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Episode110:誇り高き戦士達 作:カズ
「セーイチ。あのデュエルは何デスカ?」
「…何のことかな?」
「ミーはHuang Longのタッグデュエルでセーイチの実力を確認しマシタ。However!あの体たらくでミーに勝てるなど考えてるなら片腹痛いデース!」
「……そうだね。僕もそう思うよ。だからこのデュエル、正真正銘の『本気』でやるよ」
「そのスピリットや良し!」
第二次アストラル大戦で精一は命慈のサポートに徹するべく敢えて封印竜を使わなかったため、アレックスからも実力を軽視されている。しかしこのデュエルでの精一は、あの時とは違う。そのことを証明するため、そしてアレックスを呪縛竜から解放するため、精一はかつての友と決闘を交わすのだった。
「「デュエル!!」」
SEIICHI→LP:8000 手札:5 デッキ:35 Mゾーン:0 M&Tゾーン:0 Fゾーン:0 Pゾーン:0
V S
ALEX→LP:8000 手札:5 デッキ:35 Mゾーン:0 M&Tゾーン:0 Fゾーン:0 Pゾーン:0
*TURN01
先攻はアレックスから。
「Meが先陣を切りマース!『太平洋兵リチャードG』を召喚。このカードが召喚した時、デッキから『パシフィック』と名の付く魔法・罠カード1枚をセット出来マース。But、このターンそのカードは発動出来まセーン。続けて魔法カード『パシフィック・レーダー』を発動!その効果でデッキトップ3枚を公開し、その中のペンデュラムモンスターを全て手札に加えマース」
「っ…3枚ともペンデュラム」
【太平洋兵】はフィールドからエクストラデッキにペンデュラムモンスターを送ることが多く、そこから大量展開するためにペンデュラム召喚を避けては通れない。アレックスの発動した『パシフィック・レーダー』は運が悪ければ1枚も手札に加えられない事もあるのだが、モンスターカードを多く入れたアレックスのデッキなら高確率で1枚以上は手札に確保できる。
しかし公開された全てのカードがペンデュラムモンスターであることは滅多にないことであり、精一も度肝を抜かれた。
「Meはスケール1の『太平洋兵ジョセフF』とスケール6の『太平洋兵セオドアS』でペンデュラムスケールをセッティング!セオドアSのペンデュラム効果で自身のペンデュラムスケールを1つ上げ、7にシマス。そしてフィールドのリチャードGをリリースし、エクストラデッキから融合モンスター『太平洋兵エルモZ』を特殊召喚!」
「…来た。1体融合」
アレックスの【太平洋兵】はペンデュラムと融合に特化したデッキなのだが、ペンデュラムゾーンに『太平洋兵』と名の付くペンデュラムモンスターカードが1枚でもあれば、エクストラデッキから特殊召喚するために必要な素材を1体少なくし、『融合』や『フュージョン』関連の魔法カードを一切使わずに融合モンスターを呼び出せるのだ。
「Meはセッティング済みのスケールを使い、ペンデュラム召喚!カモン、『太平洋兵リチャードG』『太平洋兵ウォルデンL』!!」
融合モンスターを特殊召喚するためにフィールドからリリースされたペンデュラムモンスターは、エクストラデッキに加わる。そのモンスターを再度ペンデュラム召喚することで、盤面の消費を減らすどころか更なるアドバンテージに繋げられるのだ。
「『太平洋兵エルモZ』のモンスター効果発動!自身のペンデュラムスケールの合計×100ダメージをユーに与えマース!」
「くっ…」
「続けてエルモZとリチャードGをリリースし、エクストラデッキから融合モンスター『太平洋兵レイモンドA』を特殊召喚!Meのフィールドのモンスターが3体以下の状態でレイモンドAが特殊召喚に成功した場合、デッキから『太平洋兵アイクロバートC』を特殊召喚シマース!」
SEIICHI→LP:7200
「カードを1枚セットし、ターンエンドデス!」
ALEX→LP:8000 手札:2 デッキ:30 Mゾーン:3 M&Tゾーン:2 Fゾーン:0 Pゾーン:2
「凄いよね、アレックスは。デュエルを始めてからたったの3年で、アメリカを代表するデュエリストになったんだから」
「デュエルが楽しくて突き進んだ結果にすぎマセン。However、meがその中で得たものが何か分かりマスカ?」
「……栄誉、とか?」
「Just half-right。栄誉や地位は勿論、それ以上にのしかかったのは期待、責任、重圧……。強くなるということは、それだけ大きな責任を伴う。この呪縛竜決戦もそうデス。戦いは強くなければ生き残れず、生き残った者は生き残れなかった者の分だけ願いを託される。やがてその願いは責任となり、責任は重圧に変わる。Youはどうデスカ?」
「そうだね。アレックスの言ってる事、分かるよ。僕たちは今、世界の命運をかけて戦っているんだから」
自分が敗北すれば世界のリセットが成就する。それだけでも精一が抱えている重圧は相当なものであるのに、対峙している相手はアメリカジュニアの4強となった男であり、その実力は日本ジュニア最強と謳われる天導レインさえも凌駕する。
裕人・尚志とのタッグデュエルでは真っ先に脱落してしまったが、今の精一はあの時とは違う。そのことを証明するため、精一は最初のターンを開始させた。
*TURN02
(行くよ、アレックス)
「僕は手札から魔法カード『目覚める魂(アウェイクン・ソウル)』を発動!デッキから2枚ドローし、手札1枚を捨てる。そして手札から捨てられた『エンシェント・カモノハシ』の効果発動!このカードが墓地へ送られた場合、相手フィールドのモンスター1体を墓地へ送りライフを700ポイント回復する。これで前のターンに受けたダメージは帳消しにしたよ」
「Shit…」
「続けて魔法カード『祖先との約束』を発動。手札を1枚捨てて、デッキから『エンシェント・バタフライ』と『エンシェント・ケツァルコアトル』を手札に加える。そして『エンシェント・ケツァルコアトル』を召喚!」
精一のデッキ【エンシェント】の強みはライフを回復しつつ、複数回の通常召喚とシンクロ召喚を駆使して展開していくこと。しかしその反動として手札を多く消費するため、1ターンに4枚の手札がなくなることも珍しくはなかった。
しかし、今の精一はその弱点を克服し、命慈の連続召喚にも劣らぬデッキ回しを繰り広げようとしていた。
「ケツァルコアトルが召喚に成功した時、墓地の『エンシェント』モンスター1体をチューナー扱いで特殊召喚できる。墓地から『エンシェント・カモノハシ』を特殊召喚し、この2体でチューニング!シンクロ召喚!!現れろ、『エンシェント・ディアトリマ』!!ディアトリマがシンクロ召喚に成功したことで、デッキからフィールド魔法『超古代生物の楽園』を手札に加える。そしてカモノハシが墓地へ送られたことで、相手フィールドのモンスター1体を墓地へ送り700ポイントのライフを回復する」
「But、その効果に対して発動できないのはモンスター効果だけ。永続罠『パシフィック・ハープーン』を発動!このカードは相手ターンのメインフェイズ1に、meのモンスターを素材に融合召喚を行えマース!」
「相手ターンの融合召喚!?氷川さんとのデュエルでは見せなかった戦術だ…」
「この融合召喚でも、リリースの素材は1体減る。MeはフィールドのアイクロバートCのみを素材とし、カモン!『太平洋兵リッチモンドK』!!」
SEIICHI→LP:8600
アレックスの基本戦術はペンデュラムモンスター1体のみという最低限のリソースによる融合モンスターの特殊召喚と、フィールドに展開されたペンデュラムモンスターをペンデュラム効果によって破壊し、展開した融合モンスターの攻撃力を上昇させること。そのため最初から攻撃を行える後攻の方がダメージレースで先行できるのだが、アレックスは精一に理想の盤面を作らせないために今回は先攻を選んだ。
