第１０羽　金なら１枚銀なら５枚　作：ハカラメ

みなさん、こんにちは。ティオの蟲惑魔です


みんなで遠足に行ってから数日経ちました。

あの遠足以降、にん人さんとフレ姉がよく喋っているのを見かけます。

なんだか随分難しい話をしているみたいでした。

一体、何を話しているんでしょうか...私たちには全然教えてくれません。

そもそも、あのにん人さんという人は、一体どういう人なんでしょうか。

どこから来たのか、何をしていたのか...それも教えてくれません。

でも、にん人さんが来てから、私たちの生活は少しずつ...





アトラ「おーい、ティオ。そろそろ行くぞー！」

ティオ「あ、すいません、今行きます！」ﾀﾀｯ





少しずつ・・・変わっていってるような気がします...






～～～







蟲惑魔の畑にて...



アトラ「ティオ、苗持ってきてくれ」
ティオ「はい、どうぞアトラさん」

グローアップ・バルブ「ｷｼｬｰｯ！」

アトラ「おっ、この苗意気がいいな」
カズーラ「ティオちゃん～こっちにもお願い～」
ティオ「は、はいどうぞ」
グローアップ・バルブ「ｷｼｬｰｯ！」




にん人「・・・なぁ、フレシアさんよ」
フレシア「何でしょう？」
にん人「・・・アイツら、何やってるんだ？」
フレシア「あー、あれはですね...」


フレシア「グローアップ・バルブを植えてますね」
にん人「うん、それは見れば分かるわ」


にん人「で、何でグローアップ・バルブを植えてるんだ？」
フレシア「え、えーっと、それはですね...」
カズーラ「にん人さんを効率よく食べるためよ～」
ティオ「・・・って、フレ姉が言ってました...」

にん人「・・・」ｼﾞｰｯ
フレシア「(;´･ω･)」ﾀﾞﾗﾀﾞﾗ

フレシア「ち、違うんですよ！こ、これには深いわけが...」
にん人「とりあえずこっち向いて喋ってくれないか？」
フレシア「え、えーと...」



フレシア「効率よくリザレクションできれば、食費が浮くかと思って・・・てへっ☆」

にん人「あーなるほどー...」




にん人「...じゃねえだろおおおぉぉぉ！！！」ﾊﾞｰﾝ!

にん人「何俺の蘇生用のバルブ育ててるんだよ！？ 食費っておまっ、まだ俺を食う気かよ！」
フレシア「だってにん人さん美味しいじゃないですか。てへっ☆」
にん人「てへっ☆、じゃねーんだよ！ 可愛い子ぶってれば何でも上手くいくと思ったら大間違いだぞ！」


フレシア「そ、そもそも！ にん人さんが死に過ぎるのが悪いんですよ！！」
にん人「あっ、何開き直ってるんだよ！？ こんな危険生物（お前ら含め）がわらわらいる森で、無傷で生きられる方がどうかしてるわ！！」
フレシア「だーかーらー！ バルブを育てておけば、にん人さんがこの森で生きていけるかな～と思いまして...」
にん人「いや、さっき食費とか言ってたし。本心聞いちゃったし」
フレシア「それは、オマケで...」
にん人「オマケで人を食おうとするんじゃねぇ！！」


アトラ「でもさ、最近バルブの消費が激しいって、アンタ言ってなかったっけ？」
にん人「あ、あぁ。この前の遠足で手持ちのバルブはほとんど消費しちゃったし、最近はコラボｓｓでもバルブ消費したからなぁ...」
アトラ「ま、育てておいてアンタに損はないんじゃないか？」
にん人「まぁ、そうなんだが...」
にん人（食われる前提ってのが納得いかねぇ...）



カズーラ「ほらほら、にん人さんも一緒に植えましょ～♪」
にん人「ったく、しょうがねぇな・・・」

にん人「・・・ん？」
アトラ「どうかしたか？」
にん人「いや、バルブってこんな色だったか？？」
カズーラ「え？」
にん人「ほら、もっとこう...茶色っぽい色だったような...」
アトラ「でもこの苗、黄色いぞ？」
ティオ「黄色というか、金色に近いような...」
カズーラ「よく見たら、他にもいくつか金色の苗があるわね～」
にん人「うーん、何か変だな...」




トリオン「ティオちゃ～ん！！」ﾀﾀﾀｯ


ティオ「遅かったですねトリオンさん。新しいバルブの苗、買ってきてくれましたｋ・・・！？」
フレシア「！？」
にん人「ウェ！？」
カズーラ「あらあら～♪」

ティオ「ど、どうしたんですか・・・それ...！？」




トリオン「見て見て～～！ 体が金色になったよ！！どう？ カッコイイでしょ！！」ﾋﾟｶｰﾝ!!



一同「(；　ﾟДﾟ)エエエェェェ！？！？」










第１１羽に続く