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16Turn 石の塔が崩れる時 作:ジェム貯めナイト
自らの場に呼び出した2体の妖とともに、遊無は経香の場に現れた魂を供養する儀式モンスターを警戒する中、経香は呼び出した儀式モンスターを指差し効果の発動を宣言する。
「墓地の供物埴輪を対象に、フューネラル・プランナーの効果発動! 同名モンスター2体を墓地から蘇らせ、更に! このターンの間効果を“付与”させる……!」
初めて目にする儀式モンスターの効果の発動に対して、身構える遊無の前に供物として捧げられたはずの埴輪が2体――地面の土から凝固され生成されたことにより、場に現れた。
「これが先生の儀式モンスターが持つ効果ですか……」
「更に魔法カード《葬GEARの儀 茶碗割り》を発動だ! 遊無ちゃんの墓地から天邪鬼を選び、そのモンスターと同レベルのモンスター2体が遊無ちゃんのデッキにあれば墓地送りにするよ!」
葬GEARの儀 茶碗割り 通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):相手の墓地のモンスター1体を対象に発動できる。
相手はそのモンスターと同じレベルのモンスター2体をデッキから墓地に送
る。
この効果で墓地に送ったモンスターはターン終了時まで効果を発動できな
い。
「でしたら私は飯綱と――《鳴幽鬼 雷獣》を墓地に送ります」
鳴幽鬼 雷獣
効果モンスター
/闇/レベル4/アンデット/攻撃力1800。
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚、特殊召喚した場合に発動できる。
このターン自分の「幽鬼」モンスターの召喚・特殊召喚成功時に、相手はカード
の効果を発動できない。
(2):「幽鬼」モンスターをアドバンス召喚したターンに発動できる。
墓地のこのカードを自分フィールドに特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したこのカードがフィールドを離れる場合、デッキの一番下
に戻る。
「そして現世を彷徨う亡者に、手向けの花を捧げてやるよ! 墓地の《葬GEAR-供花》計3体をそれぞれ除外して、効果発動だ!」
墓地で効果を発動した死者を弔う3体の献花が色鮮やかに咲き誇ると、遊無の墓地から3体の妖が供養により墓地から完全に消滅する。
葬GEAR-供花
効果モンスター
/闇/レベル3/魔法使い/攻撃力400。
(1):自分フィールドに「葬GEAR」儀式モンスターが存在する場合、墓地のこのカ
ードを除外して発動できる。相手の墓地のモンスター1体を選んで除外する。
相手はこのターンこの効果で除外したモンスターと同名のモンスターの効果を発
動できない。
「遊無の墓地から3体の幽鬼が昇天した――」
「それだけじゃない! フューネラル・プランナーによって効果を“付与”され
た供物埴輪は、このターン相手の慰霊したモンスターの数だけ攻撃力を300アップするんだ!」
供物埴輪攻撃力2000→3500。
「私の墓地から供養された幽鬼が、先生のモンスターに力を与える――」
「これがあたしの戦術さ。バトル! フューネラル・プランナーの攻撃だ! 対象は夜雀! 菩提のアヌッタラ・サムヤックサンボーディ……!」
葬儀を取り仕切る老紳士の唱えた穢れを払う真言が実体化し、宙に浮かんだ無数の梵字が夜雀へと降り注ぐ。
「でしたら、罠カード《葬頭河の剥脱》! ……くっ、デッキの上5枚より轆轤首と牛鬼を墓地に送り、供物埴輪の攻撃力を計600ダウンさせます……」
夜雀が未練を残す余地もなく完全に消滅する直前――亡者から剥ぎ取った服を握りしめる老婆の鬼が立ち塞がり、僅かに勢いを和らげる。
フューネラル・プランナー攻撃力2500→1900。 遊無LP6000→5800
「返り討ちにするには僅かに足りなかったみたいだね。ちなみにフューネラル・プランナーがいる限り、あたしの「葬GEAR」と戦闘したモンスターは直接成仏されるよ! 続けて供物埴輪で鎌鼬を攻撃……!」
小刻みに震える埴輪が発した念動力が、逃げる鎌鼬へと到達すると、圧を加えられ破裂音とともに鎌鼬は消滅する。
「あぁっ……!」 遊無LP5800→3800 供物埴輪攻撃力3800→4100。
「やられた鎌鼬が除外されたことで、埴輪の攻撃力は更に上昇する――」
「これで供物埴輪の攻撃力は遊無ちゃんのLPを超えた! この攻撃で決めちゃうよ!」
――このこうげきがとおっちゃったら、ゆーむちゃんがまけちゃう……!
最後に残った埴輪が攻撃を始めようとするのを見て、遊無は最後に残った伏せカードに目をやりつつ埴輪の攻撃に対抗しようとする。
その時だった。突如遊無の耳にどこからか、酒焼けを起こしたようなガラガラ声が響いて来た。
――おいおい、まだ俺様の出番が来てねぇじゃねぇか――。
「この声は……!?」
――ここであっさりやられるようなら、女狐を差し置いててめぇを食っちまってもいいんだぜぇ?
自らと同じようにキョロキョロと声の主を探す遊陽とヨリマシの姿を視界に捉えると、遊無は再び自らが伏せたカードを見つめ、まだ打つ手はある。とその伏せカードを発動させようとする。
「また幽霊か――迷える魂だって、いつかは成仏しないといけないんだ! あたしは供物埴輪で遊無ちゃんを攻撃! これで最後だよ……!」
「遊無……!」
「成仏――私にもいずれ訪れるその時は覚悟の上……! 罠カード《継端草子》を墓地の牛鬼に対して発動します……!」
発動させた罠カードの効果で、遊無がデッキの上から6枚ものカードを墓地に送ると同時に、這った後の地面を腐らせて、蜘蛛の身体に牛の上半身と頭の妖が遊無の墓地から這い出てきた。
継端草子 通常罠
(1):相手モンスターの攻撃宣言時、自分の墓地のレベル6以下の「幽鬼」モンス
ター1体を対象に発動できる。
そのモンスターのレベルと同じ枚数自分のデッキの上からカードを墓地に送り、
そのモンスターを墓地から攻撃表示で特殊召喚する。
その後自分はこの効果で墓地へ送られた魔法・罠カードの数×300ダメージを受
ける。
「牛鬼のレベル分デッキの上からカードを墓地に送り、墓地より牛鬼を蘇生――ぐっ……!」
遊無LP3800→2900。
「遊無のLPが削られた……!?」
「……《継端草子》の効果で墓地に送った魔法、罠カード1枚に付き、300のダメージを受けてしまうのです」
「だったら、その化け物だけは倒してみせる! 攻撃続行だ!」
攻撃を再開し、埴輪が発生させた念力が牛鬼を押し潰そうとするも、牛鬼の影に潜んでいた実体のない妖が女性のシルエットを形取り、身代わりとして消滅する。
「たった今墓地に送られたばかりの《映幽鬼 影女》をデッキの下に戻して、牛鬼の破壊は防ぎます! うっ……!」
遊無LP2900→1000。
「むむっ……遊陽よりは手こずらせるねぇ」
「昔の俺と比べるなよ、経姉……!」
心外だと言わんばかりに遊陽が不満を口にすると、悪い悪いと返しつつ、経香はカードを1枚伏せてターンを終えた。
「あたしはこれでターン終了だ。同時に供物埴輪の攻撃力も元に戻る――」
供物埴輪攻撃力4100→2000。
「私のターンが訪れる前に、牛鬼の効果を発動! 自身をデッキの一番下に戻して、墓地から轆轤首と《予幽鬼 海彦》を効果を無効にして蘇らせます!」
予幽鬼 海彦
効果モンスター
/闇/レベル2/アンデット/攻撃力300。
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドの「幽鬼」モンスター1体を対象に発動できる。
自分はそのモンスターのレベル×100LPを回復する。
(2):「幽鬼」モンスターをアドバンス召喚したターンに発動できる。
墓地のこのカードを自分フィールドに特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したこのカードがフィールドを離れる場合、デッキの一番下
に戻る。
――そうでなくっちゃな! これでようやく俺様が腕を振るう狩場が訪れたって訳だ――。
「……先程から聞こえる声、もしかして……!」
声の主はここにいると自らのデッキを見つめ、遊無がカードを引くと同時に、突如地響きを立てて筋骨隆々とした上半身に腰蓑のみを身に付けた――手足と胴体が異なる色に分かれた肌に、5本の角を生やした異形の鬼が遊無達の前に現れた。
――てめぇが女狐の言ってた小娘かぁ? 俺様こそが禍津幽行の中核を成す幽鬼――“酒吞童子”ってんだ――。
「は――はあ、お初にお目にかかります……」
周辺の木々並みに巨大な鬼は、額を含めて3つの眼と、両膝と肘に3つずつ付いた15の目で遊無を見下ろし、彼女を急かすような口ぶりで自らを召喚するよう指示する。
――ほらほら、早く俺様を呼び出せよ。てめぇが俺様の主として相応しいか――俺様が直々に測ってやるからよ――。
「主……? どういうつもりですか……?」
――なぁに、てめぇにとっても悪くねぇ話だ。あのクソ鳥から解放されて以来、この世界に現界するための妖力はジリジリと消耗するばかり――。
――おいらみたいに、せいれいのみえるひとにやどれば、このせかいにいつづけられるってこと……?