また、太平洋兵の融合モンスターをリリースして特殊召喚するのは厳密には融合召喚ではないため、リリースによる特殊召喚では蘇生制限を満たせないデメリットがある。アレックスもまた、自らのデッキの弱点をカバーするためのカードを投入していたのだ。
「フィールド魔法『超古代生物の楽園』を発動!その発動時の効果処理として、デッキから『エンシェント・シースコルプ』を手札に加える。そして『エンシェント・シースコルプ』の効果発動!このカードが通常のドロー以外の方法で手札に加わった場合、光属性モンスターをもう一度召喚できる。現れろ、『エンシェント・バタフライ』!」
『エンシェント・バタフライ』には自分のメインフェイズに追加で「エンシェント」モンスターを召喚できる効果がある。シースコルプの効果と合わせて精一はこのターン、3度の通常召喚を行えるのだ。
「『エンシェント・バタフライ』の効果によって、もう一度『エンシェント』モンスターを召喚できる。『エンシェント・シースコルプ』を召喚!このカードが召喚に成功した時、自身のレベルを5に変更する。レベル5となったシースコルプにレベル3のバタフライをチューニング!シンクロ召喚!!古代の深淵より現れろ、『エンシェント・フィアース・メガロドン』!!」
シースコルプのレベル変動効果を使わなければ、彼の切り札である『封印竜エターナル・エンシェント』をシンクロ召喚できたが、精一のデュエルは封印竜一辺倒ではない。状況に応じて、様々なシンクロモンスターを呼び出せるのも彼のデッキの強みであり、中でもフィアース・メガロドンは温厚な彼に似つかわしくない凶悪な効果を持つ。
「フィアース・メガロドンがシンクロ召喚に成功した場合、墓地の『エンシェント』モンスターの数まで相手フィールドのカードを破壊する。この効果に対してモンスター効果は発動できない」
「同じ手は通じマセン。カウンター罠『パシフィック・ハイドロ』を発動!Meのフィールドに『太平洋兵』の融合モンスターが存在し、相手のカード効果が発動した時、500pointのライフをコストに、その発動を無効にし破壊!」
「くっ…。だけど墓地へ送られたメガロドンの効果を発動!このカードが破壊された時、2000ポイントのライフを回復した後、墓地の『エンシェント』モンスターを3体までデッキに戻すことができる。そしてこの瞬間、『エンシェント・ディアトリマ』の効果発動!僕のライフが回復した時、相手フィールドのモンスター1体を破壊する。リッチモンドKを破壊!」
「Shit…!」
ALEX→LP:7500
SEIICHI→LP:10600
メガロドンの効果を警戒したアレックスだったが、それはブラフ。本命は墓地へ送られた際にライフを回復し、フィールド魔法『超古代生物の楽園』の効果発動のトリガーを引くこと。
魔法・罠カードを破壊することはできなかったが、アレックスの戦力を削ぎつつ、彼の得意とする特攻に耐えうるだけの十分なライフを確保できた。
「バトル!『エンシェント・ディアトリマ』で『太平洋兵ウォルデンL』を攻撃!」
「くっ…!ウォルデンLが破壊されたことで、meのデッキから『太平洋兵フランクJ』をサーチしマース」
「バトルを終えメインフェイズ2。フィールド魔法『超古代生物の楽園』の効果発動!お互いのライフポイントの差が3000以上離れている場合、デッキから2枚ドローする。カードを2枚伏せて、ターンエンド!」
SEIICHI→LP:10600 手札:4 デッキ:28 Mゾーン:1 M&Tゾーン:2 Fゾーン:1 Pゾーン:0
「……セーイチ。Meには理解不能デス」
「理解不能?」
「今のセーイチは、間違いなく世界でも戦える逸材。But、それだけの力があるのに、何故トップを目指さないのデスカ?」
「……一緒に競い合いたい人達がいるから、かな。僕はその人達と一緒に強くなっていきたいんだ」
わずか2ターンの攻防で、アレックスは今の精一の実力を見抜いた。約3年というキャリアでアメリカジュニア4強入りを果たしたアレックスが言うのだから、その言葉に嘘はない。しかしだからこそ、精一が今まで小さな枠の中で収まっていたのが理解できなかったのだ。
似た質問をされた天導レインも高校卒業までプロにならないという選択を取ったが、レインの場合は「自分が日本ジュニアのトップに居続けることで後進育成に繋がるから」という理由だった。一方で精一は「誰かと一緒に強くなりたい」という願望があった。誰よりも一番近くで互いを見てきた弟の命慈、ライバルとして何年も切磋琢磨し、今は恋人関係にまで発展した彩。そんな彼等と競い合うことで、精一も自然と強くなっていった。そしてその願いは、これからも続いていくことだろう。
しかし精一の出した答えは、自分自身を「強くない」と卑下しているとも取られかねない。ましてや今は、強くなければ生き残れない戦いの最中。アレックスからすれば精一の考えは甘いものでしかなかった。
「やっぱり理解不能デス。Meにとってデュエルとは常に他者を蹴落とし合う世界。ましてや一緒になど、言語道断!」
「…そうだよね。でもアレックスなら分かるはずだよ。だって僕たちは、『同じ』なんだから」
*TURN03
(Meとセーイチが同じ……?)
「Meのターン、ドロー!」
自分と精一が同じである。その言葉の真意は分からないが、精一が噓を吐くような不誠実な人間でないことは知っている。しかしその思考がデュエルの妨げにならないよう、アレックスは即座に切り替えターンを始めた。
「速攻魔法『揺れる眼差し』を発動!Meのペンデュラムゾーンのカードを全て破壊し、セーイチに500Damageを与え、デッキから『太平洋兵ハワードW』をサーチ。そしてスケール2の『太平洋兵フランクJ』とスケール10の『太平洋兵リチャードG』でペンデュラムスケールをセッティング!」
「ペンデュラムスケールを張り替えるために『揺れる眼差し』を……」
「ペンデュラム召喚!カモン!!『太平洋ハワードW』『太平洋兵リチャードG』『太平洋兵セオドアS』『太平洋兵アイクロバートC』!!そしてハワードWがペンデュラム召喚に成功した時、墓地のリッチモンドKは戦線復帰デース!」
精一はペンデュラム召喚を行わないため『揺れる眼差し』の3つ目以降の効果は使えないが、自らのペンデュラムゾーンのカードを張り替えることでペンデュラム召喚可能なモンスターを増やした。それはつまり、太平洋兵の名を持つ融合モンスターを呼び出すために必要なカードを揃えること。
「MeはリッチモンドK、リチャードG、セオドアSの3体をリリースし、エクストラデッキからこのカードを特殊召喚シマス。我が偉大なる作戦の下に集え、『太平洋兵の総司令(コマンダー・オブ・パシフィックアーミー)ハロルドR』!!」
「レベル11の融合モンスター…!」
本来なら融合モンスター1体とペンデュラムモンスター3体という重い条件で呼び出すレベル11の融合モンスターだが、素材とするペンデュラムモンスターを1体減らすことで3体融合で呼び出した。
ハロルドRには融合モンスター1体に2回攻撃を付与する効果の他に「もう1つ」強力な効果があるが、その2つの効果はターン中にいずれか1度しか使えない。
「バトル!ハロルドRで『エンシェント・ディアトリマ』を攻撃!この瞬間、『太平洋兵リチャードG』のペンデュラム効果発動!太平洋兵が戦闘を行う時、meのペンデュラムモンスターを破壊し、その攻撃力分だけハロルドRの攻撃力をアップ!これで攻撃力は5100になり、破壊されたハワードWの効果で、ディアトリマの攻撃力は半分にdown!」
「くっ…!だったらこの瞬間、フィールド魔法『超古代生物の楽園』の効果発動!1ターンに1度だけ攻撃されたモンスターはその戦闘では破壊されず、ダメージを受ける代わりにその数値分だけライフを回復できる」
「ライフゲイン……ということは」
「そう。『エンシェント・ディアトリマ』の効果によって、相手フィールドのモンスター1体を破壊する。これでハロルドRを破壊だ!」
