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第1話「春の嵐」ST 作:フラッシュロック
2019年。桜の花びらが風に舞う頃のこと。
周囲が自然に囲まれたのどかな風景を望める場所に、私立雅ヶ峰女学園は建っていた。
この学園は全寮制の女子高校であり、デュエルアカデミアの名門校として知られている。
入学してきた生徒達はここでデュエルの腕を磨き、デュエル・レディとしてプロの世界へ羽ばたく事を夢見ながら日々を過ごすこととなる。
そんな学園の決闘場にて、今まさに決闘をする者達が居た。
栗色ショートヘアーをフワフワ揺らしながら震えている少女の名は秋月巴(アキヅキ トモエ)。
この春、高校に入学したばかりの新入生である。
決闘者としてすでにフィールドに上がっているにも関わらず、困惑と怯えが混ぜこぜになっている事が表情から伺えた。
そんなカワイそうな少女と対戦するのは桜庭春香(サクラバ ハルカ)。
巴と同じ学園に通う3年生である。
燃え上がるようなワインレッドの髪が邪魔にならないようにまとめ上げると、鼻歌混じりにデッキをシャッフルし、デュエルディスクにセットする。
ウキウキと擬音が聞こえてきそうなほど上機嫌であるのは誰からの目にも明らかだった。
「さぁ、後輩ちゃん!デュエルディスクを構えなさい!」
「は、ハイ!」
(どうしてこんな事に‥‥)
なぜ自分は決闘を申し込まれたのか?なぜ自分はデュエルディスクを構えているのか?答えが導き出せない無意味な問答を頭の中で繰り返しながら巴は目の前に立ちはだかる謎の決闘者に勝負を挑まれた経緯を思い返す。
──今から十数分前、秋月巴は渡り廊下に居た。
入学式から数日経ち、多くの人が通り過ぎるその場所が彼女にとって癒しの空間だった。
彼女にとってなんてことはない、景色をボンヤリと眺めていただけである。
渡り廊下から見える校外の景色をツマミに太陽光を浴びてウトウトしていると、不意に誰かが声を掛けてきた。
「ねぇ、キミ。新入生だよね?」
突然掛けられた聞き覚えのない声に心臓が少しキュッとしながらも、半分閉じ掛けていたまぶたを開けて声の主の方へ体を向ける。
振り向いた先にはやはり巴にとって見覚えのない人物が立っていた。
(綺麗な人‥‥‥)
日に照らされていっそう紅く輝いて見えた髪に少し見惚れてしまう。
平均的な身長より少し高めの自分が見上げている構図なので、おそらくその人が上級生であると気付くのに一瞬遅れてしまった。
「‥‥‥は、はい。こないだ入学しました‥‥‥
あっ秋月巴、です。一年です。」
自己紹介もおぼつかない所がおかしかったのか口元に手を当てクスクスと笑う仕草を見て、巴は顔が熱くなるのを実感していた。
「あの‥‥‥なんでしょうか?」
堪えきれず、伏し目がちになりながらも声を絞り出し、話掛けてきた理由を尋ねる。
それに気付いたのか赤髪の上級生は申し訳なさそうに話し始めた。
「ごめんなさいね、急に声をかけちゃって。
私は桜庭春香。三年生だけど、気軽にハルカ先輩って呼んじゃっていいからね?」
春香の柔らかい言葉遣いに巴も少し緊張がほぐれてきた。
「わかりました。‥‥‥
それで、あの、ハルカ先輩、私はなにか‥‥‥」
「ああ!そうそう!キミに付いてきてほしい場所があるの!」
「え?わっ‥‥‥」
私はなにか、しでかしたのでしょうか?と、続ける前に春香は巴の腕をグイッと引っ張ってどこかへ案内し始めた。
あまりに大胆な行動に思考が付いていかず、巴はただされるがままに引っ張られて行く。
道中、他の生徒から好奇の目に晒されるのは、注目慣れしてない巴にとってあまり心地よくないものであった。
心の中で「ハルカ先輩」に対する印象がだんだん悪くなりながらも、しかし巴は文句も言わずに付いていった。
しばらく校内を練り歩いた所で春香がようやく巴に声を掛けた。
「着いたわ。ホラ、上がって!」
「うぅ‥‥‥上がるってドコ‥‥‥に‥‥‥!」
巴の目の前に広がるそれは、巴にとって知らない場所では無かった。
円形のステージに四方から伸びる柱状の投影機。
