交流(共通)
メインメニュー
クリエイトメニュー
- 遊戯王デッキメーカー
- 遊戯王オリカメーカー
- 遊戯王オリカ掲示板
- 遊戯王オリカカテゴリ一覧
- 遊戯王SS投稿
- 遊戯王SS一覧
- 遊戯王川柳メーカー
- 遊戯王川柳一覧
- 遊戯王ボケメーカー
- 遊戯王ボケ一覧
- 遊戯王イラスト・漫画
その他
遊戯王ランキング
注目カードランクング
カード種類 最強カードランキング
● 通常モンスター
● 効果モンスター
● 融合モンスター
● 儀式モンスター
● シンクロモンスター
● エクシーズモンスター
● スピリットモンスター
● ユニオンモンスター
● デュアルモンスター
● チューナーモンスター
● トゥーンモンスター
● ペンデュラムモンスター
● リンクモンスター
● リバースモンスター
● 通常魔法
永続魔法
装備魔法
速攻魔法
フィールド魔法
儀式魔法
● 通常罠
永続罠
カウンター罠







種族 最強モンスターランキング
● 悪魔族
● アンデット族
● 雷族
● 海竜族
● 岩石族
● 機械族
● 恐竜族
● 獣族
● 幻神獣族
● 昆虫族
● サイキック族
● 魚族
● 植物族
● 獣戦士族
● 戦士族
● 天使族
● 鳥獣族
● ドラゴン族
● 爬虫類族
● 炎族
● 魔法使い族
● 水族
● 創造神族
● 幻竜族
● サイバース族
● 幻想魔族
属性 最強モンスターランキング
レベル別最強モンスターランキング












デッキランキング
第六話 バベルの塔 作:ぬる
エジプトからプライベートジェットで空を行く。目指すはイラク――その昔、最古の文明であるシュメールや、バビロニア王国などが興った地である。
初めての飛行機ということもあってか、アズハは空の旅を存分に満喫した後、そのまま寝てしまった。
目的地であるバグダッド国際空港に着く1時間ほど前に、ラゴスから映像通信が入った。
ラゴス「旅の調子はどうだ? ペガサス」
リュウガ「おかげさまで、それなりに快適だよ」
アズハ「……スピー……」
ラゴス「嬢ちゃんはお疲れか」
リュウガ「ああ。魂がどうであれ、その体は至って普通の、10代前半の少女だからな」
ラゴス「……そうだな」
俺はちらりと隣に座る少女に目を向ける。その寝顔はとても健やかであり、そして、どこか嬉しそうでもあった。
ラゴス「さて、もうあちらさんの状況は送っているが、ここで最終確認だ」
さっきまでとは打って変わっての真剣な顔でラゴスが切り出す。
ラゴス「顕現異世界ケース2・バベルの塔は、イラク・バビロンに2日前に発生――」
リュウガ「その顕現異世界ってネーミング、どうにかならない?」
ラゴス「こっちで出した結論だ。その領域にモンスターが存在するとされる異世界と同じ波長を観測した。つか、もう異世界そのものと言えるだろう。こっちの世界に表出した異世界。故の命名だ。今後同じようなケースが確認されることもあるだろうからな。名前を付けておくに越したことはない」
リュウガ「はいはい、茶々入れて悪かったよ」
ラゴス「――2日前に発生。その際には現実世界の物質が、それに重なるような状態で発生した塔、そして異世界の空間に、徐々に上書きされたらしい。浸食という表現の方が正しいか? 既に都市バビロンはその機能を放棄。イラク国内も大混乱だ」
リュウガ「前回のケースと同じだとすると、やはりモンスターが存在している……?」
ラゴス「ああ。観測結果だとそうなっているが、肉眼でも衛星写真でもモンスターの姿は確認できない」
リュウガ「つまり、俺のように精霊を見ることができる人間でなければ、モンスターは見えない……」
ラゴス「そして、対処も不可能」
アズハ「むにゃむにゃ」
この点に関しては、前回とは異なる。前回のケースではピラミッドに侵入した時点で、どのような人間であろうとモンスターの存在を捉えることができた。これは――?