SEIICHI→LP:14200
4000ポイント以上の大ダメージを受けるどころか更にライフを回復し、アレックスの攻撃モンスターを返り討ちにした。しかしその一手で、精一は自らの首を絞める結果となる。
「ハロルドRがフィールドから離れたことで、エクストラデッキのペンデュラムモンスターを全て墓地へ送り、エクストラデッキからmeの絶対的な切り札『偉大なる太平洋兵ブラック・ジャックP』を融合召喚扱いで特殊召喚出来マス。そしてブラック・ジャックを特殊召喚した場合、このターンの終わりまで相手は魔法・罠カードを発動出来マセン。もし他に発動したいカードがあるなら、このタイミングを逃せば……」
「だったらここで永続罠『エンシェント・レッドリスト』を発動!」
「流石セーイチ。But、リッチモンドKでディアトリマを攻撃!」
「うぐっ……。この瞬間、永続罠『エンシェント・レッドリスト』の効果発動!破壊されたディアトリマよりもレベルが1つ低い『エンシェント・プテラ』をデッキから手札に加え、その守備力分のライフを回復する」
「ならmeもリッチモンドKの効果発動!Meの融合モンスターが戦闘で相手モンスターを破壊した時、デッキから『パシフィック・リップル』を手札に加えマス」
SEIICHI→LP:13700
アレックスの切り札『偉大なる太平洋兵ブラック・ジャックP』には特殊召喚したターン中の魔法・罠カードの発動を封殺する効果を持っているが、その効果は発動するタイプの効果であるため、その効果に対して魔法・罠カードを発動すること自体は可能である。また、封殺効果自体にも抜け穴は存在する。例えば永続罠のように既に表側表示になっているカードの「効果の発動」までは封殺できないことだ。
その僅かな弱点を突いてきた精一を称賛したアレックスだったが、まだ彼のバトルフェイズは終了していない。ブラック・ジャックPの攻撃力4000の直接攻撃が精一を貫いた。
3ターンが経過したが、お互いに膠着状態に入っている。アレックスの猛攻に対し、精一はライフを失わないよう巧く立ち回っている。『世界のリセット』を成就させないためには1ターンでも早くこの状態から脱却しなければならないが、突き崩すことができるだろうか。
「カードを2枚セットし、ターンエンドデス!」
ALEX→LP:7500 手札:0 デッキ:25 Mゾーン:2 M&Tゾーン:3 Fゾーン:0 Pゾーン:2
~現在の状況~
SEIICHI→LP:9700 手札:5 デッキ:27 Mゾーン:0 M&Tゾーン:2 Fゾーン:1 Pゾーン:0
V S
ALEX→LP:7500 手札:0 デッキ:25 Mゾーン:2 M&Tゾーン:2 Fゾーン:0 Pゾーン:2
※Episode110初登場オリカ紹介
○エンシェント・ディアトリマ(Lv5 光)
鳥獣族/シンクロ/効果
攻2000/守2100
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
自分は「エンシェント・ディアトリマ」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:このカードがS召喚した場合に発動できる。デッキから「超古代生物」魔法・罠カード1枚を手札に加える。②:自分のLPが回復した場合、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを破壊する。
○エンシェント・ケツァルコアトル(Lv3 光)
鳥獣族/効果
攻1500/守600
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:このカードが召喚した時、「エンシェント・ケツァルコアトル」以外の自分の墓地の「エンシェント」モンスター1体を対象として発動できる(この効果を発動するターン、自分はSモンスターしかEXデッキから特殊召喚できない)。そのモンスターを特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターはチューナーとして扱う。②:レベル7以上の「エンシェント」モンスターの攻撃宣言時、墓地のこのカードを除外して発動できる。その自分のモンスターの攻撃力はターン終了時まで、自分のLPの半分の数値分だけアップする。
○エンシェント・シースコルプ(Lv4 光)
昆虫族/効果
攻1400/守1000
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードが通常のドロー以外の方法で手札に加わったターンの自分メインフェイズに発動できる。光属性モンスター1体の召喚を行う。②:このカードが召喚・特殊召喚した場合、1~6までの数値を宣言し、自分フィールドの「エンシェント」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターのレベルはターン終了時まで宣言した数値となる。
○超古代生物の楽園(フィールド魔法)
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できず、このカード名の②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードの発動時の効果処理として、デッキから「エンシェント」モンスター1体を手札に加える事ができる。②:自分フィールドの「エンシェント」モンスターが攻撃対象に選択された時に発動できる。その自分のモンスターはその戦闘では破壊されず、その戦闘で自分が戦闘ダメージを受ける場合、代わりにその数値分だけ自分のLPを回復する。③:自分のLPが相手より3000以上多い場合に発動できる。自分は2枚ドローする。
○目覚める魂(通常魔法)
このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。①:自分は2枚ドローし、その後手札の「エンシェント」モンスター1体を墓地へ送る。手札に「エンシェント」モンスターがない場合、手札を全て墓地へ送る。②:墓地のこのカードを除外し、自分の墓地のモンスター1体を対象として発動できる(この効果の発動に対して、相手はモンスターの効果を発動できない)。そのモンスターを手札に加える。その後、光属性モンスター1体の召喚を行う事ができる。
○太平洋兵ハワードW(Lv5 水)
戦士族/ペンデュラム/効果
攻1900/守1900
【Pスケール:青6/赤6】
【モンスター効果】
このカード名の①②のモンスター効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードが召喚・P召喚した場合、自分の墓地の「太平洋兵」融合モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。②:モンスターゾーンのこのカードが効果で破壊された場合、相手フィールドの特殊召喚されたモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力をターン終了時まで半分にする。
○太平洋兵エルモZ(Lv8 水)
戦士族/融合/効果
攻2450/守2450
「太平洋兵」Pモンスター×2
このカードは融合召喚及び以下の方法でのみEXデッキから特殊召喚できる。●自分フィールドの上記カードをリリースした場合に特殊召喚できる(「融合」は必要としない)。自分のPゾーンに「太平洋兵」カードが存在する場合、このカードの特殊召喚に必要な素材を1体減らすことができる。このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:自分メインフェイズに発動できる(この効果を発動するターン、このカードは攻撃できない)。自分のPスケールの合計×100ダメージを相手に与える。②:自分フィールドのPモンスターが効果で破壊された場合、相手の魔法&罠ゾーンのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。
