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13.親の心子知らず 作:お野菜のデーモン
多分、今回のチャプターは短いです。
そう考えたら希望とやる気がムンムン湧いてくるじゃあねーか!
つーわけで、どうぞ。
───────────────────────
よう、今スマホみたらあのデュエルから二日しか経ってなくて驚いてる阿笠遊理だ。
あのデュエルとは当然、射堂とのデュエルのこと。
かなり長い時間やってた気がするんだが…それだけ集中してたということだろうか?
まぁいいか。勝ったんだから。
……さて、あれから色々とあった。
大きくわけて二つってところか?
まず俺に対するいじめがかなり緩和した。
その理由は射堂率いるグループが消えたから。
あいつは約束以上の事をしてくれた。
まず今までやってきた『新人潰し』とやらの情報及び今回の試合で行ったイカサマの内容をマスコミ各社にリーク、そして本人は警察に出頭。
……捕まるようなことはなかったが、メジャーどころか公式戦からは永久追放処分を受けたと聞いた。
それはもちろん、他の率先して『新人潰し』やイカサマに関わってたメンバーも同じく。そいつらは自ら出頭したりして情状酌量の余地とかを得なかったから……普通に捕まったやつも何人か。
……少し、暗い話になったな。
まあとにかく、俺を取り巻く環境は大分改善された。
いじめも……まだ残党はいるにはいるが、別に気にする程じゃない。今のところ被害は服に口紅とかリップつけられるくらいのコスいイタズラ止まり。
で、もう一つの方は……こっちは完全に明るい話。
俺のファンが増えた。
どうやら今の俺は悲劇のヒーローというか、そういう柄でも無いんだが『迫害にも負けず己を貫き通したデュエリスト』というのが世間の評価らしい。
(とはいえ、それだけで勝てるほどプロの世界は甘くない)
いくら世間からの評価が高くとも、それは俺自身の強さに何の影響も及ぼさない。やはり練習、練習あるのみだ。
そういう訳で今日も俺は、メジャーリーグスタジアムに併設されたトレーニング施設に向かう。
「うし、今日こそ一番……」
……ではなく、二番のり。
俺よりも早く、いや誰よりも早くここに立っていたのは……
「おはようございます、古株さん」
「ん?あぁ、君は……えっと、遊理くん」
『古株俊夫』。俺が子供の頃から最前線でメジャーリーグを盛り上げ続けてきたレジェンドの一人。
その情熱は齢40を迎えても冷めず、誰よりも早くここに来て身体を温めてる。
俺が手放しで賞賛、尊敬する人間の数少ない一人だ。
「隣、失礼します」
「勿論どうぞ」
シュミレーターを起動、難易度は……まずは慣らしでノーマルからにしよう。
「……マイナーリーグに居た頃はいつも一番乗りだったんですが、こっち来てからはずっと二番手になっちゃいました」
「ん?ははは、なんだか悪いね。でもこうしてなくっちゃ落ち着かないんだ」
「せめて現役中は老いを言い訳にしたくなかったんだけど…40を過ぎてからは、どうしたって衰えを感じちゃってね。だから早めに身体を動かしておかないと皆に追いつけないんだよ。それでもどんどん低迷してるんだけど……って、こんなの若い子に話すような事じゃないよな。いやはや、お恥ずかしい……」
……恥ずかしいだなんて、そんなことあるものか。
「俺、子供の頃は嫌なこと全部から逃げてました。デュエルだって、何度やめてやろうと思ったか分からないし……実際やめたことだってある」
けれど、俺は何時だって立ち上がってきた。
その理由は……
「でもテレビを付ければ、いつだって貴方が写ってた。どんなピンチにも堂々と、真正面から立ち向かう古株さんを見て、その度に『まだもう少しだけ頑張ってみよう』。そう思えたんです」
「そんな尊敬するデュエリストとこうやって肩を並べ、同じ舞台で戦えて。光栄に思っています」
お互いちょうどシュミレーターを倒し終えたようで。目を丸くした古株さんがこっちを見てる。
「……あはは、こんなおじさんにねぇ」
「……ふっ」
シラフでする話じゃなかったか。
まぁそれほど尊敬してるということだ。
これで多少場も温まったか……
「……?」
ふと、後ろから気配を感じ振り返る。
そこには…まだ8つそこらだろうか、一人の少年が立っていた。
「君、どうやってここに。民間人用デュエルスペースはこっちじゃなくて……」
「いい、いいんだ遊理くん。その子は光莉。僕の娘だよ」
そう言うと古株さんはシュミレーターの電源を落とし、娘と呼んだその少年に近付き、視線を合わせるようにして優しくほほ笑みかける。
「練習、見に来てくれたのかい?嬉しいなぁ」
「……いつ、一体いつになったら、パパは活躍してくれるの!?」
「……光莉」
「パパが負けてばっかだから、みんなからバカにされるんだ!なのにパパはバカにされても怒られても、いつもそうやって笑ってて、全然かっこよくない!!」
凄い、凄い修羅場だ。そして聞かされる側はものすごく気まずい。てか俺、ここに居ていいのか?
