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第1章おまけコーナー 作:名無しのゴーレム
ゼロ「…………さて。ここでは俺が作者に代わって、色々好き放題言わせてもらうコーナーとなっている。と言っても、俺一人じゃ誰も得しないからな……という訳で今回のゲスト、主人公の城ヶ崎遊介だ!」
遊介「…………で、なんだよこの空間は」
ゼロ「いや、さっそくこの企画の根本をへし折りに来るなよ……いいか、ここでは第1章【異世界騎士と姫王】について語るんだ」
遊介「語るって、具体的には?」
ゼロ「知るか。作者が言いたいこと、もしくはこれを書いてる最中に思いついたことだよ!」
遊介(色々雑だなぁ……)「……じゃあ、まずは何をするんだ?」
ゼロ「最初は……章題についてでも語っておくか」
遊介「章題って言うと……【異世界騎士と姫王】ってやつのことか?」
ゼロ「そうそう。大体の奴らは分かってると思うけど、『異世界騎士』が遊介で『姫王』は姫……つまりユーノヴェルト・ハートラインのことだな」
遊介「騎士、ねぇ……確かに異世界からは来たけど」
ゼロ「……ぶっちゃけ、今回お前って大した活躍してないよな?」
遊介「っ!?」
ゼロ「いやぁ、思い返してみたんだが……こっちの世界に来て、シズクとデュエルして、カーバンクル隊に入って、女帝とデュエルして負けて、姫に助けられて……」
遊介「やめろぉ!!」
ゼロ「……まったく、初っ端からこんなんじゃ先が思いやられるな。次はもっと活躍しろよ?」
遊介「活躍しろったってなぁ……次って国どうしの対抗試合なんだろ? 俺の出番なんか精々デュエル1、2回分ってところじゃないのか?」
ゼロ「まあな。次章は今回デュエルの様子が描かれなかった連中のデュエル回もあるらしいから、相対的にお前の出番も少なくなるだろうよ……」
遊介「デュエルの様子が描かれなかった連中……カーバンクル隊のことか?」
ゼロ「それもだが、ゲヴァルフォス側の側近たちなんかもだな。……俺はデュエルしないが」
遊介「……お前、そもそもデッキ持ってるのか?」
ゼロ「お、中々鋭いな。御察しの通り、俺はデッキを持ってはいないんだ」
遊介「……なんでそんなに普通に言えるんだよ。それじゃ闘えないだろうが」
ゼロ「闘うのはお前たちの仕事だろ? 俺の仕事は裏方、つまりはお前たちが闘っている裏でコソコソ色々してるんだよ」
遊介「……とんでもなく怪しい表現しかなかったような……えっと、何の話だったっけ?」
ゼロ「お前が主人公でいいの? って話だったな」
遊介「いや違うからな!? ……でも、今回の主人公は俺よりも姫様だろう。女帝に勝って、国の平和を守った訳だし」
ゼロ「その通り。……まあ、姫様は物語全体を通して主人公クラスの活躍をしそうだけどな。頑張らないとその内クビになるぞ?」
遊介「ぐっ……」
ゼロ「……主人公いじりはこのくらいにして、そろそろ本題に入るか」
遊介「……本題?」
ゼロ「ああ。このコーナーでは、本編ではたぶん語られない裏設定とかを主にぶっちゃけていくんだと」
遊介「ふぅん……で、裏設定ってどんな?」
ゼロ「今回は第1章、始まりの章ってこともあるからな……『どうしてこの大陸ではデュエルで戦争やってるか』についてでも語っておくか」
遊介「……え、そこに触れるの? てっきりそういうものだとくらいにしておくんだと思ってた……」
ゼロ「一応設定はあるんだよ。どのくらい機能するかは分からないけどな。……簡単に言ってしまえば、『大陸中でそういう取り決めがなされているから』、『カードの力が通常の武器よりも強力だから』……こんなところか」
遊介「えっと……1つ目のは、国際条約みたいなものなのか?」
ゼロ「そうだ。どの国も敵対してる今では形骸化しつつもあるが、それでもこの取り決めを破るような国は他の国から袋叩きに遭う恐れがある……そんな感じに、しようと思えば出来るけどしないって状況が続いてるな」
遊介「……ん? なあ、俺って前にロザリーに切り捨てられそうになったんだけど……」
ゼロ「それは……あいつ、護身用とか言って刀を持ち歩いてるからな。突然見知らぬ男が出てきて驚いたんじゃないか? あいつ馬鹿だし」
遊介(こいつ、さらっとロザリーを馬鹿って言ったぞ……)「じゃあ、2つ目……カードの力ってのは?」
ゼロ「お前も体感しただろう? 女帝の力……あの黒竜の破壊力を」
遊介「!! ……そう、だったな。あれを見た瞬間、心がへし折れたよ。ただ圧倒的な力……まさに女帝の象徴と言っても過言じゃないな」
