第３話 海の王 シャーク・ラグーン　作：こんにゃく

会場がざわめきで溢れ変える

「シャークと郷田かよ」
「どうなるんだ？まさかインチキとかしないよな？」

郷田 剛とシャークこと神代 凌牙はこの学園では名の知れた札付き
評判も悪く少々問題事も多い。

「おい、シャーク最近もまたやらかしたらしいな？」
「・・・」

その言葉に耳を貸そうとしない凌牙

「・・・病弱な妹を持つと大変だなぁ？」
「！！」

嫌みを含む口調で郷田はいい放つ

「・・・お前、言葉には気を付けろよ？」
「ふん」

静かにその時は来た



「「デュエル！！」」


「俺のターン、俺は手札からTB（ターボクサー）デスナックルを召喚」手札４

デスナックル 攻撃力1500 レベル４

「俺はこれでターンエンドだ」
「それだけでいいのかよ？後悔するぜ？俺のターンドロー！俺は手札からキラーラブカを召喚！」手札５

キラーラブカ 攻撃力700 レベル３

「さらに手札のシャークサッカーの効果によりフィールドに魚族モンスターが召喚されたことによりこいつを特殊召喚する！」手札４

シャークサッカー 攻撃力200 レベル３

「これは・・・」
「来るぞ隼、エクシーズだ」

「俺はレベル３のシャークサッカーとキラーラブカでオーバレイ！海に潜む獰猛なる鮫よ、全てを食らい破壊せよ！ランク３！シャーク・ランペイジ！」

シャーク・ランペイジ ランク３ 攻撃力1800

「はじめのターンからエクシーズだ！」
「やっぱすげぇ！」

会場が盛り上がる

「ふん、いきなりモンスターエクシーズとはな、やるなシャークさんよぉ」
「いってろ・・・お前のライフをすぐに無くしてやる」
「やれるものならな」

そんなやりとりをして直ぐに凌牙は構える

「シャーク・ランペイジ！デスナックルを噛み砕け！！」

デスナックル 攻撃力1500 ⬅ランペイジ攻撃力1800

「ぬぅぅぅ」ライフ4000→3700

「まだだ！ランペイジのモンスター効果！オーバレイユニットを１つ使い破壊したモンスターを攻撃力を半分にして相手の場に特殊召喚する！」

デスナックル 攻撃力750

「そしてランペイジは続けてそのモンスターに攻撃できる！！行け！ランペイジ！！！」

「うぉぉ！？！」ライフ3700→2650

「俺はこれで、ターンエンドだどうした？これで終わりか？」
「ふん、言ってくれるなシャーク！！お前のモンスターなどこの俺が粉砕してくれる！！」

凄まじい勢いでドローをする郷田、そのドローは風が巻き起こる程の力強さだった

「俺は墓地のデスナックルのモンスター効果を発動！墓地のこのカードをゲームから除外し手札からこのカードと同名カードを可能な限り特殊召喚する！俺の手札にはデスナックルが２体！よってこの２体を特殊召喚！」

デスナックル レベル４ 攻撃力 1500 ×２

「まだだ！！俺はこの２体をリリースすることでＴＢ スマッシュ・パンチャーをアドバンス召喚！」手札２

スマッシュ・パンチャー レベル８ 攻撃力 3000

「ふん！！俺はスマッシュ・パンチャーでシャーク・ランペイジを攻撃！！ターボスマッシュゥゥ！！」
「この時墓地のキラーラブカの効果発動！墓地のこのカードをゲームから除外しその攻撃を無効にし攻撃力を500下げる！」

スマッシュ・パンチャー 攻撃力2500

「スマッシュ・パンチャーのモンスター効果を発動！このカードが攻撃を無効にされた時エンドフェイズ時まで攻撃力を500上げもう一度続けて攻撃できる！！食らいやがれ！！」

スマッシュ・パンチャー 攻撃力3000→ シャーク・ランペイジ 攻撃力 1800

「・・・」ライフ4000→2800

「シャークのエクシーズがやられた・・・このままじゃあ」
「落ち着けユートあいつの目をみてみろ、次のターンだ」
「次のターン？」
「次のターンですべてが決まる良く見ておけ」

「どうだ！シャークさんよぉ！俺のモンスターはお前のエクシーズよりも強い！そしてお前よりも俺の方が・・・」
「騒ぐんじゃあねぇよ・・・見せてやるよ孤高なる鮫の流儀ってやつをよぉ」
「・・・」

