第04話 初めの0歩目　作：新たなドラえもん

※読みやすくしました。

〜前回のあらすじ〜
世界を救え！


善は急げ。思い立ったが吉日。
の言葉通り、まず初めの1歩を踏み出そうと思った、が！
何事も、準備とは大切である。

というわけで、今回は準備回。0歩目だ。


神城「ところで、かなたさん」

世界を救うその前に、僕はあることを聞くことにした。

かなた「ん、何〜？」

神城「番人と闘う、といっても、一体何でたたかーー

ミライ「デュエルだよ！」

…君には聞いてないんだが。
というか、やっぱりデュエルか。

かなた「そう。デュエルよ」

ミライ「ほらね〜♪」えっへん

元気だなぁ。
…あれ、そういえば……

神城「…」ゴソゴソ

ない、ない…！

かなた「どうしたの？」

神城「…デッキが、ないんです……」

かなた「ああ、そのことならだいじょぶよ」

神城「え…？」

ミライ「実はこんなものがあるんだよ！」

といって、ミライくんが見せつけてくれたものはたくさんのカード。
しかもただのカードではない。
なんと白紙の……って、

神城「白紙！？」

どう使えと。

かなた「いいからいいから、とりあえず触ってみて」

神城「は、はぁ…」

とりあえず触る。

…………

………

……！

神城「カードが、光ってる…！」

光った。
輝いた。


…しばらくして、光が収まる。

かなた「さあ、カードを見てみて」

促され、カードを覗き込む。

すると…

神城「あれ…？白紙だったはずなのに…」

そう、確かに白紙だった。
確実に。
しかし、再び見ると、何と全てのカード（後で数えてみるとちょうど40枚だった）に、カード名・効果・レベル等、全てが書かれていた。

神城「これは…」

かなた「不思議でしょ？原理は私にも分からないけど、なんと触るだけで、立派なカードになっちゃうんだから」

神城「すごい…！」

かなた「しかも、それだけじゃないわ。なんと、触れた人と相性の合うカードになるの」

そう言われると、そういえば…

神城「どれも見たことのないカードだ…」

見たところ、「夢」に関するカードが多いようだが…

ミライ「すごいでしょ〜」

…何か、世界を救う物語としては、ふさわしい言葉ではないかもしれないが、ミライくんが喋ると、なんだか「和む」。

神城「こんなカード、どこで…」

かなた「企・業・秘・密よ♪」

神城「…」

できれば知りたかったけど…
まあ、知らなくてもいい話か。

かなた「さぁ、準備はこれで終了よ！」

神城「え、これだけ？」

確か世壊は7分割されていて、そのそれぞれに番人が1体ずついるはずで。
となると、世壊を周ることになるはずだから。
もっと準備が必要なのでは…

かなた「大丈夫、資金はある！後は、なるようになれよ！」

えぇー！
不安。すごい不安。

かなた「なんとかなるって。さぁ、出発よ！」

……どうなるんだ、この冒険？



改めて。
非日常編、始動。



ーー受け取ったカード40枚の中に、エクストラデッキに入れるカードがないことに気づき、神城 蓮が困惑するのは、また別のお話ーー




おまけ
世壊では、通貨が共通です。
そこのところを、よろしくお願いします。



次回 第05話「始都 インビジブル」お楽しみに！