第二章　ー魔術師の弟子④ー　作：T@KAKKU☆

　その後、時間は過ぎ、辺りは薄暗くなっていた。すると次の瞬間

マハード「ただいま」

　マハードが家に帰ってきた

マハード「すまない、会議が長引いたせいで、遅くなってしまった。・・・ん？どうした、マナ？いないのか？」

　ユウナを探すマハード。しかし、その姿は見当たらない

マハード「おーい、マナ。帰ったぞー。・・・あれ？おかしいな。いつもなら出迎えてくれるはずなのに・・・。・・・まさか、出かけたのか？こんな時間に？全く、不用心な・・・」

　ユウナを探し、そのまま奥の部屋へと進んで行くマハード。すると次の瞬間

マハード「・・・！」

ユウナ「・・・すぴー・・・」

　そこには、ベッドの上で寝息を立てて寝ているユウナの姿があった

ユウナ「・・・むにゃむにゃ・・・。もう食べられない・・・」

　口からよだれを垂らし、幸せそうに眠るユウナ

マハード「・・・はぁ～っ。ったく、こんなことだろうと思った・・・」

　その様子に呆れ、頭を抱えるマハード。すると次の瞬間

マハード「・・・これも私が普段から甘やかしてしまっているせいだな。今日こそはビシッと言ってやらなければ・・・！おい！起きろ、マナ！お前、一体何をして・・・」

　思い切って叱ろうとするマハード。だが、次の瞬間

マハード「！」

　マハードはあるものを見つける

マハード「こ、これは・・・！？」

　それは寝ているユウナの顔の下にあった読みかけの本であった。それを見たマハードは、しばらく考え込む。そして次の瞬間

マハード「・・・ふっ、どうやら少しはやる気を出したみたいだな。仕方がない。今日のところは、大目に見てやるか・・・」

　微笑みながらユウナの寝顔を見つめるマハード。だが、次の瞬間

ユウナ「・・・すか～っ・・・。むにゅむにゅ・・・」

マハード「・・・なッ！？こ、コラ！大事な魔導書にヨダレを垂らす奴があるか！やっぱり起きろ！今すぐにッ！」







　次の日の朝。辺りは段々と明るくなってきていた。家の中にはベッドに寝ているマハードの姿。すると次の瞬間

マハード「・・・（パチ）」

　マハードは目を覚ました

マハード「・・・うーん。朝か・・・」

　上半身を起こし、伸びをするマハード。と、そのとき。マハードはある異変に気付く

マハード「・・・ん？マナ？」

　マハードの隣には空になったベッドがあった

マハード「おかしいな、いつもならまだ寝ているはずなのに・・・？どこに行ったんだ・・・？」

　すると次の瞬間

ユウナ「オハヨウゴザイマース！」

マハード「！？」

　突如、反対方向からユウナが現れた

マハード「うわっ！な、何だ急に！？驚かすな！」

ユウナ「ゴメンナサ～イ」

　平謝りするユウナ

マハード「・・・ったく、一体どうしたんだ？めずらしいな、お前がこんな朝早くに起きるなんて？」

　すると次の瞬間。ユウナは意を決したように話し始めた

ユウナ「・・・マハードさん。私、決めました！」

マハード「？」

ユウナ「私、魔法使いになりマス！」




続く