第六十四話　有希救出作戦 part3　作：くちなし

・有希を連れ戻すべく、着いたのは洞窟。そこには黒マントの2人組が居て、デュエルする羽目に。デュエルは場を整えていく相手に対し、バーンダメージで一気に追い詰める咲夜だが⋯⋯



～現状～
咲夜　LP8000　モンスター1体、伏せ1枚、手札2枚
？　　 LP100　　モンスター0、伏せ1枚、手札4枚


？「私のターン！フフフ⋯⋯ハハハハ！！」
　突然笑い出す。

咲「なにが可笑しい⋯！」
？「此処に「創造」を象徴せしたり！」
　
？「『選ばれし者』召喚⋯⋯効果で『創造人類 S,H』を手札に持ってくる！そしてそのモンスター効果発動！
　場、及び墓地の『宇宙人 N,Y』『未来人 A,M』『超能力者 K,I』『選ばれし者』を除外し特殊召喚できる！」

咲「御大層な登場だな⋯⋯」
　すると祭壇が現れる。4体のモンスターが吸い込まれていく。するとモンスターの仮面が砕け、素顔が露になった。

咲「な⋯⋯なん⋯⋯だと⋯⋯そんな⋯⋯馬鹿な⋯⋯！」
　咲夜は唖然とした。宇宙人は有希、選ばれし者が咲夜自身の顔だったからだ。

？「現れろ！『創造人類 S,H』！！」
　その顔は見た事がある。だって本にあったから。あの顔は間違いなくあの「涼宮ハルヒ」の顔にそっくりだ⋯⋯。打点は4000と高い。

？「フフフ⋯⋯⋯」

咲「デカい⋯⋯！」
　
？「バトル！『レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト』に攻撃！」

咲「⋯⋯！うあぁぁ！！」　(咲夜LP8000➡7000)
　衝撃で後ろへ吹っ飛ぶ咲夜。

？「速攻魔法、『ブローク・サポート』！自分モンスターがモンスターを破壊した時、もう一度攻撃ができる！」

咲「んな⋯⋯！」
？「2度目の攻撃！！」

咲「うわぁぁぁ！！」　(咲夜LP7000➡3000)

？「カードを2枚伏せ、ターンエンド」

咲「痛ってぇ⋯⋯」
　立ち上がって頭を摩る

？「次のターン、其方は直接攻撃で終わる！そして枷となるのだ！」

咲「(アイツの言う通り、次のターンで返せなければ、僕は負ける⋯⋯)」
　そっとデッキに指先を置く。

咲「僕の⋯⋯ターン！(このカード⋯⋯そうか⋯⋯！十代先生、僕、やりますよ！)」
　引いたのは⋯⋯あのカード。

咲「⋯⋯『クロス・オーバー・フュージョン』発動！手札と墓地から素材モンスターを除外し、融合召喚する⋯⋯！
　僕は墓地の『レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト』と『E-HERO ネオス』を除外！」

？「『ネオス』⋯⋯！遊城十代のカードか⋯⋯！」

咲「そうさ！友を救うために借りた力、ここに生まれよ！融合召喚！☆12、超波動龍戦士ネオ・スカーライト！」
　十代から貰った白紙のカードに絵が描かれる。そして、地面から剣を携えた竜騎士が現れる。

？「攻撃力4000⋯⋯！互角⋯⋯、このカードじゃ私は倒せない！」

咲「いや、倒せるさ！僕は『ネオ・スカーライト』の☆を2つ下げ、2体の『レベル・スティーラー』を特殊召喚！」

？「ここにきて雑魚を出して、、⋯⋯！！まさか⋯⋯！」

咲「『ネオ・スカーライト』は素材に使ったモンスターの効果を1度だけ使える！」

？「罠オープン！『リバーサル・ポイント』！相手モンスターを破壊、攻撃力分のダメージを与える！」

咲「『ネオ・スカーライト』はダメージを与える効果を無効にし、攻撃力を500上げる！「ミラー・プリズム」！」

？「な⋯⋯！」

咲「『ネオ・スカーライト』で『レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト』の効果を発動！」

？「私の場には破壊できるモンスターは居ない！」

咲「自分のモンスターを破壊する！この効果は自分のモンスターが破壊されてもダメージは相手に発生する！」

？「んな⋯⋯！キャァァァ！！！」　(？LP100➡0)

《勝者　咲夜》


咲夜は相手の所へ行く。マントが自分の前に落ちてきた。っという事は相手は今素顔が見える。

咲「⋯⋯！」
　そこには人が座っている。

「私が貴様なんぞに敗れ、計画を阻止されるとは⋯⋯！」
　そもそも、計画とは何だ。

咲「早く有希の枷の鍵を渡せ！」
　そうだ、それが第一優先。

？「汝に一つ遺そう、私のカードは予言なり⋯⋯全て汝に起こりうる事となろう⋯⋯」
　そいつは砂になって消えた。こっちの要望全面無視で。洞窟が崩れ始めてきた。

咲「⋯⋯ッウ⋯⋯頭が⋯⋯！ここに来て⋯⋯！」
　ここで倒れるのか⋯⋯助けなきゃ⋯⋯でも頭が⋯⋯体が⋯⋯動かない⋯⋯、そうして崩れかけた洞窟に意識を失った。

？「また倒れた⋯⋯！」
？「ったく⋯⋯無茶しすぎだ」
？「早く運ばないと！」
？「僕も行く！」
？「私も！」


第六十五話へ続く