○太平洋兵レイモンドA(Lv10 水)
戦士族/融合/効果
攻2800/守2800
融合モンスター+「太平洋兵」Pモンスター×2
このカードは融合召喚及び以下の方法でのみEXデッキから特殊召喚できる。●自分フィールドの上記カードをリリースした場合に特殊召喚できる(「融合」は必要としない)。自分のPゾーンに「太平洋兵」カードが存在する場合、このカードの特殊召喚に必要なPモンスターを1体減らすことができる。このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。①:このカードが特殊召喚に成功し、自分フィールドのモンスターが3体以下の場合に発動できる。デッキから「太平洋兵」Pモンスター1体を守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターはこのターン、戦闘・効果では破壊されない。②:このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した時、自分の墓地の「太平洋兵」融合モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。その後、このカードを破壊する。
○太平洋兵の司令官ハロルドR(Lv11 水)
戦士族/融合/効果
攻3200/守3200
「太平洋兵」融合モンスター+「太平洋兵」Pモンスター×3
このカードは融合召喚及び以下の方法でのみEXデッキから特殊召喚できる。●自分フィールドの上記カードをリリースした場合に特殊召喚できる(「融合」は必要としない)。自分のPゾーンに「太平洋兵」カードが存在する場合、このカードの特殊召喚に必要なPモンスターを1体減らすことができる。このカード名の②③の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できず、それぞれデュエル中に1度しか使用できない。①:「太平洋兵の司令官ハロルドR」は自分フィールドに1体しか表側表示で存在できない。②:自分フィールドの融合モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターはこのターン、1度のバトルフェイズ中に2回攻撃できる。③:EXデッキから特殊召喚されたこのカードがフィールドから離れた場合に発動できる。自分のEXデッキ(表側)のPモンスターを全て墓地へ送り、「偉大なる太平洋兵ブラック・ジャックP」1体を融合召喚扱いでEXデッキから特殊召喚する。
「…何のことかな?」
「ミーはHuang Longのタッグデュエルでセーイチの実力を確認しマシタ。However!あの体たらくでミーに勝てるなど考えてるなら片腹痛いデース!」
「……そうだね。僕もそう思うよ。だからこのデュエル、正真正銘の『本気』でやるよ」
「そのスピリットや良し!」
第二次アストラル大戦で精一は命慈のサポートに徹するべく敢えて封印竜を使わなかったため、アレックスからも実力を軽視されている。しかしこのデュエルでの精一は、あの時とは違う。そのことを証明するため、そしてアレックスを呪縛竜から解放するため、精一はかつての友と決闘を交わすのだった。
「「デュエル!!」」
SEIICHI→LP:8000 手札:5 デッキ:35 Mゾーン:0 M&Tゾーン:0 Fゾーン:0 Pゾーン:0
V S
ALEX→LP:8000 手札:5 デッキ:35 Mゾーン:0 M&Tゾーン:0 Fゾーン:0 Pゾーン:0
*TURN01
先攻はアレックスから。
「Meが先陣を切りマース!『太平洋兵リチャードG』を召喚。このカードが召喚した時、デッキから『パシフィック』と名の付く魔法・罠カード1枚をセット出来マース。But、このターンそのカードは発動出来まセーン。続けて魔法カード『パシフィック・レーダー』を発動!その効果でデッキトップ3枚を公開し、その中のペンデュラムモンスターを全て手札に加えマース」
「っ…3枚ともペンデュラム」
【太平洋兵】はフィールドからエクストラデッキにペンデュラムモンスターを送ることが多く、そこから大量展開するためにペンデュラム召喚を避けては通れない。アレックスの発動した『パシフィック・レーダー』は運が悪ければ1枚も手札に加えられない事もあるのだが、モンスターカードを多く入れたアレックスのデッキなら高確率で1枚以上は手札に確保できる。
しかし公開された全てのカードがペンデュラムモンスターであることは滅多にないことであり、精一も度肝を抜かれた。
「Meはスケール1の『太平洋兵ジョセフF』とスケール6の『太平洋兵セオドアS』でペンデュラムスケールをセッティング!セオドアSのペンデュラム効果で自身のペンデュラムスケールを1つ上げ、7にシマス。そしてフィールドのリチャードGをリリースし、エクストラデッキから融合モンスター『太平洋兵エルモZ』を特殊召喚!」
「…来た。1体融合」
アレックスの【太平洋兵】はペンデュラムと融合に特化したデッキなのだが、ペンデュラムゾーンに『太平洋兵』と名の付くペンデュラムモンスターカードが1枚でもあれば、エクストラデッキから特殊召喚するために必要な素材を1体少なくし、『融合』や『フュージョン』関連の魔法カードを一切使わずに融合モンスターを呼び出せるのだ。
「Meはセッティング済みのスケールを使い、ペンデュラム召喚!カモン、『太平洋兵リチャードG』『太平洋兵ウォルデンL』!!」
融合モンスターを特殊召喚するためにフィールドからリリースされたペンデュラムモンスターは、エクストラデッキに加わる。そのモンスターを再度ペンデュラム召喚することで、盤面の消費を減らすどころか更なるアドバンテージに繋げられるのだ。
「『太平洋兵エルモZ』のモンスター効果発動!自身のペンデュラムスケールの合計×100ダメージをユーに与えマース!」
「くっ…」
「続けてエルモZとリチャードGをリリースし、エクストラデッキから融合モンスター『太平洋兵レイモンドA』を特殊召喚!Meのフィールドのモンスターが3体以下の状態でレイモンドAが特殊召喚に成功した場合、デッキから『太平洋兵アイクロバートC』を特殊召喚シマース!」
SEIICHI→LP:7200
「カードを1枚セットし、ターンエンドデス!」
ALEX→LP:8000 手札:2 デッキ:30 Mゾーン:3 M&Tゾーン:2 Fゾーン:0 Pゾーン:2
「凄いよね、アレックスは。デュエルを始めてからたったの3年で、アメリカを代表するデュエリストになったんだから」
「デュエルが楽しくて突き進んだ結果にすぎマセン。However、meがその中で得たものが何か分かりマスカ?」
「……栄誉、とか?」
「Just half-right。栄誉や地位は勿論、それ以上にのしかかったのは期待、責任、重圧……。強くなるということは、それだけ大きな責任を伴う。この呪縛竜決戦もそうデス。戦いは強くなければ生き残れず、生き残った者は生き残れなかった者の分だけ願いを託される。やがてその願いは責任となり、責任は重圧に変わる。Youはどうデスカ?」
「そうだね。アレックスの言ってる事、分かるよ。僕たちは今、世界の命運をかけて戦っているんだから」
自分が敗北すれば世界のリセットが成就する。それだけでも精一が抱えている重圧は相当なものであるのに、対峙している相手はアメリカジュニアの4強となった男であり、その実力は日本ジュニア最強と謳われる天導レインさえも凌駕する。
