交流(共通)
メインメニュー
クリエイトメニュー
- 遊戯王デッキメーカー
- 遊戯王オリカメーカー
- 遊戯王オリカ掲示板
- 遊戯王オリカカテゴリ一覧
- 遊戯王SS投稿
- 遊戯王SS一覧
- 遊戯王川柳メーカー
- 遊戯王川柳一覧
- 遊戯王ボケメーカー
- 遊戯王ボケ一覧
- 遊戯王イラスト・漫画
その他
遊戯王ランキング
注目カードランクング
カード種類 最強カードランキング
● 通常モンスター
● 効果モンスター
● 融合モンスター
● 儀式モンスター
● シンクロモンスター
● エクシーズモンスター
● スピリットモンスター
● ユニオンモンスター
● デュアルモンスター
● チューナーモンスター
● トゥーンモンスター
● ペンデュラムモンスター
● リンクモンスター
● リバースモンスター
● 通常魔法
永続魔法
装備魔法
速攻魔法
フィールド魔法
儀式魔法
● 通常罠
永続罠
カウンター罠
![CONTINUOUS](/img/mark/eizoku15.png)
![EQUIP](/img/mark/soubi15.png)
![QUICK-PLAY](/img/mark/sokkou15.png)
![FIELD](/img/mark/field15.png)
![RITUAL](/img/mark/gisiki15.png)
![CONTINUOUS](/img/mark/eizoku15.png)
![counter](/img/mark/counter15.png)
種族 最強モンスターランキング
● 悪魔族
● アンデット族
● 雷族
● 海竜族
● 岩石族
● 機械族
● 恐竜族
● 獣族
● 幻神獣族
● 昆虫族
● サイキック族
● 魚族
● 植物族
● 獣戦士族
● 戦士族
● 天使族
● 鳥獣族
● ドラゴン族
● 爬虫類族
● 炎族
● 魔法使い族
● 水族
● 創造神族
● 幻竜族
● サイバース族
● 幻想魔族
属性 最強モンスターランキング
レベル別最強モンスターランキング
![レベル](/img/level15.png)
![レベル](/img/level15.png)
![レベル](/img/level15.png)
![レベル](/img/level15.png)
![レベル](/img/level15.png)
![レベル](/img/level15.png)
![レベル](/img/level15.png)
![レベル](/img/level15.png)
![レベル](/img/level15.png)
![レベル](/img/level15.png)
![レベル](/img/level15.png)
![レベル](/img/level15.png)
デッキランキング
第1話「春の嵐」ST-2 作:フラッシュロック
フィールドに漂っていた爆煙が緩やかに薄まっていく。
二人が繰り広げた闘いのフィールドに、もうモンスターのビジョンは無い。
後に残るのは、決闘によって示された勝者と敗者のみ。
決着が付いたのだ。
「‥‥‥」
(か、勝てた‥‥‥!)
「‥‥‥私の負けね」
「!」
決闘中、邪魔にならないように束ねていた髪をほどきながら、春香が巴の方へ歩み寄る。
頭の後ろへ手を回す動作は、美術館の彫刻が動き出したかのように艶やかさがあり、こちらへ歩み寄る度にスカートは貴婦人のドレスのようにたなびいていた。
髪紐から自由になり重力に任せて流れていく御髪を、巴はまるで紅いオペラカーテンのようだと想起した。
ほんの数分前に限界まで追い詰めてきた決闘相手にそんな感想を抱いたのは、巴にとって初めての事だ。
春香が巴の前まで歩むと、あの朗らかな笑顔で巴の方へ右手を差し出す。
それが握手を求める物であるのは明白で、上級生である彼女に下級生である自分が歩かせていたと気付き、巴は慌ててその手を握り返した。
「あっあの!対戦ありがとうございました‥‥‥」
「ふふっこちらこそ、ありがとう!
