第三話　ー爆裂！バースト召喚②ー　作：T@KAKKU☆

遊奈「お、お兄ちゃん・・・？ど、どうして・・・？」

　突然のことに、驚きを隠せない遊奈

竜太「な、なんだ・・・？一体、誰と喋っているんだ・・・？」

海座「・・・フン、ついに幻覚まで見え始めたか・・・！」

　すると次の瞬間

真羽斗（もう・・・諦めるのか？）

　優しい声で尋ねる真羽斗

遊奈「そ、そんなこと言ったって・・・もうムリよ・・・。体もボロボロで動かないし、これ以上戦っても無駄よ・・・」

　思わず顔を背ける遊奈。すると次の瞬間

真羽斗（何を弱気なことを言っているんだ。私はお前をそんなデュエリストに育てた覚えはないぞ。さぁ、立ちあがるんだ。遊奈・・・！）

遊奈「・・・」

　真羽斗の励ましにも、立ち上がれない遊奈。すると次の瞬間

真羽斗（・・・見てみなさい）

　突如、海座の方を指さす真羽斗

遊奈「・・・？」

　すると次の瞬間

真羽斗（奴は一人だ。何故だかわかるか？それは、奴が己の力しか信じていないからだ。・・・しかし、お前は違う。お前は一人じゃない。お前には信頼してくれる仲間が、そして、魂の宿ったカードたちがいるじゃないか。その者たちの想いを、お前は裏切るというのか・・・？）

遊奈「・・・！」

　思わず目を見開く遊奈。すると次の瞬間

竜太「遊奈！頑張れ！諦めるな！お前が負けたら、鳥亜さんはどうなるんだ！立て！立ち上がってくれ！遊奈ァーーーッ！」

　叫び続ける竜太

遊奈「（お兄ちゃん・・・竜太・・・！そうだ！私には大切な仲間が・・・！カードたちが・・・！）」

　すると次の瞬間

遊奈「・・・う、あぁぁぁぁぁッッッ！！！」

　魂の叫びと共に、遊奈は立ち上がった

遊奈「はぁ・・・はぁ・・・！」

竜太「いいぞッ！それでこそ遊奈だッ！」

海座「な、何ッ！？ば、バカなッ！？奴の体はとっくに限界を超えているはず！？な、何故立ち上がれる！？」

　そして次の瞬間

真羽斗（カードを引くことを恐れるな！カードはお前の味方だ！）

遊奈「（・・・わかったわ。お兄ちゃん。私、もう恐れない。カードは私の味方だから・・・！）私の・・・ターン！いっけぇぇぇぇぇッッッ！ドッロォォォォォッッッ！！！」

　シャキーン！

遊奈「！」

　すると次の瞬間

遊奈「私はモンスターをリリース！そして、アドバンス召喚！」

海座「！？」

遊奈「来て！私の切り札！『ブラック・マジシャン・ガール』！！！」

　バーン！

　ブラック・マジシャン・ガールが召喚された

海座「な、なんだとっ！？くっ！貴様、一体どこにそんな力が・・・！？」

　動揺する海座。だが次の瞬間

海座「・・・ククククク・・・ハーッハッハッハ！」

　突如、笑い始める海座

海座「最後の最後まで抗ったことは誉めてやろう！だがしかし！これで貴様の敗北は確定した！貴様の手札はゼロ！頼みの綱である『ブラック・バーニング』もない今、貴様に勝ち目はない！」

遊奈「くっ・・・！」

竜太「遊奈・・・！」

海座「さぁ、ターンエンドを宣言しろ！それで俺の勝ちだ！」

　勝利を確信する海座

遊奈「（せっかくここまで来たのに・・・これまでなの・・・？）」

　諦めかける遊奈。すると次の瞬間

？「諦めないでッ！」

遊奈「！？」

　突如、遊奈の耳に謎の声が聞こえて来た

続く