第五話　ー激突！BMvsBMG⑤ー　作：T@KAKKU☆

真羽斗「くっ・・・！」

遊奈「やった！これでお兄ちゃんを守るものはなくなったわ！行けッ！ブラック・マジシャン・ガールでダイレクトアターーーック！」

マナ「やぁぁぁぁぁッ！」

　ドーン！

真羽斗「ぐわぁッ！」

遊奈「よしッ！」

マナ「（・・・申し訳ありません、お師匠サマ。記憶とはいえ、お師匠サマとお師匠サマのご主人サマを傷つけてしまって・・・。・・・ですが、後悔はありません。私は私をパートナーとして認めてくれたこの子と一緒に、真の魔導士を目指します・・・！）」

　決意を固めるＢＭＧ

遊奈「私はカードをセットしてターンエンド！さぁ、お兄ちゃんのターンよ！どう？私も少しは強くなったでしょ？このまま一気に勝負を決めてやるわ！」

　勢いづく遊奈。すると次の瞬間

真羽斗「・・・フッ、なかなかやるじゃないか。私がいない間に、お前も少しは成長したようだな・・・！」

遊奈「へっへ～！それほどでも～っ！」

　真羽斗に褒められ、浮かれる遊奈。だが次の瞬間

真羽斗「・・・だが、それは私も同じこと！」

遊奈「！？」

真羽斗「私のターン！ドロー！」

　すると次の瞬間

真羽斗「私は手札から、『儀式』魔法、発動！」

遊奈「えッ！？ぎ、『儀式』ですって！？『儀式』っていうと・・・ま、まさか！？『マジシャン・オブ・ブラック・カオス』・・・！？」

　だが次の瞬間

真羽斗「違うな」

遊奈「えッ！？」

真羽斗「私のカードはこれだ！『カオス・フォーム』！！」

遊奈「か、『カオス・フォーム』！！？」

　すると次の瞬間

　ゴゴゴゴゴゴ・・・！

遊奈＆マナ「！？」

　突如、フィールドに怪しげな装置が現れた

遊奈「な、何なの！？あのカードはッ！？」

真羽斗「私は墓地の『ブラック・マジシャン』を除外！そして、このカードを召喚！見よ！これが私の新たなるしもべ！『マジシャン・オブ・カオス』降臨！！！」

　バリバリバリバリ！　ドッギャァァァァン！

　マジシャン・オブ・カオスが召喚された

遊奈「ま、『マジシャン・オブ・カオス』！！？な、何なの！？あのモンスターはッ！！？」

マナ「お、お師匠サマ！？あの姿は一体！！？」

　さらに次の瞬間

真羽斗「さらに手札から、魔法カード、発動！」

遊奈「！？」

真羽斗「『黒・魔・導（ブラックマジック）』！」

遊奈「ぶ、『ブラック・マジック』ですって！？な、何で！？あのカードは『ブラック・マジシャン』しか使えないはずじゃ・・・！？」

　すると次の瞬間

真羽斗「『マジシャン・オブ・カオス』はフィールド、墓地にある限り、『ブラックマジシャン』として扱われるのだ！」

遊奈「な、なんですって！？」

真羽斗「これでお前の魔法・トラップカードは全て破壊される！くらえ！『黒・魔・導（ブラックマジック）』！！！」

　ズガガガガガガ！

　ブラック・マジックが炸裂。遊奈の魔法・トラップカードは全て破壊された

遊奈「そ、そんなッ！？」

　そして次の瞬間

真羽斗「さらに！モンスター効果、発動！」

遊奈「！？」

真羽斗「『マジシャン・オブ・カオス』は1ターンに一度、魔法・トラップカードが発動した時、フィールドのカードを一枚破壊できる！」

遊奈「えッ！？」

真羽斗「私が破壊するのはもちろん・・・お前の精霊『ブラック・マジシャン・ガール』だ！」

遊奈「！！」

　すると次の瞬間

マジシャン・オブ・カオス「はぁぁぁぁッ！」

　ＢＭＧに迫るマジシャン・オブ・カオス

マナ「！？」

　そして次の瞬間

　バリバリバリバリッ！

マナ「キャアァァァァァッッッ！！！」

　ドーン！

　マジシャン・オブ・カオスの効果でＢＭＧは破壊されてしまった

遊奈「ま、マナーーーッッッ！！！」

　そして次の瞬間

真羽斗「これでお前を守るものはなくなった！行けッ！『マジシャン・オブ・カオス』の攻撃！カオス・マジック！！！」

　ドガガガガガガ！

遊奈「キャアァァァァァッッッ！！！」

　マジシャン・オブ・カオスの攻撃が炸裂。遊奈のライフは大幅に削られた

遊奈「くっ・・・！」

　ガクッ

遊奈「そ、そんな・・・せ、せっかく『ブラック・マジシャン』を倒したってのに・・・あ、あんなモンスターが出てくるなんて・・・！？」

　あまりのことに、その場に崩れ落ちる遊奈。すると次の瞬間

真羽斗「・・・どうした？お前の力はその程度か？」

遊奈「くっ・・・！」

真羽斗「悔しかったら見せてみろ！お前の真の力を！」












　その後、デュエルは続いた。だが、真羽斗とマジシャン・オブ・カオスの前に遊奈は防戦一方。ライフも残りわずかとなっていた

真羽斗「マジシャン・オブ・カオスの攻撃！」

　ドゴーン！

　マジシャン・オブ・カオスの攻撃が炸裂。遊奈のセットモンスターは破壊された

遊奈「くっ・・・！」

真羽斗「・・・ターンエンド。お前のターンだ」

遊奈「（くっ・・・！つ、強い・・・！やっぱりお兄ちゃんは強い・・・強すぎる・・・！私がどれだけ策を講じても、全部余裕で返してくるなんて・・・。む、無理だ・・・か、勝てない・・・！）」

　なす術のない遊奈。すると次の瞬間

真羽斗「・・・どうやら、私の見込み違いだったようだな」

遊奈「！？」

真羽斗「今のお前はまだまだ未熟ッ！その程度では、私に勝つことなどできない！」

遊奈「・・・！」

真羽斗「これ以上何をやっても無駄だ。わかったら、大人しくサレンダーするんだな」

　冷たく言い放つ真羽斗

遊奈「くっ・・・！（・・・た、確かに今の私なんかじゃ、お兄ちゃんに勝てる訳がない・・・。もう諦めるしかないの・・・？）」

　諦めかける遊奈。すると次の瞬間

マナ（遊奈ちゃん！）

遊奈「！？」

　どこからともなくマナの声が聞こえて来た

続く