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HOME > 遊戯王SS一覧 > 朝生燈厘 その2

朝生燈厘 その2 作:グレイ

————「きみ」の家————

燈厘>きみ

燈厘>次の休日、ぼくとデュエルして欲しいんだけど

燈厘>いいかな?

OK!<

【まさかデュエルのお誘いが来るなんて、思わなかった。】

【今日は楽しい休日になりそうだ。】

【デッキの調整もバッチリ問題無し、多分。】

【そろそろ約束の場所に向かわないと。】

[行ってきます。]




————街中————



【休日にお出かけ、というこの状況。】

【これはもう、友達と言ってもいいのでは……?】

【しかし、やっぱり休日は人が多い。】

【デュエルするのはいいけど、一体どこで……。】

燈厘「きみ。」

燈厘「お待たせなのです。」

[おはよう、燈厘。]

燈厘「ん。」

燈厘「今日は付き合ってくれて感謝なのですよ。」

燈厘「急に誘って、迷惑じゃなかったのです?」

[大丈夫、むしろありがとう。]

[部活には入ってないから、休日はヒマなんだ。]

燈厘「それなら、よかったのですけど。」

[ところで、これからどこに行くの?]

燈厘「よくぞ聞いてくれたのです。」

燈厘「実は広い個室でデュエルできる、行きたかった施設があるのですよ。」

燈厘「そこの予約を取っておいたので、今から一緒に行くのです。」

[手際がいいね。]

燈厘「どうもなのですよ。」

燈厘「では、早速出発なのです。」



————施設————



[これは……広い。]

燈厘「ここなら、誰にも邪魔はされないのですよ。」

燈厘「思いっきりデュエルができるのです。」

[確かに、ここはいい場所だ。]

[燈厘、よく知ってたね。]

燈厘「ん、ここらでは有名なのです。」

[そうなんだ。]

[引っ越してきたばかりだから、知らなかったよ。]

燈厘「じゃあ、さっそく始めるのです。」

[うん。負けないよ。]



≪デュエル!!≫



[まずはこっちのターンだね。]

[自分のモンスターがいない事で、《バイオレイド・エクスカベーター》を特殊召喚。]

《バイオレイド・エクスカベーター》(SSオリジナル)
星6/闇/機械/2000/2000
自分は「バイオレイド・エクスカベーター」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。
①:自分か相手のフィールドにモンスターが存在しない場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
②:このカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。
「バイオレイド・エクスカベーター」を除く、レベル6以上の機械族・闇属性モンスター1体を手札・デッキから特殊召喚する。

燈厘「!」

燈厘「これは……。」

[カードを2枚セットして、ターンエンド。]

[燈厘のターンだよ。]

燈厘「もしかしてこのモンスターは、『プリフラ!』の……。」

[うん、『ヴィランダー』をイメージしてみたんだ。]

[エクスカベーターは、1話のショベルカーの敵。]

燈厘「きみ……やりますね。」

燈厘「まさかヴィランダーモチーフのデッキを組んでくるなんて……。」

[今から燈厘はプリエアー。]

[みんなを守るために、悪の怪物を倒す正義の味方だ。]

燈厘「なかなかの粋な計らい。」

燈厘「これは、ぼくも応えないといけないのですよ。」

燈厘「ぼくのターン。」

燈厘「まずは《魔法妖精ブロム》を召喚なのです。」

《魔法妖精ブロム》(SSオリジナル)
星1/光/天使/0/0
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードをリリースして発動できる。
デッキから「魔法少女ラブ」1体を特殊召喚する。
②:このカードが墓地に存在する状態で、相手がモンスターを特殊召喚した場合、自分フィールドに「魔法少女ラブ」が存在していれば発動できる(ダメージステップでも発動可能)。
このカードを守備表示で特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合にデッキに戻る。

[魔法妖精……。]

[もしかして、燈厘も『プリフラ!』イメージのデッキ?]