静かに水を切るようにカードをドローした

「・・・俺は手札からボムシャークを召喚」手札４

ボムシャーク レベル４ 攻撃力1000

「さらに水属性モンスターがフィールドに存在する時手札からサイレント・アングラーを特殊召喚！」

サイレント・アングラー レベル４ 攻撃力800

「な！？まさか！？」
「あぁそのまさかだ、俺はレベル４のボムシャークとサイレント・アングラーでオーバレイ！！海の底に住む魚類の王よ、天上の光浴びその眼光で全てを食らい尽くせ！エクシーズ召喚！ランク４海溝王 シャーク・ラグーン！！」

シャーク・ラグーン ランク４ 攻撃力2100

「まだ持っていたのか！！エクシーズを！！」
「エクシーズ素材となったボムシャークのモンスター効果発動！相手フィールドのモンスター１体の攻撃力を1000下げるさらにお前のスマッシュ・パンチャーは前のターンキラーラブカの効果により俺のターンのエンドフェイズまで攻撃力は下がったままだ」

スマッシュ・パンチャー 攻撃力1500

「なんだと！？」
「そして海溝王 シャーク・ラグーンのモンスター効果発動！オーバレイユニットを１つ使い、このターンこのモンスターはフィールドのシャークモンスターの数だけ攻撃回数を増やす！！ディープラグーンチャージ！！」

「えっ！？ということは・・・」
「凌牙の場にはシャーク・ラグーンのみ・・・だがシャーク・ラグーンもシャークモンスターよって２回の攻撃が可能」
「っていうことは郷田のスマッシュ・パンチャーよりも攻撃力が高いシャーク・ラグーンが２回攻撃したら・・・シャークの勝ちってことじゃない！」

「いくぞ、バトルだ！シャーク・ラグーンで攻撃！シャークスプラッシュ２連撃！！！」

「うぐぁぁぁ！！？」ライフ2650→0

凌牙 Win

「うぉぉぉ！！」

歓声が上がる観客である生徒達は凌牙のデュエルを讃えた、その中で凌牙はそそくさと代表者控え室に戻ってきた

「お疲れ様」
「・・・あぁ」

ユートの声に小さい声で凌牙は答えた、その反応にユートは少し驚いていた

「どうした？ユート」
「あぁ、いや意外だったから」
「意外？」
「シャークが返事を返してくれるとは思わなかったから」
「・・・噂ほど悪い奴では無いのかもな、ん？そういえば瑠璃はどこへ行った？」
「へ？」

『ただいまより２回戦、黒咲 隼と星川 スバルのデュエルを開始します』

２回戦開始の放送アナウンスが流れる、その為隼は心配だったがユートに瑠璃のことは頼んだ

「ユート、俺は出る瑠璃を見つけたら・・・会場に送ってやってくれ」
「あぁ！隼お前のエンタメデュエルを楽しみにしてる」

そういうと隼はフッと微笑み控え室を後にした




「璃緒は元気？」
「！」

控え室に戻った後、ユート達のいた場所とは別の部屋に移動していた凌牙は後から付いてきていた人物にそう訊ねられた

「お前は・・・」
「瑠璃、黒咲瑠璃」
「黒咲・・・」

黒咲と聞いて凌牙は納得した、あぁあいつの妹かとそしてこの顔は見たことがある

「妹が・・・その・・・世話になってるな」
「ううん、世話になってるのはこっちの方璃緒とは仲良くやらさせてもらってるわ」
「そうか」
「そういえば・・・最近璃緒の姿を見ないの、シャークあんたお兄さんでしょ？何か知らない？」
「っ」

その言葉を聞いて凌牙は顔をそらしてしまった、そして重い口を開く

「璃緒は・・・」





歓声が大きく上がる、しかしそれのほとんどは女子のものとなっていた

「スバル！！スバル！！」
「隼様！！隼様！！」
「太陽！！太陽！！」

さまざまな歓声があがりながら二人の人物が姿を表す

黒咲隼と星川スバルのデュエルのゴングが今なり始める

fin


今SSのキーカード

海溝王 シャーク・ラグーン こちらはオリカ掲示板にあります

ボムシャーク SS効果 このカードがX素材としてXモンスターの下に重ねられた時、相手フィールドのモンスター１体の攻撃力を1000下げる。

次回

黒咲と星川のデュエルが白熱していた、両者ともに会場を盛り上げるデュエルを得意とする。果たしてどちらが勝つのかそして凌牙の妹璃緒は一体何があったのか・・・？
『笑顔の戦士』