ゼロ「さすがにあんなのは極例だが、他のカードも大なり小なり現実に干渉するだけの力はあるってことさ。……あ、そういやこれも触れといた方がいいか。『この世界においての魔法について』……だな」
遊介「ああ、そういえばヘクシエールは魔法の技術が発達してるんだったか」
ゼロ「そうだ。……この世界の魔法というものは、大きく分けて2種類に分けられる。『土地の魔力を使う魔法』と、『魔法石みたいな魔力が込められたものを利用する魔法』だ」
遊介「ふーん……その2つの違いはあるのか?」
ゼロ「前者は比較的大規模な魔法が扱えるが、その土地に秘められた魔力に大きく依存する上に、ある種の才能がなければ使えない。後者は知識さえあれば誰でも使えるが、コストパフォーマンスは格段に落ちる。……王城にある通信用の魔法石だって、現実世界で言えばウン百万は軽く越えてくるからな」
遊介「ま、マジかよ……それだけ貴重ってことなのか?」
ゼロ「そういうことだ。ヘクシエール以外じゃほとんど存在を確認できないらしいから、実質うちが独占しているも同然なんだがな……」
遊介「へぇ……でも、実際に魔法が使われるのを見たことってあんまりないな。どういうものなんだ?」
ゼロ「んー、ヘクシエールで使われているものとしては……広範囲の見張りや怪我人の治療とかが主になるかな」
遊介「……え? なんかもっと、火を出したり雷を落としたりは……」
ゼロ「火をつけたいなら普通に火を起こせばいいし、そもそも雷を落とす機会なんてないだろうが。さっきも言った通り、デュエル以外の武力を敵にぶつけるのは条約で禁じられてるんだよ。だから武力以外で、魔法を使わないといけない部分にだけ使われている……ってワケだ」
遊介「なるほど、ねぇ……」
ゼロ「……よし、じゃあこれくらいで解説はいいだろう。次は……これだ!」
遊介「……? なんだよ、これ……『ビジュアルイメージキャラクター一覧』?」
ゼロ「これは第1章の登場人物の見た目を、他の作品のキャラクターで例えたものだ。例えば、俺たちなら……」
城ヶ崎 遊介:前原 圭一(ひぐらしのなく頃に)
ゼロ・ウロボロス:ギルバート=ナイトレイ(PandoraHearts)
ゼロ「……みたいな感じだな。ちなみにお前は『普通の男子学生っぽい主人公』、俺は『怪しさ満点の男性』……というイメージで決めたらしい。まあ、こんな感じで各登場人物について語っていくんだ」
遊介「……お前はそれでいいのかよ。見た目が怪しいって言われてるんだぞ?」
ゼロ「事実は事実、仕方ないだろ。……あ、たぶん分からないキャラクターがほとんどだろうから、興味を持ったら調べてくれるとありがたいな」
遊介「……誰に言ってたんだ?」
ゼロ「読者に決まってんだろ。じゃあさっそく、まずはヘクシエールの姫王ことユーノヴェルト・ハートラインとゲヴァルフォスの女帝アルカ・グランベルゼだ!」
ユーノヴェルト・ハートライン:ミルヒオーレ・フィリアンノ・ビスコッティ(DOG DAYS)
アルカ・グランベルゼ:レオンミシェリ・ガレット・デ・ロワ(DOG DAYS)
遊介「……あれ? 同じ作品のキャラクターなのか?」
ゼロ「そうだな。この辺りはこのSSが生まれた経緯にも関係するんだが……」
遊介「……? それ、どういう意味だ?」
ゼロ「……実はだな、このSSの世界観の基になっているのが『DOG DAYS』なんだよ」
遊介「…………」
ゼロ「いや、絶句すんのはやめて欲しいんだけど……とにかく、今回の話の中核を占める姫や女帝はおおよそこの2キャラクターが元になっている。いくらか作者が改変したのもあるが……ちなみに作者は当アニメをあんまり見てない」
遊介「…………ハァ!? なんだよそれ、馬鹿じゃねえのか!?」
ゼロ「まったくだ。……『見た目が気に入ったからあらすじとイメージだけで作りました!』とか、よく自信満々に言えるよな」
遊介「……? じゃあ、第2章もそのアニメを基に?」
ゼロ「いいや、そうではないらしい。……少なくとも、ストーリーは」
遊介「なんだよ、その含みは……」
ゼロ「はいはい、じゃあ次だ。ヘクシエールの筆頭騎士シズク・サクラヤと軍師のクイナ・ウィンゲートだ」
シズク・サクラヤ:上野錐霞(C³ -シーキューブ-)
クイナ・ウィンゲート:マリオン・クィン(エスカ&ロジーのアトリエ 〜黄昏の空の錬金術士〜)
ゼロ「……まあ、特に言うことはないな。シズクは『和風の生真面目な少女』、クイナは『落ち着いた感じの大人の女性』ってところだ」
遊介「そうなのか……」
ゼロ「じゃあ次、カーバンクル隊の4人だ!」
ロザリー・キャンベル:セリュー・ユビキタス(アカメが斬る!)