――ご名答! 俺様が力を貸す代わりに、てめぇの力を拠り所にさせて貰いてぇのよ――。
ガハハ――と不敵に笑う酒吞童子を見上げ、遊無が悩む中、目の前で彼女が見えない何者かとやり取りを交わす姿を見て、経香は奇異の目で遊無を睨む。
「……何を喋ってるか分からないけど、あたしはドローと同時に墓地の供物埴輪を除外して、罠カード《葬GEAR装飾 斎戒沐浴》を発動するよ!」
儀礼の前に穢れを祓おうと、墓地に残っている埴輪が澄んだ泉で清められるとともに、煌々とした輝きを纏うと遊無に対して表情を変えぬまま、穢れを見たかのような反応を見せる。
葬GEAR装飾 斎戒沐浴 通常罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分の墓地の「葬GEAR」モンスター1体を除外して発動できる。このターン
相手がモンスターを特殊召喚した場合、その相手モンスターの攻撃力はターン終
了時まで除外したモンスターのレベル×100ダウンし、ダウンした数値分だけ相
手にダメージを与える。
「除外したのはレベル5の供物埴輪なため、このターン特殊召喚されたモンスターの攻撃力はターン終了時までそのレベル×500ダウンし、その数値分だけ遊無ちゃんにダメージを与えるよ」
経香の場で新たに現れようとするモンスターに目を光らせる埴輪を眺めつつ、遊無に踏ん切りをつけるべく酒呑童子は腰に下げた1本の刀を鞘から抜くと、彼女に向けてその切先を差し向ける。
――さあ、俺様を呼び出しあの女を倒してみせな! ……言っておくがてめぇが力を示せねぇなら、今ここで俺様が切り伏せてやるぜぇ――。
「くっ……私を脅すつもりですか」
酒吞童子の脅しはハッタリではないと、遊無は刀を抜いた異形の鬼を見上げつつも、意を決して2体の妖を贄として捧げ、目の前の鬼が宿るカードを場に呼びだす。
「……いいでしょう。貴方のお眼鏡にかなうならば、私にその力を分け与えると約束しなさい……!」
――ガハハ! これで交渉成立ってな――。
「私は轆轤首と海彦をリリース! 数多の鬼を従えし酒仙の頭領よ。毒を以て毒を制さんと、その刀を振り降ろさん! “アドバンス召喚”! 《鬼幽鬼 酒呑童子》……!」
玉藻前すら凌駕する力を宿す禍津幽行の一角――酒吞童子が実体化するとともに、周囲の木々がざわつき異形の鬼が豪華な装飾が施された杯を手に、場へと現れた。
鬼幽鬼 酒呑童子
効果モンスター
/闇/レベル7/アンデット/攻撃力2500。
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドの「幽鬼」モンスターの種類まで相手フィールドの表側表示
モンスターを対象に発動できる。そのモンスターを破壊し、破壊したモンスター
の数×300ダメージを相手に与える。
この効果はこのカードがアドバンス召喚している場合のみ発動と処理ができ
る。
――ひえぇ……! ゆーむちゃんがこわいおにさんよんじゃった――。
「ヨリマシ! これが遊無の――新たな切り札か」
隣のヨリマシとともに、遊陽も周囲の木々と同じくらいの背丈を持つ――身体が5色に分かれた異形の鬼を見上げて呟いた。
「……何やらおっかない化け物だけど、あたしだって引くわけにはいかないんだからな!」
「ここからが本領発揮の時! いでませ! 妖を導く異界回廊……! 百鬼夜行と成りてひしめき歩け……! 墓地より海彦を蘇らせます!」
すっかり暗くなった夜空に向け、遊無の指先から発せられた炎が円を描いて異界との間に道を繋ぐと、異空間から鳥の嘴を付けた猿のような体毛の生えた体に、3本の尾びれを付けた妖が遊無の場に現れた。
遊無LP1000→500。
「そして酒吞童子を対象に、海彦の効果発動です! 酒吞童子のレベル1に付き、100LPを回復します! 退疫の魚拓……!」
空中を3本の尾びれで自在に泳ぎ回る異様な姿の予言獣が、猿のような鳴き声を上げるとD・フェース上のカードから遊無に優しげな光が降り注ぎ、LPを回復させる。
遊無LP500→1200。
「そして再びいでませ! 妖を導く異界回廊……! 轆轤首と小豆研を蘇らせます――うっ……」
遊無LP1200→700→200。
「でもこれで、このターンこれ以上モンスターは出せやしないよ!」
「これだけいれば十分! 小豆研が現れたことによって、私の「幽鬼」1体に付き200のダメージを与えます! 研磨反響!」
「むっ……」 経香LP4000→3200。
「更にアドバンス召喚した「幽鬼」の存在により、轆轤首の効果によってカードを1枚ドローします。……これで確信しました。このデュエルを決めるなら、この手に限ると!」
効果の発動を宣言した遊無の指示通りに、酒仙の鬼は金色に輝く巨大な杯を掲げると、中に注がれているどす黒い血や浮いた肉片から犠牲者の怨念が立ち昇り、経香のモンスターへと襲い掛かる。
「私は酒吞童子の効果発動です! アドバンス召喚している場合に私の場の「幽鬼」の種類まで、相手モンスターを破壊しその数×300ダメージを与えます! 怨念の調味を利かせた鬼の美酒――血肉賜杯……!」
「くっ……フューネラル・プランナーだけはやらせない! 墓地の《葬GEARの殯》を除外することで、「葬GEAR」儀式モンスターの破壊を無効にする!」
他の葬儀具が鬼による犠牲者の怨念に蝕まれ破壊される中、葬儀を仕切る老紳士は怨念を打ち払い、健在な様子を見せる。
経香LP3200→2300。
「耐えましたか。でしたら次は手札の《怪鬼遭逢》を墓地に送り――《点鬼簿の遡り》の発動です……!」
遊無が引いたばかりのカードを発動させると、場に現れた死者が生前名乗った名が記された帳簿のページがパラパラとめくられて、その中の1ページから1枚のカードが遊無のフィールドに伏せられた。
点鬼簿の遡り 通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):手札を1枚墓地に捨てて、そのカードと同じ種類(モンスター・魔法・罠)
の相手の墓地のカード1枚を対象に発動できる。
そのカードが捨てたモンスターと同じレベルのモンスターだった場合、そのモン
スターを自分フィールドに裏側守備表示で特殊召喚する。
