しかねぇなこれ・・・」
トイレですっきりしたアリシアは洗面台で手を洗う。するとアリシアが入っていた個室の隣が開く。
(そういえば隣いたのわすれてたわ・・・)
“変装”はしているので敵だとは分からないはず。だけど、そこから出てきたのはこの教会の会員らしくない恰好をした少女だった。
「ふーっ、流石にトイレは我慢できなかったよ・・・およ?」
「・・・え?」
その少女と目が合う。というよりお互いがお互いの姿を見てびっくりしている。トイレ内だからお互い声は上げなかったものの、動揺が隠せずしばらく微動だにしなかった。
・・・
トイレから出てきたのはなぜか2人だった。片方はアリシア。そしてもう片方は・・・
「ってミミカちゃん!?」
「あれー、確かRRの人だよねっ」
「偶然ですわ。とりあえず私たちの目的は達成したから早いところ団長に連絡して帰りましょ」
「そ、そうだな・・・てかそろそろオレの名前も覚えてくれ・・・」
あっさりと見つかって拍子抜けはしているが、まだまだここは敵地。翔は再び気合を入れた。アリシアが無線を使う。だけど、そこから聞こえてきたのは団長の声ではなかった。
―――
「ミミカちゃん見つかったんですか?」
「ええ。だからすぐに帰りたいのですが、団長は何をしているのかしら?」
「団長は教祖とデュエルを・・・」
「あー・・・やっぱり始めちゃいましたか」
無線から聞こえたアリシアさんの声はなんだかやれやれといった感じが伝わってくる声だった。アリシアも団長と教祖の関係をしっているのか。俺は聞いてみることにした。
「アリシアさん。団長と教祖って・・・友人とか?」
「まぁ、もう教えてもいいでしょう。団長と教祖は幼馴染です。でも昔から教祖は団長にデュエルに勝てなくて、団長がサーカスを立ち上げた時に教祖も今の教会の礎になる組織を作った・・・と聞いています」
「なるほど」
団長の方を見る。なんだか緊張感のない雰囲気だ。団長が教祖をからかっているような。デュエルを見る限り教祖はやっぱり<帝王>を。団長は虹色の翼を持つモンスターを使っていた。
その時、教祖が謎の笑いを上げる。
「ふっ・・・ふっふっふっ、ふははははは!!これで貴様も終わりだぁ!!我は<邪帝ガイウス>を生贄に、<轟雷帝ザボルグ>を召喚!!」
帝デッキの最大の特徴、アドバンス召喚。初手のイデア&エイドスからアイテールを中心とした上級、最上級モンスターを楽々出せる強力なデッキ。見た感じ教祖のエクストラデッキにカードはぎっしりとあるのでここからアイテールとザボルグでランク8のモンスターを出すのだろう。
「ザボルグの登場によって我が覇王の近衛兵が揃った・・・まずは効果で貴様の<虹翼の反射鏡>を帝王の雷で破壊するぞ!」
「そうきたか・・・効果でエクストラデッキも破壊するわけだな。昔よりはやるようになったね。反射鏡のレベルは5だから私はこの5枚を墓地に送るよ」
「我が墓地に送るのは<覇王眷竜スターヴ・ヴェノム>、<クリアウィング>、<ダーク・リベリオン>、そして表側の<オッドアイズ>だ!・・・とおまけの<No.80 狂装覇王ラプソディ・イン・バーサーク>だ」
4種類の<覇王眷竜>!?教祖がエクストラデッキから墓地に送ったカードは全てあの“龍”を出すための、そしてその“龍”の眷竜。だけど違和感があった。<覇王>カードなのだが、団長が俺に渡してきた<覇王眷竜スターヴ・ヴェノム>のレプリカ同様、力を感じない。俺の覇王烈竜のような覇王らしい大きな力を全く感じなかった。
「虹くん、あの<覇王>カード・・・」
「もしやレプリカ・・・?」
「かもだねぇ。彼らしいよ」
そして<覇王>とは全く関係ないナンバーズカードまで。<ナンバーズ>も基本的に嫌われているカードだが、教祖はドヤ顔で墓地に送っていた。名前に「覇王」が含まれているだけだけど・・・
その時、教祖が1枚のカードをかざした。<覇王>とするともしかしたらあの“龍”がついに出るのか?高々と笑った後、突然デュエルフィールドにしている礼拝堂が暗くなる。
「さあ、準備は整った・・・いよいよ降臨する時です。覇王様、我がここに目覚めさせてあげましょう・・・!」
「ついに来るか・・・」
「覇王龍・・・!?」
俺は“龍”が現れるだろうということでとっさに身構える。だけど団長はじっとしていた。あの“龍”は非常に大きいと言われている。この教会の天井も吹き飛ぶだろう。
外は晴れているのに稲妻が壁を走り、雷鳴が轟く。そして教祖はかざしたカードを魔法・罠ゾーンに置いた。その瞬間、教祖を包むかのように黒い竜巻が発生する。礼拝堂に暴風が吹き荒れる。俺は吹き飛ばされそうになるが、燭台につかまり耐える。団長はマントを激しくなびかせて仁王立ちで構えていた。
「我はこの生贄たちの魂を糧に、覇王様を降臨だ!!」
ーーー
おまけ
翔「オレのRRと白鳥のSSはやることが似ているんだけど、SSは打点が低いんだ。その分効果がRRより便利なところがあるからスピードのRR、テクニックのSSって感じなんだぜ」
白鳥「なんでボウヤが私の燕ちゃんたちを解説してるのよ」
ミミカ「室内なのに風が強かったのってきみたちのせいなの・・・?」
団長「教祖が使っていた<轟雷帝ザボルグ>は実は<覇王龍>の降臨のために組み込まれることが多いみたいだね。自身を破壊すれば相手のエクストラデッキを大量に破壊しつつ自分は融合素材を落とせるから<覇王>だけじゃなく<F・G・D>などにも使えるよ」
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同シリーズ作品
イイネ | タイトル | 閲覧数 | コメ数 | 投稿日 | 操作 | |