裕人・尚志とのタッグデュエルでは真っ先に脱落してしまったが、今の精一はあの時とは違う。そのことを証明するため、精一は最初のターンを開始させた。
*TURN02
(行くよ、アレックス)
「僕は手札から魔法カード『目覚める魂(アウェイクン・ソウル)』を発動!デッキから2枚ドローし、手札1枚を捨てる。そして手札から捨てられた『エンシェント・カモノハシ』の効果発動!このカードが墓地へ送られた場合、相手フィールドのモンスター1体を墓地へ送りライフを700ポイント回復する。これで前のターンに受けたダメージは帳消しにしたよ」
「Shit…」
「続けて魔法カード『祖先との約束』を発動。手札を1枚捨てて、デッキから『エンシェント・バタフライ』と『エンシェント・ケツァルコアトル』を手札に加える。そして『エンシェント・ケツァルコアトル』を召喚!」
精一のデッキ【エンシェント】の強みはライフを回復しつつ、複数回の通常召喚とシンクロ召喚を駆使して展開していくこと。しかしその反動として手札を多く消費するため、1ターンに4枚の手札がなくなることも珍しくはなかった。
しかし、今の精一はその弱点を克服し、命慈の連続召喚にも劣らぬデッキ回しを繰り広げようとしていた。
「ケツァルコアトルが召喚に成功した時、墓地の『エンシェント』モンスター1体をチューナー扱いで特殊召喚できる。墓地から『エンシェント・カモノハシ』を特殊召喚し、この2体でチューニング!シンクロ召喚!!現れろ、『エンシェント・ディアトリマ』!!ディアトリマがシンクロ召喚に成功したことで、デッキからフィールド魔法『超古代生物の楽園』を手札に加える。そしてカモノハシが墓地へ送られたことで、相手フィールドのモンスター1体を墓地へ送り700ポイントのライフを回復する」
「But、その効果に対して発動できないのはモンスター効果だけ。永続罠『パシフィック・ハープーン』を発動!このカードは相手ターンのメインフェイズ1に、meのモンスターを素材に融合召喚を行えマース!」
「相手ターンの融合召喚!?氷川さんとのデュエルでは見せなかった戦術だ…」
「この融合召喚でも、リリースの素材は1体減る。MeはフィールドのアイクロバートCのみを素材とし、カモン!『太平洋兵リッチモンドK』!!」
SEIICHI→LP:8600
アレックスの基本戦術はペンデュラムモンスター1体のみという最低限のリソースによる融合モンスターの特殊召喚と、フィールドに展開されたペンデュラムモンスターをペンデュラム効果によって破壊し、展開した融合モンスターの攻撃力を上昇させること。そのため最初から攻撃を行える後攻の方がダメージレースで先行できるのだが、アレックスは精一に理想の盤面を作らせないために今回は先攻を選んだ。
また、太平洋兵の融合モンスターをリリースして特殊召喚するのは厳密には融合召喚ではないため、リリースによる特殊召喚では蘇生制限を満たせないデメリットがある。アレックスもまた、自らのデッキの弱点をカバーするためのカードを投入していたのだ。
「フィールド魔法『超古代生物の楽園』を発動!その発動時の効果処理として、デッキから『エンシェント・シースコルプ』を手札に加える。そして『エンシェント・シースコルプ』の効果発動!このカードが通常のドロー以外の方法で手札に加わった場合、光属性モンスターをもう一度召喚できる。現れろ、『エンシェント・バタフライ』!」
『エンシェント・バタフライ』には自分のメインフェイズに追加で「エンシェント」モンスターを召喚できる効果がある。シースコルプの効果と合わせて精一はこのターン、3度の通常召喚を行えるのだ。
「『エンシェント・バタフライ』の効果によって、もう一度『エンシェント』モンスターを召喚できる。『エンシェント・シースコルプ』を召喚!このカードが召喚に成功した時、自身のレベルを5に変更する。レベル5となったシースコルプにレベル3のバタフライをチューニング!シンクロ召喚!!古代の深淵より現れろ、『エンシェント・フィアース・メガロドン』!!」
シースコルプのレベル変動効果を使わなければ、彼の切り札である『封印竜エターナル・エンシェント』をシンクロ召喚できたが、精一のデュエルは封印竜一辺倒ではない。状況に応じて、様々なシンクロモンスターを呼び出せるのも彼のデッキの強みであり、中でもフィアース・メガロドンは温厚な彼に似つかわしくない凶悪な効果を持つ。
「フィアース・メガロドンがシンクロ召喚に成功した場合、墓地の『エンシェント』モンスターの数まで相手フィールドのカードを破壊する。この効果に対してモンスター効果は発動できない」
「同じ手は通じマセン。カウンター罠『パシフィック・ハイドロ』を発動!Meのフィールドに『太平洋兵』の融合モンスターが存在し、相手のカード効果が発動した時、500pointのライフをコストに、その発動を無効にし破壊!」
「くっ…。だけど墓地へ送られたメガロドンの効果を発動!このカードが破壊された時、2000ポイントのライフを回復した後、墓地の『エンシェント』モンスターを3体までデッキに戻すことができる。そしてこの瞬間、『エンシェント・ディアトリマ』の効果発動!僕のライフが回復した時、相手フィールドのモンスター1体を破壊する。リッチモンドKを破壊!」
「Shit…!」
ALEX→LP:7500
SEIICHI→LP:10600
メガロドンの効果を警戒したアレックスだったが、それはブラフ。本命は墓地へ送られた際にライフを回復し、フィールド魔法『超古代生物の楽園』の効果発動のトリガーを引くこと。
魔法・罠カードを破壊することはできなかったが、アレックスの戦力を削ぎつつ、彼の得意とする特攻に耐えうるだけの十分なライフを確保できた。
「バトル!『エンシェント・ディアトリマ』で『太平洋兵ウォルデンL』を攻撃!」
「くっ…!ウォルデンLが破壊されたことで、meのデッキから『太平洋兵フランクJ』をサーチしマース」
「バトルを終えメインフェイズ2。フィールド魔法『超古代生物の楽園』の効果発動!お互いのライフポイントの差が3000以上離れている場合、デッキから2枚ドローする。カードを2枚伏せて、ターンエンド!」
SEIICHI→LP:10600 手札:4 デッキ:28 Mゾーン:1 M&Tゾーン:2 Fゾーン:1 Pゾーン:0
「……セーイチ。Meには理解不能デス」
「理解不能?」
「今のセーイチは、間違いなく世界でも戦える逸材。But、それだけの力があるのに、何故トップを目指さないのデスカ?」
「……一緒に競い合いたい人達がいるから、かな。僕はその人達と一緒に強くなっていきたいんだ」
わずか2ターンの攻防で、アレックスは今の精一の実力を見抜いた。約3年というキャリアでアメリカジュニア4強入りを果たしたアレックスが言うのだから、その言葉に嘘はない。しかしだからこそ、精一が今まで小さな枠の中で収まっていたのが理解できなかったのだ。
似た質問をされた天導レインも高校卒業までプロにならないという選択を取ったが、レインの場合は「自分が日本ジュニアのトップに居続けることで後進育成に繋がるから」という理由だった。一方で精一は「誰かと一緒に強くなりたい」という願望があった。誰よりも一番近くで互いを見てきた弟の命慈、ライバルとして何年も切磋琢磨し、今は恋人関係にまで発展した彩。そんな彼等と競い合うことで、精一も自然と強くなっていった。そしてその願いは、これからも続いていくことだろう。
しかし精一の出した答えは、自分自身を「強くない」と卑下しているとも取られかねない。ましてや今は、強くなければ生き残れない戦いの最中。アレックスからすれば精一の考えは甘いものでしかなかった。
「やっぱり理解不能デス。Meにとってデュエルとは常に他者を蹴落とし合う世界。ましてや一緒になど、言語道断!」
「…そうだよね。でもアレックスなら分かるはずだよ。だって僕たちは、『同じ』なんだから」
*TURN03
(Meとセーイチが同じ……?)