エルド・テイラー:真日和 秀(アスラクライン)
レイチェル・ガルシア:マリー・ミョルニル(ソウルイーター)
ロー・エドガルド:茶渡泰虎(BLEACH)
ゼロ「上から順に『妄信的な猪武者(馬鹿)』、『軽い性格のなよなよした男』、『ミステリアスな女性』、『無口な大男』のイメージだな」
遊介「急に巻いてきたな……」
ゼロ「そろそろ時間なんだよ。いよいよゲヴァルフォス側、軍師と女帝の側近たちだな!」
ライト・グランベルゼ:古市貴之(べるぜバブ)
ヤノカ・セシル:大連寺 鈴鹿(東京レイヴンズ)
アルフレッド・ダーナー:ハロルド(ファイアーエムブレムif)
ゼロ「それぞれ『凡庸なツッコミ系一般人』、『本性がヤバイ女』、『子供達のヒーロー』のイメージだ。……さて、これで大雑把な紹介も終わったな」
遊介「最後の辺りは本当に雑だったな……じゃあ、もうこのコーナーも終わりなのか?」
ゼロ「……最後に次章予告をやったら終わりだな。といっても、俺たちがすることはないんだが……次章が始まるのがいつになるかは分からないが、いつか始めることは約束しよう。じゃあ……またな!」
遊介「えっと……これからも『historical world 〜戦姫たちの想いの軌跡〜』をよろしくな!」
ーー次章予告ーー
「……ここが、ゲヴァルフォス……」
「これよりヘクシエールとゲヴァルフォス、二国間での対抗試合を始める!」
「あいにく、こっちも負けられない理由があるのよ……!!」
「ふむ……軍師が戦場に出るとは、帝国の流儀は理解に苦しむな。だが……闘うとなれば、私も全力を尽く他ないだろう」
「なっ……!? どうして、あなたが……!!」
「私が嘘を見逃すとでも? ……さあ、正体を明かしなさい。……あなたは、何者ですか?」
「『少年王』……?」
「……元々、ヘクシエールとラクシュリングは同盟関係にありました。しかし、2年前のある事件を機に同盟は破棄されてしまったのです……」
「そちらの状況は把握しているぞ? 手を貸してもいいが……1つ、条件がある」
「勝つしかない……姫様のためにも、今ここで!」
「何故こんなことをしたんですか!? 話し合えば、私たちは分かり合えたはずです!」
「ユーノヴェルト……僕と、結婚してほしい」
第2章【少年王の罠】
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というのはさておき次章はなんだかとんでもないことに… (2016-06-19 23:37)
本当は声優も考えようかと思ったんですが……挫折しました。とりあえずイメージキャラクターと同じ声優をイメージすればいいんじゃないですかね?
遊介はシリアス展開が出来るような感じに。……ところでこれからシリアス展開が多めになるんですが、原作ファンから怒られないかがこれ以上なく心配です……あくまで基本的な設定、その一部を借りたという形なので……
次章の開始はかなり遅れる予定となっています。意味深な予告の正体が明かされる日はいつになるのやら…… (2016-06-20 07:01)