ラゴス「恐らく、空間としての完成度の関係だろう。前回ならばピラミッドの内部が異世界として完結、完成されていた。だが、今回はまだ未完成なのだろう。閉じた空間、開いた空間という違いもある。規模もこちらの方が段違いだ」
リュウガ「だが時間が立てば、その未完成の空間も完成へと近づく……?」
ラゴス「その通りだ。実際、その空間は僅かずつではあるが拡大している。バベルの塔の建設進行に伴って」
リュウガ「建設だと? 今も、天に向かって伸び続けているのか」
ラゴス「そうだ。そしてこのまま放っておけば、この世界そのものが異世界に浸食されるぞ」
リュウガ「そんな最悪の事態、俺たちの力で防ぐ」
ラゴス「ああ。こちらも最大限の支援を行う。頼むぞ、リュウガ」
リュウガ「ああ、任せてくれ……って――!!」
視界の端に映る、天へと届かんばかりの塔。窓の外に、その壮大な世界が、姿を見せていた。
リュウガ「これがバベルの塔か!!」
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
イラクの玄関口・バグダッド国際空港から、車で南下する。前方には、件の塔が迫るように大きくなっていく。
暫くのドライブの後、車は停車する。
運転手「……車で近付けるのはここまでです。後は徒歩での接近をお願いします」
あの不安定な空間の中では、車を走らせることすら危険行為だ。なにせ異世界なのだから、どのようなトラブルが起きるかはわからない。なるべく危険要素を排斥する、という判断の結果だ。
リュウガ「わかった。ありがとう」
クリボー「クリクリ!」
アズハ「ありがとうございました!」
ハネクリボー「クリ!」
運転手「ええ。……後は頼みます、ペガサスさん。それと――」
彼は非常に申し訳なさそうな顔を浮かべ、言葉に詰まる。
リュウガ「まだ何か?」
運転手「……非常に申し訳ないのですが、これが解決したら、是非私と決闘して頂きたくて……」
リュウガ「……ああ、そんなことか。……わかった。俺も楽しみにしているよ」
運転手「! はい。では、どうかお気をつけて」
彼の送別を受けて、俺たちは塔に向かって歩きだした。その先には、ただ荒野の道が続いていた。
★ ☆ ★ ☆ ★
次回予告!
バベルの塔へやってきた私たち。だけど、塔は色んななモンスターたちによる建設事業の真っ最中! リュウガが機転を利かせて無事潜入に成功するけど、はてさて。これからどうしたらいいんだろう。
次回、「働くモンスター」
アズハ「お楽しみに!」
ハネクリボー「クリー!」
初めての飛行機ということもあってか、アズハは空の旅を存分に満喫した後、そのまま寝てしまった。
目的地であるバグダッド国際空港に着く1時間ほど前に、ラゴスから映像通信が入った。
ラゴス「旅の調子はどうだ? ペガサス」
リュウガ「おかげさまで、それなりに快適だよ」
アズハ「……スピー……」
ラゴス「嬢ちゃんはお疲れか」
リュウガ「ああ。魂がどうであれ、その体は至って普通の、10代前半の少女だからな」
ラゴス「……そうだな」
俺はちらりと隣に座る少女に目を向ける。その寝顔はとても健やかであり、そして、どこか嬉しそうでもあった。
ラゴス「さて、もうあちらさんの状況は送っているが、ここで最終確認だ」
さっきまでとは打って変わっての真剣な顔でラゴスが切り出す。
ラゴス「顕現異世界ケース2・バベルの塔は、イラク・バビロンに2日前に発生――」
リュウガ「その顕現異世界ってネーミング、どうにかならない?」
ラゴス「こっちで出した結論だ。その領域にモンスターが存在するとされる異世界と同じ波長を観測した。つか、もう異世界そのものと言えるだろう。こっちの世界に表出した異世界。故の命名だ。今後同じようなケースが確認されることもあるだろうからな。名前を付けておくに越したことはない」
リュウガ「はいはい、茶々入れて悪かったよ」
ラゴス「――2日前に発生。その際には現実世界の物質が、それに重なるような状態で発生した塔、そして異世界の空間に、徐々に上書きされたらしい。浸食という表現の方が正しいか? 既に都市バビロンはその機能を放棄。イラク国内も大混乱だ」
リュウガ「前回のケースと同じだとすると、やはりモンスターが存在している……?」
ラゴス「ああ。観測結果だとそうなっているが、肉眼でも衛星写真でもモンスターの姿は確認できない」
リュウガ「つまり、俺のように精霊を見ることができる人間でなければ、モンスターは見えない……」
ラゴス「そして、対処も不可能」
アズハ「むにゃむにゃ」
この点に関しては、前回とは異なる。前回のケースではピラミッドに侵入した時点で、どのような人間であろうとモンスターの存在を捉えることができた。これは――?
