第五話　ー激突！BMvsBMG①ー　作：T@KAKKU☆

第五話　ー激突！ブラック・マジシャンＶＳブラック・マジシャン・ガールー

〇千年リングの中

　暗闇

ＢＭＧ「・・・マ！・・・サマ！」

遊奈「・・・？」

ＢＭＧ［・・・ご主人サマ！しっかりして下さい！ご主人サマ！」

遊奈「・・・！」

　ＢＭＧの呼びかけに、目を覚ます遊奈。するとそこには何もない真っ暗な空間が広がっていた

ＢＭＧ「よかった！気が付いたんデスね！」

遊奈「・・・う～ん、こ、ここは・・・？」

　辺りを見渡す遊奈。すると次の瞬間

ＢＭＧ「・・・どうやら、ここは千年リングの中のようデス・・・」

遊奈「・・・ええッ！？ちょ、そ、それって一体どういうこと！？」

ＢＭＧ「わかりません。・・・ただ、どうやら何かの『意思』が働いて、ここに連れて来られたみたいです・・・」

遊奈「何かの意思・・・？」

　すると次の瞬間

　ザッ

？「・・・待っていたぞ。遊奈」

遊奈「！？」

　突如、声を掛けられ、後ろを振り向く遊奈。すると次の瞬間。そこには思いもよらぬ人物が立っていた

遊奈「・・・お、お兄ちゃん！！？」

　なんと、そこには遊奈の兄・真羽斗の姿があった

真羽斗「久しぶりだな。遊奈」

遊奈「ウソ・・・な、なんで・・・？どうして・・・？」

　突然のことに固まってしまう遊奈

ＢＭＧ「！？（あの人がご主人サマのお兄サマ・・・？お師匠サマにそっくり・・・！）」

　すると次の瞬間

遊奈「・・・お兄ちゃあぁぁぁ～～～んッッッ！！！」

　突如、真羽斗に向かって走り出す遊奈。そして次の瞬間

　ガシッ

　真羽斗に抱き着き、泣き出す遊奈

遊奈「もう！お兄ちゃんのバカバカバカ！何が行方不明よ！心配したんだからねっ！それに何よ！あんな変なもの送り付けてきて！おかげで大変な目にあったんだから！」

真羽斗「すまなかったな。・・・しかし、ああするしかなかったんだ・・・」

　遊奈の頭を優しく撫でる真羽斗

ＢＭＧ「うるる・・・。よかったデスね、ご主人サマ・・・！」

　感動の再会に涙ぐむＢＭＧ。しかし次の瞬間

ＢＭＧ「（・・・でも、この感じ・・・。この人、もしかして・・・！）」

　何かを察するＢＭＧ。すると次の瞬間

遊奈「・・・まぁいいわ。何があったのかは、後でゆっくり聞くわ。パパもママも心配してるから、早く家に帰りましょ」

　真羽斗に促す遊奈。しかし、次の瞬間

真羽斗「・・・残念だが、それはできない」

遊奈「え・・・！？ちょ、そ、それってどういうこと・・・！？」

真羽斗「今の私には、肉体がないからだ」

遊奈「え・・・！？肉体が・・・ない・・・！！？」

　すると次の瞬間

ＢＭＧ「・・・やはりそうでしたか」

遊奈「！？」

　突如、ＢＭＧがおもむろに口を開いた。すると次の瞬間

ＢＭＧ「あなたはお兄サマの『意識』ですね・・・！」

遊奈「え・・・！？い、意識・・・！？」

真羽斗「その通りだ。遊奈の精霊よ」

遊奈「え・・・！？ちょ、な、何！？一体何を言ってるの！？私にもわかるように説明して！」

　すると次の瞬間

ＢＭＧ「・・・千年リングには、所有者の意識の一部を物体に移すことができる能力があるのです」

遊奈「え！？意識を・・・移す・・・！？」

ＢＭＧ「おそらくお兄サマは、その能力を使って自らの意識をこの千年リングに移したのです」

遊奈「え・・・！？」

真羽斗「その通りだ。故に、今の私には肉体がない」

ＢＭＧ「そこまで知っているとは・・・。やはり、あなたが千年アイテムの封印を解いた張本人ですね・・・！」

遊奈「え・・・？」

真羽斗「だったらどうする？」

　すると次の瞬間

ＢＭＧ「何故ですか！？せっかくファラオも無事に冥界へと帰り、世の中は平和になったというのに！それを何故今更！？事と次第によっては、いくらご主人サマのお兄サマとはいえ、容赦はしませんよ！」

　突如、身構えるＢＭＧ

遊奈「ちょ、ま、待って！落ち着いて、ブラック・マジシャン・ガール！お兄ちゃんは悪くないわ！きっと、何か事情があったのよ！ね、お兄ちゃん！？」

　ＢＭＧと真羽斗の間に入り、止めようとする遊奈

ＢＭＧ「どいて下さい！ご主人サマ！」

遊奈「お、お願いお兄ちゃん！わけを話して！」

　すると次の瞬間

真羽斗「・・・いいだろう。だだし・・・」

　バッ！

遊奈＆ＢＭＧ「！？」

真羽斗「私にデュエルで勝てたらだ！」

続く