さらにその周囲を取り囲むように置かれたベンチには多くの人が座り、それらが観客席である事を示していた。
学園のパンフレットにも同じ物が載っていたことを彼女は覚えていた
ハルカ先輩が連れてきたのは観客席‥‥‥ではなく、中央に佇むステージ。
つまり、という事は‥‥‥
「む!無理ですよ!私、そんな!」
「いーから!いーから!ほら、遠慮しないで!」
この日1番の大声で抵抗するものの、筋力に自信がない事を自信を持って言える巴は、春香の手によってアッサリとステージ上に引き上げられてしまった。
フィールドに決闘者が2人揃ったことにより、決闘ステージも起動する。
ソリッドビジョンシステムを構築する機器の隙間から虹色の光が流体のように輝く。
決闘者とは当然、春香と巴である。
「どうして‥‥‥」
「ほら、『決闘者たるもの、闘いは避けては通れぬ道』って言うでしょう?後輩ちゃんも背筋を張って!」
「そ、そんなぁ‥‥‥」
この状況を作ったのは間違いなく巴の目の前にいる女なのだが、情けない事に反抗の意思はほぼ無くなってしまっている。
しかしここに来て巴の脳内に一筋の光が射し込んだ。
「あーそうだ!私デュエルディスクを教室に置きっ放しにして来たんですよ!これじゃあ決闘できませんね!」
「それぐらいここの備品ロッカーに入ってるわよ?」
「あっホントだ‥‥‥用意良い‥‥‥」
どうやら光は見間違いだったようだ。
「で、でも!デッキが無いと!」
「ポケットからカードが覗いてるわ」
「めざとーい‥‥‥」
決闘者の視力を侮ってはいけない。
いよいよもって巴は後に引けなくなってしまった。
──そして現在。
「さぁ、後輩ちゃん!デュエルディスクを構えなさい!」
「は、ハイ!」
(どうしてこんな事に‥‥‥)
(‥‥‥だめだ!どう考えてもワケが分からない!)
「さぁ!準備はいいかしら!」
「よくないです‥‥‥」
『デュエルッ!!』
ハルカ:4000LP
手札:5枚
トモエ: 4000LP
手札:5枚
周囲が自然に囲まれたのどかな風景を望める場所に、私立雅ヶ峰女学園は建っていた。
この学園は全寮制の女子高校であり、デュエルアカデミアの名門校として知られている。
入学してきた生徒達はここでデュエルの腕を磨き、デュエル・レディとしてプロの世界へ羽ばたく事を夢見ながら日々を過ごすこととなる。
そんな学園の決闘場にて、今まさに決闘をする者達が居た。
栗色ショートヘアーをフワフワ揺らしながら震えている少女の名は秋月巴(アキヅキ トモエ)。
この春、高校に入学したばかりの新入生である。
決闘者としてすでにフィールドに上がっているにも関わらず、困惑と怯えが混ぜこぜになっている事が表情から伺えた。
そんなカワイそうな少女と対戦するのは桜庭春香(サクラバ ハルカ)。
巴と同じ学園に通う3年生である。
燃え上がるようなワインレッドの髪が邪魔にならないようにまとめ上げると、鼻歌混じりにデッキをシャッフルし、デュエルディスクにセットする。
ウキウキと擬音が聞こえてきそうなほど上機嫌であるのは誰からの目にも明らかだった。
「さぁ、後輩ちゃん!デュエルディスクを構えなさい!」
「は、ハイ!」
(どうしてこんな事に‥‥)
なぜ自分は決闘を申し込まれたのか?なぜ自分はデュエルディスクを構えているのか?答えが導き出せない無意味な問答を頭の中で繰り返しながら巴は目の前に立ちはだかる謎の決闘者に勝負を挑まれた経緯を思い返す。
──今から十数分前、秋月巴は渡り廊下に居た。
入学式から数日経ち、多くの人が通り過ぎるその場所が彼女にとって癒しの空間だった。
彼女にとってなんてことはない、景色をボンヤリと眺めていただけである。
渡り廊下から見える校外の景色をツマミに太陽光を浴びてウトウトしていると、不意に誰かが声を掛けてきた。
「ねぇ、キミ。新入生だよね?」
突然掛けられた聞き覚えのない声に心臓が少しキュッとしながらも、半分閉じ掛けていたまぶたを開けて声の主の方へ体を向ける。
振り向いた先にはやはり巴にとって見覚えのない人物が立っていた。
(綺麗な人‥‥‥)