‥‥‥アナタとデュエルできて、良かったわ」
多分に何かしらの意図を含んだ物言いに、巴は決闘中に交わした約束の事を思い出した。
「そういえば‥‥‥私が勝つと、この決闘の意味を教えて貰えないんでしたよね」
「あぁ、そういう約束だったわね‥‥‥」
巴に言われて気付いたのか、春香は困ったような顔をしながら答える。
「別に隠し立てするつもりじゃ無いのよ?私、本当に勝つ気でいたから‥‥‥面白そうだと思って‥‥‥つい、ね?」
「え、えぇ。分かってます」
巴は春香を責めたつもりは無い。
たしかに決闘の理由については気になる所ではあったものの、勝敗を賭けにしたのは春香の提案であったし、その直後のプレイでワンターンキルを狙っていたからには、話すつもりであったと窺い知れた。
彼女なりの遊び心だったのだろう。
しかし‥‥‥
「決闘で交わした約束を反故にするのは決闘者としてイケナイわよねぇ‥‥‥」
「ですよね‥‥‥」
決闘者が勝敗を賭けたならば、それは守らねばならない。
ましてや決闘者を育成する学園の生徒ならば、尚更その誓約は重い。
言うつもりだったなら言えば良いのに、と思いながらも、巴は彼女の実直さを無下には出来なかった。
どうしたものか、としばらく考え込んでいると、春香が不意に口を開けた。
「‥‥‥ヒントで良ければ教えてあげられるかしら?」
「ヒント、ですか?」
「えぇ、それなら約束を破らずに教えられるわ」
「そう‥‥‥なんですかね?」
「“決闘をする理由”は話せないけれど、“決闘に至るまでの断片的な要因”の話はしても良いと思わない?」
「えぇ‥‥‥」
ここに来て屁理屈をこね出した。
しかしまぁ、そのまま語るよりは咎められた際に幾分か言い訳もできそうである。
「わかりました。では、その“要因”について教えて下さい。」
春香はコクリと頷き、話し始めた。
「“決闘に至る要因”‥‥‥いくつかあるわ。
1つは、今年アナタが入学したこと」
(たしかに、私はこの学園の新入生だ。先輩として後輩にこの学園のデュエリストレベルを教えるってことか‥‥‥?)
「2つ目は、私がアナタより2つ年上であるということ」
(これも、1つ目の理由と同じじゃないか?2つ上ということは三年生なんだから、学園で1番の上級生として1番下の下級生に色々教える立場にあると言えるし)
「そして最後に‥‥‥」
(ん?わっ‥‥‥!)
春香は最後の要因を語りきる前に、巴の腕と腰を掴んで抱き寄せた。
「後輩ちゃんがカワイイからよ!」
「あっあうぅ‥‥‥」
先ほどまで真面目に考えていた事がすべて吹っ飛んだ。
密着することにより、制服越しでも春香の性格を体現しているかのようなやわらかい身体を確かめられた。
巴の脳内に春香の情報が流れ込み、満たされていく。マトモに思考する事ができない。
「ふふっこのふわふわの髪も、クリクリした瞳も、色白の肌もぜーんぶカワイイわ!」
(顔が、近過ぎる‥‥‥!)
どうにかなりそうだった。
散々美人だと評してきた人物から抱きしめられて平気でいられる人間がはたして居るだろうか?
さらにその人物から“カワイイ、カワイイ”と一種の言葉責めを受けて平静で居られる人間はどれほどいるのか?
巴はその大多数の人間側に立っていた。
「決闘も上手だし、妹に欲しいくらいよ!」
「!!」
「いたっ‥‥‥!」
突然巴が春香を突き飛ばした。
不意を突かれた春香は、そのまま尻餅をつく。
一瞬、何が起きたのか分かっていない表情をしていた。
しかし巴の顔を見て、より一層分からなくなったようだ。
「どうしたの?巴さん。そんな怖い顔をして‥‥‥」
「‥‥‥‥‥‥あっ!ご、ごめんなさい‥‥‥」
「いえ、いいのよ‥‥‥ちょっと強く抱き過ぎたかしら?」
そう言って春香は立ち上がり、巴の方へまた近付いていくが、なぜか巴は後ずさっている。
「ごめん、なさい‥‥‥私、帰ります‥‥‥」
「あ!待って!巴さん!」
巴は逃げるようにステージから走り去る。
その背中を春香は追いかけられなかった。
(巴さんの表情‥‥‥すごく怯えていたわ)
〜2話へつづく〜
二人が繰り広げた闘いのフィールドに、もうモンスターのビジョンは無い。
後に残るのは、決闘によって示された勝者と敗者のみ。
決着が付いたのだ。
「‥‥‥」
(か、勝てた‥‥‥!)
