第９話　人の心　作：こんにゃく

私はいつの間にか捨てられていた・・・周りは大量のゴミ・・・町はずれの人気のないゴミ捨て場に捨てられていた
自分の記憶を疑った、大切に扱われていたあの頃は・・・ずっと一緒にいると言ってくれていたあの頃は嘘だったの？
自分は人形・・・動くことも叫ぶこともできなく時間だけが過ぎいていく・・・きっと私は誰からの記憶からも消えて
いくのだろうと思っていたそんな時だった、彼が現れたのだ。

カイト「オービタルここに使えそうなものはあるか？」

オービタル「探してみますカイト様」

カイト「できるだけ急げよオービタル」

オービタル「かしこまり！」

そういうとオービタルと呼ばれたロボットは私の周りのゴミをあさりそして私を手に取った

オービタル「カイト様この人形が使えそうですよ？」

カイト「こいつは・・・ハートランドのマスコット人形のこ・・・こ」

オービタル「コロンちゃんですぞ」

カイト「・・・そんなことはいちいちどうでもいい・・・だが確かにこいつなら器になりそうだ、オービタルそいつを回収しろ」

オービタル「かしこまり！！」

そして私は訳も分からない場所に連れて行かれた、薄暗くそして間もなく私は・・・



カイト「目が覚めたか・・・調子はどうだ・・・？」

コロン「・・・」

カイト「なんだ？言葉が分からないか？」

コロン「ぁ・・・ぅ・・・」

カイト「・・・フン・・・オービタル！！」

オービタル「はい！カイト様！」ピッピッピ

オービタル「カイト様、シンクロ率は１００％で言語も理解しております、きっと現状に頭が追い付いていないのかと・・・」

カイト「そうか・・・おいお前、お前には少しやってもらうことがある」

コロン「？」

オービタル「ではコロンちゃんこちらへ来てもらいますか？」

そして私はハートランドのマスコットキャラとして働かされた、動く人形だったけれど遊園地という場所ともともとこの遊園地のマスコットだったおかげか疑問に思う
人間はいなかった

コロン「ねぇ・・・なんで私にこんなことをさせるの？あなたの目的は何？」

カイト「お前が知る必要はない黙って従っていればいい」

コロン「・・・」

カイト「不満か？・・・まぁいいお前にこいつをやろう」

コロン「？これは？」

カイト「お前のデッキだ、これからはこいつを好きに使うといい」

オービタル「よかったですなコロンちゃん、これはカイト様がコロンちゃんにあうようｎアイテッ」ガンッ

カイト「オービタル余計なことは言うな」

オービタル「か・・・かしこ・・・まり」

コロン「これが・・・わたしの・・・デッキ・・・」

それから私はデッキを使いデュエルをするパフォーマンスをした、それからはデュエルの腕前も人気もうなぎ上りだった


カイト「どうだ？調子は」

コロン「悪い気分じゃないわね」

カイト「・・・そうか、なら今回はこの地区に行ってもらう」

コロン「え？遊園地じゃないの？」

カイト「そうだな・・・お前の人気は広がっているみたいだからな、営業みたいなものだあまり気にするな」

コロン「そう・・・ん？」

カイトに提示された場所に覚えがあったそこは、私の持ち主が住んでいた場所だった

カイト「どうした？何かあったのか？」

この時のカイトの顔は少し・・・ほんの少しだけ含みのある顔をしていた

コロン「ええ・・・いいわ行けばいいんでしょ」

そしてその場所にたどり着いた・・・そして私は知ることになる・・・そこには私の持ち主が新しい人形を持っていることを
結局私の変わりはいくらでもいたという真実・・・そしてこの地区に行ったことにより｛人形が徘徊する｝という噂が流れた
そう・・・私は遊園地にいなければ動く人形・・・人から見れば化け物・・・人形では捨てられて今の状態では化け物
私は一体何のために生きているの？そもそも私は命のあるの？もう・・・何もわからない・・・

