【第八話】敵の正体　作：うおさ123

コズミック・ブレイザー・ドラゴンATK7600　ＶＳ　ブルー・ＰＯＳＥＩＤＯＮATK3500

謎の女「がぁぁぁ！！」LP4000-4100＝0以下　決闘終了

ガシャァン！　女は吹き飛び、黒い膜にたたきつけられる。遊星があれだけ激突しても無傷だったにもかかわらず、ガラスのように砕け散った。

遊星「なぜ、俺を狙う？　説明してもらうぞ。」

謎の女「くっ...！」

　女はかなりのダメージを受けた為、動けないようだ。

ズゥウン　突如、黒いゲートのようなものが現れ、その中から黒いローブを着た男が出てきた。

ラリー「なんだアレ..！？」

謎の男「やあ、初めましてドラゴンヘッドのシグナー、不動遊星。そしてラリー・ドーソン。少し遠くに十六夜アキもいるようだね。」

遊星「お前はその女の仲間か？」

謎の男「まあ、そんなところだ。安心したまえ、あんまりにもそこの女の帰りが遅いものだから迎えに来ただけさ。今、君たちにこれ以上危害を加えるつもりはない。」

ラリー「いきなり襲ってきて、そんなこと信じられるかよ！」

謎の男「信じる信じないは君たちの自由だ。」

遊星「あんたらにその気がなくとも、俺たちには聞きたいことがある。」

謎の男「さすがにホイホイ話すほどお人よしではないのでね。それより君は他の仲間の心配をした方がいい。」

遊星「どういうことだ！？」

謎の男「ＩＦＳデュエルリーグ会場周辺の総合病院。行ってみるといい。」

ラリー「ＩＦＳの会場周辺の病院..？　まさか、ジャックを！？」

遊星「貴様！」

ズズズ　黒いゲートの中に、黒ローブの男が青ローブの女を担いで入っていった。

謎の男「そろそろ時間切れだ、また会おうシグナー..いや、決闘者諸君。」

遊星「待て！！」

　遊星が男の方へ向うも、男は完全に消え、ゲートは閉じてしまう。

遊星「一体、奴らは何者なんだ...」



　―ＩＦＳデュエルリーグ会場周辺の総合病院―

ジャック「クソッ！！」

ダンッ！　ジャックがまだ傷も塞がっていない体で、壁にこぶしをぶつける。

　Ｇ(ガウス)というカードを使う黒いローブを着た男との決闘から、まる二日経っている。ぼろぼろに負かされたうえ、相手に見逃されたという屈辱的な敗北をしたという事もあった。だが、もっと重要なことがあった。相手がダークシンクロを使用してきたことである。本来、シグナーを対をなすダークシグナーでしか使用できない、レベルをマイナスにして行うシンクロ召喚。普通の人間が使用できる様な代物ではない。

(ジャック「何故まだダークシグナーが、生き残りがいたのか！？」)

ガチャッ　誰かが病室に入ってきた。

ジャック「遊星！　なぜここに！？」

遊星「お前を襲った奴らに聞いた。」

ジャック「どういうことだ！！？」

遊星「それは今から説明する。」

　　　１５分後

ジャック「では、奴はダークシグナーでは無いと？」

遊星「ああ、その可能性が高い。もう一人の青いローブを着た女は１度もダークシンクロを使わなかった。その上腕にあざは無く、地上絵も現れなかった。」

ジャック「では奴らは何者なのだ！？」

遊星「わからない。ただ、一つ気になるのは、俺を襲った女は俺のことを優先順位２位と言っていた。１位は一体誰なのか...」

ブー　ブー　遊星に電話が来た。

遊星「悪い、少し待ってくれ。」

　遊星が電話に出る。

龍亞「遊星！　龍可が大変なことに！！」

遊星「なんだって！？」

　続く

今更ですが、黒いローブの男の方はディバインのしゃべり口調をイメージするとわかりやすいです。