そのカードが魔法・罠カードだった場合、そのカードを自分フィールドにセット
する。
「この魔法カードは、手札から捨てたカードと同じ種類のカードを先生の墓地から引き出して、私の場に伏せます。そして私は先生の墓地から頂いたこのカードを発動させます!」
「それは……! あたしの《葬GEARの儀 茶碗割り》……!?」
「このカードの効果によって、先生は枕茶碗と同じレベル3のモンスター2体をデッキから墓地に送ります。そして墓地にモンスターが送られたことで、《未完の石鬼塔》に石が2つ積み上がります」
2体の「葬GEAR」をデッキから墓地に送った経香は、川辺で巨大な石の上に更に2つ石が積み上がり、5段となった石の塔を見て、やれやれといった仕草を見せつつ遊無に問い掛ける。
「賽の河原――早くに亡くなった子供が徳を積むため、代わりに石を積もうとするけど、その度に鬼に崩される責め苦だろ? 一体何をしようと――」
「私も同じです。……自分の存在する意味も分からず、1人外界から隔絶され取り残されていました。しかし私を照らす夕陽のような暖かい“救いの手”が差し伸べられたことで、救済は誰にも差し伸べられると感じたのです!」
轟音を立てながら5段にまで積み上がった石の塔を遊無は横目でちらりと見ると、バトルフェイズへの移行を宣言するとともに、酒呑童子が腰下に下げた酒瓶のうち、刀の鞘で栓をしている瓶から中の液体に浸った刀を抜刀する。
「これで積まれた石は5段――このまま決めます! 私は酒吞童子で、先生のフューネラル・プランナーを攻撃します! 浸せ――」
『神変鬼毒……!』
周囲に瘴気を振り撒くほどの強力な毒に浸された刀を振りかぶり、酒呑童子は経香の切り札である葬儀士へと切迫すると、猛毒の染み込んだ刀で葬儀士の首をはねる。
両断された胴体と地面を転がる頭部は、どちらも刀に染み込ませた猛毒によって侵され、腐食したのち消滅した。
「あぁぁっ……!」 経香LP2300→1700。
――合格だ。てめぇは俺様達を従えるに相応しい力を持ってやがる――。
「これで6段目! 今こそ菩薩さまが降臨する時……!」
葬儀士が墓地に送られたことで石の塔に6段目の石が積まれた瞬間、辺りは昼間のように眩い光で覆われて、夜空に浮かぶ雲を裂き神々しい“何者”かが地上へと降りてくる。
「何だ!? 遊無! 一体何を――」
「フューネラル・プランナーが6段目の石を積み上げたことにより、《未完の石鬼塔》を積み上げた努力が遂に報われるのです」
6段にまで積まれた石の塔が轟音とともに崩れ落ちると、塔の中に閉じ込められていたであろう魂が降臨した“地蔵菩薩”によって、魂への救済が施される。
「石の塔が6段に達した事で、六道を廻り人々を救済する地蔵菩薩が河原に現れ、場と墓地からカードがデッキに回帰していく――」
「そして先生の場には、場から離れた時乗せたカウンターの数×800ダメージを受けるフューネラホールが存在します」
「乗せたカウンターは3つ――遊無ちゃんを連れ出して、あたし達と巡り合わせてくれた遊陽――やっぱりあんたが遊無ちゃんにとっての“救い”ってわけだね……」
頭上に崩れ落ちる斎場を仰ぎ見た経香がポツリと呟くと、自身を姉のように慕う遊陽が駆け寄るのを一瞬視界に捉えた彼女は、降りかかる斎場の瓦礫に埋まり全てのLPが尽きるのであった。
経香LP1700→0。
「あぁ……負けちまったなぁ……」
その後何事も無かったかのように遊陽の家へと戻った経香は、帰宅する前に遊無とともに湯船に浸かって、先程のデュエルを思い出し無念そうに声を漏らした。
「先生も十分強かったです。……あの、先生?」
「ん? どうした遊無ちゃん……?」
湯船の縁に腕を組み、心地よさそうに目を瞑る経香へと、遊無はおずおずと夕飯の時に言いかけた話題に触れる。
「私――経香先生と遊陽さんがお互いに信頼し合う関係だと知って、羨ましいと感じました」
「どうして……? 今遊陽が一番気にかけている相手は商本やあたしじゃなく、遊無ちゃんだと思うけど?」
経香の指摘にキョトンと首を傾けた遊無に対して、経香は浴槽の中で遊無のすぐ近くまで近付くと、羨まし気に呟いた。
「いいなぁ遊無ちゃんは、あいつに――遊陽に愛されて……」
「そっ――そんな事……!」
「分かるよ。あいつ昔はあたしに向けてた視線を、今は遊無ちゃんに向けているんだよ。それもあたしの時よりずっと意識して――」
経香は自らが感じたままに、幼少の頃から面倒を見てきた“彼”が今、目の前の
彼女を思っているとの指摘を受け、遊無は余計に彼の事を意識し肩から顔にかけてのぼせたかのように赤く染める。
「経香先生は――いえ、経香先生も遊陽さんの事を……」
「もう昔の事だよ。……最初はただ、無邪気にあたしを慕うあいつに対する姉心だったけど、次第にこのままあいつを受け入れようって気でいたんだ――」
そう言って一瞬寂しげな表情を見せた経香は、戸惑う遊無に構うことなく彼女をギュッと豊かな胸の中に抱きしめて、ゆっくりと彼女の頭を撫でた。
「でも少し上京している間に、あいつは友人に恵まれて――男の子って成長するもんだなって実感したよ」
「先生――」
「遊無ちゃんのあいつを想う気持ち――あたしの代わりに実るといいな。あたしは遊無ちゃんの事、応援するよ」
抱きしめた遊無を離すと、経香が友情の証だといわんばかりに差し出した手を遊無は握りしめる。
「ありがとうございます先生。先生は私にも良くしてくれる――いいお姉さんだと感じました」
遊無と胸中を話し合ったことで、経香は彼女と理解を深めた事に満足気な笑みを浮かべると、先に湯船から上がりバスタオルを巻いていく。
「……この世は諸行無常。この日々もいつか終わりが来るのだから、その前に遊無ちゃんの気持ち、伝えちゃいなよ!」
「先生……その通りですね。つかの間の命だとしたら、尚更そう思います」
経香との会話でより強く――遊陽に対する思いを深めた遊無を見て、経香はすっかり打ち解けた遊無に感謝の言葉を告げると、身体を拭き脱衣場で着替える。
「遊陽ー! 先にお風呂頂いたぞーっ!」
「お帰り。もう帰るのか? 湯冷めするぜ?」