「Meのターン、ドロー!」
自分と精一が同じである。その言葉の真意は分からないが、精一が噓を吐くような不誠実な人間でないことは知っている。しかしその思考がデュエルの妨げにならないよう、アレックスは即座に切り替えターンを始めた。
「速攻魔法『揺れる眼差し』を発動!Meのペンデュラムゾーンのカードを全て破壊し、セーイチに500Damageを与え、デッキから『太平洋兵ハワードW』をサーチ。そしてスケール2の『太平洋兵フランクJ』とスケール10の『太平洋兵リチャードG』でペンデュラムスケールをセッティング!」
「ペンデュラムスケールを張り替えるために『揺れる眼差し』を……」
「ペンデュラム召喚!カモン!!『太平洋ハワードW』『太平洋兵リチャードG』『太平洋兵セオドアS』『太平洋兵アイクロバートC』!!そしてハワードWがペンデュラム召喚に成功した時、墓地のリッチモンドKは戦線復帰デース!」
精一はペンデュラム召喚を行わないため『揺れる眼差し』の3つ目以降の効果は使えないが、自らのペンデュラムゾーンのカードを張り替えることでペンデュラム召喚可能なモンスターを増やした。それはつまり、太平洋兵の名を持つ融合モンスターを呼び出すために必要なカードを揃えること。
「MeはリッチモンドK、リチャードG、セオドアSの3体をリリースし、エクストラデッキからこのカードを特殊召喚シマス。我が偉大なる作戦の下に集え、『太平洋兵の総司令(コマンダー・オブ・パシフィックアーミー)ハロルドR』!!」
「レベル11の融合モンスター…!」
本来なら融合モンスター1体とペンデュラムモンスター3体という重い条件で呼び出すレベル11の融合モンスターだが、素材とするペンデュラムモンスターを1体減らすことで3体融合で呼び出した。
ハロルドRには融合モンスター1体に2回攻撃を付与する効果の他に「もう1つ」強力な効果があるが、その2つの効果はターン中にいずれか1度しか使えない。
「バトル!ハロルドRで『エンシェント・ディアトリマ』を攻撃!この瞬間、『太平洋兵リチャードG』のペンデュラム効果発動!太平洋兵が戦闘を行う時、meのペンデュラムモンスターを破壊し、その攻撃力分だけハロルドRの攻撃力をアップ!これで攻撃力は5100になり、破壊されたハワードWの効果で、ディアトリマの攻撃力は半分にdown!」
「くっ…!だったらこの瞬間、フィールド魔法『超古代生物の楽園』の効果発動!1ターンに1度だけ攻撃されたモンスターはその戦闘では破壊されず、ダメージを受ける代わりにその数値分だけライフを回復できる」
「ライフゲイン……ということは」
「そう。『エンシェント・ディアトリマ』の効果によって、相手フィールドのモンスター1体を破壊する。これでハロルドRを破壊だ!」
SEIICHI→LP:14200
4000ポイント以上の大ダメージを受けるどころか更にライフを回復し、アレックスの攻撃モンスターを返り討ちにした。しかしその一手で、精一は自らの首を絞める結果となる。
「ハロルドRがフィールドから離れたことで、エクストラデッキのペンデュラムモンスターを全て墓地へ送り、エクストラデッキからmeの絶対的な切り札『偉大なる太平洋兵ブラック・ジャックP』を融合召喚扱いで特殊召喚出来マス。そしてブラック・ジャックを特殊召喚した場合、このターンの終わりまで相手は魔法・罠カードを発動出来マセン。もし他に発動したいカードがあるなら、このタイミングを逃せば……」
「だったらここで永続罠『エンシェント・レッドリスト』を発動!」
「流石セーイチ。But、リッチモンドKでディアトリマを攻撃!」
「うぐっ……。この瞬間、永続罠『エンシェント・レッドリスト』の効果発動!破壊されたディアトリマよりもレベルが1つ低い『エンシェント・プテラ』をデッキから手札に加え、その守備力分のライフを回復する」
「ならmeもリッチモンドKの効果発動!Meの融合モンスターが戦闘で相手モンスターを破壊した時、デッキから『パシフィック・リップル』を手札に加えマス」
SEIICHI→LP:13700
アレックスの切り札『偉大なる太平洋兵ブラック・ジャックP』には特殊召喚したターン中の魔法・罠カードの発動を封殺する効果を持っているが、その効果は発動するタイプの効果であるため、その効果に対して魔法・罠カードを発動すること自体は可能である。また、封殺効果自体にも抜け穴は存在する。例えば永続罠のように既に表側表示になっているカードの「効果の発動」までは封殺できないことだ。
その僅かな弱点を突いてきた精一を称賛したアレックスだったが、まだ彼のバトルフェイズは終了していない。ブラック・ジャックPの攻撃力4000の直接攻撃が精一を貫いた。
3ターンが経過したが、お互いに膠着状態に入っている。アレックスの猛攻に対し、精一はライフを失わないよう巧く立ち回っている。『世界のリセット』を成就させないためには1ターンでも早くこの状態から脱却しなければならないが、突き崩すことができるだろうか。
「カードを2枚セットし、ターンエンドデス!」
ALEX→LP:7500 手札:0 デッキ:25 Mゾーン:2 M&Tゾーン:3 Fゾーン:0 Pゾーン:2
~現在の状況~
SEIICHI→LP:9700 手札:5 デッキ:27 Mゾーン:0 M&Tゾーン:2 Fゾーン:1 Pゾーン:0
V S
ALEX→LP:7500 手札:0 デッキ:25 Mゾーン:2 M&Tゾーン:2 Fゾーン:0 Pゾーン:2
※Episode110初登場オリカ紹介
○エンシェント・ディアトリマ(Lv5 光)
鳥獣族/シンクロ/効果
攻2000/守2100
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
自分は「エンシェント・ディアトリマ」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:このカードがS召喚した場合に発動できる。デッキから「超古代生物」魔法・罠カード1枚を手札に加える。②:自分のLPが回復した場合、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを破壊する。
○エンシェント・ケツァルコアトル(Lv3 光)
鳥獣族/効果
攻1500/守600
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:このカードが召喚した時、「エンシェント・ケツァルコアトル」以外の自分の墓地の「エンシェント」モンスター1体を対象として発動できる(この効果を発動するターン、自分はSモンスターしかEXデッキから特殊召喚できない)。そのモンスターを特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターはチューナーとして扱う。②:レベル7以上の「エンシェント」モンスターの攻撃宣言時、墓地のこのカードを除外して発動できる。その自分のモンスターの攻撃力はターン終了時まで、自分のLPの半分の数値分だけアップする。
○エンシェント・シースコルプ(Lv4 光)
昆虫族/効果
攻1400/守1000
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードが通常のドロー以外の方法で手札に加わったターンの自分メインフェイズに発動できる。光属性モンスター1体の召喚を行う。②:このカードが召喚・特殊召喚した場合、1~6までの数値を宣言し、自分フィールドの「エンシェント」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターのレベルはターン終了時まで宣言した数値となる。
○超古代生物の楽園(フィールド魔法)
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できず、このカード名の②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードの発動時の効果処理として、デッキから「エンシェント」モンスター1体を手札に加える事ができる。②:自分フィールドの「エンシェント」モンスターが攻撃対象に選択された時に発動できる。その自分のモンスターはその戦闘では破壊されず、その戦闘で自分が戦闘ダメージを受ける場合、代わりにその数値分だけ自分のLPを回復する。③:自分のLPが相手より3000以上多い場合に発動できる。自分は2枚ドローする。
○目覚める魂(通常魔法)
このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。①:自分は2枚ドローし、その後手札の「エンシェント」モンスター1体を墓地へ送る。手札に「エンシェント」モンスターがない場合、手札を全て墓地へ送る。②:墓地のこのカードを除外し、自分の墓地のモンスター1体を対象として発動できる(この効果の発動に対して、相手はモンスターの効果を発動できない)。そのモンスターを手札に加える。その後、光属性モンスター1体の召喚を行う事ができる。
○太平洋兵ハワードW(Lv5 水)
戦士族/ペンデュラム/効果
攻1900/守1900
【Pスケール:青6/赤6】
【モンスター効果】
このカード名の①②のモンスター効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:このカードが召喚・P召喚した場合、自分の墓地の「太平洋兵」融合モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。②:モンスターゾーンのこのカードが効果で破壊された場合、相手フィールドの特殊召喚されたモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力をターン終了時まで半分にする。
○太平洋兵エルモZ(Lv8 水)
戦士族/融合/効果
攻2450/守2450
「太平洋兵」Pモンスター×2
このカードは融合召喚及び以下の方法でのみEXデッキから特殊召喚できる。●自分フィールドの上記カードをリリースした場合に特殊召喚できる(「融合」は必要としない)。自分のPゾーンに「太平洋兵」カードが存在する場合、このカードの特殊召喚に必要な素材を1体減らすことができる。このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:自分メインフェイズに発動できる(この効果を発動するターン、このカードは攻撃できない)。自分のPスケールの合計×100ダメージを相手に与える。②:自分フィールドのPモンスターが効果で破壊された場合、相手の魔法&罠ゾーンのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。