「……まだ、朝早いよね。お腹空いてるのかい?ほら、お小遣いあげるから好きな物でも食べて……」
「……っ!パパの……パパのバカ!!」
そう吐き捨て、走り去っていってしまう。
最後にチラリと見えた光莉ちゃんの目には、涙が浮かんでいた。
「──光莉っ」
古株さんも反射的に外に出ていくが、彼女の姿は既に遠く。
「………古株さん」
「………少し早めの、反抗期かな?ははは……練習に、戻ろう」
そういう古株さんの笑顔はどこか哀しそうで。その後はいつも通りに戻ったように見えたが……少し、無理をしているように感じた。
───────────────────────
古株 光莉
8歳。
古株 俊夫
42歳。
つまり古株さんじゅうよんさいの頃に産まれた子供ということです。高齢出産とかそういうのは気にしない事とします。
そう考えたら希望とやる気がムンムン湧いてくるじゃあねーか!
つーわけで、どうぞ。
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よう、今スマホみたらあのデュエルから二日しか経ってなくて驚いてる阿笠遊理だ。
あのデュエルとは当然、射堂とのデュエルのこと。
かなり長い時間やってた気がするんだが…それだけ集中してたということだろうか?
まぁいいか。勝ったんだから。
……さて、あれから色々とあった。
大きくわけて二つってところか?
まず俺に対するいじめがかなり緩和した。
その理由は射堂率いるグループが消えたから。
あいつは約束以上の事をしてくれた。
まず今までやってきた『新人潰し』とやらの情報及び今回の試合で行ったイカサマの内容をマスコミ各社にリーク、そして本人は警察に出頭。
……捕まるようなことはなかったが、メジャーどころか公式戦からは永久追放処分を受けたと聞いた。
それはもちろん、他の率先して『新人潰し』やイカサマに関わってたメンバーも同じく。そいつらは自ら出頭したりして情状酌量の余地とかを得なかったから……普通に捕まったやつも何人か。
……少し、暗い話になったな。
まあとにかく、俺を取り巻く環境は大分改善された。
いじめも……まだ残党はいるにはいるが、別に気にする程じゃない。今のところ被害は服に口紅とかリップつけられるくらいのコスいイタズラ止まり。
で、もう一つの方は……こっちは完全に明るい話。
俺のファンが増えた。
どうやら今の俺は悲劇のヒーローというか、そういう柄でも無いんだが『迫害にも負けず己を貫き通したデュエリスト』というのが世間の評価らしい。
(とはいえ、それだけで勝てるほどプロの世界は甘くない)
いくら世間からの評価が高くとも、それは俺自身の強さに何の影響も及ぼさない。やはり練習、練習あるのみだ。
そういう訳で今日も俺は、メジャーリーグスタジアムに併設されたトレーニング施設に向かう。
「うし、今日こそ一番……」
……ではなく、二番のり。
俺よりも早く、いや誰よりも早くここに立っていたのは……
「おはようございます、古株さん」
「ん?あぁ、君は……えっと、遊理くん」
『古株俊夫』。俺が子供の頃から最前線でメジャーリーグを盛り上げ続けてきたレジェンドの一人。
その情熱は齢40を迎えても冷めず、誰よりも早くここに来て身体を温めてる。
俺が手放しで賞賛、尊敬する人間の数少ない一人だ。
「隣、失礼します」
「勿論どうぞ」