燈厘「『プリフラ!』に限らず、変身ヒロインもの全体をイメージしたのですよ。」

燈厘「ブロムをリリースする事で、効果発動。」

燈厘「デッキから《魔法少女ラブ》を特殊召喚なのです。」

《魔法少女ラブ》(SSオリジナル)
星3/地/戦士/1400/600
このカード名の、①の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分のフィールド・墓地に天使族・光属性・レベル1モンスターが存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
②:このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動できる。
デッキから「魔法戦士キュアラブルーム」のカード名が記された魔法・罠カード1枚を手札に加える。
③:自分・相手のメインフェイズ及びバトルフェイズに発動できる。
フィールドのこのカードをE元として「魔法戦士キュアラブルーム」1体のE召喚を行う。

燈厘「ラブの効果により、デッキから《ラブリー・ストーム》を手札に加えるのですよ。」

《ラブリー・ストーム》(SSオリジナル)
通常魔法
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドに戦士族モンスターが存在する場合、相手フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊し、相手フィールドのモンスター1体の攻撃力をターン終了時まで半分にする。
②:墓地のこのカードを除外し、自分の墓地の「魔法戦士キュアラブルーム」1体をEXデッキに戻して発動できる。
自分は1枚ドローする。

燈厘「このラブリー・ストームを早速発動。」

燈厘「伏せカード1枚を破壊し、さらにエクスカベーターの攻撃力は半分の1000にダウンするのです。」

[除去と戦闘補助を同時に……。]

[なかなかやるね、燈厘。]

燈厘「使えるカードを使っただけで、特に褒められるような事ではないのです。」

燈厘「さあ、バトルフェイズ。」

燈厘「ラブでエクスカベーターを攻撃なのですよ。」

[っ……!]LP4000→3600

[でも、ここでエクスカベーターの効果が発動。]

[レベル6以上の機械族・闇属性、《バイオレイド・ヴェンダー》を特殊召喚。]

《バイオレイド・ヴェンダー》(SSオリジナル)
星6/闇/機械/2000/2000
自分は「バイオレイド・ヴェンダー」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。
①:相手フィールドにのみモンスターが存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
②:このカードが特殊召喚した場合に発動できる。
自分フィールドに「ロケットトークン」(機械族・闇・攻/守2000)1体を特殊召喚する。
その後、以下の効果を適用できる。
●フィールドのこのカードを墓地へ送り、自分フィールドの「ロケットトークン」1体の攻撃力・守備力を2000アップする。

燈厘「これは2話の、自販機……。」

[特殊召喚成功時、ロケットトークンを特殊召喚できる。]

[さらにこのカードを墓地へ送る事で、ロケットトークンは攻守4000になる!]

燈厘「攻守4000、なかなかやるのです。」

燈厘「しかし甘い、墓地のブロムの効果が発動しているのですよ。」

[!]

燈厘「相手がモンスターを特殊召喚した事で、墓地のこのカードを特殊召喚。」

燈厘「さらにラブのさらなる効果で、このタイミングでエレメント召喚を行うのです。」

「バトルフェイズ中に、エレメント召喚を……。」

燈厘「ぼくは魔法妖精ブロムをエレメントとし、魔法少女ラブをアセンション。」

燈厘「見せてやるのです、ぼくの正義を。」

燈厘「天に咲き誇る美しき花、《魔法戦士キュアラブルーム》!」

《魔法戦士キュアラブルーム》
エレメント・効果モンスター
星6/光/戦士/2000/2000
【E素材】天使族・光属性モンスター1体
【E元】「魔法少女ラブ」
このカード名の①③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが特殊召喚した場合、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターはターン終了時まで、攻撃力・守備力が半分になり、効果は無効化される。
②:「魔法妖精ブロム」をE素材としてE召喚したこのカードの攻撃力・守備力は500アップする。
③:このカードが戦闘・効果で破壊された場合、このカードのE元としていた自分の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。

[キュアラブルーム……。]

[これが燈厘のエースモンスター……ってところかな。]

[でもその攻撃力は2000。ロケットトークンの4000に敵うかな]

燈厘「もちろん、キュアラブルームの効果発動なのです。」

燈厘「特殊召喚した事で、相手モンスター1体は効果が無効、攻守が半分になる。」

燈厘「これでロケットトークンは攻守2000。」

[攻撃力が並んだ。]

燈厘「まだなのです。」

燈厘「キュアラブルームはブロムをエレメント素材とした事で、攻守が500上昇できる。」

[キュアラブルームの攻守は、2500!]

