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#01 成瀬真琴という男 作:重力遣い
姉さんが消えてから、二年が過ぎた。
あの時中学生だった俺ももう、高校生。
春。
校舎。
例年より遅く散る、桜の花びら。
特科生の生徒たちが、楽しそうに笑いあいながら下校していく。
部室の中から見える、そんな平和な光景に、俺はぼそりと呟いた。「屑どもが、屑な顔して生きてるなあ」
「屑、とは、誰の事です?」
横から、誰かが入ってきた。
「しかし、あなた。地味そうな容姿とは正反対で、口が悪いですな。とても、すごく」
声の聞こえた方を見ると、眼帯をつけた変態そうな男が立っていた。眼帯と言っても、痛々しい──二重の意味で──医療用の眼帯だ。
「………誰」
「それは、ナンパで?」
「………はあ?」
自分から話しかけてきたくせに、意味がわからない。
因みに、今俺がいるのは、私立神華学園・デュエリスト養成科の校舎だった。
入学試験を受けるため、俺はここにいる。室内には一〇〇以上の中学生が、自分が呼ばれるのを待っていた。
「なに? 俺の名前が呼ばれた訳?」
「あなたの名前も知らないのに、なぜ呼ばれたと分かるのです。阿呆ですかな?」
「じゃ、なんで俺に話しかけたの。邪魔なんだけど」
「暇をもて余すのは苦手なのですよ」
「あーそう」
「まあ、馴れ合うのも苦手になりましたが」
眼帯野郎は、集団をちらっと見た。部屋の連中は、緊張した表情で、背筋を伸ばしている。
「どうせ半分以下でしょう、入学できるのは。それに、入った後で辞める者など、何人もいる」
そういって、眼帯野郎はニヒルな笑みを浮かべた。
入った後で、学校を辞める。そう。ここはそういう場所なのだ。
逆に、問うてやる。
「俺に話しかけたのは、馴れ合いじゃないの?」
「違いますぞ。多分、哀れみですな」
「はぁ?」
「だってあなた、友人が居ないでしょう?」
余計なお世話だ。そして当たり前だ。
「まあ合ってるけど。でも、お前みたいな変態と、友達になる積もりはないよ」
「っはは、イイですねぇ。あなた、凄く気が強いではないてすか。面白い、最高だ」
「うるさい」
「閑話休題、と言うべきか……」
いきなり、意味のわからない事を言ってきた。それから、左手を差し出す。
「私の名は小笠原(おがさわら)麗(うらら)。此処に入学しても、しなくても、宜しくお願いしますぞ」
その白い手を、俺は無視して再び昇降口に視線を向けた。傍らから取り出した音楽プレーヤーのイヤフォンを、耳につけて。
「ちょっと。無視をしないでくだされ。失礼ですぞ」
失礼なのはどっちだ。
握手で左手出したくせに。左手の握手は、敵対の証だ。
音楽の流れていないイヤフォン越しに、また声が聞こえた。
「…………成瀬。成瀬真琴くんはいるかい?」
返事は誰もしない。当たり前だ。成瀬真琴というのは、俺の名前だから。
ニヤ、と小笠原が笑った。
「あなたの名前、バレてしまいましたね。成瀬?」
俺はまた、小笠原を無視する。
「先輩が呼んでいますぞ。もしや、イヤフォンの音が五月蝿くて、私の声も聞こえないのですか?」
俺は答えた。「聞こえてるよ」
つかつかと、先輩の方に歩く。鶯色の髪をポニーテイルにした先輩が、俺を見て訊いた。
「君が、成瀬真琴くん?」
「はい」
「ありがとう。試験をするから来て」
俺は頷いて、部屋からでる。その時に、眼帯野郎が言った。
「頑張れ。後々、逢えるのを楽しみにしていますぞ」
こいつ、もう試験終わってたのか。それとも、相当自分が実力のある人間だと思ってるのか。
俺は無視して、部屋のドアを閉めた。
二日連続投稿です。
あんまりクズ感無いですね。(笑)ただの性格の悪い子見たいになっている……。
あの時中学生だった俺ももう、高校生。
春。
校舎。