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172 | 第0話 プロローグ | 1065 | 4 | 2018-08-31 | - | |
89 | 第1話 第一歩 | 788 | 0 | 2018-09-02 | - | |
137 | 第2話 メルティオールサーカスへ | 865 | 2 | 2018-09-06 | - | |
82 | 第3話 EMS入門 前編 | 893 | 3 | 2018-09-08 | - | |
69 | 第4話 EMS入門 後編 | 822 | 3 | 2018-09-10 | - | |
87 | 第5話 俺の覇王烈竜 | 830 | 1 | 2018-09-13 | - | |
59 | EX-1 団長の決定 | 688 | 0 | 2018-09-17 | - | |
127 | 第6話 初陣の準備 | 750 | 2 | 2018-09-22 | - | |
83 | 第7話 初陣:入場 | 725 | 2 | 2018-09-26 | - | |
127 | 第8話 初陣:アイドル | 930 | 2 | 2018-09-29 | - | |
115 | 第9話 初陣:俺の竜たち | 817 | 0 | 2018-10-02 | - | |
108 | 第10話 初陣:全力のエンタメ | 831 | 0 | 2018-10-06 | - | |
88 | 第11話 黒フード | 737 | 0 | 2018-10-12 | - | |
111 | 第12話 続・黒フード | 848 | 4 | 2018-10-17 | - | |
64 | 第13話 事件!? | 671 | 0 | 2018-10-22 | - | |
93 | 第14話 教会 | 763 | 0 | 2018-10-25 | - | |
109 | EX-2 サーカス団員の休日 | 911 | 2 | 2018-10-27 | - | |
97 | 第15話 スピード勝負 | 748 | 0 | 2018-10-30 | - | |
103 | 第16話 覇王降臨 | 855 | 4 | 2018-11-03 | - | |
94 | 第17話 覇王とエンタメ | 750 | 4 | 2018-11-08 | - | |
112 | EX-3 メルとゼム | 759 | 0 | 2018-11-11 | - | |
91 | 第18話 転校生 | 729 | 0 | 2018-11-23 | - | |
75 | 第19話 学校のアイドル? | 816 | 0 | 2018-12-01 | - | |
61 | 第20話 鍛冶屋、推参! | 717 | 0 | 2018-12-11 | - | |
62 | 第21話 魔剣コレクション | 905 | 0 | 2018-12-15 | - | |
120 | 第22話 魔剣と竜 | 752 | 2 | 2018-12-22 | - | |
69 | EX-4 ??? Pt.1 | 634 | 0 | 2018-12-25 | - | |
77 | 第23話 「魔剣」 | 698 | 0 | 2018-12-30 | - | |
65 | 第24話 ”本物” | 645 | 0 | 2019-01-07 | - | |
59 | 第25話 解析結果 | 692 | 2 | 2019-01-20 | - | |
85 | 第26話 不思議なデュエリストたち | 750 | 2 | 2019-02-08 | - | |
110 | EX-5 サーカス七不思議 | 753 | 0 | 2019-02-11 | - | |
71 | EX-6 ??? Pt.2 | 668 | 0 | 2019-02-19 | - | |
86 | 第27話 PLACE TO PLACE | 817 | 0 | 2019-02-24 | - | |
101 | 第28話 あっちでこっちでこたつ | 796 | 4 | 2019-03-02 | - | |
72 | 第29話 新システムのうわさ | 724 | 2 | 2019-03-14 | - | |
80 | 第30話 新システムのお披露目 | 730 | 0 | 2019-03-27 | - | |
68 | 遊戯王EM更新についてのお知らせ | 712 | 0 | 2019-04-07 | - | |
97 | EX-7 サーカスの夏休み | 984 | 2 | 2019-04-14 | - |
更新情報 - NEW -
- 2024/09/30 新商品 WORLD PREMIERE PACK 2024 カードリスト追加。
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Amazonのアソシエイトとして、管理人は適格販売により収入を得ています。
コメントしてませんでしたが、ストーリーは楽しく読ませて貰ってます。
SSは打点が低いのがデメリットだったのか…。全く気づきませんでした。 (2018-11-03 07:48)
SSはあくまでも燕なので打点はレベルに合わずやや低めになっています(該当オリカ投稿時も低打点がネックと言ってます)。だけどRRと比べて破壊やバウンス、バーン、蘇生などいろんな燕のいろんな効果が使えるのがメリットです。 (2018-11-03 08:17)
教祖と団長ってそこまで険悪じゃないんですね。 (2018-11-03 22:36)
団長と教祖の過去についてはEX話で明かす予定です。 (2018-11-04 05:57)