第三章　ー決闘（ディアハ）⑪ー　作：T@KAKKU☆

　 その後、マハードとユウナはありのまま起こった事をアイシスに話した。すると次の瞬間

アイシス「・・・なるほど。そんなことがあったのですか・・・」

神妙な面持ちで呟くアイシス。その様子を黙って見ている二人。すると次の瞬間

アイシス「・・・わかりました。今回のことはマナちゃんに免じて、特別に不問と致しましょう。ファラオには、後で私から上手く言っておきます」

　すると次の瞬間

ユウナ「やった！あ、ありがとうございます！アイシスさん！」

　その言葉を聞き、喜びを爆発させるユウナ

マハード「すまない、アイシス殿。恩に着る」

　深々と頭を下げるマハード。すると次の瞬間

アイシス「・・・ふふ。しかし、わからないものですね。貴方ともあろう人が、弟子のためにそこまでするなんて・・・」

マハード「・・・面目無い・・・」

　バツの悪そうに答えるマハード。すると次の瞬間

アイシス「いいんですよ。それで。それが正しい人の在り方です。少し見直しましたよ。マハード」

　優しい眼差しで語りかけるアイシス。すると次の瞬間

マハード「・・・わ、私はそんなに冷徹な人間に見えていたのですか・・・？」

　冗談とは気づかず、真面目に答えてしまうマハード

アイシス「うふふ、かもしれませんね♪」

マハード「そ、そんな・・・」

　 すると次の瞬間。二人の様子を見ていたユウナは、またしても暴走を始めてしまった

ユウナ「！？(・・・な、何？この感じ？・・・は！ま、まさか！も、もしかしてこの二人、ででで、デキてるんじゃないの！？そうよ！そうに違いないわ！きっともう付き合ってるのよ！私のカンに間違いはないわ！)」

　さらに次の瞬間

ユウナ「(だとしたら、結婚もそう遠くないはず！・・・でも、もしそうなったら私の立場はどうなるの？この二人の娘になるってわけ？・・・い、いやーそれはちょっと・・・。確かにこんな美男美女の娘になれたらサイコーだけど、私にもちゃんとした両親がいるわけだし・・・。まぁ二人ともあまりキレイとは言えないけど・・・)」

　そして次の瞬間

ユウナ「(・・・あ！そ、そうだ！なら、妹になればいいんだわ！それならパパとママにも面目が立つし！そうよ！それがいいわ！そうしましょ！)」

一人で勝手に納得してしまうユウナ。すると次の瞬間

アイシス「・・・ナちゃん。マナちゃんってば！」

突如、アイシスが声を掛けた

ユウナ「！！？」

アイシス「どうしたの？大丈夫？さっきからボーッとして？」

すると次の瞬間

ユウナ「は！い、いや！何でもありません！お姉サマ！」

アイシス「お姉サマ・・・？」

ユウナ「はっ！(し、しまった！私ったらつい先走って・・・！)」

思わず口を塞ぐユウナ。すると次の瞬間

アイシス「？・・・まぁいいわ。それにしても、相変わらずセトには困ったものですね。他の神官たちとは仲良くしろと言ったそばからこれだのもの・・・」

頭を抱えるアイリス。すると次の瞬間

ユウナ「ホントですよ！全く！何なのよ、アイツは！後から来ていいとこ取りした上に、ケンカまで売ってきて！挙句、都合が悪くなったらさっさとどっかにいっちゃうし！キーッ！ムカつくーッ！！」

セトへの怒りをぶちまけるユウナ。すると次の瞬間

アイシス「・・・彼の名はセト。私たちと同じ神官の仲間です」

続く