燈厘「これで上回った、そしてまだぼくのバトルフェイズなのですよ。」

燈厘「キュアラブルームでロケットトークンを攻撃。」

燈厘「魔法奥義・ブルームラブショット!」

[う……]LP3600→3100

燈厘「ぼくはカードを2枚セットして、ターンエン――。」

[ここでトラップ発動、《バイオレイド・アライブ》。]

《バイオレイド・アライブ》(SSオリジナル)
通常罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
EXデッキから特殊召喚されたモンスターが相手フィールドに存在する場合、このカードの発動は手札からもできる。
①:自分フィールドのモンスターが戦闘・効果で破壊されたターンに発動できる。
手札・デッキから機械族・闇属性・レベル6モンスター1体を特殊召喚する。

燈厘「――おっと?」

[この効果でデッキから《バイオレイド・バンブー》を特殊召喚。]

《バイオレイド・バンブー》(SSオリジナル)
星6/闇/機械/2000/2000
自分は「バイオレイド・バンブー」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。
①:相手フィールドにのみモンスターが存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
②:このカードが特殊召喚した場合、相手フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
EXデッキから特殊召喚されたモンスターが相手フィールドに存在する場合、さらに相手フィールドの魔法・罠カード1枚を破壊できる。

[この特殊召喚に成功し、キュアラブルームがいる事で、その伏せカードは全て破壊させてもらうよ]

燈厘「んん……エンドフェイズだから発動できないのです。」

燈厘「今度こそターンエンド、なのですよ。」

[じゃあ、こっちのターン。]

[墓地の《オルフェゴール・クリマクス》を除外する事で、デッキから《バイオレイド・ヘルメット》を手札に加える。]

《オルフェゴール・クリマクス》
カウンター罠
このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
①:自分フィールドに「オルフェゴール」Lモンスターが存在し、モンスターの効果・魔法・罠カードが発動した時に発動できる。
その発動を無効にし除外する。
②:墓地のこのカードを除外して発動できる(この効果を発動するターン、自分は機械族・闇属性モンスターしか特殊召喚できない)。
自分のデッキ・除外状態の機械族・闇属性モンスター1体を手札に加える。

《バイオレイド・ヘルメット》(SSオリジナル)
星6/闇/機械/2000/2000
自分は「バイオレイド・バンブー」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。
①:相手フィールドにのみモンスターが存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
②:自分フィールドの機械族・闇属性モンスターの数×200だけ、自分フィールドの機械族・闇属性モンスターの攻撃力・守備力はアップし、相手フィールドの攻撃力・守備力はダウンする。
③:このカードは戦闘・効果では破壊されない。

[魔法カード、《ダーク・バイオ・エナジー》を発動。]

《ダーク・バイオ・エナジー》(SSオリジナル)
通常魔法
このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
①:手札からレベル6以上の機械族・闇属性モンスター1体を特殊召喚し、自分は1枚ドローする。
この効果で特殊召喚したモンスターはこのターン、相手の効果では破壊されず、相手はそのモンスターを効果の対象にできない。
②:墓地のこのカードを除外して発動できる。
デッキから機械族・闇属性・レベル6モンスター1体を手札に加える。

[この効果で、手札からバイオレイド・ヘルメットを特殊召喚し、1枚ドロー。]

[その効果で400ポイント、バイオレイド達の攻守がアップし、相手モンスターの攻守がダウンするよ。]

燈厘「攻撃力が、上回られたのです……。」

[さらに手札を捨てて、《アクションマジック-ダブル・バンキング》を発動。]

《アクションマジック-ダブル・バンキング》
速攻魔法
①:手札を1枚捨てて発動できる。
自分フィールドのモンスターは、このターン戦闘で相手モンスターを破壊した場合、もう1度だけ続けて攻撃できる。
②:このターンに墓地へ送られていないこのカードが墓地に存在する場合、自分メインフェイズに手札から魔法カード1枚を捨てて発動できる。
このカードを自分フィールドにセットする。

[これでこのターン、戦闘破壊に成功したモンスターは連続攻撃できる。]

[まだまだ、墓地の《バイオストーム》を除外する事で、バイオレイド達の攻撃力はさらに500アップ!]

