第九十七話　『超融合』！　作：くちなし

・無花果が1ターンにアビス、ベリアル、スカーライト、アサルト・スターダストを揃え、攻撃した時、サイヤは状況を覆すこととなるあるカードを発動したのだった⋯⋯

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咲「よし！これで全員攻撃すれば勝てる！」
イ「しかも全部攻撃力は3000以上！」
ル「アビスの効果で効果を無効にできるし、ベリアルで蘇生、スカーライトで破壊できる！」

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しかし、現実はそう甘くなかった⋯⋯攻撃した無花果のモンスターたちが消えて行く。

「私のモンスターが消えて⋯⋯！なんで⋯⋯」

「リバースカードを発動したんだ⋯⋯！『超融合』をね！！」

『超融合』　速攻魔法　(要約)
このカードの発動に対して魔法・罠・モンスター効果は発動できない。
①手札を1枚捨てて発動。お互いの場から素材となるモンスターを墓地に送り、融合モンスターを特殊召喚する。


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咲「『超融合』！？」
イ「手札1枚をコストに、互いの場からモンスターを送って融合召喚するカード⋯⋯」
ル「この状況で出せるのって⋯⋯まさか⋯⋯」
咲「まさか⋯⋯」

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「私は、アビスの効果で超融合を無効にする！」

「無駄だよ！『超融合』の発動時、効果は発動出来ない！」

擬宝珠の顔に冷や汗が流れる。

「この状況で4体のドラゴンを⋯⋯まさか、あのカードを⋯⋯！」

「俺はフィールドのレッド・デーモンズ・『ベリアル』、『アビス』、『スカーライト』、『アサルト・スターダスト』と
　手札の『白き霊龍』を素材に融合召喚する！」

「やはり、あのモンスターを⋯⋯！」

「⋯⋯「5体の龍が集結し、力を結ぶ時、最強の龍が咆哮を挙げる！粉砕・玉砕・大喝采！』融合召喚！！現れろ！5つの顔持つ最強の龍！『F・G・D』！！」


司「で、、でかいわ⋯⋯！『チーム超新星』のサイヤが擬宝珠のモンスターを取り込んで融合召喚した～！！」


『F・G・D(ファイブ・ゴッド・ドラゴン)』　光属性、ドラゴン族、☆12、融合効果モンスター
ドラゴン族モンスター×5
このカードは融合召喚でのみ特殊召喚が出来る。
①このカードは闇・地・水・炎・風属性モンスターとの戦闘では破壊されない。


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イ「やはり『F・G・D』を出したわね⋯⋯！」
咲「なんでわかったんだ？」
イ「自分のカードだけで素材を揃えるのは大変なのよ。それに擬宝珠ちゃんの場にはドラゴン族Sモンスターが
　4体いたでしょ？だから超融合で出すのには丁度言いわけよ」
咲「成程⋯⋯攻撃力は⋯⋯5000！？」
梨「ドラゴン族史上、最強の融合モンスターにして耐性を持っている⋯⋯」

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F・G・Dの迫力に唖然とする無花果。5つの顔を持つその龍は猛々しく鳴く。

「ック⋯⋯私は⋯⋯2枚伏せて⋯⋯ターンエンド⋯⋯」

Turn18　player サイヤ　手札6→7

「俺のターン！2ターンが経過した！よって戻ってくるぞ！そして手札から儀式魔法、カオス・フォームを発動！」

そう。戻ってくる。光子竜皇が。F・G・Dと共鳴して並び立つ。


『カオス・フォーム』　儀式魔法　(要約)
①レベル合計が、儀式モンスターのレベルと同じになるようにフィールド、手札からモンスターをリリース、
　又は墓地の「ブラック・マジシャン」「青眼の白龍」を除外し、「カオス」儀式モンスターを手札から特殊召喚する。


「儀式召喚⋯⋯！」

「⋯「混沌に眠りし青き眼！時空を歪め、現れるがいい！儀式召喚⋯⋯！ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン」！！」


『ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン』　闇属性、ドラゴン族、☆8、儀式効果モンスター
このカードは儀式召喚でのみ特殊召喚できる。
①このカードは効果の対象にならず、効果では破壊されない。
②このカードが守備モンスターを攻撃した時、攻撃力が守備力を上回っていれば2倍の貫通ダメージを与える。


「儀式⋯⋯モンスター⋯⋯！」

サイヤの場に融合、儀式の龍が佇む。

「バトル！F・G・Dでダイレクトアタック！」

5つの首からそれぞれ攻撃が繰り出される。モンスターが居ない擬宝珠にとっては絶体絶命だ。

「リバース・オープン！速攻魔法！重力軽減解除、発動！」


『重力軽減解除』　速攻魔法　(オリジナル)
①互いの墓地からモンスターを同じ数ずつモンスターを選んで除外する。

「私は墓地のレッド・デーモンズ・アビス、ベリアルを除外！」

「俺は伝説の白石と白き霊龍を除外⋯⋯でも、まだ、攻撃は続いている！」

「2枚目のリバース！時の咆哮、発動！」


『時の咆哮』　罠カード　(オリジナル)
①墓地のSモンスター1体を召喚条件を無視して守備表示で特殊召喚し、EXデッキのSモンスター1体を除外する。


「私はアサルト・スターダストを特殊召喚し、EXデッキから琰魔竜レッド・デーモンを除外するわ！」

だが、攻撃が止まる訳ではない。その攻撃はさらに激しさを増す。その瞬間、衝撃波が無花果を襲った。

「ングゥゥ⋯⋯！！」　(無花果LP4000➡2500)

「アサルト・スターダストの効果！墓地のスターダスト・ドラゴンを除外し、墓地から特殊召喚！」

「まだだ！カオス・MAX・ドラゴンで攻撃！「混沌の究極爆撃(アルティメット・カオス・バースト)」！！」

カオス・MAX・ドラゴンの効果。守備貫通2倍ダメージ。アサルト・スターダストの守備は2000．よってダメージは4000。

「キャァァ⋯⋯！」　(無花果LP2500➡0)

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咲「アサルト・スターダストを守り切った⋯⋯！」
イ「擬宝珠ちゃんが負けちゃったのはあれだけど、でも、彼女なりに頑張ったのよ！」
咲「咲、頼むよ！ってあれ⋯⋯？」
　すでに咲の姿は無かった。

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ピットにて。

梨「お疲れさん」
無「どうも。微力で申し訳ない」
梨「そんな事⋯⋯無い⋯⋯ワンターンキル⋯⋯かっこよかった⋯⋯それに⋯⋯残しておいてくれたから⋯⋯」
無「そう言ってもらえると助かります。頑張ってくださいね」
　そう言ってチームロゴを渡した。


第九十八話へ続く
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