帰り支度を始めた経香に遊陽はゆっくりしていっていいと声を掛けるが、経香は首を横に振りありがとう。と振り返り、自らを思いやる遊陽の肩をポンポンと軽く叩く。
「大丈夫だって――それじゃあまた学園でな。……あんたが立派に成長して、お姉ちゃんは誇らしいよ――」
お邪魔しました。と、経香は遊陽の家を出て、スクーターに鍵を差し込みヘルメットを被ると、自宅に向け発進し街灯が照らす夜の街並みへと消えていく。
その後ろ姿を見えなくなるまで眺めつつ、遊陽もありがとう。と、沢山お世話になった自らの慕う“姉”に対して、感謝の思いを抱くのであった。
「遊陽と――」
「遊無の――」
『二人はビナリウス!』
遊陽「新たな切り札となった酒吞童子も加わり、遊無のデッキは大幅に強化されたな」
遊無「半ば強引に協力を強いられたと感じましたが、多くの人々を手にかけてきたとあって、その力は目を見張るものがあります」
遊陽「ああ……犠牲者の怨念すらも操り、敵を蝕む“血肉賜杯”に、猛毒を染み込
ませた刀で敵を切り裂く“神変鬼毒”と、強力な効果と攻撃を兼ね備えている」
遊無「経香先生も大変手ごわい相手でした。先生の切り札フューネラル・プランナーは私の除外されたモンスターの数だけ味方の攻撃力を増大させ――」
遊陽「場にいるだけで全ての“葬GEAR”が戦闘した相手を問答無用に除外する効果を持つ。そうして相手のモンスターを墓地から悉く供養し、その数だけ力を増すのが経姉の王道パターンだ」
遊無「ええ。先生とより親しくなれて、私も大変嬉しいです!」
遊陽「そうだな……しかし遊無はカードを手にしてあっという間に、俺よりも高みに行ってしまった――」
遊無「遊陽さん……?」
遊陽「なっ――何でもない。次回は俺も遊無に負けじと一念発起し、これまで以上にデュエルで強くなるため、学園で協力してくれる仲間とともに特訓を始めるぜ――」
『次回! 遊戯王Binarius(ビナリウス) -盤上のアーティスト- お楽しみに!』
「墓地の供物埴輪を対象に、フューネラル・プランナーの効果発動! 同名モンスター2体を墓地から蘇らせ、更に! このターンの間効果を“付与”させる……!」
初めて目にする儀式モンスターの効果の発動に対して、身構える遊無の前に供物として捧げられたはずの埴輪が2体――地面の土から凝固され生成されたことにより、場に現れた。
「これが先生の儀式モンスターが持つ効果ですか……」
「更に魔法カード《葬GEARの儀 茶碗割り》を発動だ! 遊無ちゃんの墓地から天邪鬼を選び、そのモンスターと同レベルのモンスター2体が遊無ちゃんのデッキにあれば墓地送りにするよ!」
葬GEARの儀 茶碗割り 通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):相手の墓地のモンスター1体を対象に発動できる。
相手はそのモンスターと同じレベルのモンスター2体をデッキから墓地に送
る。
この効果で墓地に送ったモンスターはターン終了時まで効果を発動できな
い。
「でしたら私は飯綱と――《鳴幽鬼 雷獣》を墓地に送ります」
鳴幽鬼 雷獣
効果モンスター
/闇/レベル4/アンデット/攻撃力1800。
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚、特殊召喚した場合に発動できる。
このターン自分の「幽鬼」モンスターの召喚・特殊召喚成功時に、相手はカード
の効果を発動できない。
(2):「幽鬼」モンスターをアドバンス召喚したターンに発動できる。
墓地のこのカードを自分フィールドに特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したこのカードがフィールドを離れる場合、デッキの一番下
に戻る。
「そして現世を彷徨う亡者に、手向けの花を捧げてやるよ! 墓地の《葬GEAR-供花》計3体をそれぞれ除外して、効果発動だ!」
墓地で効果を発動した死者を弔う3体の献花が色鮮やかに咲き誇ると、遊無の墓地から3体の妖が供養により墓地から完全に消滅する。
葬GEAR-供花
効果モンスター
/闇/レベル3/魔法使い/攻撃力400。
(1):自分フィールドに「葬GEAR」儀式モンスターが存在する場合、墓地のこのカ
ードを除外して発動できる。相手の墓地のモンスター1体を選んで除外する。
相手はこのターンこの効果で除外したモンスターと同名のモンスターの効果を発
動できない。
「遊無の墓地から3体の幽鬼が昇天した――」
「それだけじゃない! フューネラル・プランナーによって効果を“付与”され
た供物埴輪は、このターン相手の慰霊したモンスターの数だけ攻撃力を300アップするんだ!」
供物埴輪攻撃力2000→3500。
「私の墓地から供養された幽鬼が、先生のモンスターに力を与える――」
「これがあたしの戦術さ。バトル! フューネラル・プランナーの攻撃だ! 対象は夜雀! 菩提のアヌッタラ・サムヤックサンボーディ……!」
葬儀を取り仕切る老紳士の唱えた穢れを払う真言が実体化し、宙に浮かんだ無数の梵字が夜雀へと降り注ぐ。
「でしたら、罠カード《葬頭河の剥脱》! ……くっ、デッキの上5枚より轆轤首と牛鬼を墓地に送り、供物埴輪の攻撃力を計600ダウンさせます……」
夜雀が未練を残す余地もなく完全に消滅する直前――亡者から剥ぎ取った服を握りしめる老婆の鬼が立ち塞がり、僅かに勢いを和らげる。
フューネラル・プランナー攻撃力2500→1900。 遊無LP6000→5800
「返り討ちにするには僅かに足りなかったみたいだね。ちなみにフューネラル・プランナーがいる限り、あたしの「葬GEAR」と戦闘したモンスターは直接成仏されるよ! 続けて供物埴輪で鎌鼬を攻撃……!」
小刻みに震える埴輪が発した念動力が、逃げる鎌鼬へと到達すると、圧を加えられ破裂音とともに鎌鼬は消滅する。
「あぁっ……!」 遊無LP5800→3800 供物埴輪攻撃力3800→4100。
「やられた鎌鼬が除外されたことで、埴輪の攻撃力は更に上昇する――」
「これで供物埴輪の攻撃力は遊無ちゃんのLPを超えた! この攻撃で決めちゃうよ!」
――このこうげきがとおっちゃったら、ゆーむちゃんがまけちゃう……!