《バイオストーム》(SSオリジナル)
永続魔法
このカード名の②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドの全ての機械族・闇属性・レベル6以上のモンスターの攻撃力・守備力は500アップする。
②:自分フィールドに機械族・闇属性・レベル6以上のモンスターが特殊召喚された場合、相手フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
③:墓地のこのカードを除外して発動できる。
自分フィールドの全ての機械族・闇属性・レベル6以上のモンスターの攻撃力・守備力は500アップする。

[バトルフェイズ、ヘルメットでキュアラブルームを攻撃!]

燈厘「ぐぅ……」LP4000→3200

[これでヘルメットは再攻撃の権利を得るよ。]

燈厘「でも、ここでキュアラブルームのさらなる効果が発動するのですよ。」

燈厘「エレメント元としていた、ラブを墓地から特殊召喚。」

[そんな効果が……。]

[なら、ヘルメットの再攻撃でラブを破壊。]

[そしてバンブーでダイレクトアタック!]

燈厘「うぐっ……」LP3200→300

[これでターンエンド。]

[バイオストームの攻守アップは永続的に続くから、2体とも2900のまま。]

[さらにヘルメットの効果で燈厘のモンスターの攻守は400ダウンしている。]

[そしてヘルメットは戦闘と効果の破壊には耐性がある。]

[燈厘がこれをなんとかできなかったら、勝てないよ。]

燈厘「……訊かないのですか。」

[ん?何を?]

燈厘「急にぼくが、デュエルに誘った理由なのですよ。」

燈厘「ただの気まぐれだとは、思っていないはずなのです。」

[……まあ、確かにそうだね。]

燈厘「なら、どうして……?」

[話したくなさそうだったから、かな。]

燈厘「!」

燈厘「……はぁ。」

燈厘「きみって人は、全くもう。」

[?]

燈厘「決着を付けてやるのですよ、ぼくのターン。」

燈厘「まずは《死者転生》、墓地からモンスター1体を手札に加えるのです。」

《死者転生》
通常魔法
①:手札を1枚捨て、自分の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを手札に加える。

燈厘「これでラブを手札に戻して、召喚!」

燈厘「再びラブの効果で、今度は《ブルームラブショット》を手札に加えるのです」

《ブルームラブショット》(SSオリジナル)
通常魔法
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドの戦士族Eモンスター1体を対象として発動できる。
このターン、そのモンスターは相手モンスター全てに1回ずつ攻撃できる。
「魔法少女キュアラブルーム」を対象として発動した場合、さらに対象のモンスターの攻撃力は、相手フィールドのモンスターの数×600アップする。
②:自分フィールドの戦士族モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、代わりに墓地のこのカードを除外できる。

燈厘「さらに《二転召喚》を発動。相手モンスターを手札に戻し、相手に特殊召喚させるのです。」

《二転召喚(ツイストサモン)》(SSオリジナル)
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:フィールドのモンスター1体を対象として発動できる(この効果の発動に対して対象のモンスターの効果は発動できない)。
そのモンスターを手札に戻す。
この効果で表側表示モンスターが相手の手札に戻った場合、さらに相手は可能な限りそのモンスターを特殊召喚する。

燈厘「ぼくが選ぶのは、ヘルメット。」

[手札に戻して、もう1度手札から特殊召喚。]

[その効果に、一体何の意味が……。]

燈厘「意味ならあるのですよ。」

燈厘「ブロムの効果を忘れたのです?」

[あっ!]

[相手がモンスターを特殊召喚すると、ラブの元に蘇る……!]

燈厘「そう、ブロムを墓地から特殊召喚。」

燈厘「さらに墓地のラブリー・ストームを除外して、効果発動なのです。」

燈厘「墓地からキュアラブルームをエクストラデッキに戻し、1枚ドロー。」

燈厘「再びブロムをエレメントとし、ラブをアセンション。」

燈厘「ふふん、キュアラブルーム再登場!」

燈厘「再び効果を発動、ヘルメットを弱体化するのです。」

[なるほど……でも、キュアラブルームはここまでだよ。]

[トラップ発動、《奈落の落とし穴》!]

