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HOME > 遊戯王SS一覧 > 朝生燈厘 その1

朝生燈厘 その1 作:グレイ

【憧れのアカデミアに転入して、早数日。】

【皆は既にグループが出来上がっていて、なかなか友達が出来ない。】

【部活も見てみたけど、目ぼしいものが無かったし。】

【今日もきっかけを探していたけど、もう6時だ……帰らないとな。】

【……ん?1組の教室、まだ電気が付いている。】

【誰かが消し忘れたのかな?仕方ない、消しておこう。】

燈厘「……くぅ……」

【あれ……誰もいないと思ったけど、教室で誰か寝てる。】

【しかも気持ちよさそうに。】

【このまま寝かせてあげたいけど……そうも行かないよね。】

【起こしてあげよう。】

[おーい、大丈夫ー?]

燈厘「んあ……う……なに……?」

[起きて、もう6時だよ。]

燈厘「……え。」

燈厘「う……もうこんな時間……」

[早く帰らないと、鍵が閉められちゃう。]

燈厘「その通り……なのです……」

燈厘「んんっ……よく寝た……」

[おはよう。]

燈厘「お早くないのですけど。」

燈厘「……きみは、うちのクラスの生徒ではないのです。」

[たまたま見かけて、声を掛けたんだ。]

燈厘「そうなのですか。感謝なのですよ。」

[君の名前は?]

燈厘「……ぼくは朝生燈厘(あそうあかり)、なのです。」

[よろしく、燈厘。]

燈厘「いきなり呼び捨て……ん、きみも2年なのですか。」

燈厘「まあいいのです、じゃあ帰らせてもらうのです。」

燈厘「今度、何かお礼を考えておくのです。それじゃ。」

[待って。]

燈厘「ん?まだ何かあるのです?」

[ペンを落としたよ。]

燈厘「ん。これはどうもなのです。」

【ん?このペンって……。】

???「ん、あなた達まだいたの?」

燈厘「あ、聖先生。」

聖「用が無いなら早く帰りなさいね、そろそろ鍵閉めちゃうから。」

[わかりました。すみません]

燈厘「じゃあね。」


————校門前————


[あ……。]

燈厘[あれ。きみもこっちの道なのですね。]

[奇遇だね。良ければ、一緒に帰らない?]

燈厘「……!」

燈厘「……ま、まあ、良いのですよ。」

燈厘「どこまで一緒かは、わからないのですけど」

[それでいいよ。別れるまでは一緒に帰ろう。]

燈厘「……ん。」

[ところで、聞きたい事があるんだけど。]

燈厘「何なのです?」

[さっきのペンって、『プリフラ!』だよね?]

燈厘「!知っているのです?」

[うん、実は毎週追ってて。]

燈厘「ふふふ、それなら話は早いのですよ。」

燈厘「ぼくはプリエアー推しなのですけど、きみは?」

[まあ全員好きだけど、強いて言えばプリスペクトルかな。]

燈厘「いいですねいいですね。」

燈厘「エアーとスペクトルの友情物語、非常にアツいのですよ。」

燈厘「ぼくはエアーのみんなを守る正義の姿勢が、とても素敵だと思うのです。」

燈厘「正義のために、毎日血の滲むような努力を繰り返して……。」

燈厘「」

[楽しそうだね。]

燈厘「あっ……ごめんなのです、ぼくの事ばかり喋っちゃって。」

[何かに熱中できるっていうのは凄くいい事だよ、気にしないで。]

燈厘「でも……今のぼくキモかったし。」

[……それなら今度は、こっちの話をさせてもらおうかな。]

燈厘「え?」

[すうーっ。]

