第九十五話　炸裂！ワン・ターン・キル！！　作：くちなし

・攻撃力を倍加させた光子竜皇によって、一撃で白桃のLPは尽きてしまう。しかし、最後の最後でアサルト・スターダストと、さらにスターダスト・ドラゴンを残した。無花果はどう活かすか⋯⋯！

☆★☆★

咲「無花果。ちょっと」
無「⋯⋯なんでしょう？」
咲「これを持って行ってくれ」
無「このカードは⋯⋯」
咲「なんというか⋯⋯その、『友達のしるし』ってやつかな？」
無「そうですか。有難く頂戴しますね」
咲「行ってこい。擬宝珠ならいける！」
無「ありがとうございます♪」

★☆★☆

フィールド
ノーム
・銀河特攻(永続罠)、伏せ1枚、手札6

白桃➡無花果
・閃珖竜アサルト・スターダスト(ATK3500)、スターダスト・ドラゴン(ATK3000)、伏せ2枚


司「さあ！『チームSDA団』第三走者の擬宝珠が出た！西荻の遺した2体のスターダストをどう生かすのか～！」

2人「決闘！」　(ノームLP2800VS無花果LP4000)


Turn16　player 無花果　手札5→6

「私のターン！手札からARS‐悪魔の招集‐を発動！」


『ARS‐悪魔の招集‐』(アウトレイジスペル‐あくまのしょうしゅう‐)　通常魔法　(オリジナル)
①自分の場に☆8以上のSモンスターが存在する時に発動できる。手札とデッキから同レベルで名前の違う
　悪魔族チューナーを特殊召喚する。


「この効果で私は手札からミラー・リゾネーター、デッキからバリア・リゾネーターを特殊召喚！」


『ミラー・リゾネーター』　闇属性、悪魔族、☆1チューナー、効果モンスター　(要約)
ミラー・リゾネーター」の①の効果は１ターンに１度しか使用できない。
①このカードが手札・墓地に存在し、EXデッキから特殊召喚されたモンスターが相手の場にのみ存在する
　場合に発動できる。このカードを特殊召喚する。この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから
　離れた場合に除外される。
②１ターンに１度、相手フィールドの表側表示モンスター１体を対象として発動できる。このカードは
　このターンにS素材とする場合、対象のモンスターの元々のレベルと同じレベルとして扱う。


『バリア・リゾネーター』　光属性、悪魔族、☆1チューナー、効果モンスター　(要約)
①このカードを手札から墓地へ送り、自分の場に表側表示で存在するチューナー１体を選択して発動する。
　選択したモンスターはこのターン戦闘破壊されず、選択したモンスターの戦闘によって発生する自分への
　戦闘ダメージは０になる。この効果は相手ターンでも発動できる。


「2体のチューナーを特殊召喚⋯⋯何をする気だ⋯⋯」

「私はDNA緊急移植施術を発動！」


『DNA緊急移植施術』　通常魔法　(オリジナル)
自分は「DNA緊急移植施術」を1ターンに1枚しか発動できない。
①自分のモンスター1体を対象にして発動できる。対象のモンスターの属性をこのターンの終わりまで変更する。


「属性変更⋯⋯！？」

「私はスターダスト・ドラゴンの属性を闇属性にする！そして闇属性モンスターとなった☆8、Sモンスターの
　スターダスト・ドラゴンに☆1のミラー・リゾネーターをチューニング！「深淵より舞い降りし悪魔の龍！ここに
　雄叫びを挙げ、誕生しなさい！」S召喚！現れよ！琰魔竜レッド・デーモン・アビス！」

「レッド・デーモン⋯⋯！」

『レッド・デーモン』⋯⋯かつて『チーム5Ds』のジャック・アトラスが使用したSモンスターである。効果は強力な物ばかりで(例外はいるけれども)、打点も全て3000を上回っている高火力モンスターだ。

「さらに、私は☆9、Sモンスターの琰魔竜レッド・デーモン・アビスに☆1のバリア・リゾネーターをチューニング！」

「☆10のSモンスター⋯⋯！」

「⋯「地底に眠りし紅蓮の龍、ここに降誕しなさい！」☆10、琰魔竜レッド・デーモン・ベリアル！」


『琰魔竜レッド・デーモン・ベリアル』　闇属性、ドラゴン族、☆10、効果Sモンスター　(要約)
チューナー＋チューナー以外のドラゴン族・闇属性Sモンスター1体
「琰魔竜 レッド・デーモン・ベリアル」の①②の効果はそれぞれ１ターンに１度しか使用できない。
①自分の場のモンスター１体をリリースし、自分の墓地の「レッド・デーモン」モンスター１体を対象として
　発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。
②このカードが相手に戦闘ダメージを与えた時に発動できる。自分のデッキ、墓地から同レベルのチューナーを
　１体ずつ守備表示で特殊召喚する。


「レッド・デーモン・アビスでダイレクトアタック！「地獄爆撃拳」！！(アブソリュート・ヘル・ブレイク)」

琰魔竜レッド・デーモン・ベリアル　ATK3500

「ぬおぉぉ！！」　(ノームLP2800➡0)

司「⋯⋯！」
　会場は唖然。

司「ワ、、ワンターンkill！擬宝珠がワンターンkillを実現させた～！！」

☆★☆★

ピット席にて。

咲「ワンターンkill⋯⋯！」
イ「擬宝珠ちゃん⋯⋯すごい⋯⋯」
ル「しかも手札消費3枚で⋯⋯」
　こちらも唖然状態。無花果のベリアルは紅蓮の炎を纏っていた。

★☆★☆

司「さあ！『チーム超新星』第三走者はサイヤだ～！彼は『蒼眼のサイヤ』との異名を持っているらしいが、
　果たしてどんな戦いを見せてくれるのか、楽しみだ～！」

2人「決闘！」　(無花果LP4000VSサイヤLP4000)

☆★☆★

ル「イリア！第三走者出てきたよ！」
イ「え？誰なの？⋯⋯！え⋯⋯、、」
ル「どうしたの？」
イ「『蒼眼のサイヤ』⋯⋯！」
ル「誰⋯⋯？」
イ「元賞金稼ぎよ。僅か7歳であの決闘王を追い詰めたまでの実力を持つ少年よ⋯⋯」
ル「追い詰めた⋯⋯ってどのくらい？」
イ「そのLPの数値、100と0⋯⋯！」
ル「でも負けたんでしょ？」
イ「確かに⋯⋯その少年は負けたけど、あれから5年経ってるのよ、きっと実力は当時の倍以上⋯⋯！」

★☆★☆

擬「⋯⋯『蒼眼のサイヤ』⋯⋯青眼No,2の使い手と呼ばれる少年、年にして13歳⋯⋯油断は出来なさそうですね⋯⋯」
サ「青眼No.2の実力、見せてやる⋯⋯！」


第九十六話へ続く