最後に残った埴輪が攻撃を始めようとするのを見て、遊無は最後に残った伏せカードに目をやりつつ埴輪の攻撃に対抗しようとする。
その時だった。突如遊無の耳にどこからか、酒焼けを起こしたようなガラガラ声が響いて来た。
――おいおい、まだ俺様の出番が来てねぇじゃねぇか――。
「この声は……!?」
――ここであっさりやられるようなら、女狐を差し置いててめぇを食っちまってもいいんだぜぇ?
自らと同じようにキョロキョロと声の主を探す遊陽とヨリマシの姿を視界に捉えると、遊無は再び自らが伏せたカードを見つめ、まだ打つ手はある。とその伏せカードを発動させようとする。
「また幽霊か――迷える魂だって、いつかは成仏しないといけないんだ! あたしは供物埴輪で遊無ちゃんを攻撃! これで最後だよ……!」
「遊無……!」
「成仏――私にもいずれ訪れるその時は覚悟の上……! 罠カード《継端草子》を墓地の牛鬼に対して発動します……!」
発動させた罠カードの効果で、遊無がデッキの上から6枚ものカードを墓地に送ると同時に、這った後の地面を腐らせて、蜘蛛の身体に牛の上半身と頭の妖が遊無の墓地から這い出てきた。
継端草子 通常罠
(1):相手モンスターの攻撃宣言時、自分の墓地のレベル6以下の「幽鬼」モンス
ター1体を対象に発動できる。
そのモンスターのレベルと同じ枚数自分のデッキの上からカードを墓地に送り、
そのモンスターを墓地から攻撃表示で特殊召喚する。
その後自分はこの効果で墓地へ送られた魔法・罠カードの数×300ダメージを受
ける。
「牛鬼のレベル分デッキの上からカードを墓地に送り、墓地より牛鬼を蘇生――ぐっ……!」
遊無LP3800→2900。
「遊無のLPが削られた……!?」
「……《継端草子》の効果で墓地に送った魔法、罠カード1枚に付き、300のダメージを受けてしまうのです」
「だったら、その化け物だけは倒してみせる! 攻撃続行だ!」
攻撃を再開し、埴輪が発生させた念力が牛鬼を押し潰そうとするも、牛鬼の影に潜んでいた実体のない妖が女性のシルエットを形取り、身代わりとして消滅する。
「たった今墓地に送られたばかりの《映幽鬼 影女》をデッキの下に戻して、牛鬼の破壊は防ぎます! うっ……!」
遊無LP2900→1000。
「むむっ……遊陽よりは手こずらせるねぇ」
「昔の俺と比べるなよ、経姉……!」
心外だと言わんばかりに遊陽が不満を口にすると、悪い悪いと返しつつ、経香はカードを1枚伏せてターンを終えた。
「あたしはこれでターン終了だ。同時に供物埴輪の攻撃力も元に戻る――」
供物埴輪攻撃力4100→2000。
「私のターンが訪れる前に、牛鬼の効果を発動! 自身をデッキの一番下に戻して、墓地から轆轤首と《予幽鬼 海彦》を効果を無効にして蘇らせます!」
予幽鬼 海彦
効果モンスター
/闇/レベル2/アンデット/攻撃力300。
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドの「幽鬼」モンスター1体を対象に発動できる。
自分はそのモンスターのレベル×100LPを回復する。
(2):「幽鬼」モンスターをアドバンス召喚したターンに発動できる。
墓地のこのカードを自分フィールドに特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したこのカードがフィールドを離れる場合、デッキの一番下
に戻る。
――そうでなくっちゃな! これでようやく俺様が腕を振るう狩場が訪れたって訳だ――。
「……先程から聞こえる声、もしかして……!」
声の主はここにいると自らのデッキを見つめ、遊無がカードを引くと同時に、突如地響きを立てて筋骨隆々とした上半身に腰蓑のみを身に付けた――手足と胴体が異なる色に分かれた肌に、5本の角を生やした異形の鬼が遊無達の前に現れた。
――てめぇが女狐の言ってた小娘かぁ? 俺様こそが禍津幽行の中核を成す幽鬼――“酒吞童子”ってんだ――。
「は――はあ、お初にお目にかかります……」
周辺の木々並みに巨大な鬼は、額を含めて3つの眼と、両膝と肘に3つずつ付いた15の目で遊無を見下ろし、彼女を急かすような口ぶりで自らを召喚するよう指示する。
――ほらほら、早く俺様を呼び出せよ。てめぇが俺様の主として相応しいか――俺様が直々に測ってやるからよ――。
「主……? どういうつもりですか……?」
――なぁに、てめぇにとっても悪くねぇ話だ。あのクソ鳥から解放されて以来、この世界に現界するための妖力はジリジリと消耗するばかり――。
――おいらみたいに、せいれいのみえるひとにやどれば、このせかいにいつづけられるってこと……?
――ご名答! 俺様が力を貸す代わりに、てめぇの力を拠り所にさせて貰いてぇのよ――。
ガハハ――と不敵に笑う酒吞童子を見上げ、遊無が悩む中、目の前で彼女が見えない何者かとやり取りを交わす姿を見て、経香は奇異の目で遊無を睨む。
「……何を喋ってるか分からないけど、あたしはドローと同時に墓地の供物埴輪を除外して、罠カード《葬GEAR装飾 斎戒沐浴》を発動するよ!」
儀礼の前に穢れを祓おうと、墓地に残っている埴輪が澄んだ泉で清められるとともに、煌々とした輝きを纏うと遊無に対して表情を変えぬまま、穢れを見たかのような反応を見せる。
葬GEAR装飾 斎戒沐浴 通常罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分の墓地の「葬GEAR」モンスター1体を除外して発動できる。このターン
相手がモンスターを特殊召喚した場合、その相手モンスターの攻撃力はターン終
了時まで除外したモンスターのレベル×100ダウンし、ダウンした数値分だけ相
手にダメージを与える。
「除外したのはレベル5の供物埴輪なため、このターン特殊召喚されたモンスターの攻撃力はターン終了時までそのレベル×500ダウンし、その数値分だけ遊無ちゃんにダメージを与えるよ」
経香の場で新たに現れようとするモンスターに目を光らせる埴輪を眺めつつ、遊無に踏ん切りをつけるべく酒呑童子は腰に下げた1本の刀を鞘から抜くと、彼女に向けてその切先を差し向ける。
――さあ、俺様を呼び出しあの女を倒してみせな! ……言っておくがてめぇが力を示せねぇなら、今ここで俺様が切り伏せてやるぜぇ――。
「くっ……私を脅すつもりですか」
酒吞童子の脅しはハッタリではないと、遊無は刀を抜いた異形の鬼を見上げつつも、意を決して2体の妖を贄として捧げ、目の前の鬼が宿るカードを場に呼びだす。
「……いいでしょう。貴方のお眼鏡にかなうならば、私にその力を分け与えると約束しなさい……!」
――ガハハ! これで交渉成立ってな――。
「私は轆轤首と海彦をリリース! 数多の鬼を従えし酒仙の頭領よ。毒を以て毒を制さんと、その刀を振り降ろさん! “アドバンス召喚”! 《鬼幽鬼 酒呑童子》……!」
玉藻前すら凌駕する力を宿す禍津幽行の一角――酒吞童子が実体化するとともに、周囲の木々がざわつき異形の鬼が豪華な装飾が施された杯を手に、場へと現れた。
鬼幽鬼 酒呑童子
効果モンスター
/闇/レベル7/アンデット/攻撃力2500。
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドの「幽鬼」モンスターの種類まで相手フィールドの表側表示
