第１１羽　金ぴかモザイク　作：ハカラメ

トリオン「えへへ～みんな見て見て～～！ ピッカピカだよ！！」


ティオ「ト、トリオンさん一体どうしたんですかその体の色は！？」
トリオン「えーと...苗を取りに行ったあと、草むらで昼寝して・・・起きたらこうなってた( ´∀｀ )」
アトラ「何だそれ...ていうか、おつかいの途中で昼寝するなよ」
トリオン「だって～今日いい天気だったし...」


にん人「・・・」
にん人「な、なぁ、蟲惑魔ってのは時々体が金色になる種族なのか？」
フレシア「そんなわけないでしょ！？」
にん人「じゃあ何であんなに金ぴかになってんだよ！？ 百式のガンプラみたいにキラッキラだぞアイツ！」
カズーラ「ほら、動物って季節の変わり目は毛が生え変わるでしょ～？ きっとトリオンちゃんもそうなのよ～」
フレシア「じゃあ私たちも金色になっちゃうの！？」
にん人「いやいや、それはないだろ...」
カズーラ「じゃあ、トリオンちゃんの色違いとか～？」
にん人「ポ〇モンじゃねーか！！」



ティオ「トリオンさん、これって何かの病気なんじゃ...」
トリオン「もー、みんな心配しすぎだって！ ほら、私も全然元気だし！ 問題ないよ！」
ティオ「トリオンさん...」


こうして、金色になったトリオンさんとの生活が始まったのです...




～～～


アトラ「ティオー、畑行くぞー」
ティオ「は、はい！」
トリオン「待ってティオちゃん！ 私も行く～！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ


蟲惑魔の畑にて...

にん人「ふぅ～、大分育ってきたな」

トリオン「にーんじーんさ～～ん！！」
にん人「お、トリオン達が手伝いに来たｋ...」

ｷﾞﾗｯ

にん人「ぐわあああァァァっ！！ 目がっ、目があああアアア！？！？」

トリオン「だ、大丈夫！？」ｷﾞﾗｷﾞﾗｯ
にん人「ちょ、まぶしいから離れろ！」
アトラ「トリオンの体が、太陽の光を反射したのか...」
にん人「ト、トリオン、とりあえずお前は家に戻ってていいから...」
トリオン「え～～！？ せっかく手伝いにきたのに～...」ｷﾞﾗｷﾞﾗｯ
にん人「あつっ、アツウィ！ ちょ、待て、体が焦げるうううぅぅぅ！！！」
カズーラ「あらぁ、なんかいい匂いが...」
ﾎﾞｯ
アトラ「あ、火がついた」
にん人「ギャアアアァァァ！！！ 」




そして夜...

フレシア「みんなー、そろそろ寝る時間よ～」
一同「はーい！」

アトラ「ティオ、電気消してくれ」
ティオ「よいしょっと」
ﾊﾟﾁﾝ...

ティオ「お休みなｓ...」

ｷﾞﾗｷﾞﾗﾝｯ
ティオ「わっ、まぶしい！？」
アトラ「な、何だ！？」

トリオン「ｚｚｚ...」ｷﾞﾗｷﾞﾗ

ティオ「ト、トリオンさんが発光してる...！？」
アトラ「くっ、こんなにまぶしいんじゃ眠れないぞ...」
アトラ「おい、起きろトリオン！」
トリオン「えへへ～...ティオちゃんモフモフゥ...むにゃあ」
ティオ「ダメです、完全に寝てます...」
アトラ「なんでこんなまぶしいのに眠れるんだよ...」

カズーラ「ｽﾔｧ...」
アトラ「お前もかよ！？」




そんなわけで、金色になったトリオンさんに振り回される日々が始まったのです...



トリオン「ティオちゃーん、体を磨いたらもっと綺麗になったよ～！」ｷﾞﾗﾘ
ティオ「まぶしっ！？」
アトラ「お前は車かよ...」
カズーラ「自分磨き（物理）ね～」

トリオン「ティオちゃーん、鳥さんが逃げてくよ～！」
ティオ「鳥さんもまぶしいんですよ」
にん人（鳥よけとして畑に置いておくか...）

トリオン「ティオちゃーん、密猟者に狙われた～！」
ティオ「あんなに金ぴかじゃあ狙われちゃいますよ...」
トリオン「とりあえず全員、硫酸の溜まった落とし穴に落としといた！」
にん人（想像しただけでエグイ...）


フレシア「さて、お洗濯お洗濯～♪」
フレシア「・・・トリオンちゃん、服まで金色になってる...」
フレシア（待てよ...この服、高く売れるんじゃ...）
トリオン「フレ姉、どうしたの？ 顔怖いよ？」
フレシア「ウェ！？ な、何でもないわよ～...(;´･ω･)」





そして、数日後...



ティオ「トリオンさん、今日は曇りだから、外出ても大丈夫ですよ」
トリオン「うん...」ｷﾗｷﾗ
ティオ（あれ、なんかトリオンさんの体の色、少し変わったような...）
ティオ（少し虹色っぽいキラキラが見えたような...気のせいかな）

ティオ「トリオンさんが来ない間に、バルブの株がこ～んなに大きく...」

ﾊﾞﾀｯ


ティオ「えっ...」

トリオン「うぅ...ティオ...ちゃん...」


ティオ「トリオンさん！？ だ、誰かっ、衛生兵ィィィ！！！」











第１２羽に続く