Case7 アンガーマネジメント特集　作：トマトところてん

　アンガーマネジメント。怒りの感情をコントロールしようとする技術、努力。提唱者の本を読まなくても、6秒ルールなり10秒なり怒ったら待つことで怒りを抑えるというのはけっこう有名だがしかし。
　ティアラメンツ調査団特別編夏休みの自由研究スペシャルメルゥ
　と、ティアラメンツメイルゥが言う。
　そうなの
　シェイレーンは聞いていた。ティアラメンツブルースタイルのコーナーがスペシャルになってメイルゥが番組をハイジャック。今回はメイルゥ主役のうんちく回
　シェイレーンは、アンガーマネジメントって知ってるメルゥ？
　まあ多少。怒るとシワも増えるしなるだけ怒りたくないものね
　このアンガーマネジメントを巡っての話をいくつか紹介するメルゥ。もちろん元ネタがあるメルゥ
　そうね
　シェイレーンがうなずくとメイルゥは語り始めた
　最初に言っておくけど提唱者の本は読んでないけど、その本には多分、けして怒らない人間なんていない、というような記述があるはずメルゥ。アンガーマネジメントは技術みたいなもので、怒らないことを美徳としているけど賢い人やIQの高い人は怒りやすいという話もあるメルゥ。正確さや正しさ、違うそうじゃない、と正して怒る、ベテランの大工さんや料理人、近所の年とったおばちゃんまで様々、自分の身に付けた知識を賢いだけにお堅くタカピーな感じで怒ることはよくあることメルゥ。学べば学ぶほど大変さを知って、実ればみのるほどこうべを垂れる稲穂のように頭を下げる物柔らかな人もいるけど、そういう人ですら怒りを溜め込むタイプで爆発する時がくるメルゥ。怒らない人はどうでもいい人とかメルゥ
　怒りという感情は衝動的なものでありながら、いつまでも引きずる人もいるメルゥ。よくバトル漫画で感情のないロボットや人形のようなキャラが怒りをおぼえていたり、高知能生命体がなんでも計算して思いやりや想像力が欠如しているのに怒りというものだけはもってるみたいな感じで、怒りというものは感情といってもいいかとても曖昧メルゥ
　で、遊戯王と今回はどういう関係があるハゥフ？
　ハゥフニスが焼きそばをすすりながら聞くと、メイルゥが答える
　遊戯王マスターデュエルをイライラしながら文句を言ってプレイする人がいるメルゥ。でもこれはけっこう自然なことだと思うメルゥ。野球をイライラしながらもテレビで見ていたり、パチスロや競馬で当たってもイライラしていたりと、それならやめたらいいのに、もしかしたらイライラするためにやってる可能性もなくはないメルゥ。一応、怒りのストレスというものの発散法を教えるけど、説教は快楽、怒ることは気持ちいいという人もいるメルゥ。他には夏の暑さに、あっついなぁーってイライラする人は多いけど逆に冬の寒さにイライラする人は少ないメルゥ。さっむぅーっておびえて肝を冷やすような感じで、寒いぞバカ野郎って人は少ないと思うメルゥ。
　遊戯王のパック開封も当たるのが遅いとイライラして1BOXで目当てのものを当てるか3BOX目で当てるかで、当たってもイライラすることがあるメルゥ
　なるだけ安く手に入れたいって、考えてみれば単純だけど少し複雑な欲求に思えるわね。ノーマルで再録されたり、中古のシングルをありがたいと思う人はあまりこだわりがないだけ怒ることも少ないかもしれないわね
　と、シェイレーンがつぶやく
　そろそろ今回のまとめ、締めの一言をメイルゥに言ってもらうところだけど、その前に一応、話の最低限として怒りのストレスの発散法の紹介ね。多分、泥臭くて、泣き寝入りでろくなことにならないわ。うつ伏せになって枕や布で声が外にもれないようにして暴言や愚痴を大声で叫ぶとかね。特に怒りを笑いや冗談に変えるものがよくて、男の子ならおねえ言葉で、女の子ならデスボイスで叫ぶと良さそうね。周りに迷惑をかけないようにしないと憂さ晴らしに事件や犯罪や復讐にまで発展してしまうことがあるわね
　ところで、自由研究スペシャルなのに実験がないハゥフ
　と、ハゥフニスがつぶやくと、メイルゥが言う
　実は今回のオチとしてこんな台本を用意したメルゥ
　以下　キレる焼きそばのハゥフニス

　ハゥフハゥフハフハフ。今回は日清焼きそばUFOを食べるハゥフ。ソースが濃い、まさに、ぶっ濃いハゥフ。ではいただきます。ハゥフ。うめー！　ぶっこい！　ぶっこい！　マジぶっ濃い！　うまいハゥフ！　ぶっこい！　ぶっこい！
　そこにメイルゥが一言
　おいしそうメルゥ、一口ちょうだいメルゥ
　ぶっころすぞ
　おー、こわっ
　と、つぶやくシェイレーンだった

以上

続く

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