日に照らされていっそう紅く輝いて見えた髪に少し見惚れてしまう。
平均的な身長より少し高めの自分が見上げている構図なので、おそらくその人が上級生であると気付くのに一瞬遅れてしまった。
「‥‥‥は、はい。こないだ入学しました‥‥‥
あっ秋月巴、です。一年です。」
自己紹介もおぼつかない所がおかしかったのか口元に手を当てクスクスと笑う仕草を見て、巴は顔が熱くなるのを実感していた。
「あの‥‥‥なんでしょうか?」
堪えきれず、伏し目がちになりながらも声を絞り出し、話掛けてきた理由を尋ねる。
それに気付いたのか赤髪の上級生は申し訳なさそうに話し始めた。
「ごめんなさいね、急に声をかけちゃって。
私は桜庭春香。三年生だけど、気軽にハルカ先輩って呼んじゃっていいからね?」
春香の柔らかい言葉遣いに巴も少し緊張がほぐれてきた。
「わかりました。‥‥‥
それで、あの、ハルカ先輩、私はなにか‥‥‥」
「ああ!そうそう!キミに付いてきてほしい場所があるの!」
「え?わっ‥‥‥」
私はなにか、しでかしたのでしょうか?と、続ける前に春香は巴の腕をグイッと引っ張ってどこかへ案内し始めた。
あまりに大胆な行動に思考が付いていかず、巴はただされるがままに引っ張られて行く。
道中、他の生徒から好奇の目に晒されるのは、注目慣れしてない巴にとってあまり心地よくないものであった。
心の中で「ハルカ先輩」に対する印象がだんだん悪くなりながらも、しかし巴は文句も言わずに付いていった。
しばらく校内を練り歩いた所で春香がようやく巴に声を掛けた。
「着いたわ。ホラ、上がって!」
「うぅ‥‥‥上がるってドコ‥‥‥に‥‥‥!」
巴の目の前に広がるそれは、巴にとって知らない場所では無かった。
円形のステージに四方から伸びる柱状の投影機。
さらにその周囲を取り囲むように置かれたベンチには多くの人が座り、それらが観客席である事を示していた。
学園のパンフレットにも同じ物が載っていたことを彼女は覚えていた
ハルカ先輩が連れてきたのは観客席‥‥‥ではなく、中央に佇むステージ。
つまり、という事は‥‥‥
「む!無理ですよ!私、そんな!」
「いーから!いーから!ほら、遠慮しないで!」
この日1番の大声で抵抗するものの、筋力に自信がない事を自信を持って言える巴は、春香の手によってアッサリとステージ上に引き上げられてしまった。
フィールドに決闘者が2人揃ったことにより、決闘ステージも起動する。
ソリッドビジョンシステムを構築する機器の隙間から虹色の光が流体のように輝く。
決闘者とは当然、春香と巴である。
「どうして‥‥‥」
「ほら、『決闘者たるもの、闘いは避けては通れぬ道』って言うでしょう?後輩ちゃんも背筋を張って!」
「そ、そんなぁ‥‥‥」
この状況を作ったのは間違いなく巴の目の前にいる女なのだが、情けない事に反抗の意思はほぼ無くなってしまっている。
しかしここに来て巴の脳内に一筋の光が射し込んだ。
「あーそうだ!私デュエルディスクを教室に置きっ放しにして来たんですよ!これじゃあ決闘できませんね!」
「それぐらいここの備品ロッカーに入ってるわよ?」
「あっホントだ‥‥‥用意良い‥‥‥」
どうやら光は見間違いだったようだ。
「で、でも!デッキが無いと!」
「ポケットからカードが覗いてるわ」
「めざとーい‥‥‥」
決闘者の視力を侮ってはいけない。
いよいよもって巴は後に引けなくなってしまった。
──そして現在。
「さぁ、後輩ちゃん!デュエルディスクを構えなさい!」
「は、ハイ!」
(どうしてこんな事に‥‥‥)
(‥‥‥だめだ!どう考えてもワケが分からない!)
「さぁ!準備はいいかしら!」
「よくないです‥‥‥」
『デュエルッ!!』
ハルカ:4000LP
手札:5枚
トモエ: 4000LP
手札:5枚
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自分の語彙力の無さに四苦八苦しながらも表現した文が褒められるのは高揚ものです。これを糧に今後も頑張りたいと思います!ありがとうございました! (2019-07-15 15:15)