ラゴス「恐らく、空間としての完成度の関係だろう。前回ならばピラミッドの内部が異世界として完結、完成されていた。だが、今回はまだ未完成なのだろう。閉じた空間、開いた空間という違いもある。規模もこちらの方が段違いだ」
リュウガ「だが時間が立てば、その未完成の空間も完成へと近づく……?」
ラゴス「その通りだ。実際、その空間は僅かずつではあるが拡大している。バベルの塔の建設進行に伴って」
リュウガ「建設だと? 今も、天に向かって伸び続けているのか」
ラゴス「そうだ。そしてこのまま放っておけば、この世界そのものが異世界に浸食されるぞ」
リュウガ「そんな最悪の事態、俺たちの力で防ぐ」
ラゴス「ああ。こちらも最大限の支援を行う。頼むぞ、リュウガ」
リュウガ「ああ、任せてくれ……って――!!」
視界の端に映る、天へと届かんばかりの塔。窓の外に、その壮大な世界が、姿を見せていた。
リュウガ「これがバベルの塔か!!」
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
イラクの玄関口・バグダッド国際空港から、車で南下する。前方には、件の塔が迫るように大きくなっていく。
暫くのドライブの後、車は停車する。
運転手「……車で近付けるのはここまでです。後は徒歩での接近をお願いします」
あの不安定な空間の中では、車を走らせることすら危険行為だ。なにせ異世界なのだから、どのようなトラブルが起きるかはわからない。なるべく危険要素を排斥する、という判断の結果だ。
リュウガ「わかった。ありがとう」
クリボー「クリクリ!」
アズハ「ありがとうございました!」
ハネクリボー「クリ!」
運転手「ええ。……後は頼みます、ペガサスさん。それと――」
彼は非常に申し訳なさそうな顔を浮かべ、言葉に詰まる。
リュウガ「まだ何か?」
運転手「……非常に申し訳ないのですが、これが解決したら、是非私と決闘して頂きたくて……」
リュウガ「……ああ、そんなことか。……わかった。俺も楽しみにしているよ」
運転手「! はい。では、どうかお気をつけて」
彼の送別を受けて、俺たちは塔に向かって歩きだした。その先には、ただ荒野の道が続いていた。
★ ☆ ★ ☆ ★
次回予告!
バベルの塔へやってきた私たち。だけど、塔は色んななモンスターたちによる建設事業の真っ最中! リュウガが機転を利かせて無事潜入に成功するけど、はてさて。これからどうしたらいいんだろう。
次回、「働くモンスター」
アズハ「お楽しみに!」
ハネクリボー「クリー!」
現在のイイネ数 | 105 |
---|

↑ 作品をイイネと思ったらクリックしよう(1話につき1日1回イイネできます)
同シリーズ作品
イイネ | タイトル | 閲覧数 | コメ数 | 投稿日 | 操作 | |
---|---|---|---|---|---|---|
126 | 第二話 降臨 | 846 | 0 | 2017-10-03 | - | |
132 | 第三話 対峙 | 873 | 0 | 2017-10-24 | - | |
122 | 第四話 小さな一歩 | 866 | 0 | 2017-10-29 | - | |
122 | 第五話 冷たくて甘いやつ | 901 | 0 | 2017-11-13 | - | |
105 | 第六話 バベルの塔 | 712 | 0 | 2017-12-29 | - | |
88 | 第七話 働くモンスター | 588 | 0 | 2017-12-30 | - | |
165 | 第八話 神の門 | 1462 | 0 | 2018-01-16 | - |
更新情報 - NEW -
- 2025/09/30 新商品 リミットレギュレーションリストを更新しました。
- 10/08 14:50 掲示板 オリカコンテスト(R)計画処
- 10/08 14:23 デッキ 三幻魔
- 10/08 13:38 掲示板 オリカコンテスト(R)計画処
- 10/08 13:31 評価 8点 《ジェムナイト・ルビーズ》「《ジェムナイト》の展開力が上がった…
- 10/08 13:24 掲示板 オリカコンテスト(R)計画処
- 10/08 13:17 掲示板 オリカコンテスト(R)計画処
- 10/08 12:38 掲示板 オリカコンテスト(R)計画処
- 10/08 11:55 SS 第54話:不可能への挑戦
- 10/08 10:52 SS OtP33 Appreciate
- 10/08 04:36 評価 5点 《グラナドラ》「ゲートボール環境では結構強いカード。 破壊しな…
- 10/08 04:31 評価 7点 《ペンギン勇者》「【ペンギン】のエースモンスターでイラストも素…
- 10/08 02:27 評価 7点 《不知火流 輪廻の陣》「ゲートボール環境だとなかなか厄介なカー…
- 10/08 01:57 評価 2点 《ツタン仮面》「イラストが面白いアンデット族専用カウンター罠。…
- 10/08 01:53 掲示板 オリカコンテスト(R)計画処
- 10/08 01:11 評価 2点 《絶望神アンチホープ》「アンチホープとか言う名前のくせに全く《…
- 10/08 00:55 評価 7点 《オルフェゴール・オーケストリオン》「オルフェゴールの使われな…
- 10/08 00:41 評価 8点 《覚醒の魔導剣士》「総合評価:《調弦の魔術師》などを絡めて魔法…
- 10/08 00:35 掲示板 カードリストにおける誤表記・不具合報告スレ
- 10/08 00:24 評価 10点 《竜呼相打つ》「総合評価:P召喚に簡単に繋がる点で有用。 竜剣…
- 10/08 00:17 評価 3点 《濡れ衣》「総合評価:何回も使われるカードやミラーマッチに対し…
Amazonのアソシエイトとして、管理人は適格販売により収入を得ています。



