交流(共通)
メインメニュー
クリエイトメニュー
- 遊戯王デッキメーカー
- 遊戯王オリカメーカー
- 遊戯王オリカ掲示板
- 遊戯王オリカカテゴリ一覧
- 遊戯王SS投稿
- 遊戯王SS一覧
- 遊戯王川柳メーカー
- 遊戯王川柳一覧
- 遊戯王ボケメーカー
- 遊戯王ボケ一覧
- 遊戯王イラスト・漫画
その他
遊戯王ランキング
注目カードランクング
カード種類 最強カードランキング
● 通常モンスター
● 効果モンスター
● 融合モンスター
● 儀式モンスター
● シンクロモンスター
● エクシーズモンスター
● スピリットモンスター
● ユニオンモンスター
● デュアルモンスター
● チューナーモンスター
● トゥーンモンスター
● ペンデュラムモンスター
● リンクモンスター
● リバースモンスター
● 通常魔法
永続魔法
装備魔法
速攻魔法
フィールド魔法
儀式魔法
● 通常罠
永続罠
カウンター罠
永続魔法
装備魔法
速攻魔法
フィールド魔法
儀式魔法
● 通常罠
永続罠
カウンター罠
種族 最強モンスターランキング
● 悪魔族
● アンデット族
● 雷族
● 海竜族
● 岩石族
● 機械族
● 恐竜族
● 獣族
● 幻神獣族
● 昆虫族
● サイキック族
● 魚族
● 植物族
● 獣戦士族
● 戦士族
● 天使族
● 鳥獣族
● ドラゴン族
● 爬虫類族
● 炎族
● 魔法使い族
● 水族
● 創造神族
● 幻竜族
● サイバース族
● 幻想魔族
属性 最強モンスターランキング
レベル別最強モンスターランキング
レベル1最強モンスター
レベル2最強モンスター
レベル3最強モンスター
レベル4最強モンスター
レベル5最強モンスター
レベル6最強モンスター
レベル7最強モンスター
レベル8最強モンスター
レベル9最強モンスター
レベル10最強モンスター
レベル11最強モンスター
レベル12最強モンスター
デッキランキング
15.崩れた柱 作:お野菜のデーモン
今更ながら遊戯王ってテーマでやる話かこれ。
───────────────────────
その日も俺は、朝早く練習場に向かっていた。
(ん、今日も二番目か)
何もかもがいつも通りの朝。このドアを開くまでは。
「おはようございま……っ!!?」
まず目に飛び込んできたのは、血溜まりの中に倒れる古株さんの姿だった。
「大丈夫ですか!しっかりしてください」
「……あぁ、阿笠くんか……おはようございます」
「一体、何が?なんでこんなことに」
「シュミレーターとのデュエルを、どれだけしていたのかはちょっとよく覚えてないけど……それで少し疲れたから休憩をしてたんだよ」
見れば出血は全て手、指や掌辺りからのもの。カードを引いて擦り切れ、或いはデュエルディスクの僅かな錆び、凸凹に削られこうなったのだろう。だが普通はこんなことありえない。あってはならない。
(古株さん、貴方一体いつからここに……!?)
「……光莉が、帰ってこないんだ。何とか連絡は取れたけど、もう僕の顔なんか見たくもないって。それっきり……」
「そんな、まさか……」
血では無い何かが、血溜まりの中に落ちる。
古株さんの涙だ。
「きっと、僕のことで皆にバカにされたんだろう。そんなの気にせず一緒に笑いものにしてしまえば良かったのに。光莉は優しくて、少し不器用だから」
「いや、元はと言えば僕が腑甲斐無いばかりに…」
「古株さん……」
まさかこんなにも……いや、光莉ちゃんは古株さんにとっての精神的支柱。それが無くなっては……
いやそれ以前に、娘の行方が分からないだなんて……普通は耐えきれないはずだ。
「……とにかく、医務室へ。肩貸します」
腕がうまく上がらないというので、腰に手をやるようにしながら何とか立たせたところで……またドアの開く音。入ってきたのは最近メジャーの空いた枠に上がってきた、マイナーリーグの連中だった。
「おざまーす」
今はこいつらに構ってる暇は無い。無視して進もうとしたら……
「あれ、古株さんじゃないっスかぁ。どうしたんスかその手」
やけに鼻につくような声色と態度で、そう話しかけてきた。
「……あはは、おはようございます。すみませんね朝からお見苦しい姿で」
「古株さん……?」
自分は大丈夫、とでも言わんばかりに古株さんはこちらにアイサインを送ってから、いつも通りに振る舞い始める。
「手ぇ凄いことなってますねぇ、大丈夫スか?」
「大丈夫ですよ、ちょっと無理しちゃっただけで。いやはやここ最近はどうもエンジンのかかりが遅くって……」
……何を、笑ってるんだよ。古株さん。
「はっはっは、なるほどなるほど……じゃ、さっさと引退したらどうです?」