シュミレーターを起動、難易度は……まずは慣らしでノーマルからにしよう。
「……マイナーリーグに居た頃はいつも一番乗りだったんですが、こっち来てからはずっと二番手になっちゃいました」
「ん?ははは、なんだか悪いね。でもこうしてなくっちゃ落ち着かないんだ」
「せめて現役中は老いを言い訳にしたくなかったんだけど…40を過ぎてからは、どうしたって衰えを感じちゃってね。だから早めに身体を動かしておかないと皆に追いつけないんだよ。それでもどんどん低迷してるんだけど……って、こんなの若い子に話すような事じゃないよな。いやはや、お恥ずかしい……」
……恥ずかしいだなんて、そんなことあるものか。
「俺、子供の頃は嫌なこと全部から逃げてました。デュエルだって、何度やめてやろうと思ったか分からないし……実際やめたことだってある」
けれど、俺は何時だって立ち上がってきた。
その理由は……
「でもテレビを付ければ、いつだって貴方が写ってた。どんなピンチにも堂々と、真正面から立ち向かう古株さんを見て、その度に『まだもう少しだけ頑張ってみよう』。そう思えたんです」
「そんな尊敬するデュエリストとこうやって肩を並べ、同じ舞台で戦えて。光栄に思っています」
お互いちょうどシュミレーターを倒し終えたようで。目を丸くした古株さんがこっちを見てる。
「……あはは、こんなおじさんにねぇ」
「……ふっ」
シラフでする話じゃなかったか。
まぁそれほど尊敬してるということだ。
これで多少場も温まったか……
「……?」
ふと、後ろから気配を感じ振り返る。
そこには…まだ8つそこらだろうか、一人の少年が立っていた。
「君、どうやってここに。民間人用デュエルスペースはこっちじゃなくて……」
「いい、いいんだ遊理くん。その子は光莉。僕の娘だよ」
そう言うと古株さんはシュミレーターの電源を落とし、娘と呼んだその少年に近付き、視線を合わせるようにして優しくほほ笑みかける。
「練習、見に来てくれたのかい?嬉しいなぁ」
「……いつ、一体いつになったら、パパは活躍してくれるの!?」
「……光莉」
「パパが負けてばっかだから、みんなからバカにされるんだ!なのにパパはバカにされても怒られても、いつもそうやって笑ってて、全然かっこよくない!!」
凄い、凄い修羅場だ。そして聞かされる側はものすごく気まずい。てか俺、ここに居ていいのか?
「……まだ、朝早いよね。お腹空いてるのかい?ほら、お小遣いあげるから好きな物でも食べて……」
「……っ!パパの……パパのバカ!!」
そう吐き捨て、走り去っていってしまう。
最後にチラリと見えた光莉ちゃんの目には、涙が浮かんでいた。
「──光莉っ」
古株さんも反射的に外に出ていくが、彼女の姿は既に遠く。
「………古株さん」
「………少し早めの、反抗期かな?ははは……練習に、戻ろう」
そういう古株さんの笑顔はどこか哀しそうで。その後はいつも通りに戻ったように見えたが……少し、無理をしているように感じた。
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古株 光莉
8歳。
古株 俊夫
42歳。
つまり古株さんじゅうよんさいの頃に産まれた子供ということです。高齢出産とかそういうのは気にしない事とします。
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