３話　♯５「見張りが２人の意味」　作：tres

「ドロー、スタンバイ、メイン」

「《ゴブリン突撃部隊》召喚」

「カードセット、もう１枚セット、エンド」



北林手札１枚　ＬＰ８０００
モンスター　１枚　　《ゴブリン突撃部隊》表攻
魔法罠　セット２枚

瑞希手札３枚　ＬＰ８０００
モンスター　０枚
魔法罠　０枚



「ドロー、スタンバイ、メイン」

瑞希の手札《ステルスバード》《デス・ウォンバット》《仕込みマシンガン》《停戦協定》

（うー守れる罠が無い…とりあえず伏せよう）

「カードセット、もう１枚セット」

（次のターン、ゴブリン突撃部隊に破壊されるならデス・ウォンバットを伏せた方がいいかな？ステルスバードは何か勿体ない気も）

（いや、ちがう。攻撃力のあるデス・ウォンバットは温存した方がいいかも。ここは）

「モンスターセット」

（伏せカードを警戒して攻撃してこなければ儲けものだしね）

「エンドです」



北林手札１枚　ＬＰ８０００
モンスター　１枚　　《ゴブリン突撃部隊》表攻
魔法罠　セット２枚

瑞希手札１枚　　《デス・ウォンバット》　ＬＰ８０００
モンスター　セット１枚　　《ステルスバード》裏守
魔法罠　セット２枚　　《仕込みマシンガン》《停戦協定》



「ドロー、スタンバイ、メイン」

メインフェイズに入ると北林は瑞希の後ろにある入口のガラスに視線を向けた。

見張りの１人がそれを受けて瑞希の手札をガラス越しに覗き込む。

『こいつが今セットしたモンスターはステルスバードだ』

そしてその情報を北林に送る。

（ステルスバードか）

つまり、第三者を通したイカサマを北林は実行したのだ。

合図を受け取った北林は強張った顔の瑞希を見て余裕の表情を見せる。

（楽勝だな）



「《ランス・リンドブルム》召喚」

（攻撃力高いのが２体…！）

「《ランス・リンドブルム》で攻撃」
攻撃宣言　北林ＬＰ８０００－５００＝７５００

「罠発動します」
罠発動　瑞希ＬＰ８０００－５００＝７５００
罠発動《停戦協定》
《ステルスバード》裏守→表守
北林ＬＰ７５００－１５００＝６０００
《ステルスバード》戦闘破壊
《ランス・リンドブルム》効果
瑞希ＬＰ７５００－１００＝７４００

「《ゴブリン突撃部隊》で攻撃」
攻撃宣言　北林ＬＰ６０００－５００＝５５００

「罠発動します」
罠発動　瑞希ＬＰ７４００－５００＝６９００
罠発動《仕込みマシンガン》
北林ＬＰ５５００－１０００＝４５００
《ゴブリン突撃部隊》直接攻撃
瑞希ＬＰ６９００－２３００＝４６００
《ゴブリン突撃部隊》効果　表攻→表守

「カードセット、エンド」



北林手札０枚　ＬＰ４５００
モンスター　２枚　　《ゴブリン突撃部隊》表守　　《ランス・リンドブルム》表攻
魔法罠　セット３枚

瑞希手札１枚　　《デス・ウォンバット》　ＬＰ４６００
モンスター　０枚
魔法罠　０枚



（うーまずいよう…何かいいの来て！）

「ドロー！」ドローカード《ヂェミナイ・エルフ》

「スタンバイ、メイン」

（伏せカードが３枚…通らないかもしれないけど、今はこれしかできないの！）

「《ヂェミナイ・エルフ》召喚。攻撃します」
攻撃宣言　瑞希ＬＰ４６００ー５００＝４１００

「罠発動」
罠発動　北林ＬＰ４５００ー５００＝４０００
罠発動《聖なるバリア －ミラーフォース－》
《ヂェミナイ・エルフ》破壊

「くうっ…」

「３伏せで通るわけねえだろ。もう使うカード忘れちまったんじゃねえのかあ？」

（うーこれしかできないのわかってて言ってきてる…！）

瑞希は悔しさを覚えながらも堪える。

「…エンドです」



北林手札０枚　ＬＰ４０００
モンスター　２枚　　《ゴブリン突撃部隊》表守　　《ランス・リンドブルム》表攻
魔法罠　セット２枚

瑞希手札１枚　　《デス・ウォンバット》　ＬＰ４１００
モンスター　０枚
魔法罠　０枚



「ドロー、スタンバイ、メイン」

（モンスター引かないで！）

瑞希は祈りながら身構える。

「モンスターセット。《ランス・リンドブルム》で攻撃」
攻撃宣言　北林ＬＰ４０００ー５００＝３５００
《ランス・リンドブルム》直接攻撃
瑞希ＬＰ４１００－１８００＝２３００

「エンド」



北林手札０枚　ＬＰ３５００
モンスター　３枚　　セット１枚　　《ゴブリン突撃部隊》表守　　《ランス・リンドブルム》表攻
魔法罠　セット２枚

瑞希手札１枚　　《デス・ウォンバット》　ＬＰ２３００
モンスター　０枚
魔法罠　０枚