そんなことをしたら付け上がってくるのが、こいつら焦げカス共なんだよ。
「知ってます?古株さん。アンタネットじゃ時代遅れだとか、色々言われて煙たがられてんスよ。メジャーリーグの不良在庫、『お荷物』だって」
「それで、勝てなくてもプロでいたくて、朝から無駄にカッコつけて頑張ってるアピールっスかぁ?あ
ははは」
「どーせその手もあれも、血糊かなんかでしょ?やるならもっと上手くやんないとッスよぉ」
「……あはは、お荷物かぁ。でもこんな戦績じゃね。いやはやお恥ずかしい……」
古株さんへの嘲笑が練習場に響く。
「……お前ら、何を笑ってるんだ?」
「あー?」
何人かには俺のつぶやきが聞こえてたんだろう。嘲笑うのをやめ、俺に近づいてくる……なんだよ、その同類を見るような目は。
「なーにをカッコつけてんだ阿笠!こーいう人がいるからいつまで経ってもメジャーの若返りが進まねぇんだって!ずっと燻ってたお前ならわかるだろ?」
「むしろお前がマイナー代表として言うべきなんだぜ?『さっさと引退してその席開けてください』って……うぉっ!?」
近づいてきた一人の胸ぐらを掴みあげる。たしかにそうさ。俺は今までマイナーリーグのドン底に甘んじてた。だがそれは、決してこの人のせいなんかじゃあない。
「答えろよ。真剣に、ひたむきに努力している人の、一体どこが面白いんだ?」
俺のスゴ味に圧されてか、嘲笑は止まった。
胸ぐら掴んでた奴を離してやる。
「……ちっ!なんだよ、最近勝ってるからって調子乗りやがって!気分悪ィ、行こうぜ皆!!」
そりゃこっちのセリフだ。どっちが空気悪くしてるか分かってんのか。捨てセリフと共に去っていく焦げカス共を見送る。
「阿笠くん……」
……何が『放っといてやるか』、だ。
あの時に放置せず一声かけたり、古株さんに伝えるべきだった。そうすれば少なくとも今のような状況にはなってなかったかも知れない。
「……行きましょう、古株さん」
責任は、俺がとる。
───────────────────────
その日も俺は、朝早く練習場に向かっていた。
(ん、今日も二番目か)
何もかもがいつも通りの朝。このドアを開くまでは。
「おはようございま……っ!!?」
まず目に飛び込んできたのは、血溜まりの中に倒れる古株さんの姿だった。
「大丈夫ですか!しっかりしてください」
「……あぁ、阿笠くんか……おはようございます」
「一体、何が?なんでこんなことに」
「シュミレーターとのデュエルを、どれだけしていたのかはちょっとよく覚えてないけど……それで少し疲れたから休憩をしてたんだよ」
見れば出血は全て手、指や掌辺りからのもの。カードを引いて擦り切れ、或いはデュエルディスクの僅かな錆び、凸凹に削られこうなったのだろう。だが普通はこんなことありえない。あってはならない。
(古株さん、貴方一体いつからここに……!?)
「……光莉が、帰ってこないんだ。何とか連絡は取れたけど、もう僕の顔なんか見たくもないって。それっきり……」
「そんな、まさか……」
血では無い何かが、血溜まりの中に落ちる。
古株さんの涙だ。
「きっと、僕のことで皆にバカにされたんだろう。そんなの気にせず一緒に笑いものにしてしまえば良かったのに。光莉は優しくて、少し不器用だから」
「いや、元はと言えば僕が腑甲斐無いばかりに…」
「古株さん……」
まさかこんなにも……いや、光莉ちゃんは古株さんにとっての精神的支柱。それが無くなっては……
いやそれ以前に、娘の行方が分からないだなんて……普通は耐えきれないはずだ。
「……とにかく、医務室へ。肩貸します」
腕がうまく上がらないというので、腰に手をやるようにしながら何とか立たせたところで……またドアの開く音。入ってきたのは最近メジャーの空いた枠に上がってきた、マイナーリーグの連中だった。
「おざまーす」
今はこいつらに構ってる暇は無い。無視して進もうとしたら……
「あれ、古株さんじゃないっスかぁ。どうしたんスかその手」
やけに鼻につくような声色と態度で、そう話しかけてきた。
「……あはは、おはようございます。すみませんね朝からお見苦しい姿で」
「古株さん……?」
自分は大丈夫、とでも言わんばかりに古株さんはこちらにアイサインを送ってから、いつも通りに振る舞い始める。
「手ぇ凄いことなってますねぇ、大丈夫スか?」
「大丈夫ですよ、ちょっと無理しちゃっただけで。いやはやここ最近はどうもエンジンのかかりが遅くって……」
……何を、笑ってるんだよ。古株さん。
「はっはっは、なるほどなるほど……じゃ、さっさと引退したらどうです?」
そんなことをしたら付け上がってくるのが、こいつら焦げカス共なんだよ。
「知ってます?古株さん。アンタネットじゃ時代遅れだとか、色々言われて煙たがられてんスよ。メジャーリーグの不良在庫、『お荷物』だって」
