５ターン目 闇の決闘　作：零のイラストや

前回:
角の生えた幼女に会う。
謎の黒いカード。
敵がきた

｢敵ってなんだよ！？｣

｢そんなことは後じゃ！
さっさとお主は避難
しとくんじゃ！｣

頭の中が真っ白になる。

今、自分が日本にいたとしたら、
真っ先にシェルターにでも
避難するだろう。
けど、ここは異世界だ。
どこに避難すればいいか
わからない。なら、何処に
いれば安全だろう？

答えは出ている。

｢俺もそこに連れていけ！｣

自分の第六感が言っている。
コイツのそばなら大丈夫だと。

｢何処にじゃ？｣

｢お前は今から敵の所に
いくんだろう。だから、
俺も連れていけ！｣

正直、怖い。
ゲームとは比べ物にならない
くらいに。
けど、やるしかない。

｢いいじゃろう。ただし、
『しっかり捕まっとけ』よ。｣

といい、俺の手を掴むと、
一瞬、何が起こったのか
わからなかった。
景色が凄いスピードで
写り変わった。
目の前が真っ暗になってぇ，，

｢起きるんじゃ！｣

頭を蹴られた。いたい。

｢ここは！？｣

辺りを見回すと、そこは
森の中だった。そして、

｢大丈夫ですか？！｣

と聞こえた。振り向くと、

｢ユウキ！，，，と？｣

ユウキの隣には、30代くらいの
オッサンがいた。

｢良かった。気がつきましたね。
あっ、この人がお偉いさんの
佐三田川さんです。
この町の、代表ですね。｣

説明ありがとう、ユウキ

｢こんな状況じゃないが、よろしく、レイト君。｣

いい人そうだ。それより、

｢敵は？！｣

｢まだ、交戦中です。
大方、撤収したようですが。｣

｢あいつらはなんなんだよ！｣

｢それは、わからないんだ。
何で攻めてきたのかさえ
も，，，｣

｢ちなみにUNPとは、
UNPRECEDENTED、
つまり、前例のないという
意味ですから。｣

知りたかった解説 ありがとう、
ユウキ。

｢そうか，，，。｣

｢あのー｣

｢どうしました？佐三田川さん。｣

｢そこのお嬢さんは一体？｣

そうか、紹介していなかったか。

｢この娘は、ですね｣
｢よけるんじゃ！｣

突然、

ドオオオォォォーーーーン

と自分の回りが爆発した。

｢なんだよ！？｣

辺りに煙が舞う。あの３人の
姿が見えない。
いきなり、何が起こったのか
わからなかった。すると、

コツコツコツコツ

後ろから足音が
聞こえてきた。

｢！｣

振り向くと、VRゴーグルみたい
なものを被った、全身に電気
が流れて、左手に刃物らしき
ものがついている、人であって
人でないものが近付いてきた。

｢なんだ，，，コイツ，，？｣

わからない。しかし、ヤバイ事
だけがわかる。背筋が凍る。

｢うwっygづはしtsfHigcgyaaa｣

訳のわからない叫び声を
あげると、こっちに突進
してきた。

｢ｷﾞｬｱｱｱｱｱｱｱｱ。｣

思わず、叫び声をあげた。

逃げようとしたが、動かなかった。腰が抜けてしまっていた。

もうダメか，，，

，，，

，，，

カン！

鈍い音が聞こえた。

｢こっちにきなさーい！｣

｢セイ！｣

どんどん、その辺の石を
投げつけるセイ。

けど、そんなことは気付かず、
相手はこっちに迫ってくる。

｢こうなったら，，，｣

セイがなにかしようとする。

やっと動かせるようになった
体を動かし、逃げようと
すると、

｢やめるんじゃーーー！！｣

と黒いロケットが飛んできたが

｢決闘(デュエル)！｣

と叫び、ポケットから
小さな石を、アイツに投げた。

ﾄﾞｯｼｭﾙﾙﾙﾙﾙｯﾙﾙﾙ

と回りが、半球状の黒い幕に
覆われていった。

ジャルガはそれをドンドンと
叩くが、壊れない。

｢なんということを，，，｣

｢なんなんだよ、これ？！｣

ジャルガはこっちを向くと、
悔しそうな顔をして、

｢DFシステムはしっておるか？｣

｢少しは。あのどこでも
デュエルマシンだろ｣

｢そうじゃ。だがそのシステム
の隠された機能は知って
おるか？｣

｢なんだって！？いったい、
なんなんだよそれ！？｣

｢システムの痛覚ゲージMaxの
常人ならまず耐えきることの
出来ないブラックモード、
下手すれば死人も出す、
禁断のモードじゃ，，，｣

｢そんなモードが，，，｣

｢その名も、
『闇の決闘』｣

｢闇の決闘だと！？｣

そう、聞くと中二病かよ
と思うが、目の前の現実
を見て、ただ事ではないことを
自分は、悟った。

５ターン目:エンドフェイズ

次回
目の当たりにする、悪夢！
異形とセイのデュエルは！？
次回、
『６ターン目 削られる命』
デュエルスタンバイ！