[まず自分は基本的に『プリフラ!』に限らず関係性厨というか恋愛的な意味じゃないけど2人以上のキャラの関係性を妄想してグッとくるタイプのオタクで、推しのキャラの話ではスペクトルと言ったけど推しの組み合わせはフェザーとパピヨンだったりするんだよね幼いけどしっかりしてるフェザーとお姉さんだけどちょっと抜けてるパピヨンでまずバランスがいい+50点、パピヨン的にはフェザーはまだ子供なんだけど11話でフェザーがパピヨンを敵から守ってああかっこいい~って我々オタクが鳴いていると思ったらパピヨン自身もフェザーに対してかっこいいと言って信頼を向けてこれはもう敵と一緒に浄化されるよね+120点、やっぱこの2人の関係性を表すなら『信頼』がキーワードになってくるわけでパピヨンが覚醒した後の19話でも無茶して働き続けるパピヨンを心配したフェザーがもっと自分を頼ってほしいって言ってしかもその回で新しい必殺技じゃんヒャ~これはもう最高だと思ったよね今後この関係性がどうなっていくのか楽しみすぎる。]

燈厘「……。」

[どうかな、キモかったと思った?]

燈厘「えっと……。」

燈厘「ん、キモかったのです。」

[えっ。]

燈厘「早口すぎるし、変な喋り方するし、長すぎるし……。」

[……]

燈厘「さすがに、ぼくとは全然違うのです。」

[……ぐすん。]

燈厘「……でも、ありがとうなのです。」

燈厘「きみになら、好きな事の話を熱く語りたいと思えたのですよ。」

[!そっか。それならよかったよ。]

燈厘「でも、やっぱり話し方はキモかった。」

[二度もぶたれた。]

燈厘「ん、ぼくこっちの道なのですよ。」

燈厘「……あの、その……」

[どうしたの?]

燈厘「良かったら……ラクイン、交換してほしいのですけど。」

[いいよ、デュエルディスクに連絡先を送るね。]

燈厘「ありがとうなのです。」

燈厘「……えへへ。」

燈厘「クラスも違うので、きみに何か話したい時はラクインで連絡するのです。」

[わかったよ。]

燈厘「じゃあ、またなのですよ。」

[うん、またね。]



————「きみ」の家————



【少し強引だったかもしれないけど、これで話せる相手ができた。】

【友達……でいいのかな、まだよくわからないけど。】

【……次は、もっと普通に語れるように練習しておかないとな。】

【ふう、シャワーも浴びたし勉強でもするか……。】

[……ん?]

燈厘>きみ

燈厘>おーい

燈厘>もう寝てる?

燈厘>寝ちゃってたらごめんね

燈厘>……

燈厘>もしかして、無視されてる?

【っ……。】

【燈厘……。】

燈厘>!

燈厘>既読付いた

【……。】

【やれやれ……。】
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ランペル
なかなか友達の出来ない中で燈厘との出会い。こういう何気ないやり取りから仲良くなっていきそうなのは一期一会感がありますわなぁ。共通の話題を見つけて仲良くなっていくのはよくあるパターンですが、問題となったオタク特有の早口……。しかし、キモがられながらも燈厘の反応そのものは悪くない感じ。連絡先交換したその夜には向こうから連絡が来る模様!
距離感がバグっておるぞ! (2025-09-18 03:02)
コンドル
初めまして。
主人公が特定の名前を持たず[あなた]なのが新鮮で面白いですね。学園ものということで、登場人物もこれから増えていきそうで期待が高まります。
さらにエレメント召喚なる未知なる召喚法があるようで...? (2025-09-18 20:18)
グレイ
>ランペルさん
コメントありがとうございます。一期一会、私の好きな言葉です。共通の趣味があるとなるとやはり急激に仲良くなるものですからね。
やさしさから狙って引き出したオタクの早口なのでセーフ……セーフ!
距離感バグの寂しがり屋さんな燈厘、ですかねえ。

>コンドルさん
コメントありがとうございます。
某ソシャゲをイメージしているため、主人公に特定の名前が無く、舞台が学園となっています。設定は使いまわしですけど。
エレメント召喚、特に何も説明なしで登場してしまうので、できればシリーズ詳細ページを見ながら読んでいただければと存じます。 (2025-10-02 11:06)

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1 朝生燈厘 その2 19 0 2025-10-02 -

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