「それで、勝てなくてもプロでいたくて、朝から無駄にカッコつけて頑張ってるアピールっスかぁ?あ
ははは」
「どーせその手もあれも、血糊かなんかでしょ?やるならもっと上手くやんないとッスよぉ」
「……あはは、お荷物かぁ。でもこんな戦績じゃね。いやはやお恥ずかしい……」
古株さんへの嘲笑が練習場に響く。
「……お前ら、何を笑ってるんだ?」
「あー?」
何人かには俺のつぶやきが聞こえてたんだろう。嘲笑うのをやめ、俺に近づいてくる……なんだよ、その同類を見るような目は。
「なーにをカッコつけてんだ阿笠!こーいう人がいるからいつまで経ってもメジャーの若返りが進まねぇんだって!ずっと燻ってたお前ならわかるだろ?」
「むしろお前がマイナー代表として言うべきなんだぜ?『さっさと引退してその席開けてください』って……うぉっ!?」
近づいてきた一人の胸ぐらを掴みあげる。たしかにそうさ。俺は今までマイナーリーグのドン底に甘んじてた。だがそれは、決してこの人のせいなんかじゃあない。
「答えろよ。真剣に、ひたむきに努力している人の、一体どこが面白いんだ?」
俺のスゴ味に圧されてか、嘲笑は止まった。
胸ぐら掴んでた奴を離してやる。
「……ちっ!なんだよ、最近勝ってるからって調子乗りやがって!気分悪ィ、行こうぜ皆!!」
そりゃこっちのセリフだ。どっちが空気悪くしてるか分かってんのか。捨てセリフと共に去っていく焦げカス共を見送る。
「阿笠くん……」
……何が『放っといてやるか』、だ。
あの時に放置せず一声かけたり、古株さんに伝えるべきだった。そうすれば少なくとも今のような状況にはなってなかったかも知れない。
「……行きましょう、古株さん」
責任は、俺がとる。
| 現在のイイネ数 | 29 |
|---|
↑ 作品をイイネと思ったらクリックしよう(1話につき1日1回イイネできます)
同シリーズ作品
| イイネ | タイトル | 閲覧数 | コメ数 | 投稿日 | 操作 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 81 | 1.『名前のわりに』 | 413 | 0 | 2024-06-08 | - | |
| 67 | 2.前後不覚 | 577 | 0 | 2024-06-09 | - | |
| 92 | 3.理想と現実 | 423 | 0 | 2024-06-10 | - | |
| 71 | 4.仮面 | 419 | 2 | 2024-06-29 | - | |
| 65 | 5.Not A Hero | 371 | 2 | 2024-06-30 | - | |
| 71 | 6.サバイバー | 323 | 0 | 2024-07-01 | - | |
| 99 | 間章.インタビュー記録① | 529 | 0 | 2024-07-01 | - | |
| 47 | 7.交流 | 299 | 2 | 2024-07-03 | - | |
| 71 | 8.焦げカス | 296 | 0 | 2024-07-04 | - | |
| 70 | 9.勢力争い | 459 | 2 | 2024-07-06 | - | |
| 57 | 10.灰 VS 灰 | 295 | 0 | 2024-08-02 | - | |
| 58 | 11.勝つためなら | 315 | 0 | 2024-08-06 | - | |
| 35 | 12.勝つということ、負けるということ | 264 | 0 | 2025-02-18 | - | |
| 45 | 間章.阿笠遊理の休日 | 256 | 0 | 2025-02-19 | - | |
| 36 | 13.親の心子知らず | 239 | 0 | 2025-02-20 | - | |
| 35 | 14.弱くなんかない | 264 | 0 | 2025-02-21 | - | |
| 29 | 15.崩れた柱 | 240 | 2 | 2025-02-22 | - | |
| 36 | 16.偉大な背中 | 325 | 0 | 2025-02-23 | - | |
| 37 | 17.ファイアー・アップ | 254 | 0 | 2025-02-26 | - | |
| 37 | 18.親子 | 190 | 2 | 2025-02-28 | - | |
| 33 | 間章:インタビュー記録② | 297 | 0 | 2025-03-23 | - | |
| 38 | 19.落ち目の名手 | 234 | 0 | 2025-03-24 | - | |