《奈落の落とし穴》
通常罠
①:相手が攻撃力1500以上のモンスターを召喚・反転召喚・特殊召喚した時に発動できる。
その攻撃力1500以上のモンスターを破壊し除外する。

[これでキュアラブルームは、破壊され除外――。]

燈厘「危ないところだったのですよ。」

燈厘「速攻魔法、《パージ・エレメント》。」

《パージ・エレメント》(既存オリカ)
速攻魔法
①:フィールドのEモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターをEXデッキに戻す。
その後、そのモンスターのE元となっていたモンスターを墓地から対象のモンスターのコントローラーのフィールドに特殊召喚する。

[――!]

燈厘「キュアラブルームを再度エクストラデッキに戻し、そのエレメント元のラブを特殊召喚。」

[くっ、奈落の落とし穴は不発。]

[そしてヘルメットの効果が無効になり、攻撃力が半分に……。]

燈厘「効果が無効になった事で、攻撃力変化も全てなくなるのです。」

燈厘「そして《死者蘇生》で、ブルムを墓地から特殊召喚。」

《死者蘇生》
通常魔法
①:自分か相手の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する。

燈厘「何度やられそうになっても、キュアラブルームは立ち上がる。」

燈厘「手札に加えていたブルームラブショットを発動。」

燈厘「これでキュアラブルームは2体のバイオレイドに攻撃でき、攻撃力が1200アップするのです。」

[自身の効果と合わせて、攻撃力は3700……!]

燈厘「さあ、バトルフェイズ。」

燈厘「キュアラブルームで、2体のモンスターに攻撃なのです。」

燈厘「魔法奥義・ブルームダブルショット!」

[……!]LP3100→1500→0

[負けたよ……。]

燈厘「……やった。」

燈厘「ふふん、ぼくの勝ちなのですよ。」

[強いね、燈厘は。]

燈厘「強い……。」

燈厘「……いや、そんな事はないのです。」

[?]

燈厘「勝ったくせに何を、と思うかもしれないのですけど。」

燈厘「このくらいじゃまだ、なーちゃんの足元にも及ばない。」

[なーちゃんって?]

燈厘「ああ、えっと。」

燈厘「なーちゃんは、ぼくの姉……そして憧れなのですよ。」

燈厘「そして、みんなの憧れでもあるのです。」

燈厘「デュエルが強くて、座学も得意。」

燈厘「普段から体を鍛えてて、自分に厳しくて、人には優しい。」

燈厘「ぼく達家族の自慢なのです。」

[凄いお姉さんだね。]

燈厘「うん。」

燈厘「でも、もちろんぼくはなーちゃんほど凄くはないのです。」

燈厘「デュエルも平凡で……。」

燈厘「このままだと、ぼくのせいでなーちゃんの評価も下げてしまうのです。」

[……そっか。]

燈厘「だからぼく、もっとデュエルが強くなりたい。」

燈厘「でもぼくは、会話とか苦手で……。」

燈厘「デュエルの相手も、授業以外だとほとんどいないのです。」

[だから、今日は誘ってくれたんだ。]

燈厘「悪かったのです、こんな理由で急に付き合わせて……。」

[そんな事ないよ。]

[燈厘は自分を信頼して、自分自身の気持ちを伝えてくれた。]

[デュエルには負けちゃったけど、その事が自分は嬉しいんだ。]

燈厘「きみ……」

[だから、燈厘さえ良ければだけど。]

[燈厘がデュエルが強くなれるように、自分も手伝わせてほしい]

[これからもこうやって、自分とデュエルしてくれないかな。]

燈厘「!」

燈厘「そんなの……ぼくも。」

燈厘「ぼくも、嬉しいに決まってるのです。」

[自分ももっと、燈厘に相応しいくらい強くなるから。]

[お姉さんに近付けるように、二人で頑張っていこう。]

燈厘「ふふん、きみってば本当に……。」

燈厘「うん、これからもよろしく、なのですよ。」

[こちらこそ、よろしく。]

【お姉さんのために、燈厘は頑張っているんだ。】

【自分もそんな燈厘のために、もっともっと頑張ってみせる!】

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