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ACT 18 家族 作:クロノスギア
「…」
「…」
『…』
(気まずい⁉︎)
アイドルと不良は特に何か話すわけでもなく、微妙な距離を保ちつつ微妙な空気が流れていた。
「ね、ねぇ」
この空気をはじめに打ち破ったのは長戸杏奈だった。
「あ、あんたは私に興味とかないの?」
「別に」
「本当?」
「だっておれお前のこと今日初めて知ったし」
「そ、そう…」
(な、何話そう…)
杏奈は一人で悶々としていたが真哉は…
(帰りにラーメン食ってくか…久々に台湾ラーメンとかも…あ、北海道限定のキムチ納豆レアチーズラーメン食いにいきてぇ…)
ラーメンについて考えていた。花よりラーメンである。
…。
次の日も二人は屋上にいた。特に話すわけでもでもなく、何かするわけでもなく二人は思い思いに過ごしていた。
(あー、おなかすいたなぁ〜。てかこいつウチのことちらりとも見ないし。逆になんか腹立つ)
(昨日の台湾ラーメンは当たりだったな…今度はパイナップルラーメンでも行くか)
そんな関係が続き5日。
「ねえ、あんたなんでここにいつもいるの」
「ここが好きなんだよ」
「確かに悪くないよね。あんた不良っぽくない」
「別に関係ないだろ」
「でさ、あの噂は本当?少年院とか」
「施設は出てるが、院じゃねえ」
「その施設ってなによ」
「孤児院だ。シスター元気かな…」
「あ、そうなんだ…」
「おれはラーメン食いに行くが…行くか?」
「いくいく!」
その放課後。アイドルにはやはり悪い虫がつくもので、やはり気持ち悪い男子の集団が杏奈の前に立ちはだかった。
「あ、アンナちゃん…いっ、一緒に帰ろう?」
「そんな不良とより楽しいところ連れてってあげるでござるよ!」
「うわ…」
「悪いな」
真哉は全く物怖じすることなく集団の前に立ちはだかる。相手は約10人ほど、普通ならかなりビビるはずだ。
「今日はおれがアイドルを借りてくんだ、悪りぃな」
「う、嘘だ!アンナちゃん!こっちおいでよ⁉︎」
「悪いわね…今日は彼について行くの。ごめんね♪」
「し、しょんな〜」
「我らの女神が〜⁉︎」
…。
ラーメン屋について自然な流れてで変わり種のラーメンを頼む。ちなみに杏奈は帽子や伊達眼鏡で変装していた。
「パイナップルラーメン一つ」
「まじ?ウチも…」
「よかったのか?あいつら」
「いいのいいの。どうせお母さんの娘くらいしか見てないのよあいつら」
「なあ、お前の母親てどんな奴なんだ?」
「ん」
と、母親の写メを見せる。そこには杏奈の年が変わらない様な見た目の女性が杏奈と二人で写っていた。
「お前の姉か?」
「母さん。今年で39歳」
「なるほどな。こりゃ人気出そうだ」
ズルズルと、フルーツ風味の塩ラーメンに舌鼓を打ちながら杏奈が家族の話を続けた。
「あたしのお母さん、24の時にお父さんと結婚したの。お父さんは売れない歌舞伎役者だったけど…好きだったな…みんなを笑顔にして。かっこよくて…あたし子供のころ何度か舞台に上がったんだよ?」
「いいな、そういうの」
「けど、みんなしてお父さんを馬鹿にして…悔しくて…お母さんもお父さんと離れて暮らしてるし。な、なんかどうでもいい話しちゃったね」
…。
その日の放課後も二人は屋上でいつも通りだったが…
「アンナちゃん!その不良から救ってあげるよ!」
「皆の者!出陣でこざる!」
「うるせぇな…」
「神狩真哉!お前デュエル部なんて作ってるのは知っているぞ」
「だからデュエルでギタギタにするんだな!」
「はあ…いいぜ…叩きのめすって、お前らいっぺんに来るのか⁉︎」
男子集団約10名が一度にデュエルディスクを起動し始め、バトルロワイヤルモードが起動していた。
「はーはっはっ!ならばこの私が手を貸そうではないか!」
ドアを蹴破って現れたのは仮面有栖だった。
「貴様!なぜ貴様は我が眷属でありながらなぜ、その様な異教徒の娘といるのだ!」
「何、この子あんたのこれ?」
「な、か、彼女…なんぞ…はう…」
「杏奈は下がってろ」
バトルロワイヤルモードON!