モンスターを対象に発動できる。そのモンスターを破壊し、破壊したモンスター
の数×300ダメージを相手に与える。
この効果はこのカードがアドバンス召喚している場合のみ発動と処理ができ
る。
――ひえぇ……! ゆーむちゃんがこわいおにさんよんじゃった――。
「ヨリマシ! これが遊無の――新たな切り札か」
隣のヨリマシとともに、遊陽も周囲の木々と同じくらいの背丈を持つ――身体が5色に分かれた異形の鬼を見上げて呟いた。
「……何やらおっかない化け物だけど、あたしだって引くわけにはいかないんだからな!」
「ここからが本領発揮の時! いでませ! 妖を導く異界回廊……! 百鬼夜行と成りてひしめき歩け……! 墓地より海彦を蘇らせます!」
すっかり暗くなった夜空に向け、遊無の指先から発せられた炎が円を描いて異界との間に道を繋ぐと、異空間から鳥の嘴を付けた猿のような体毛の生えた体に、3本の尾びれを付けた妖が遊無の場に現れた。
遊無LP1000→500。
「そして酒吞童子を対象に、海彦の効果発動です! 酒吞童子のレベル1に付き、100LPを回復します! 退疫の魚拓……!」
空中を3本の尾びれで自在に泳ぎ回る異様な姿の予言獣が、猿のような鳴き声を上げるとD・フェース上のカードから遊無に優しげな光が降り注ぎ、LPを回復させる。
遊無LP500→1200。
「そして再びいでませ! 妖を導く異界回廊……! 轆轤首と小豆研を蘇らせます――うっ……」
遊無LP1200→700→200。
「でもこれで、このターンこれ以上モンスターは出せやしないよ!」
「これだけいれば十分! 小豆研が現れたことによって、私の「幽鬼」1体に付き200のダメージを与えます! 研磨反響!」
「むっ……」 経香LP4000→3200。
「更にアドバンス召喚した「幽鬼」の存在により、轆轤首の効果によってカードを1枚ドローします。……これで確信しました。このデュエルを決めるなら、この手に限ると!」
効果の発動を宣言した遊無の指示通りに、酒仙の鬼は金色に輝く巨大な杯を掲げると、中に注がれているどす黒い血や浮いた肉片から犠牲者の怨念が立ち昇り、経香のモンスターへと襲い掛かる。
「私は酒吞童子の効果発動です! アドバンス召喚している場合に私の場の「幽鬼」の種類まで、相手モンスターを破壊しその数×300ダメージを与えます! 怨念の調味を利かせた鬼の美酒――血肉賜杯……!」
「くっ……フューネラル・プランナーだけはやらせない! 墓地の《葬GEARの殯》を除外することで、「葬GEAR」儀式モンスターの破壊を無効にする!」
他の葬儀具が鬼による犠牲者の怨念に蝕まれ破壊される中、葬儀を仕切る老紳士は怨念を打ち払い、健在な様子を見せる。
経香LP3200→2300。
「耐えましたか。でしたら次は手札の《怪鬼遭逢》を墓地に送り――《点鬼簿の遡り》の発動です……!」
遊無が引いたばかりのカードを発動させると、場に現れた死者が生前名乗った名が記された帳簿のページがパラパラとめくられて、その中の1ページから1枚のカードが遊無のフィールドに伏せられた。
点鬼簿の遡り 通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):手札を1枚墓地に捨てて、そのカードと同じ種類(モンスター・魔法・罠)
の相手の墓地のカード1枚を対象に発動できる。
そのカードが捨てたモンスターと同じレベルのモンスターだった場合、そのモン
スターを自分フィールドに裏側守備表示で特殊召喚する。
そのカードが魔法・罠カードだった場合、そのカードを自分フィールドにセット
する。
「この魔法カードは、手札から捨てたカードと同じ種類のカードを先生の墓地から引き出して、私の場に伏せます。そして私は先生の墓地から頂いたこのカードを発動させます!」
「それは……! あたしの《葬GEARの儀 茶碗割り》……!?」
「このカードの効果によって、先生は枕茶碗と同じレベル3のモンスター2体をデッキから墓地に送ります。そして墓地にモンスターが送られたことで、《未完の石鬼塔》に石が2つ積み上がります」
2体の「葬GEAR」をデッキから墓地に送った経香は、川辺で巨大な石の上に更に2つ石が積み上がり、5段となった石の塔を見て、やれやれといった仕草を見せつつ遊無に問い掛ける。
「賽の河原――早くに亡くなった子供が徳を積むため、代わりに石を積もうとするけど、その度に鬼に崩される責め苦だろ? 一体何をしようと――」
「私も同じです。……自分の存在する意味も分からず、1人外界から隔絶され取り残されていました。しかし私を照らす夕陽のような暖かい“救いの手”が差し伸べられたことで、救済は誰にも差し伸べられると感じたのです!」
轟音を立てながら5段にまで積み上がった石の塔を遊無は横目でちらりと見ると、バトルフェイズへの移行を宣言するとともに、酒呑童子が腰下に下げた酒瓶のうち、刀の鞘で栓をしている瓶から中の液体に浸った刀を抜刀する。
「これで積まれた石は5段――このまま決めます! 私は酒吞童子で、先生のフューネラル・プランナーを攻撃します! 浸せ――」
『神変鬼毒……!』
周囲に瘴気を振り撒くほどの強力な毒に浸された刀を振りかぶり、酒呑童子は経香の切り札である葬儀士へと切迫すると、猛毒の染み込んだ刀で葬儀士の首をはねる。
両断された胴体と地面を転がる頭部は、どちらも刀に染み込ませた猛毒によって侵され、腐食したのち消滅した。
「あぁぁっ……!」 経香LP2300→1700。
――合格だ。てめぇは俺様達を従えるに相応しい力を持ってやがる――。
「これで6段目! 今こそ菩薩さまが降臨する時……!」
葬儀士が墓地に送られたことで石の塔に6段目の石が積まれた瞬間、辺りは昼間のように眩い光で覆われて、夜空に浮かぶ雲を裂き神々しい“何者”かが地上へと降りてくる。
「何だ!? 遊無! 一体何を――」
「フューネラル・プランナーが6段目の石を積み上げたことにより、《未完の石鬼塔》を積み上げた努力が遂に報われるのです」
6段にまで積まれた石の塔が轟音とともに崩れ落ちると、塔の中に閉じ込められていたであろう魂が降臨した“地蔵菩薩”によって、魂への救済が施される。
「石の塔が6段に達した事で、六道を廻り人々を救済する地蔵菩薩が河原に現れ、場と墓地からカードがデッキに回帰していく――」
「そして先生の場には、場から離れた時乗せたカウンターの数×800ダメージを受けるフューネラホールが存在します」
「乗せたカウンターは3つ――遊無ちゃんを連れ出して、あたし達と巡り合わせてくれた遊陽――やっぱりあんたが遊無ちゃんにとっての“救い”ってわけだね……」
頭上に崩れ落ちる斎場を仰ぎ見た経香がポツリと呟くと、自身を姉のように慕う遊陽が駆け寄るのを一瞬視界に捉えた彼女は、降りかかる斎場の瓦礫に埋まり全てのLPが尽きるのであった。
経香LP1700→0。
「あぁ……負けちまったなぁ……」
その後何事も無かったかのように遊陽の家へと戻った経香は、帰宅する前に遊無とともに湯船に浸かって、先程のデュエルを思い出し無念そうに声を漏らした。
「先生も十分強かったです。……あの、先生?」
「ん? どうした遊無ちゃん……?」
湯船の縁に腕を組み、心地よさそうに目を瞑る経香へと、遊無はおずおずと夕飯の時に言いかけた話題に触れる。