「‥‥‥私の負けね」
「!」
決闘中、邪魔にならないように束ねていた髪をほどきながら、春香が巴の方へ歩み寄る。
頭の後ろへ手を回す動作は、美術館の彫刻が動き出したかのように艶やかさがあり、こちらへ歩み寄る度にスカートは貴婦人のドレスのようにたなびいていた。
髪紐から自由になり重力に任せて流れていく御髪を、巴はまるで紅いオペラカーテンのようだと想起した。
ほんの数分前に限界まで追い詰めてきた決闘相手にそんな感想を抱いたのは、巴にとって初めての事だ。
春香が巴の前まで歩むと、あの朗らかな笑顔で巴の方へ右手を差し出す。
それが握手を求める物であるのは明白で、上級生である彼女に下級生である自分が歩かせていたと気付き、巴は慌ててその手を握り返した。
「あっあの!対戦ありがとうございました‥‥‥」
「ふふっこちらこそ、ありがとう!
‥‥‥アナタとデュエルできて、良かったわ」
多分に何かしらの意図を含んだ物言いに、巴は決闘中に交わした約束の事を思い出した。
「そういえば‥‥‥私が勝つと、この決闘の意味を教えて貰えないんでしたよね」
「あぁ、そういう約束だったわね‥‥‥」
巴に言われて気付いたのか、春香は困ったような顔をしながら答える。
「別に隠し立てするつもりじゃ無いのよ?私、本当に勝つ気でいたから‥‥‥面白そうだと思って‥‥‥つい、ね?」
「え、えぇ。分かってます」
巴は春香を責めたつもりは無い。
たしかに決闘の理由については気になる所ではあったものの、勝敗を賭けにしたのは春香の提案であったし、その直後のプレイでワンターンキルを狙っていたからには、話すつもりであったと窺い知れた。
彼女なりの遊び心だったのだろう。
しかし‥‥‥
「決闘で交わした約束を反故にするのは決闘者としてイケナイわよねぇ‥‥‥」
「ですよね‥‥‥」
決闘者が勝敗を賭けたならば、それは守らねばならない。
ましてや決闘者を育成する学園の生徒ならば、尚更その誓約は重い。
言うつもりだったなら言えば良いのに、と思いながらも、巴は彼女の実直さを無下には出来なかった。
どうしたものか、としばらく考え込んでいると、春香が不意に口を開けた。
「‥‥‥ヒントで良ければ教えてあげられるかしら?」
「ヒント、ですか?」
「えぇ、それなら約束を破らずに教えられるわ」
「そう‥‥‥なんですかね?」
「“決闘をする理由”は話せないけれど、“決闘に至るまでの断片的な要因”の話はしても良いと思わない?」
「えぇ‥‥‥」
ここに来て屁理屈をこね出した。
しかしまぁ、そのまま語るよりは咎められた際に幾分か言い訳もできそうである。
「わかりました。では、その“要因”について教えて下さい。」
春香はコクリと頷き、話し始めた。
「“決闘に至る要因”‥‥‥いくつかあるわ。
1つは、今年アナタが入学したこと」
(たしかに、私はこの学園の新入生だ。先輩として後輩にこの学園のデュエリストレベルを教えるってことか‥‥‥?)
「2つ目は、私がアナタより2つ年上であるということ」
(これも、1つ目の理由と同じじゃないか?2つ上ということは三年生なんだから、学園で1番の上級生として1番下の下級生に色々教える立場にあると言えるし)
「そして最後に‥‥‥」
(ん?わっ‥‥‥!)
春香は最後の要因を語りきる前に、巴の腕と腰を掴んで抱き寄せた。
「後輩ちゃんがカワイイからよ!」
「あっあうぅ‥‥‥」
先ほどまで真面目に考えていた事がすべて吹っ飛んだ。
密着することにより、制服越しでも春香の性格を体現しているかのようなやわらかい身体を確かめられた。
巴の脳内に春香の情報が流れ込み、満たされていく。マトモに思考する事ができない。
「ふふっこのふわふわの髪も、クリクリした瞳も、色白の肌もぜーんぶカワイイわ!」
(顔が、近過ぎる‥‥‥!)
どうにかなりそうだった。
散々美人だと評してきた人物から抱きしめられて平気でいられる人間がはたして居るだろうか?
さらにその人物から“カワイイ、カワイイ”と一種の言葉責めを受けて平静で居られる人間はどれほどいるのか?