カイト「・・・どうした」

コロン「ねぇ・・・私は一体なんなの？」

カイト「・・・そんなこと俺が知るか」

コロン「こんなことなら！なんで私に命をくれたのよ！！」

カイト「・・・ならお前の願いを叶えてやろう」

コロン「・・・え？」

カイト「お前が今思っていることを叶えてやる・・・その変わりお前にやってもらいたいことがあるそれは・・・」







コロン「だから私は負けられない！！この戦いに！！！」

アイドール　ケロケロケロちゃん　攻撃力１９００　にゃんちゃん　攻撃力２５５０

ユート「コロン・・・お前」

コロン「あなたなんかに私の気持ちはわからない！！人間に人形の気持ちはわからない！！」

ユート「分からないかどうかは俺が決める！！俺のターン！！！」手札３枚

ブレイクソード　攻撃力２０００

ユート「俺は罠カード幻影剣！！この効果でブレイクソードは攻撃力が８００アップ！！そしてそのままアイドールにゃんちゃんに攻撃！！」

ブレイクソード　攻撃力２０００＋８００　２８００

コロン「私はケロちゃんの効果発動！！オーバレイユニットを１つ使いその攻撃を無効にする、そしてデッキから通常モンスターを手札に加える！」

瑠璃「これじゃあユートの攻撃が終わっちゃうじゃない！！」

ユート「それはどうかな？俺は手札から幻影騎士団　アップ・ダウンをの効果！自分フィールドの幻影騎士団が攻撃を無効にされたときこのモンスターを特殊召喚し無効化されたモンスターの攻撃力を１０００アップする！！」

アップ・ダウン　レベル３　　守備力１０００　　ブレイクソード攻撃力２８００＋１０００　３８００

ユート「そしてもう一度続けて攻撃できる！！」

瑠璃「やった！！これで猫ちゃんを倒せるわ！！」

コロン「私は人形の家のもう一つの効果！相手の攻撃宣言時相手モンスターの攻撃の対象を他のアイドールに変更できる、私はケロちゃんを選択！！」

ケロちゃん　攻撃力１９００　ブレイクソード　攻撃力３８００

コロン「うっぐぅ・・・だけど・・・これで効果を発動できるわ・・・」ライフ２１００

ユート「そのために大ダメージを・・・」

コロン「ケロちゃんの効果により！手札から通常モンスターを特殊召喚！！さっき手札に加えたハイパーくま助を特殊召喚！！」

アイドール　ハイパーくま助　レベル８　攻撃力２８００

瑠璃「そんな・・・最上級モンスターをだすなんて・・・」

コロン「どう・・・あきらめたら？あきらめてさっさとエクシーズを渡しなさい・・・」

ユート「・・・俺はカードを１枚伏せてターンエンドこれでアップ・ダウンの効果は終了ブレイクソードは元に戻る」手札１

コロン「諦めの悪い人間ね・・・」

ユート「お前は・・・カイトに騙されている」

コロン「は？何を言っているの？」

ユート「さっきの話・・・おかしくないか？だってその地区に行けと言われたのにそこの人たちは知らなかった・・・もしかしたらお前に持ち主の今の姿そして人間に対する憎悪を持たせるために・・・」

コロン「憎悪・・・？何言ってるの私は別に・・・ただ人間に・・・」

ユート「本当にそうか？本当に人間を恨んでいないのか？」

コロン「それは・・・っ！！そんこともうどうでもいいのよ！！私は必ず！！！私はニャンちゃんの効果！！オーバレイユニットを１つ使い相手のモンスターを破壊！！その攻撃力の半分だけアップ！！」

ユート「っ！ブレイクソードは墓地に送られたとき素材となったモンスターをレベル４にして守備表示で特殊召喚！！」

コロン「そんなもの蹴散らしてあげる・・・手札のハイパーチュー助の効果！このモンスターはフィールドにアイドールが存在するとき１体のリリースで召喚できる！ニャンちゃんをリリースしてチュー助を召喚！！」

チュー助　レベル８　攻撃力２６００

瑠璃「これでレベル８のモンスターが２体・・・」

コロン「行くわ！！私はレベル８のチュー助とくま助でオーバレイ！！みんなを助けて！！健ちゃん！！ランク８！！腐乱健朱侘陰！！」

腐乱健朱侘陰　攻撃力４５００

ユート「攻撃力４５００だって！！？」

コロン「私の健ちゃんはすべてを砕くわ！！あなたの妄言もすぐに砕いてあげる、エクシーズなんかさせないわ！私はレベル４のダスティローブを攻撃！！腐乱拳！！そして健ちゃんは守備表示モンスターを攻撃したとき貫通ダメージを与える！！」

