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11.勝つためなら 作:お野菜のデーモン
チャンチャカチャンチャンチャチャンチャン
チャンチャカチャンチャンチャチャンチャン
カッコイイセリフ思い付いたと思ったら~
ある漫画で使われちゃってました~
チクショーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
長いこと書いてなかったのと、暑すぎてなめ茸になってるのでめちゃくちゃな話になってますが、私は一向に構わんッッッって人だけどうぞこの先をお読みください。
───────────────────────
射堂とのデュエルが始まってから、3ターンが経過した。
(上手く躱されてるな……)
盤面は俺のフィールドには『エレメントキマイラ』が一体、素引きして発動した光の護封剣が1枚。
対して相手フィールドにはまず俺のデッキの長所である展開力の殆どを潰す効果を持つ『群雄割拠』。モンスターゾーンには『赫月に蠢く竜』が立っている。
(護封剣は次の相手ターンで無くなる、すると…)
「……カードを2枚伏せてターンエンドだ」
「ちっ、変に長考してんじゃねーよ。勝ち目ねーならさっさとサレンダーしろよな」
ただの挑発に耳を貸すな、それよりもどうすればより良い状況を手繰り寄せられるか、ただそれだけを考えろ。
より冷静な方が勝つ、それが勝負の鉄則だ。
「俺のターン、ドロー!……手札から『ツイン・ツイスター』発動、破壊するのは俺のフィールドの『群雄割拠』そして……あぁ、1番右のそれだ」
(ダメージダイエットがやられたか)
余程引きがいいのか、それとも俺の運が悪いのか、さっきからずっとこの調子だ。
適切なタイミングで1番痛い手を取られてる。
流石にプロ、と言ったところか。
(にしても、群雄割拠を破壊した……ここからは攻めてくるってことか。いや、それなら光の護封剣を破壊した方が良かったくないか?)
「くくく……手札から『エビルナイツ・ブッチャーキラー』召喚、効果で『エビルナイツ・テラーナイト』を墓地に送っておこうか」
(考えてる暇はない、か……うん?)
……一瞬、ほんの一瞬だけあいつの視線がおかしかったような。視線の先は……観客席か?
(……まさか)
───────────────────────
(伏せカードは『ダメージダイエット』とブラフの『焦げた指輪』か)
『イカサマ』。漢字で書けば『如何様』で意味はいかにも正しい感じだが不正であること、と言ったところか。
なんでそんな話したかって?そりゃもちろん、俺がそのイカサマをしてるからさ。
(客席に忍ばせた俺の仲間、アイツらがいる限り俺は負けねぇ)
奴の手札が見える位置に俺の息がかかったデュエリストを配置、そいつらに手札を覗かせハンドサインで手札及び伏せカードの種類を教えさせる。
即興で考えたイカサマだがこれがけっこー強い。
事実今のところはほぼパーフェクトだ。
(バレりゃヤバいが勝てば問題ない、負けたヤツが後で何を喚こうが誰も耳を貨しゃしない!)
ここで負けても別に有耶無耶にすりゃそれでいい話だが、プライドが許さん。それに勝てばくそ生意気な後輩を叩き潰してついでに体のいい下僕も手に入る。正しく一石二鳥だ。
「赫月に蠢く龍とブッチャーキラーでリンク召喚『トロイメア・フェニックス』!手札の『エビルナイツ・シーフキャット』を捨て、『光の護封剣』破壊!」
「……」
「更に墓地のテラーナイトの効果発動、『赫月に蠢く龍』を蘇生し効果発動!手札を1枚ランダムに選んで除外するぜ」
(ま、ランダムっつっても俺は何が何だかわかるんだがな。さて、右から『融解炉』、『ミミクリボー』、『非常しょ)
客席のヤツらのサインを見た、その時だった。耳に鋭い痛みが走った。
「………はっ?」
見れば、阿笠のデュエルディスクから鉄製の鎖が伸びてる……たしか、ちょっと前に出たデュエルアンカーとかいうのだったか?自分のデュエルディスクと相手のデュエルディスクを繋いで勝負から逃げれないようにするとかいう……少なくとも、人の顔目掛けて放つような代物じゃないのはたしかだ。
「あ、阿笠選手!?一体何を」
「すみません、新調したデュエルディスクだったんで誤作動しました。今から戻すんで一旦中断してもらっていいですか」
「は、はぁ……次は、退場だからな」
誤作動、だと?んなわけないだろ明らかに俺の顔を狙ってた!