「私――経香先生と遊陽さんがお互いに信頼し合う関係だと知って、羨ましいと感じました」
「どうして……? 今遊陽が一番気にかけている相手は商本やあたしじゃなく、遊無ちゃんだと思うけど?」
経香の指摘にキョトンと首を傾けた遊無に対して、経香は浴槽の中で遊無のすぐ近くまで近付くと、羨まし気に呟いた。
「いいなぁ遊無ちゃんは、あいつに――遊陽に愛されて……」
「そっ――そんな事……!」
「分かるよ。あいつ昔はあたしに向けてた視線を、今は遊無ちゃんに向けているんだよ。それもあたしの時よりずっと意識して――」
経香は自らが感じたままに、幼少の頃から面倒を見てきた“彼”が今、目の前の
彼女を思っているとの指摘を受け、遊無は余計に彼の事を意識し肩から顔にかけてのぼせたかのように赤く染める。
「経香先生は――いえ、経香先生も遊陽さんの事を……」
「もう昔の事だよ。……最初はただ、無邪気にあたしを慕うあいつに対する姉心だったけど、次第にこのままあいつを受け入れようって気でいたんだ――」
そう言って一瞬寂しげな表情を見せた経香は、戸惑う遊無に構うことなく彼女をギュッと豊かな胸の中に抱きしめて、ゆっくりと彼女の頭を撫でた。
「でも少し上京している間に、あいつは友人に恵まれて――男の子って成長するもんだなって実感したよ」
「先生――」
「遊無ちゃんのあいつを想う気持ち――あたしの代わりに実るといいな。あたしは遊無ちゃんの事、応援するよ」
抱きしめた遊無を離すと、経香が友情の証だといわんばかりに差し出した手を遊無は握りしめる。
「ありがとうございます先生。先生は私にも良くしてくれる――いいお姉さんだと感じました」
遊無と胸中を話し合ったことで、経香は彼女と理解を深めた事に満足気な笑みを浮かべると、先に湯船から上がりバスタオルを巻いていく。
「……この世は諸行無常。この日々もいつか終わりが来るのだから、その前に遊無ちゃんの気持ち、伝えちゃいなよ!」
「先生……その通りですね。つかの間の命だとしたら、尚更そう思います」
経香との会話でより強く――遊陽に対する思いを深めた遊無を見て、経香はすっかり打ち解けた遊無に感謝の言葉を告げると、身体を拭き脱衣場で着替える。
「遊陽ー! 先にお風呂頂いたぞーっ!」
「お帰り。もう帰るのか? 湯冷めするぜ?」
帰り支度を始めた経香に遊陽はゆっくりしていっていいと声を掛けるが、経香は首を横に振りありがとう。と振り返り、自らを思いやる遊陽の肩をポンポンと軽く叩く。
「大丈夫だって――それじゃあまた学園でな。……あんたが立派に成長して、お姉ちゃんは誇らしいよ――」
お邪魔しました。と、経香は遊陽の家を出て、スクーターに鍵を差し込みヘルメットを被ると、自宅に向け発進し街灯が照らす夜の街並みへと消えていく。
その後ろ姿を見えなくなるまで眺めつつ、遊陽もありがとう。と、沢山お世話になった自らの慕う“姉”に対して、感謝の思いを抱くのであった。
「遊陽と――」
「遊無の――」
『二人はビナリウス!』
遊陽「新たな切り札となった酒吞童子も加わり、遊無のデッキは大幅に強化されたな」
遊無「半ば強引に協力を強いられたと感じましたが、多くの人々を手にかけてきたとあって、その力は目を見張るものがあります」
遊陽「ああ……犠牲者の怨念すらも操り、敵を蝕む“血肉賜杯”に、猛毒を染み込
ませた刀で敵を切り裂く“神変鬼毒”と、強力な効果と攻撃を兼ね備えている」
遊無「経香先生も大変手ごわい相手でした。先生の切り札フューネラル・プランナーは私の除外されたモンスターの数だけ味方の攻撃力を増大させ――」
遊陽「場にいるだけで全ての“葬GEAR”が戦闘した相手を問答無用に除外する効果を持つ。そうして相手のモンスターを墓地から悉く供養し、その数だけ力を増すのが経姉の王道パターンだ」
遊無「ええ。先生とより親しくなれて、私も大変嬉しいです!」
遊陽「そうだな……しかし遊無はカードを手にしてあっという間に、俺よりも高みに行ってしまった――」
遊無「遊陽さん……?」
遊陽「なっ――何でもない。次回は俺も遊無に負けじと一念発起し、これまで以上にデュエルで強くなるため、学園で協力してくれる仲間とともに特訓を始めるぜ――」
『次回! 遊戯王Binarius(ビナリウス) -盤上のアーティスト- お楽しみに!』
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53 | 1Turn 幽明を賑わす者 | 616 | 0 | 2022-11-11 | - | |
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49 | 8Turn 境階の学び舎 | 409 | 0 | 2022-12-01 | - | |
48 | 第一章 キャラクター紹介 | 400 | 0 | 2022-12-02 | - | |
49 | 9Turn 開幕! 影鬼劇場! | 396 | 0 | 2022-12-03 | - | |
60 | 10Turn 花形役者と斜国の悪狐 | 458 | 0 | 2022-12-04 | - | |
36 | 11Turn 陶酔へと誘う酒処 | 349 | 0 | 2022-12-09 | - | |
53 | 12Turn 特別への自覚 | 371 | 0 | 2022-12-10 | - | |
39 | 13Turn 波間に揺らめく波止場 | 372 | 0 | 2022-12-16 | - | |
38 | 14Turn 命育む赤き血汐 | 436 | 0 | 2022-12-17 | - | |
55 | 幕間 遊無 落第の瀬戸際 | 411 | 1 | 2022-12-24 | - | |
48 | 15Turn 供養と円寂の儀 | 451 | 0 | 2023-01-14 | - | |
65 | 16Turn 石の塔が崩れる時 | 337 | 0 | 2023-01-27 | - | |
51 | 17Turn 盤上のアーティスト | 472 | 0 | 2023-02-12 | - | |
43 | 18Turn 夜空に咲く“賑やか”なる華 | 425 | 0 | 2023-02-21 | - | |
53 | 19Turn タッグデュエル大会 開幕! | 511 | 0 | 2023-03-09 | - | |
36 | 20Turn ウフトカビラ&サギラ | 414 | 1 | 2023-03-15 | - | |
48 | 21Turn 岡と浪花 花よりたい焼き | 340 | 0 | 2023-03-21 | - | |
55 | 22Turn 徹頭徹尾の覚悟 | 428 | 1 | 2023-03-24 | - | |
44 | 23Turn ビナリウス対バウンティフル | 372 | 0 | 2023-04-12 | - | |
41 | 24Turn 決着と新たな予兆 | 352 | 1 | 2023-04-13 | - | |
54 | 今までの話が丸分かり! 第一章のあらすじ | 408 | 0 | 2023-04-14 | - | |
40 | 25Turn 異国からの訪問者 | 350 | 0 | 2023-05-26 | - | |