○太平洋兵レイモンドA(Lv10 水)
戦士族/融合/効果
攻2800/守2800
融合モンスター+「太平洋兵」Pモンスター×2
このカードは融合召喚及び以下の方法でのみEXデッキから特殊召喚できる。●自分フィールドの上記カードをリリースした場合に特殊召喚できる(「融合」は必要としない)。自分のPゾーンに「太平洋兵」カードが存在する場合、このカードの特殊召喚に必要なPモンスターを1体減らすことができる。このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。①:このカードが特殊召喚に成功し、自分フィールドのモンスターが3体以下の場合に発動できる。デッキから「太平洋兵」Pモンスター1体を守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターはこのターン、戦闘・効果では破壊されない。②:このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した時、自分の墓地の「太平洋兵」融合モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。その後、このカードを破壊する。
○太平洋兵の司令官ハロルドR(Lv11 水)
戦士族/融合/効果
攻3200/守3200
「太平洋兵」融合モンスター+「太平洋兵」Pモンスター×3
このカードは融合召喚及び以下の方法でのみEXデッキから特殊召喚できる。●自分フィールドの上記カードをリリースした場合に特殊召喚できる(「融合」は必要としない)。自分のPゾーンに「太平洋兵」カードが存在する場合、このカードの特殊召喚に必要なPモンスターを1体減らすことができる。このカード名の②③の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できず、それぞれデュエル中に1度しか使用できない。①:「太平洋兵の司令官ハロルドR」は自分フィールドに1体しか表側表示で存在できない。②:自分フィールドの融合モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターはこのターン、1度のバトルフェイズ中に2回攻撃できる。③:EXデッキから特殊召喚されたこのカードがフィールドから離れた場合に発動できる。自分のEXデッキ(表側)のPモンスターを全て墓地へ送り、「偉大なる太平洋兵ブラック・ジャックP」1体を融合召喚扱いでEXデッキから特殊召喚する。
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135 | Episode01:危ないスタート | 2596 | 1 | 2015-06-21 | - | |
142 | Episode02:悪魔のドラゴン | 2093 | 2 | 2015-06-22 | - | |
110 | Episode03:切り札 | 1573 | 2 | 2015-06-23 | - | |
121 | Episode04:紅蓮の悪魔 | 1637 | 2 | 2015-06-23 | - | |
112 | Episode05:終止符 | 1542 | 2 | 2015-06-25 | - | |
100 | Episode06の前に(更新済) | 1377 | 2 | 2015-06-25 | - | |
123 | Episode06:黒羽 凛 | 1518 | 1 | 2015-06-27 | - | |
107 | Episode07:同調 | 1422 | 1 | 2015-06-30 | - | |
98 | Episode08:変則試合 | 1421 | 2 | 2015-07-04 | - | |
171 | Episode09:2人の絆 | 1562 | 2 | 2015-07-05 | - | |
91 | Episode10:覚醒 | 1406 | 1 | 2015-07-09 | - | |
116 | Episode11:解放 | 1440 | 2 | 2015-07-13 | - | |
172 | Episode12:最後の封印竜 | 1417 | 0 | 2015-07-14 | - | |
97 | Episode13:ダイヤの煌めき | 1206 | 0 | 2015-07-25 | - | |
120 | Episode14:友のために | 1278 | 0 | 2015-08-12 | - | |
109 | ビヨンドモンスター・ビヨンド召喚について | 1845 | 2 | 2015-08-13 | - | |
154 | 番外編01:遊弥と紅葉の… | 1248 | 2 | 2015-08-19 | - | |
145 | Episode15:紅蓮魔竜解放 | 1487 | 2 | 2015-08-22 | - | |
113 | Episode16:ライセンス | 1365 | 2 | 2015-08-24 | - | |
201 | 少し遅めのキャラ設定(随時更新) | 2288 | 5 | 2015-08-29 | - | |
121 | Episode17:地獄の猛特訓 | 1366 | 1 | 2015-09-06 | - | |
163 | Episode18:関門 | 1496 | 1 | 2015-09-13 | - | |
108 | Episode19:スピードの中で | 1404 | 2 | 2015-09-18 | - | |
140 | Episode20:初の対外試合 | 1360 | 2 | 2015-09-20 | - | |
112 | Episode21:シンクロ封印 | 1315 | 1 | 2015-09-22 | - | |
101 | Episode22:1つの答え | 1306 | 2 | 2015-09-24 | - | |
95 | Episode23:黒羽の誇り | 1341 | 2 | 2015-10-01 | - | |
129 | Episode24:ハイスピードバトル | 1423 | 3 | 2015-10-06 | - | |
91 | Episode25:超越する力 | 1303 | 2 | 2015-10-11 | - | |
100 | Episode26:運命の決戦 | 1276 | 3 | 2015-10-20 | - | |
119 | Episode27:来訪者、天導レイン | 1435 | 2 | 2015-11-03 | - | |
115 | Episode28:遊弥vsレイン | 1510 | 2 | 2015-11-09 | - | |
99 | Episode29:舞い降りた天使 | 1361 | 2 | 2015-12-05 | - | |
97 | Episode30:天使と悪魔 | 1481 | 3 | 2015-12-09 | - | |
128 | Episode31:禁断の無限暗黒竜 | 1557 | 2 | 2015-12-12 | - | |
104 | 番外編02:凛と紅葉が… | 1360 | 0 | 2016-01-05 | - | |
103 | Episode32:パワー・ツール | 1294 | 3 | 2016-01-29 | - | |
101 | Episode33:死した希望の使者 | 1253 | 2 | 2016-01-31 | - | |
133 | Episode34:高貴の翼 | 1523 | 3 | 2016-02-04 | - | |
108 | Epi35:戦慄のリバースビヨンド | 1374 | 1 | 2016-02-13 | - | |
102 | Epi36:加速するカウントダウン | 1322 | 2 | 2016-02-20 | - | |
101 | Epi37:希望のカード『V☆S』 | 1304 | 3 | 2016-03-25 | - | |
92 | Episode38:朱色の夜 | 1313 | 0 | 2016-04-11 | - | |
173 | Episode39:並び立つ盟友 | 1552 | 2 | 2016-04-22 | - | |
108 | Episode40:精一と彩 | 1443 | 2 | 2016-05-30 | - | |
100 | Episode41:漆黒の鎮魂歌 | 1370 | 4 | 2016-06-22 | - | |
144 | Episode42:涅槃の境地へ | 1416 | 4 | 2016-07-02 | - | |
96 | Episode43:トワノキズナ | 1343 | 3 | 2016-07-23 | - | |
168 | Episode44:銀河と宇宙 | 1546 | 3 | 2016-08-09 | - | |
145 | Episode45:銀河眼vs宇宙眼 | 1606 | 0 | 2016-08-20 | - | |
83 | Episode46:絶望の凱旋 | 1215 | 0 | 2016-08-24 | - | |
111 | Episode47:刻まれた記憶の欠片 | 1256 | 1 | 2016-09-06 | - | |
141 | Episode48:希望の行方 | 1594 | 0 | 2016-09-13 | - | |
116 | Episode49:悪夢の決戦前夜 | 1202 | 0 | 2016-10-03 | - | |
97 | Episode50:創世の星屑竜 | 1161 | 0 | 2016-10-25 | - | |
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159 | 番外編03:遊弥と花奈の... | 1357 | 2 | 2016-11-02 | - | |
125 | 未投稿オリカ紹介①(使用者:藤堂遊弥) | 1329 | 0 | 2016-11-09 | - | |
147 | 未投稿オリカ紹介②(使用者:赤城紅葉) | 1337 | 0 | 2016-11-26 | - | |
121 | 未投稿オリカ紹介③(使用者:茨木花奈) | 1326 | 0 | 2016-12-08 | - | |