例年より遅く散る、桜の花びら。
特科生の生徒たちが、楽しそうに笑いあいながら下校していく。
部室の中から見える、そんな平和な光景に、俺はぼそりと呟いた。「屑どもが、屑な顔して生きてるなあ」
「屑、とは、誰の事です?」
横から、誰かが入ってきた。
「しかし、あなた。地味そうな容姿とは正反対で、口が悪いですな。とても、すごく」
声の聞こえた方を見ると、眼帯をつけた変態そうな男が立っていた。眼帯と言っても、痛々しい──二重の意味で──医療用の眼帯だ。
「………誰」
「それは、ナンパで?」
「………はあ?」
自分から話しかけてきたくせに、意味がわからない。
因みに、今俺がいるのは、私立神華学園・デュエリスト養成科の校舎だった。
入学試験を受けるため、俺はここにいる。室内には一〇〇以上の中学生が、自分が呼ばれるのを待っていた。
「なに? 俺の名前が呼ばれた訳?」
「あなたの名前も知らないのに、なぜ呼ばれたと分かるのです。阿呆ですかな?」
「じゃ、なんで俺に話しかけたの。邪魔なんだけど」
「暇をもて余すのは苦手なのですよ」
「あーそう」
「まあ、馴れ合うのも苦手になりましたが」
眼帯野郎は、集団をちらっと見た。部屋の連中は、緊張した表情で、背筋を伸ばしている。
「どうせ半分以下でしょう、入学できるのは。それに、入った後で辞める者など、何人もいる」
そういって、眼帯野郎はニヒルな笑みを浮かべた。
入った後で、学校を辞める。そう。ここはそういう場所なのだ。
逆に、問うてやる。
「俺に話しかけたのは、馴れ合いじゃないの?」
「違いますぞ。多分、哀れみですな」
「はぁ?」
「だってあなた、友人が居ないでしょう?」
余計なお世話だ。そして当たり前だ。
「まあ合ってるけど。でも、お前みたいな変態と、友達になる積もりはないよ」
「っはは、イイですねぇ。あなた、凄く気が強いではないてすか。面白い、最高だ」
「うるさい」
「閑話休題、と言うべきか……」
いきなり、意味のわからない事を言ってきた。それから、左手を差し出す。
「私の名は小笠原(おがさわら)麗(うらら)。此処に入学しても、しなくても、宜しくお願いしますぞ」
その白い手を、俺は無視して再び昇降口に視線を向けた。傍らから取り出した音楽プレーヤーのイヤフォンを、耳につけて。
「ちょっと。無視をしないでくだされ。失礼ですぞ」
失礼なのはどっちだ。
握手で左手出したくせに。左手の握手は、敵対の証だ。
音楽の流れていないイヤフォン越しに、また声が聞こえた。
「…………成瀬。成瀬真琴くんはいるかい?」
返事は誰もしない。当たり前だ。成瀬真琴というのは、俺の名前だから。
ニヤ、と小笠原が笑った。
「あなたの名前、バレてしまいましたね。成瀬?」
俺はまた、小笠原を無視する。
「先輩が呼んでいますぞ。もしや、イヤフォンの音が五月蝿くて、私の声も聞こえないのですか?」
俺は答えた。「聞こえてるよ」
つかつかと、先輩の方に歩く。鶯色の髪をポニーテイルにした先輩が、俺を見て訊いた。
「君が、成瀬真琴くん?」
「はい」
「ありがとう。試験をするから来て」
俺は頷いて、部屋からでる。その時に、眼帯野郎が言った。
「頑張れ。後々、逢えるのを楽しみにしていますぞ」
こいつ、もう試験終わってたのか。それとも、相当自分が実力のある人間だと思ってるのか。
俺は無視して、部屋のドアを閉めた。
二日連続投稿です。
あんまりクズ感無いですね。(笑)ただの性格の悪い子見たいになっている……。
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個人的に小笠原の実力も気になるところ。 (2018-01-31 21:26)
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