巴はその大多数の人間側に立っていた。
「決闘も上手だし、妹に欲しいくらいよ!」
「!!」
「いたっ‥‥‥!」
突然巴が春香を突き飛ばした。
不意を突かれた春香は、そのまま尻餅をつく。
一瞬、何が起きたのか分かっていない表情をしていた。
しかし巴の顔を見て、より一層分からなくなったようだ。
「どうしたの?巴さん。そんな怖い顔をして‥‥‥」
「‥‥‥‥‥‥あっ!ご、ごめんなさい‥‥‥」
「いえ、いいのよ‥‥‥ちょっと強く抱き過ぎたかしら?」
そう言って春香は立ち上がり、巴の方へまた近付いていくが、なぜか巴は後ずさっている。
「ごめん、なさい‥‥‥私、帰ります‥‥‥」
「あ!待って!巴さん!」
巴は逃げるようにステージから走り去る。
その背中を春香は追いかけられなかった。
(巴さんの表情‥‥‥すごく怯えていたわ)
〜2話へつづく〜
現在のイイネ数 | 51 |
---|
![作品イイネ](/img/common/iine.png)
↑ 作品をイイネと思ったらクリックしよう(1話につき1日1回イイネできます)
同シリーズ作品
イイネ | タイトル | 閲覧数 | コメ数 | 投稿日 | 操作 | |
---|---|---|---|---|---|---|
67 | 第1話「春の嵐」ST | 519 | 2 | 2019-07-09 | - | |
79 | 第1話「春の嵐」DU-1 | 448 | 0 | 2019-07-11 | - | |
56 | 第1話「春の嵐」DU-2 | 464 | 0 | 2019-07-13 | - | |
75 | 第1話「春の嵐」DU-3 | 488 | 2 | 2019-07-13 | - | |
51 | 第1話「春の嵐」ST-2 | 382 | 0 | 2019-07-19 | - | |
74 | 第2話「枯れ尾花」ST-1 | 731 | 0 | 2019-08-03 | - |
更新情報 - NEW -
- 2024/06/22 新商品 ANIMATION CHRONICLE 2024 カードリスト追加。
- 07/01 15:50 評価 4点 《イグニホース・ドラゴニス》「フレテキ全振り系バニラ。最近のバ…
- 07/01 15:31 掲示板 カードリストにおける誤表記・不具合報告スレ
- 07/01 15:01 評価 6点 《暗黒の呪縛》「魔法カードが発動される度に、そのコントローラー…
- 07/01 13:29 掲示板 オリカコンテスト(R)計画処
- 07/01 12:58 評価 7点 《カオス・インフィニティ》「当時存在していた「機皇」に関する魔…
- 07/01 10:14 評価 9点 《ヴァンパイアの使い魔》「ヴァンパイアをコストに墓地から自己蘇…
- 07/01 09:50 評価 10点 《閉ザサレシ世界ノ冥神》「《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》から始…
- 07/01 09:32 評価 10点 《ファイアウォール・ドラゴン・ダークフルード》「時代が追いつ…
- 07/01 07:15 評価 10点 《魔を刻むデモンスミス》「最近話題のぶっ壊れ悪魔族 ①で手札か…
- 07/01 05:28 評価 9点 《ファイアウォール・ドラゴン・シンギュラリティ》「効果モンスタ…
- 07/01 04:59 評価 9点 《閉ザサレシ世界ノ冥神》「個人的には近年稀にみる良カード ぶっ…
- 07/01 04:38 デッキ 熱き決闘者達〜BurningKnuckler〜
- 07/01 03:49 評価 10点 《超時空戦闘機ビック・バイパー》「こりゃたまらん。 STGオタク…
- 07/01 03:32 評価 8点 《ゾンビーノ》「あんなに一緒だったのに...夕暮れはもう違う色...…
- 07/01 01:49 掲示板 オリカコンテスト(R)計画処
- 07/01 01:48 掲示板 オリカコンテスト(R)計画処
- 07/01 01:05 掲示板 オリカコンテスト(R)計画処
- 07/01 00:03 掲示板 オリカコンテスト(R)計画処
- 07/01 00:03 評価 4点 《ダストンのモップ》「総合評価:リンク素材にされ除去される可能…
- 07/01 00:01 評価 7点 《ゴゴゴゴーレム》「遊馬デッキの切り込み隊長的下級の1体。☆4と…
Amazonのアソシエイトとして、管理人は適格販売により収入を得ています。
![Amazonバナー](/img/banner/s_amazon.png)
![駿河屋バナー](/img/banner/s_surugaya.png)
![楽天バナー](/img/banner/s_rakuten.png)
![Yahoo!ショッピングバナー](/img/banner/s_yahoo.png)