第１２羽　ハロー！金ぴかモザイク　作：ハカラメ

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数時間後、寝室にて…


トリオン「うぅ…うぅぅ～…」ﾋﾟｶﾋﾟｶ

ティオ「トリオンさん…」





森羅の影胞子 ストール「・・・」ｶﾞﾗｯ

フレシア「先生！トリオンちゃんは…」
アトラ「やっぱり、何かの病気なのか！？」

にん人（あのキノコみたいな奴が医者なのか…？）



森羅の影胞子 ストール「うむ…それもかなり重い病じゃ…」


フレシア「そんな…！」
アトラ「それで、一体どんな病気なんだよ！？」
カズーラ「やっぱり、体が光ったことと関係があるのかしら？」
ストール「うむ…いかにもじゃ」


ｻｯ
ストール「ほれ、これを見てみろ…」
フレシア「これは…！！」



フレシア「遊戯王カード！？」
アトラ「しかもこれは、ゴールドレア！？」


にん人「おい、ちょっと待て！」
フレシア「何ですか？」
にん人「何ですか？…じゃねーだろオイ！？ なんでモンスターが主役の話にカード本体が出てきてんだよ！！」
ストール「何か問題でも？」
にん人「問題ありすぎるわ！」
フレシア「ま、まぁまぁにん人さん、今は先生の話を聞きましょ、ね？」
にん人「ぐぬぬ…」


ストール「トリオンのかかったのは、『ゴールドレア病』という病気じゃ」


フレシア「ゴールドレア病！？」
にん人「なんだその頭の悪そうな感じの名前は…」
ストール「ゴールドレア病は誰でもかかるわけではない。ある選ばれた者たちだけがかかりうる病なのじゃ…」
アトラ「じゃあ、トリオンはそれに『選ばれちまった』のか！？」
ストール「うむ…」
フレシア「そんな…！」


ストール「この病にかかった者は体が金色に光輝き、末期になるとさらにキラキラが増す…これを通称『シク仕様』というのじゃ…」


カズーラ「そういえば、前よりもトリオンちゃんの光が強くなってたわ…」
アトラ「じゃあトリオンの病気は、末期の状態なのかよ…！」
フレシア「先生！トリオンちゃんは、この後どうなるんですか！？」
ストール「うむ…」


ストール「ゴールドレア仕様のカードを放置するとどうなるか…分かるじゃろ？」
フレシア「えぇ、反りかえって使い物にならなく…ﾊｯ！」
ストール「うむ…このままだとトリオンは…」




ストール「体がエビぞりになって、死ぬ…」


一同「！！！」


アトラ「マジかよ…」
カズーラ「嘘…！」

フレシア「先生、トリオンちゃんは治るんですよね！？先生！！！」
ストール「うむ…厳しいかもしれんのう…」
フレシア「そんな…そんなの…！」



ｶﾞﾗﾝｯ
フレシア「！？」

ティオ「・・・」

アトラ「あっ…」
カズーラ「ティオちゃん…」


ティオ「・・・嘘だ…嘘だぁッ！！」ﾀﾞｯ



フレシア「あっ、ティオちゃん！！」
ｶﾞｼｯ
にん人「やめとけ。今は何言っても無駄だ」
フレシア「・・・」






～～～





トリオン「うぅ～…」ﾋﾟｶﾋﾟｶ

ティオ「・・・トリオンさん…」


トリオン「うぅぅ…ティ…オ…ち…」
ティオ「！？」
ティオ「トリオンさん、大丈夫ですか！？しっかりしてください！！」
トリオン「ティ…」


トリオン「地中海の…オマールエビ風…リゾットが…食べたいなぁ…」

ティオ「ｽﾞｺｰｰｰ！」ﾊﾞﾀｯ


ティオ「もう、トリオンさんったら…」
トリオン「えへへ…ごめんねティオちゃん…心配かけて…」
ティオ「私のことはいいから、早くよくなってくださいね…」
トリオン「大丈夫だよ…馬鹿は…風邪ひかないって…よく…いう…」
ティオ「・・・トリオンさん？」

トリオン「ｽｰｽｰ…」ﾋﾟｶﾋﾟｶ

ティオ「・・・」


ティオ「トリオンさん…う、うぅぅ…」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ…





にん人「・・・」











～～～



にん人「おい、じーさん」
ストール「おや、お前さんは確か、蟲惑魔たちと一緒にいた…」
にん人「俺のことなんかどうだっていいんだよ。それよりも…」


ティオ「あれ、にん人さんとお医者さんが話してる…？」


にん人「あんたさっき、治るのは『厳しい』って言ったよな」
ストール「うむ…」
にん人「あんたもしかして、治す方法を知ってんじゃねーのか？」
ストール「・・・」


ストール「うむ、確かにわしは、治す方法を知っておる、じゃが…」
ｶﾞｼｯ
ストール「うぐっ！？」
にん人「すまんなじーさん、俺こう見えても気が短い方だからよ」
にん人「とりあえず手短に治療方法を教えてくれねーか？」
ストール「うっ…じゃが、余りにも危険すぎる…」

にん人「いいから言え！仲間の命がかかってんだよ！！」

ティオ「にん人さん…」



ストール「分かった、言おう…ゴールドレア病を治すには…」


ティオ「・・・！」










～～～



トリオン「うぅ…」ﾋﾟｶﾋﾟｶ
フレシア「トリオンちゃん…」


ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ
アトラ「大変だ、フレ姉！！」
フレシア「アトラちゃん、どうしたの！？」

アトラ「それが…ティオの姿が見当たらなくて…」

フレシア「えぇっ！？」

カズーラ「そういえば、にん人さんも見当たらないわね～？」




トリオン「うぅ…ティオ…ちゃん…」ﾋﾟｶﾋﾟｶ











第１３羽に続く