31枚目 古代の歯車　作：紅瑠璃

私…アスナは蜜柑、大人達と脱出を考えていたがとても難しい。ボマーは人に爆弾をつけていて、平気で爆破させる…。聞けば前も一人爆破させている。アミリク・ガーミック…どこかでと思ったらラスの友人にジェン・ガーミックが居たことを思い出した。弟に会うために死を恐れなかったと見た…元王女として敬意を表す。

「さて、本当にどうする？」
「真保を待ちましょ。」

～真保サイド～

「もう着くのね…。」
「おうよ！」

地下を掘り進めるこの機械…聞けばドリルライナーと言うらしい。音を立て出てきたとこは歯車が並び、少々暗い部屋だった。

「ここに皆いるのかな…。」

〈ギュゥゥン…〉

何か音がした。機械が作動するような音と共にガシャンガシャンと何かが近づく音もする。

「友人と連絡がつかない…。こりゃぁ…」
「道を間違えたと…でも、反応はここなのね…とことは、上か。」
「すまない真保。」
「上に進むだけだよ…さ、行きましょ。」

部屋を出ると、長い廊下だったが…何か機械が１つ置かれていた。見れば見るほど何かに似ている。そんな機械が動き始める…タイヤがついている。それは「古代の歯車」そのものだ！

「ラス！避けて！」

「古代の歯車」がかなりのスピードでこちらに走ってきたため、私はラスを突き飛ばすがラスは私の服の袖を掴んでいたため、私はラスを押し倒したかのような変なムードになってしまった。もう古代の歯車の姿は見えない。

「ま、真保…好きだ！」
「な、なにいってんの！？///」

謎のタイミングで謎の告白…。私自身そういうのは人生で無かったため、聞くと恥ずかしい。「人生で」と言うほど人生を過ごしていないが…。告白された…。

「そ、その話は一段落したらね！///…ほら、帰ってきた！」

起き上がると先程走り去っていった古代の歯車が再び走ってきた。私は両足を肩幅に広げ、ディスクガンを構え、ギリギリまで引き付け引き金を引く。すると銃口から弾丸が放たれ、古代の歯車の歯車に直撃。古代の歯車は壊れ、火花を散らしながら私の股の間を抜けていった。

「カッコよかったよ！真保。」
「ふっふーん…これぐらい…。」

初めて知ったがもしかして私は告白されると少しカッコつける癖があるのか？そんなことより私達は先を進むことにした。ここは人工的に作られたようだが人がいる気配はしない…。

「人工的に作られたようだけど…。遺跡にも見えるわね…。」
「なんか、気味悪いな…。」

～ボマーサイド～

「何故…何故見つからん！こんなにやっておいて…。」
「あなたさ…本当は別のものを探しているんじゃない？魔石ってのも必要だけど、それよりも重要なもの…。その兵器を。」

私はボマーのこぼした言葉からそのように話してみた。飽きもしないで掘り進める…そんなことに意味があるのか知りたかった。すると以外にもボマーは口を開かなかった。普段ならベラベラと話すのだがそれほど極秘なのか…私は聞き出すのは諦め、司令室から出るとボマーが急ぎ足で部屋から出てきたと思ったらそのまま外へと向かう廊下を走っていった。外では…と言っても端のエリアでは機械兵達がボコボコにされていた。

「一体誰が…っ！？」
「ふしーっ。外したか…。」
「そうねぇ…あんたしかいないよね！蜜柑っ！」

ここのエリアは蜜柑一人が暴れたあとなのか。だが、もう一人、赤い髪をした女…アスナ・キルディムだったか？彼女はどこに？いや、それよりもだ。ここにいた大人達はどこに…まさかっ！？

〈ドカンッ！〉

私は…クユリルは遠くで爆発の音がするのを聞いた。何が起きている…。