……なんて糾弾できる余裕は今の俺にはなく。
審判に向かって何食わぬ顔でそう宣言し、後ろの壁に刺さったデュエルアンカーを引き抜いた阿笠が俺に近づいてくる。
「怪我してないですか」
「……ふ、ざけんなよ。あれ、狙ったろ?反則じゃねぇか!てめぇ何やってんのかわかって」
「人に言える立場だと思ってんのか?」
あの時……いや、下手したらあの時以上の眼力で睨み付けられる。まさか……イカサマが、バレた?
「俺は今日、デュエルをするためにここに来てる。忘れるな、次くだらねぇ小細工に手ぇ出したら今度は当てる」
……そう言って、あいつは元の位置に戻った。
(くそ……!なんだよ、なんなんだよあいつ……!)
あいつのあの目は、何一つ嘘をついてる目じゃなかった。次同じことやったら、絶対にヤラれる……そんな気迫を持った目だった。
(や、やってやらぁ。マイナー上がりの雑魚、イカサマ無しでも余裕でぶっ飛ばしてやれる!)
───────────────────────
(腐ってやがる、焦げカス共が……!)
間違いない。射堂はイカサマをしている。じゃなきゃわざわざ客席の同じ位置を何度も見る理由は無い。その位置が俺の背後となれば、尚更だ。
大方後ろから俺の手札を透かしてるって所か?
(ま、とにかくだ……この場を切り抜けねぇと)
射堂のあの目……今のアイツにイカサマをする余裕は無いだろう。だが、今のあいつの思考的にイカサマで得た情報には囚われてるはずだ。
「……右だ、一番右のカードだ。除外だ!」
あいつはこのカードを『融解炉』だと思ってるんだろうが……実際は違う。
「ほらよ」
「!?非常、食……?」
デュエルアンカー射出のゴタゴタの時、そっと手札を混ぜさせてもらった。普通にイカサマだが……あいつがこれを糾弾することはない。だってそうだろう?普通なら、相手の手札の中身なんて分からないんだから。
「……くそっ、ターンエンド」
「俺のターンだな、ドロー」
いつからイカサマしてたのか知らないが、ここからが本当の意味でのデュエル開始だ。
───────────────────────
やっぱ書かないと下手になるなぁ。
ただでさえ下手なのにこれ以上下手になったら阿笠くんがマジでただの情緒不安定なデンジャラスライオンになってしまう。
阿笠くんのデュエルディスク新調はマジですが、アンカーの誤作動云々は嘘です。
むしろ学生時代ケンカでデュエルアンカー使いまくってたのでめちゃ使い慣れてます。
どう使ってたのかは、ご想像にお任せしますが。
チャンチャカチャンチャンチャチャンチャン
カッコイイセリフ思い付いたと思ったら~
ある漫画で使われちゃってました~
チクショーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
長いこと書いてなかったのと、暑すぎてなめ茸になってるのでめちゃくちゃな話になってますが、私は一向に構わんッッッって人だけどうぞこの先をお読みください。
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射堂とのデュエルが始まってから、3ターンが経過した。
(上手く躱されてるな……)
盤面は俺のフィールドには『エレメントキマイラ』が一体、素引きして発動した光の護封剣が1枚。
対して相手フィールドにはまず俺のデッキの長所である展開力の殆どを潰す効果を持つ『群雄割拠』。モンスターゾーンには『赫月に蠢く竜』が立っている。
(護封剣は次の相手ターンで無くなる、すると…)
「……カードを2枚伏せてターンエンドだ」
「ちっ、変に長考してんじゃねーよ。勝ち目ねーならさっさとサレンダーしろよな」
ただの挑発に耳を貸すな、それよりもどうすればより良い状況を手繰り寄せられるか、ただそれだけを考えろ。
より冷静な方が勝つ、それが勝負の鉄則だ。
「俺のターン、ドロー!……手札から『ツイン・ツイスター』発動、破壊するのは俺のフィールドの『群雄割拠』そして……あぁ、1番右のそれだ」
(ダメージダイエットがやられたか)
余程引きがいいのか、それとも俺の運が悪いのか、さっきからずっとこの調子だ。
適切なタイミングで1番痛い手を取られてる。
流石にプロ、と言ったところか。
(にしても、群雄割拠を破壊した……ここからは攻めてくるってことか。いや、それなら光の護封剣を破壊した方が良かったくないか?)
「くくく……手札から『エビルナイツ・ブッチャーキラー』召喚、効果で『エビルナイツ・テラーナイト』を墓地に送っておこうか」
(考えてる暇はない、か……うん?)
……一瞬、ほんの一瞬だけあいつの視線がおかしかったような。視線の先は……観客席か?