31 | 26Turn 天上の採火 | 234 | 0 | 2023-06-02 | - | |
42 | 幕間 3人の交流生 | 325 | 0 | 2023-06-04 | - | |
68 | 27Turn 魘夢の魔族 | 308 | 0 | 2023-06-10 | - | |
37 | 28Turn 羅漢の竜王 | 270 | 0 | 2023-06-21 | - | |
40 | 29Turn 聖夜のマノン | 341 | 0 | 2023-06-25 | - | |
35 | 幕間 もう一人の遊無 | 284 | 2 | 2023-06-28 | - | |
37 | 第二章 キャラクター紹介 | 313 | 1 | 2023-07-01 | - | |
64 | 幕間 闘諍の予兆 | 352 | 0 | 2023-07-06 | - | |
35 | 30Turn 狂課金(ミダース) | 270 | 0 | 2023-07-10 | - | |
63 | 31Turn 舞い上がる不死鳥の輪舞 | 409 | 0 | 2023-07-14 | - | |
48 | 32Turn 巻き上げる関捩 | 328 | 1 | 2023-07-17 | - | |
42 | 33Turn 夢に堕ちる仲間 | 383 | 0 | 2023-07-22 | - | |
34 | 34Turn 友を取り戻せ! | 282 | 0 | 2023-07-30 | - | |
31 | 35Turn 堕ちた雷と涙雨の天河 | 307 | 0 | 2023-08-03 | - | |
28 | 36Turn 伝えたい言葉 | 287 | 1 | 2023-08-11 | - | |
29 | 37Turn 夢を喰らう獏 | 231 | 0 | 2023-08-26 | - | |
29 | 38Turn 深淵のトモカヅキ | 237 | 0 | 2023-09-03 | - | |
80 | 39Turn 最遠のパズズ | 312 | 0 | 2023-09-11 | - | |
26 | 40Turn 所縁が結ぶ絆 | 228 | 0 | 2023-09-18 | - | |
22 | 41Turn 活火激発の鍛人(かぬち) | 233 | 0 | 2023-09-22 | - | |
23 | 42Turn 巣林一枝のブルーバード | 173 | 0 | 2023-09-23 | - | |
31 | 今までの話が丸分かり! 第二章のあらすじ | 283 | 1 | 2023-09-24 | - | |
26 | 43Turn 次の関係(ステップ)へ | 247 | 0 | 2023-10-20 | - | |
32 | 44Turn 竜の駒 大洋を統べる | 314 | 0 | 2023-10-22 | - | |
35 | 45Turn マグナ ヌメンへの往訪 | 223 | 0 | 2023-10-26 | - | |
29 | 46Turn 跳躍-精霊世界へ | 229 | 0 | 2023-10-29 | - | |
43 | 幕間 強化訓練と異界の住人 | 282 | 0 | 2023-11-02 | - | |
37 | 47Turn 精霊世界 マースの森で | 219 | 0 | 2023-11-05 | - | |
32 | 祝一周年! 今後の展望など | 278 | 0 | 2023-11-11 | - | |
28 | 48Turn 精霊長アラウン | 182 | 0 | 2023-11-15 | - | |
28 | 第三章 キャラクター紹介 | 228 | 1 | 2023-11-16 | - | |
42 | 49Turn 下される審判 | 270 | 0 | 2023-11-20 | - | |
22 | 50Turn 猟犬従えし灰の王 | 233 | 0 | 2023-11-28 | - | |
29 | 幕間 精霊世界の平生 | 290 | 0 | 2023-12-07 | - | |
23 | 51Turn 最善の選択 | 197 | 0 | 2023-12-18 | - | |
26 | 52Turn 立ちはだかる使者達 | 237 | 0 | 2023-12-28 | - | |
25 | 53Turn 怨嗟積り秘号と成す | 205 | 0 | 2023-12-30 | - | |
25 | 54Turn 遊明の力 | 218 | 0 | 2024-01-02 | - | |
26 | 今までの話が丸分かり! 第三章のあらすじ | 256 | 0 | 2024-01-03 | - |
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- 2024/09/30 新商品 WORLD PREMIERE PACK 2024 カードリスト追加。
- 09/30 13:37 評価 7点 《炎の剣舞》「《鎖付き飛龍炎刃》より微妙に発動条件がゆるい罠カ…
- 09/30 12:47 評価 8点 《鎖付き飛龍炎刃》「《サラマンドラ》と《鎖付きブーメラン》が合…
- 09/30 12:43 掲示板 オリカコンテスト(R)計画処
- 09/30 12:27 評価 8点 《サラマンドラ・フュージョン》「明らかに《聖騎士の追想 イゾル…
- 09/30 12:15 評価 7点 《果てなき灰滅》「《灰滅》の永続罠。 自身の送り付けが可能な《…
- 09/30 12:15 デッキ 灰よ
- 09/30 11:56 掲示板 オリカコンテスト(R)計画処
- 09/30 11:49 評価 6点 《灰滅せし都の先懸》「相手の場にエース級や《滅亡龍 ヴェイドス…
- 09/30 11:47 評価 9点 《滅亡龍 ヴェイドス》「名前と出で立ちから《ドラゴン族》っぽく…
- 09/30 11:45 評価 7点 《灰滅せし都の英雄》「灰滅の妨害要員になれるカード。 《滅亡龍…
- 09/30 11:41 デッキ さらりと強化された暗黒界
- 09/30 11:37 評価 7点 《灰滅の憤怒》「ほぼ《滅亡龍 ヴェイドス》を墓地に送ってそれを…
- 09/30 11:27 評価 8点 《灰滅せし成れの果て》「素材のゆるさが本体。 《果てなき灰滅》…
- 09/30 11:23 評価 9点 《滅亡き闇 ヴェイドス》「主に《果てなき灰滅》による融合効果で…
- 09/30 11:19 ボケ Voici la Carte~メニューはこちら~の新規ボケ。私の人生…
- 09/30 11:14 評価 7点 《終わりなき灰滅》「《滅亡龍 ヴェイドス》でセットできる永続罠…
- 09/30 11:06 評価 8点 《灰滅の復燃》「灰滅の妨害方法は破壊に偏っていますが、このカー…
- 09/30 11:04 ボケ 狂愛の竜娘アイザの新規ボケ。"狂愛"…? 失礼だな…"純愛"だよ。 …
- 09/30 11:01 ボケ 暗黒界の文殿の新規ボケ。さて…今日は伊東ライフ先生にするか…
- 09/30 11:00 評価 5点 《狂愛の竜娘アイザ》「 自ら相手にくっついた挙げ句に心中してく…
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