たまにはこんなの書かせてくれ①　作：ター坊

事前注意
①裏設定・本編では書きにくい事などの小話的なものです。
②時間軸はある程度無視されてます。
③出来映えにムラあり

以上がＯＫな人はどうぞ




Ⅰモデルって誰？
遊季都「ポップロック、チャーハン」
ポップロック「なんでしょう、主殿」
チャーハン「なに？」
遊季都「ふと思ったんだけどさ、二人の人間の姿って誰かを参考にしてるの？」
チャーハン「？」
遊季都「いや、ラズベリーは羽とかしまったらそのまま人間になるけど、ポップロック達は人間と姿形が大きく違うから、どうなのかなーって」
ポップロック「そういう事ですか。確かにラズベリーのように姿が人間に近い者は簡単に化けられますが、我らのような人外は姿形をそのまま人間レベルにスライドさせているのです」
チャーハン「だから元々の人間はいない」
遊季都「…へ、へぇ」(どうしよう…全然ピンと来ない)
ラズベリー「何の話ぃ？」
遊季都「あ、ラズベリー」
ポップロック「うむ。実は斯々然々」
ラズベリー「ふーん。なるほど。でもあんまりピンと来てないみたいだね」
遊季都「うん…ごめん」
ラズベリー「補足すると悪魔基準での容姿の印象が人間基準になって反映されるって事なの」
遊季都「…えっと、例えばチャーハンの悪魔の姿は悪魔基準では幼くて可愛いから、人間になっても同じく幼くて可愛い姿になるって事？」
ラズベリー「そういう事♪」遊季都「へぇ」



Ⅱ元お嬢様ＪＫの内緒の日曜日

白朧院 梓(15)
只今、絶賛家出中で遊月が営むアパート･魅河荘に住んでいる。これはある日曜日のお話。
「…はっ、いけない！もうこんな時間ですわ！」
時間は朝の8:15、前日のバイトの疲れもあってかこの時間まで眠っていた梓は寝惚け眼を即座に醒めさせて、大慌てで布団代わりの段ボールを抜け出しジャージから貴重な私服に着替える。ほぼ無一文から始めた一人暮らしとはいえ、かつての高貴さと清廉さは失われていない。準備が整い地毛の金髪を揺らしながら家を飛び出す姿は寝坊とは思えず、優雅に駆け出す駿馬の如く颯爽としていた。
8:23。全力疾走で辿り着いたのは風峰遊路プロの自宅である。切らす息を調え梓はインターホンを押す。
「失礼します、白朧院梓です」
「はーい、いらっしゃい。入って」
応対したのは遊路だった。梓は遊路に言われるがまま家に入る。
「今週は少しギリギリだったな」
「少々寝坊をしてしまいまして…」
「それじゃ朝御飯は？」
「いえ、お気遣い無用ですわ」
「そうか？なら、良いんだが…」
梓は遊路と軽く言葉を交わすと真っ先にリビングのテレビに向かう。
「あずさおねえちゃん おはようございます！」
「…おはようございます」
先にテレビ前を陣取っていたのは大和と雛里だった。
「はい、おはようございます」
相手が幼稚園児とはいえど、梓は礼儀正しく笑顔で挨拶を返す。
「お隣、よろしいですか？」
「うん！きょうも いっしょにみよ！」
梓は大和の隣に腰を下ろすと、ソワソワとテレビ画面左上の時刻表示を何度も確認する。時刻が8:27、8:28と経つ度に梓の胸が高鳴る。そして時刻が8:30となり、テレビのＣＭが明けると梓の至福が始まる。
《いっけない！遅刻、遅刻！》
テレビに映ったのはアニメで、女の子が駆けていく。そう、日曜朝8:30~9:00の『デュエキュア シャイニングハート』とこの後9:00~9:30の『デュエカツ！ベストフレンド』の１時間は梓にとってハイパードリームタイムなのである。
梓が女児向けアニメに出会ったのは小学生の頃。父に連れられてテレビ局に行った時に目にした可憐な女の子達が描かれた劇場版のポスターは一瞬で幼少の梓を虜にした。初めて父に言った我儘もその劇場版を見る事だった。初めてやった後ろめたい事も中学生の時、アニメに否定的な見解を持つ母に内緒で公式ファンブックを買った事だった。
梓も年相応の趣味ではないと自覚しており、父と親しいメイド以外にはこの趣味嗜好は秘密にしている。
そして家出をしてしばらく、梓は恥を忍び軽蔑される覚悟で遊路に頼んでみたところ、あっさり認められて日曜日のハイパードリームタイムを獲得したのだ。
憧れのアニメをリアルタイムで堂々とテレビの大画面で視聴できる喜びを噛み締めながら、梓は隣の大和と雛里と共に目を輝かせ心踊らせ、今日もアニメを視聴する。



Ⅲイケナイ遊ビ

ニューサニーアップ事務所ではシャオと心愛の練習デュエルが行われ、なかなかの接戦を繰り広げていた。
「私は５００ＬＰを払っt…んぅっ！」ﾋﾞｸﾝｯ
「んん？さっきからどしたアルカ？」
「い、いえ…なんでも…ないです…。続け…ますね」ﾊ-､ﾊ-
若干息を乱す心愛だったが、デュエルは続行された。
練習デュエルは心愛の勝利に終わり、そのまま解散となったが心愛は遊路に呼び出された。
「心愛。シャオとのデュエル中、様子がおかしかったけど何かあったのか？」
「それは…せ、先生が…」
「あー…そう言えばそうだったな」
遊路は意地悪そうな笑みを浮かべて俯く心愛に言葉を続ける。
「じゃあスカートをめくって。どんな風になったか見せて？」
「え、えっと…は、はい…」
遊路の温和ながらもＳっ気を匂わせる語調に心愛は逆らえず、言われるままに従う。心愛の顔ははしたない姿を見せた羞恥によって熟れ始めた林檎のように紅潮し、露になった太股は汗とは違う何かでしっとりと照っていた。その様を遊路は愛しさと好奇が混じった視線で見つめる。
「すごい染みなってる…。よく我慢できたね」
「でも、先生…どうしてライフを払った時にも、スイッチを…」
「俺はライフが減った時にスイッチを入れると言ったけどなぁ。だったらダメージだけじゃなくてライフコストの時もな」
「そんな…」
「嘘は吐いてないよな？」
「それは…そう、です…」
心愛は遊路に反論する余地もなく声を萎ませていく。
「それで、心愛はこれからどうしたい？」
「えっ…」
心愛は遊路の問い掛けに躊躇する。理性では分かってる、こんな事は止めて下さいと言うべきだと。けれど、本能がそれを拒む。そもそも、最初から拒む理性よりも愛されたい本能が勝ったが故に今回のイケナイ遊びに乗ったのだ。
「…」
遊路は何を期待してるのか、口許を少しニンマリさせて心愛の答えを待っている。
「…先生…」
「どうした？」
「つ…続き…シて欲しいです…」
「よく言えました」
遊路は心愛の顎を上げて唇を重ね、手を湿り気の割れ目の上に添える。
「―っ！」ﾋﾞｸﾝｯ
交わる熱い唇と濡れた布地を擽る指の感覚が心愛の体を震わせる。



少女は今日も師から女の悦びを刻まれる。