85 | 未投稿オリカ紹介④(使用者:霧野命慈) | 1131 | 0 | 2016-12-20 | - | |
87 | 未投稿オリカ紹介⑤(使用者:霧野精一) | 1223 | 0 | 2016-12-30 | - | |
140 | Episode52:極寒の夏 | 1318 | 2 | 2017-01-01 | - | |
175 | Episode53:闇の邂逅 | 1472 | 2 | 2017-01-07 | - | |
103 | Episode54:呪縛竜復活 | 1201 | 0 | 2017-01-11 | - | |
153 | Episode55:届かぬ声で... | 1122 | 2 | 2017-01-15 | - | |
154 | Episode56:禁忌の目覚め | 1182 | 5 | 2017-01-19 | - | |
145 | Episode57:共鳴する四龍 | 1376 | 4 | 2017-01-25 | - | |
100 | Episode58:本当の気持ち | 1366 | 3 | 2017-01-30 | - | |
103 | Episode59:真実への鍵 | 1290 | 2 | 2017-02-08 | - | |
104 | IF01:バレンタインデー | 1500 | 6 | 2017-02-11 | - | |
92 | Episode60:エレンとアレックス | 1231 | 3 | 2017-02-16 | - | |
204 | ルール改訂と今後の進行について | 1502 | 2 | 2017-02-18 | - | |
94 | Episode61:想いの証 | 1137 | 5 | 2017-02-21 | - | |
110 | Episode62:茨の道標 | 1377 | 5 | 2017-02-27 | - | |
157 | Episode63:光と闇の花 | 1180 | 3 | 2017-03-20 | - | |
106 | Episode64:渇望と葛藤 | 1227 | 2 | 2017-03-23 | - | |
103 | Episode65:麗しき孤月 | 1221 | 2 | 2017-03-29 | - | |
171 | Episode66:月夜のイリュージョン | 1496 | 2 | 2017-04-21 | - | |
183 | Episode67:常闇に消える月華 | 1525 | 1 | 2017-05-05 | - | |
128 | Episode68:模索者たち | 1222 | 4 | 2017-07-22 | - | |
140 | Episode69:純黒の反逆者 | 1331 | 0 | 2017-07-27 | - | |
166 | Episode70:紅と黒の禁呪 | 1246 | 2 | 2017-08-07 | - | |
121 | Episode71:希望は往く | 1451 | 3 | 2017-08-17 | - | |
171 | Episode72:リリーの過去 | 1398 | 2 | 2017-08-24 | - | |
104 | Episode73:異次元の亡霊 | 1316 | 2 | 2017-09-13 | - | |
143 | Episode74:覚醒の鼓動 | 1493 | 3 | 2017-09-22 | - | |
158 | Episode75:挑戦者の儀 | 1220 | 0 | 2017-10-05 | - | |
164 | Episode76:神速の決闘 | 1306 | 2 | 2017-11-14 | - | |
85 | Episode77:動き出す陰謀 | 1019 | 2 | 2018-01-23 | - | |
102 | Episode78:最期の兄弟喧嘩 | 1001 | 2 | 2018-03-03 | - | |
172 | Episode79:黄龍の手向け | 1047 | 2 | 2018-03-28 | - | |
134 | Episode80:堕天使の罠 | 1045 | 0 | 2018-04-14 | - | |
130 | Episode81:断罪する魔神 | 1038 | 0 | 2018-04-19 | - | |
145 | Episode82:姫君のバイブル | 1138 | 1 | 2018-05-07 | - | |
145 | Episode83:開かれたページ | 1161 | 0 | 2018-05-11 | - | |
189 | Episode84:望まぬ決戦 | 1227 | 2 | 2018-05-29 | - | |
106 | 未投稿オリカ紹介⑥(使用者:古城奏多) | 1173 | 0 | 2018-05-31 | - | |
171 | 未投稿オリカ紹介⑦(使用者:清水ルーナ) | 1285 | 0 | 2018-06-02 | - | |
164 | 未投稿オリカ紹介⑧(使用者:アレックス) | 1141 | 0 | 2018-06-04 | - | |
89 | 未投稿オリカ紹介⑨(使用者:リリー) | 974 | 0 | 2018-06-06 | - | |
223 | 未投稿オリカ紹介⑩(使用者:ソフィア) | 1437 | 0 | 2018-06-06 | - | |
148 | 呪縛竜のおさらい | 972 | 0 | 2018-06-06 | - | |
139 | IF02:星 遊未 | 1016 | 0 | 2018-06-09 | - | |
110 | Episode85:新たなる激闘へ | 1215 | 0 | 2018-07-10 | - | |
136 | Episode86:愛するもの | 1127 | 0 | 2018-07-27 | - | |
97 | Episode87:涅槃を超えた先 | 1018 | 0 | 2018-08-10 | - | |
162 | Episode88:終焉の弧光 | 1465 | 0 | 2018-09-12 | - | |
91 | 【重要】投稿再開のお知らせ | 917 | 3 | 2022-06-04 | - | |
66 | Episode89:四竜が紡いだ奇跡 | 615 | 3 | 2022-06-25 | - | |
80 | Episode90:光臨者、天導レイン | 630 | 2 | 2022-07-07 | - | |
77 | Episode91:舞い堕ちた天使 | 605 | 2 | 2022-09-03 | - | |
76 | Episode92:紅の決意 | 669 | 0 | 2022-09-19 | - | |
80 | Episode93:凛々しい黒羽 | 701 | 0 | 2022-10-04 | - | |
86 | Episode94:最強の双子 | 716 | 0 | 2022-10-24 | - | |
82 | Episode95:最凶の龍 | 692 | 0 | 2022-12-29 | - | |
69 | Episode96:神の恵 | 662 | 0 | 2023-01-18 | - | |
102 | Episode97:先導者vs時空竜 | 742 | 0 | 2023-01-22 | - | |
58 | Episode98:トワノチカイ | 613 | 0 | 2023-02-14 | - | |
74 | Episode99:遊弥、復活 | 725 | 0 | 2023-03-12 | - | |
66 | Episode100:目覚めし星の光 | 738 | 0 | 2023-03-26 | - | |
90 | Episode101:決戦・冀望郷 | 634 | 0 | 2023-05-03 | - | |
59 | Episode102:最弱の意地 | 633 | 0 | 2023-06-28 | - | |
60 | Episode103:永遠の友達 | 436 | 0 | 2023-11-26 | - | |
73 | Episode104:うららの運命 | 347 | 0 | 2024-04-29 | - | |
49 | Episode105:胡桃の最終演目 | 323 | 0 | 2024-05-06 | - | |
50 | Episode106:希望の少女たち | 455 | 1 | 2024-05-16 | - | |
63 | Episode107:輝く希望 | 799 | 0 | 2024-08-11 | - | |
50 | 第4章完結記念外伝&重大発表 | 588 | 0 | 2024-08-13 | - | |
51 | 第4章初登場オリカまとめ | 405 | 0 | 2024-08-17 | - | |
45 | IF03:愛の形 | 296 | 0 | 2024-10-24 | - | |
38 | Episode108:最期の戦い | 291 | 0 | 2024-11-16 | - | |
30 | Episode109:遥かな宇宙の彼方へ | 436 | 0 | 2025-03-20 | - | |
23 | Episode110:誇り高き戦士達 | 365 | 0 | 2025-07-27 | - |
更新情報 - NEW -
- 2025/09/30 新商品 リミットレギュレーションリストを更新しました。
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- 10/08 11:55 SS 第54話:不可能への挑戦
- 10/08 10:52 SS OtP33 Appreciate
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- 10/08 00:41 評価 8点 《覚醒の魔導剣士》「総合評価:《調弦の魔術師》などを絡めて魔法…
- 10/08 00:35 掲示板 カードリストにおける誤表記・不具合報告スレ
- 10/08 00:24 評価 10点 《竜呼相打つ》「総合評価:P召喚に簡単に繋がる点で有用。 竜剣…
- 10/08 00:17 評価 3点 《濡れ衣》「総合評価:何回も使われるカードやミラーマッチに対し…
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