(……まさか)
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(伏せカードは『ダメージダイエット』とブラフの『焦げた指輪』か)
『イカサマ』。漢字で書けば『如何様』で意味はいかにも正しい感じだが不正であること、と言ったところか。
なんでそんな話したかって?そりゃもちろん、俺がそのイカサマをしてるからさ。
(客席に忍ばせた俺の仲間、アイツらがいる限り俺は負けねぇ)
奴の手札が見える位置に俺の息がかかったデュエリストを配置、そいつらに手札を覗かせハンドサインで手札及び伏せカードの種類を教えさせる。
即興で考えたイカサマだがこれがけっこー強い。
事実今のところはほぼパーフェクトだ。
(バレりゃヤバいが勝てば問題ない、負けたヤツが後で何を喚こうが誰も耳を貨しゃしない!)
ここで負けても別に有耶無耶にすりゃそれでいい話だが、プライドが許さん。それに勝てばくそ生意気な後輩を叩き潰してついでに体のいい下僕も手に入る。正しく一石二鳥だ。
「赫月に蠢く龍とブッチャーキラーでリンク召喚『トロイメア・フェニックス』!手札の『エビルナイツ・シーフキャット』を捨て、『光の護封剣』破壊!」
「……」
「更に墓地のテラーナイトの効果発動、『赫月に蠢く龍』を蘇生し効果発動!手札を1枚ランダムに選んで除外するぜ」
(ま、ランダムっつっても俺は何が何だかわかるんだがな。さて、右から『融解炉』、『ミミクリボー』、『非常しょ)
客席のヤツらのサインを見た、その時だった。耳に鋭い痛みが走った。
「………はっ?」
見れば、阿笠のデュエルディスクから鉄製の鎖が伸びてる……たしか、ちょっと前に出たデュエルアンカーとかいうのだったか?自分のデュエルディスクと相手のデュエルディスクを繋いで勝負から逃げれないようにするとかいう……少なくとも、人の顔目掛けて放つような代物じゃないのはたしかだ。
「あ、阿笠選手!?一体何を」
「すみません、新調したデュエルディスクだったんで誤作動しました。今から戻すんで一旦中断してもらっていいですか」
「は、はぁ……次は、退場だからな」
誤作動、だと?んなわけないだろ明らかに俺の顔を狙ってた!
……なんて糾弾できる余裕は今の俺にはなく。
審判に向かって何食わぬ顔でそう宣言し、後ろの壁に刺さったデュエルアンカーを引き抜いた阿笠が俺に近づいてくる。
「怪我してないですか」
「……ふ、ざけんなよ。あれ、狙ったろ?反則じゃねぇか!てめぇ何やってんのかわかって」
「人に言える立場だと思ってんのか?」
あの時……いや、下手したらあの時以上の眼力で睨み付けられる。まさか……イカサマが、バレた?
「俺は今日、デュエルをするためにここに来てる。忘れるな、次くだらねぇ小細工に手ぇ出したら今度は当てる」
……そう言って、あいつは元の位置に戻った。
(くそ……!なんだよ、なんなんだよあいつ……!)
あいつのあの目は、何一つ嘘をついてる目じゃなかった。次同じことやったら、絶対にヤラれる……そんな気迫を持った目だった。
(や、やってやらぁ。マイナー上がりの雑魚、イカサマ無しでも余裕でぶっ飛ばしてやれる!)
───────────────────────
(腐ってやがる、焦げカス共が……!)
間違いない。射堂はイカサマをしている。じゃなきゃわざわざ客席の同じ位置を何度も見る理由は無い。その位置が俺の背後となれば、尚更だ。
大方後ろから俺の手札を透かしてるって所か?
(ま、とにかくだ……この場を切り抜けねぇと)
射堂のあの目……今のアイツにイカサマをする余裕は無いだろう。だが、今のあいつの思考的にイカサマで得た情報には囚われてるはずだ。
「……右だ、一番右のカードだ。除外だ!」
あいつはこのカードを『融解炉』だと思ってるんだろうが……実際は違う。
「ほらよ」
「!?非常、食……?」
デュエルアンカー射出のゴタゴタの時、そっと手札を混ぜさせてもらった。普通にイカサマだが……あいつがこれを糾弾することはない。だってそうだろう?普通なら、相手の手札の中身なんて分からないんだから。
「……くそっ、ターンエンド」
「俺のターンだな、ドロー」
いつからイカサマしてたのか知らないが、ここからが本当の意味でのデュエル開始だ。
───────────────────────
やっぱ書かないと下手になるなぁ。
ただでさえ下手なのにこれ以上下手になったら阿笠くんがマジでただの情緒不安定なデンジャラスライオンになってしまう。
阿笠くんのデュエルディスク新調はマジですが、アンカーの誤作動云々は嘘です。
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