第三章　ー決闘（ディアハ）⑤ー　作：T@KAKKU☆

町民「やったーっ！さすがマハード様だ！」

ユウナ「す、凄い・・・！お師匠サマ、こんなに強かったんだ・・・！これなら・・・勝てる！行けーッ！お師匠サマーッ！」

　マハードの勝利を確信し、応援するユウナ。だが、次の瞬間

竜「ギャアァァァァッ・・・！」

ユウナ「！？」

　悶え苦しみながらも、まだ立ち上がろうとする竜

マハード「何？まだやる気か？ならば・・・！」

　さらに攻撃を加えようとするマハード。だが、次の瞬間。二人の目にあるものが飛び込んできた

ユウナ＆マハード「！？」

子供「・・・ガクガクガク・・・」

　なんと、それは竜の側で恐怖に怯えて動けないでいる子供の姿だった

ユウナ「ま、待って！お師匠サマ！あんなところに子供がッ！？」

マハード「な、なんだとッ！？（くっ！ダメだ！あの位置では、迂闊に攻撃すれば、巻き添えにしてしまう可能性がある！）」

　子供の身を案じ、攻撃することができないマハード。すると次の瞬間

竜「！」

　竜が子供に気付いてしまった。さらに次の瞬間

竜「ギャアァァァッ！」

　グォォォォ・・・！

　あろうことか、竜は火球を子供に向けて放とうとしている

ユウナ「ヤ、ヤバイ！見つかっちゃったの！？」

　すると次の瞬間

マハード「いかん！幻想の魔術師ッ！」

　バッ！　バシュゥゥゥゥン！

　マハードが手を伸ばすと、魔術師は子供に向かって一直線に飛んで行った。そして次の瞬間

ユウナ「やめてーーーッ！！！」

町民「ああっ！？も、もうダメだぁーッ！」

　竜が子供に向けて火球を放とうとした、そのとき

　ヒュン！

ユウナ「！？」

　間一髪、竜と子供の間に魔術師が滑り込んだ。だが、次の瞬間

　ドカーン！

マハード「ぐぁぁぁあああッッッ！！！」

　火球は間に入った魔術師に直撃。すると魔術師の姿は消え、ダメージを受けたマハードは膝から崩れ落ちた

ユウナ「お、お師匠サマーーーッ！！！」

マハード「（くっ！今の攻撃で魂（バー）がかなり減らされてしまった！これではもう、魔法を使うことができない・・・！）」

　胸を押さえ、立ち上がることができないマハード。すると次の瞬間

　グォォォォ・・・！

ユウナ＆マハード「！！！」

　あろうことか、竜はまだ余力を残していた

ユウナ「そ、そんな！？まだ攻撃するつもりなのッ！？」

マハード「奴の体力は底なしかッ！？」

町民「うわーっ！も、もうダメだーッ！」

マハード「もはや、これまでか・・・！」

　竜の口から再び火球が放たれようとした、次の瞬間

？「デュオス！オーラ・ソード！！！」

　バシュゥゥゥゥン！

ユウナ＆マハード「！！？」

　突如、マハードの後方から謎の炎のようなものが飛んで行った。そして次の瞬間

　ドゴーンッ！！！

竜「ギャアァァァァアアッッッ！！！」

　ズズーン！

　炎は竜に直撃。断末魔の叫びを上げ、竜はその場に崩れ落ちた

ユウナ「な、何・・・！？い、今の・・・！！？」

　突然の出来事に、驚きを隠せないユウナ。すると次の瞬間

マハード「・・・こ、この攻撃は・・・！まさかッ！？」

　後ろを振り返るマハード。すると次の瞬間

？「・・・フーン。マハードが苦戦しているというから期待してきたものの、所詮はこの程度か。なんと他愛のない・・・」

　そこには青い衣をまとった青年と、巨大な剣を携えた巨人の姿があった

続く