ターゲットロック
standby…
『デュエル』
二人は大ピンチ…のはずが…
『アンぎゃー!』
「よわ…」
「ふん!我が闇の力の片鱗すら見せるほどではないな」
「やはり、兵隊じゃ駄目か…やはり」
「東⁉︎」
そこにはスーツを、きた男性がデュエルディスクをつけて現れた。
「なんで…あんたが…」
「誰だ?」
「ウチのマネージャー」
「君をそこの彼から解き放つためにはやはり僕自身が出なくてはいけないね」
「…真哉はそんな奴じゃない、ウチが証明する」
「ウチじゃない私だろう?」
「うるさい!あんたはウチが、倒すんだから!」
『デュエル!』
「…」
『…』
(気まずい⁉︎)
アイドルと不良は特に何か話すわけでもなく、微妙な距離を保ちつつ微妙な空気が流れていた。
「ね、ねぇ」
この空気をはじめに打ち破ったのは長戸杏奈だった。
「あ、あんたは私に興味とかないの?」
「別に」
「本当?」
「だっておれお前のこと今日初めて知ったし」
「そ、そう…」
(な、何話そう…)
杏奈は一人で悶々としていたが真哉は…
(帰りにラーメン食ってくか…久々に台湾ラーメンとかも…あ、北海道限定のキムチ納豆レアチーズラーメン食いにいきてぇ…)
ラーメンについて考えていた。花よりラーメンである。
…。
次の日も二人は屋上にいた。特に話すわけでもでもなく、何かするわけでもなく二人は思い思いに過ごしていた。
(あー、おなかすいたなぁ〜。てかこいつウチのことちらりとも見ないし。逆になんか腹立つ)
(昨日の台湾ラーメンは当たりだったな…今度はパイナップルラーメンでも行くか)
そんな関係が続き5日。
「ねえ、あんたなんでここにいつもいるの」
「ここが好きなんだよ」
「確かに悪くないよね。あんた不良っぽくない」
「別に関係ないだろ」
「でさ、あの噂は本当?少年院とか」
「施設は出てるが、院じゃねえ」
「その施設ってなによ」
「孤児院だ。シスター元気かな…」
「あ、そうなんだ…」
「おれはラーメン食いに行くが…行くか?」
「いくいく!」
その放課後。アイドルにはやはり悪い虫がつくもので、やはり気持ち悪い男子の集団が杏奈の前に立ちはだかった。
「あ、アンナちゃん…いっ、一緒に帰ろう?」
「そんな不良とより楽しいところ連れてってあげるでござるよ!」
「うわ…」
「悪いな」
真哉は全く物怖じすることなく集団の前に立ちはだかる。相手は約10人ほど、普通ならかなりビビるはずだ。
「今日はおれがアイドルを借りてくんだ、悪りぃな」
「う、嘘だ!アンナちゃん!こっちおいでよ⁉︎」
「悪いわね…今日は彼について行くの。ごめんね♪」
「し、しょんな〜」
「我らの女神が〜⁉︎」
…。
ラーメン屋について自然な流れてで変わり種のラーメンを頼む。ちなみに杏奈は帽子や伊達眼鏡で変装していた。
「パイナップルラーメン一つ」
「まじ?ウチも…」
「よかったのか?あいつら」
「いいのいいの。どうせお母さんの娘くらいしか見てないのよあいつら」
「なあ、お前の母親てどんな奴なんだ?」
「ん」
と、母親の写メを見せる。そこには杏奈の年が変わらない様な見た目の女性が杏奈と二人で写っていた。
「お前の姉か?」
「母さん。今年で39歳」
「なるほどな。こりゃ人気出そうだ」
ズルズルと、フルーツ風味の塩ラーメンに舌鼓を打ちながら杏奈が家族の話を続けた。
「あたしのお母さん、24の時にお父さんと結婚したの。お父さんは売れない歌舞伎役者だったけど…好きだったな…みんなを笑顔にして。かっこよくて…あたし子供のころ何度か舞台に上がったんだよ?」
「いいな、そういうの」
「けど、みんなしてお父さんを馬鹿にして…悔しくて…お母さんもお父さんと離れて暮らしてるし。な、なんかどうでもいい話しちゃったね」
…。
その日の放課後も二人は屋上でいつも通りだったが…
「アンナちゃん!その不良から救ってあげるよ!」
「皆の者!出陣でこざる!」
「うるせぇな…」
「神狩真哉!お前デュエル部なんて作ってるのは知っているぞ」
「だからデュエルでギタギタにするんだな!」
「はあ…いいぜ…叩きのめすって、お前らいっぺんに来るのか⁉︎」
男子集団約10名が一度にデュエルディスクを起動し始め、バトルロワイヤルモードが起動していた。
「はーはっはっ!ならばこの私が手を貸そうではないか!」
ドアを蹴破って現れたのは仮面有栖だった。
「貴様!なぜ貴様は我が眷属でありながらなぜ、その様な異教徒の娘といるのだ!」
「何、この子あんたのこれ?」
「な、か、彼女…なんぞ…はう…」
「杏奈は下がってろ」
バトルロワイヤルモードON!
ターゲットロック
standby…
『デュエル』
二人は大ピンチ…のはずが…
『アンぎゃー!』
「よわ…」
「ふん!我が闇の力の片鱗すら見せるほどではないな」
「やはり、兵隊じゃ駄目か…やはり」
「東⁉︎」
そこにはスーツを、きた男性がデュエルディスクをつけて現れた。
「なんで…あんたが…」
「誰だ?」
「ウチのマネージャー」
「君をそこの彼から解き放つためにはやはり僕自身が出なくてはいけないね」
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『デュエル!』
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ター坊
ヲタク集団乙。所詮主人公には勝てないんだよ。そして登場するマネージャーの東さん。果たして杏奈ちゃんはどんなデッキを使うのやら。 (2015-08-09 17:10)
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