ユート「うぐぁぁぁああぁぁぁ！！」ライフ５００

コロン「次のターンであなたは終わりね・・・健ちゃんを超えるモンスターなんていないもの」

ユート「はぁ・・・はぁ・・・人間は・・・お前が思っているほどいいものではないぞ・・・」

コロン「そんなの人間のあなただから言えることでしょう？私にはわからないもの」

ユート「コロン・・・お前は間違っている！！利用されているんだ！！カイトはお前を利用して！お前の気持ちを利用してこんなことをさせてる！！こんなことはしてはいけない！！」

コロン「利用されているとしても嫌なの！！私はもう・・・人形に戻りたくない！！化け物のままでいたくない！！」

ユート「君は化け物なんかじゃない！！」

コロン「っ！？」

ユート「君は・・・化け物なんかじゃない・・・俺はあまり知らないが君はいままでいろいろな人とかかわって来たじゃないか・・・その時君はきっと笑顔だったんじゃないのか？」

コロン「・・・それは・・・」

ユート「そうだ・・・君は心の優しい女の子だ」

コロン「たとえそうだとしても周りは認めてくれないわ・・・」

ユート「周りが認めなくても俺は認めるよ・・・誰一人として君を認めなくても俺は絶対に君を見捨てない」

コロン「なっ///」

ユート「それに・・・」

瑠璃「私だって認めるわよユート！！一人でかっこつけないでよ！！」

ユート「な？これで二人だ・・・」

コロン「でも・・・私は・・・」

ユート「大丈夫さ・・・人間なんてものは誰が決めるものでもない、俺もいつの間にか人間ってことになっていたからな」

コロン「ユート・・・」

ユート「かといってここで俺は負けないが・・・俺は負けず嫌いなんだ」二コッ

コロン「フフッ何よそれ」

コロンは遊園地で子供たちとデュエルをしていた時と同じそんなやさしい笑顔をしていた

ユート「・・・いい顔だ、俺のターン！！俺は手札の幻影騎士団スカーライト・マントの効果によりライフが１０００以下の場合特殊召喚できる！」

スカーライト　攻撃力１８００　レベル４

ユート「そして俺はレベル４のサイレント・ブーツとスカーライト・マントでオーバレイ！！永久の闇、幻影より現れし高潔の騎士、その気高き槍で貫け！！ランク４幻影騎士団ピアス・ランサー！！」

ピアス　攻撃力２５００

ユート「さらにアップ・ダウンの効果発動！このカードは攻撃表示にすることで相手の場のモンスターの攻撃力をエンドフェイズ時まで１０００下げる」

アップ・ダウン　攻撃力８００

腐乱健朱侘陰　攻撃力３５００

瑠璃「それでも腐乱健の攻撃力は超えていないわ・・・」

ユート「それはどうかな？スピア・ランサーの効果発動！オーバレイユニットを１つ取り除きエンドフェイズ時まで相手の場のモンスター１体のランク×３００攻撃力をアップする！！」

スピア　攻撃力４９００

コロン「健ちゃんの攻撃力を上回った！？」

ユート「バトルだ！！俺はスピア・ランサーで腐乱健朱侘陰を攻撃！！ファントムブレイクランス！！」

コロン「ううぅうぅっ！！」ライフ７００

ユート「そして俺は罠カード心の在り処を発動！！このカードはお互いにカードを１枚ドローする」

コロンとユートはそれぞれカードを一枚ずつドローをした

ユート「そしてドローをしたカードがモンスターの場合そのモンスターの攻撃力分のダメージを受ける・・・俺は幻影騎士団ステルス・ジャンパー」

ステルス　攻撃力５００

コロン「私はアイドール　ワンダーワンちゃん」

攻撃力１７００

ユート「・・・これでお互いライフは０だな」ライフ０

コロン「どうして？あなたならこんなことをしないで攻撃すれば勝てたのに・・・」ライフ０

ユート「・・・これで引き分けだ、もしカイトに負けたら人形に戻されると言われていたとしても引き分けだから負けたわけじゃないだろ？」

コロン「・・・ユート・・・ありがとう」

「それはどうかな」

ユート「！？」

ユートの視線の先そこにいたものは・・・

ユート「カイト・・・」

カイト「・・・フン」



ＦＩＮ


次回予告
俺の目の前に現れた男、天城カイト・・・コロンを利用しエクシーズを集めていた理由それは一体何なのか
そんな疑問を抱えながら俺はある場所へと向かう・・・次回「遊園地ハートランド」