| 28 | 20.引退宣言 | 191 | 0 | 2025-03-25 | - | |
| 33 | 21.燃えている、いた男 | 238 | 2 | 2025-03-27 | - | |
| 30 | 22.止まった心臓 | 137 | 0 | 2025-03-29 | - | |
| 29 | 23.動き出す鼓動 | 262 | 0 | 2025-03-30 | - | |
| 29 | 24.燃え上がる魂 | 274 | 0 | 2025-07-02 | - | |
| 45 | 25.再起する王者 | 338 | 0 | 2025-07-03 | - | |
| 37 | 間章.阿笠遊理の休日② | 289 | 0 | 2025-07-11 | - |
更新情報 - NEW -
- 2025/10/27 新商品 BURST PROTOCOL カードリスト追加。
- 11/05 00:01 デッキ トワイライト・フリューゲル
- 11/04 21:59 評価 10点 《アコード・トーカー@イグニスター》「一言で言い表すなら「異…
- 11/04 21:12 評価 1点 《サイバー・ジラフ》「 【《サイバー・ドラゴン》】のキリン…と…
- 11/04 20:46 評価 7点 《リトル・オポジション》「*《やぶ蛇》の様でComboできるけど下…
- 11/04 15:48 評価 9点 《海亀壊獣ガメシエル》「ガメラがモデルの壊獣。攻撃表示で特殊召…
- 11/04 15:33 評価 8点 《怪粉壊獣ガダーラ》「モスラをモデルとした壊獣。だが攻撃力は送…
- 11/04 15:15 評価 10点 《烈風の結界像》「風属性の結界像。風属性はテーマ、汎用とも層…
- 11/04 14:58 評価 7点 《閃光の追放者》「《マクロコスモス》を内蔵したモンスター。ステ…
- 11/04 14:40 評価 5点 《光の追放者》「後の《マクロコスモス》効果を内蔵したモンスター…
- 11/04 13:33 デッキ アマゾネス
- 11/04 12:55 評価 8点 《超量機神剣-マグナスレイヤー》「《第19層『襲来干渉!漆黒の…
- 11/04 05:04 一言 私達の現実的な広告の選択についての詳細を学び、いかにそれらがあ…
- 11/04 02:06 評価 10点 《深淵の獣ドルイドヴルム》「強すぎる。 近年の遊戯王を見てる…
- 11/04 00:57 デッキ ヴォルカニック・エルフェンノーツ
- 11/03 23:25 評価 10点 《月光銀狗》「総合評価:リクルートに無効化と有用な効果ばかり。…
- 11/03 23:08 掲示板 オリカコンテスト準備スレ
- 11/03 21:51 デッキ エクソシスター
- 11/03 19:48 評価 8点 《調獄神ジュノーラ》「《エルフェンノーツ》に属する新たな汎用LV…
- 11/03 18:57 掲示板 オリカコンテスト準備スレ
- 11/03 17:00 評価 6点 《風の天翼ミラドーラ》「相手がEXから2000打点以上をSSした時に出…
Amazonのアソシエイトとして、管理人は適格販売により収入を得ています。
BURST PROTOCOL


THE CHRONICLES DECK-白の物語-
WORLD PREMIERE PACK 2025
LIMITED PACK GX -オシリスレッド-
ストラクチャーデッキ-パワー・オブ・フェローズ-
LIMITED PACK WORLD CHAMPIONSHIP 2025
デッキビルドパック ファントム・リベンジャーズ
DOOM OF DIMENSIONS
TACTICAL-TRY PACK - 黒魔導・HERO・御巫 -
TACTICAL-TRY DECK 退魔天使エクソシスター
TACTICAL-TRY DECK 超骸装部隊R-ACE
遊☆戯☆王OCGストラクチャーズ 10巻
DUELIST ADVANCE
遊☆戯☆王OCG STORIES 5巻
デッキビルドパック ジャスティス・ハンターズ




遊戯王カードリスト
遊戯王カード検索
遊戯王カテゴリ一覧
遊戯王デッキレシピ
闇 属性
光 属性
地 属性
水 属性
炎 属性
風 属性
神 属性
例えお荷物でも、アドバイスとかもらえるし、そこまで害悪ではない気がする。 (2025-02-22 19:18)
正しくその通りなんですが、そんな簡単なことにも思い至らないくらい視野が狭くて、実力も伴わないからこそのマイナーデュエリストだったわけです。それが特に苦労せず棚ぼた的に上がってきたからもうどうしようもないというわけですね。 (2025-02-22 20:38)