Part10 計画始動の戦い　作：金目鯛融合

クラス決めで一喜一憂する生徒達のパークシー養成学校へ、エイリアンの魔の手が迫ってきている。

エイリアン「オレガンデラハAへハ行くナト言ってイタな」
エイリアン「場所ハワカル。ソコヘハ行くナ」
エイリアン「ハッ」


ーーC「なんか変なやつがいる！」

ーーC「エイリアンか？」

ーーC「そうだろう」

C組の生徒の教室は今エイリアンが集団でいる場所に最も近い。ついに発見された。しかし、これに留まらない。

ーーC「Aの北条会長を呼ぼう」

ーーC「今すぐだな」

そう言って一部のC生徒は階段を駆け上がった。

最悪の事態になってしまった。北条を呼ぶということは、つまりは石田、遊地も来てしまうということだ。たぶん呼ぶだろう。会長はある程度の権限を持っているからな。

エイリアン「ヤツノ口を封じルぞ」

エイリアンは躍起になって、C生徒よりも速いスピードで踊り場まで駆け上がった。そして、

エイリアン「ワレニ勝たナケレばココハ通れナイ！」

とC生徒を威嚇した。C生徒は

「通せ！」

と怒鳴りながらエイリアンを殴ったり蹴ったりしたが、全く効いてなかった。他の階段を使ったC生徒も、同じような目に遭っていた。
他のエイリアンのせいで、C生徒がいる場所とB、Aの教室は完全に遮断された。場所も違うし死角なので、見えるはずもなかった。

ここで一部のC生徒が、最後の手段に出た。そう、デュエルに勝って力ずくで突破することだ。しかもCクラスではLP4000制が使われているため、勝つのも容易いと考えたのだろう。

ここまでは、エイリアンの思惑通りに進んだ。

C生徒・エイリアン「デュエル！」

先行はC生徒に決まる。

C「手札から《星因子シャム》を召喚！効果で1000ダメージ！」

C手札5→4

エイリアン「グァっ」

エイリアンLP4000→3000

C「手札から《火炎地獄》発動！自分は500、お前は1000のダメージを食らう！グァっ」

エイリアン「グァっ」

C LP4000→3500
エイリアンLP3000→2000

C手札4→3

開始直後に、エイリアンのLPは半分になった。もうこれで勝ちは同然に思えた。

C「カードを1枚伏せてターンエンド」
C手札3→2
ここまでは順調だった。

エイリアン「我ノターン、ドロー」

エイリアン手札5→6

C(セットしたのは仕込みマシンガン…アドバンテージを取った後に大ダメージだ)

エイリアン「手札から《二重召喚》ヲ発動！ソシテ手札カラ《ガスト・エイリアン》ヲ2体召喚！」

エイリアン手札6→3

C(仕方ないが…)
C「仕込みマシンガン発動！1000ダメージだ！」

アドバンテージが減ってしまった。仕方ないと見たのだろう。マシンガンがエイリアンを貫くが、とてつもなく弱い。

エイリアン「…」
エイリアンLP2000→1000

エイリアン「2体でオーバーレイ！来イ、ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン！」

ダーク・リベリオン。オレガンデラがあの敗戦後に部下に配ったカードだ。

エイリアン「ダークリベリオンノ効果発動！オーバーレイユニットヲ2つ取り除キ、相手フィールドノモンスターノ攻撃力ヲ半減シ、その分コノ攻撃力ヲ上げル
！」

星因子シャム
ATK1400→700

ダーク・リベリオン
ATK2500→3200

ダーク・リベリオンから放たれた波動が、シャムの力を吸収する。そして…

エイリアン「ガストエイリアンハエクシーズガイル時墓地へ送られタラ700ダメージだ！2体デ1400ダメージを食ラエ！」

ガスト・エイリアンの黒い霧がC生徒を襲った。

C「グワっ」
C LP3500→2100

エイリアン「バトル！ダークリベリオンデシャムを攻撃！」

C「ガハァァァ」

C LP2100→0

エイリアンがC生徒を破った。所詮Cなのだ。エイリアンと地球人の実力に大きな差があることを知らしめた一戦だった。しかし、計画は始まったばかりである。