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再演〜不思議な旅人〜 作:名無しのゴーレム
ガタンゴトン……
「……もうすぐ、ですな」
馬車に揺られること約2日……目的地はもうすぐそこに見えていた。
「しかし……本当に、私たちが国を留守にして大丈夫なのですか?」
「心配いりませんとも。例え私たちが不在でも、騎士団や各地の領主たちがヘクシエールを守ってくれています。それに……姫のおかげで、帝国の侵略に怯える必要もなくなりましたから」
––––そう。一月ほど前に行われた私と『女帝』アルカ・グランベルゼとの決闘……その結果、帝国は今後侵略を行わないと約束した。
「……最も、彼女らがその約束を反故にする可能性もありますが。油断はなりません……ですから、一刻も早くラクシュリングとの同盟関係を修復しなければなりません。シズク殿が無事に交渉を終えることを祈るばかりです」
「大丈夫ですよ。『あの事件』以前はヘクシエールとラクシュリングは完全な同盟国でしたし……何より、今はフォンがあの国を率いているそうですから」
「……2年前までは、2人で仲良く遊んでいたものでしたね。シズク殿とも交流がありましたし、確かに同盟復活は容易そうですが……そろそろ今後の予定を確認しておきましょう。ゲヴァルフォスに入国した後、まずは……」
ー ー ー ー ー ー
「…………さて」
周囲を見渡す。俺の記憶が正しければ、ヘクシエールの街は何と言うか……西洋風のファンタジーものに出て来そう、って感じだった。それに対してここは……
「テメェ! どこに目を付けて歩いてやがる!」
「あぁん? お前こそ、わざと俺にぶつかって来たんじゃねえのか?」
「ンだとぉ!?」
……ともかく治安が悪い。適当に歩いたら半日も待たずに丸裸にされる自信がある。
「ここが帝国か……」
……とりあえず、ここに至るまでの経緯を簡潔にまとめてみよう。
『おはよう遊介、準備はいいか?』
『ああ。改めて聞いておくけど、今回は厄介事が起きたりはしないんだろうな?』
『しないって言ってんだろ。少しは俺を信用しろ』
『……はぁ、分かったよ』
『よし、じゃあさっさと出発するか。今回は直接ケヴァルフォスに飛んで、そこで後から来る姫たちと合流する予定だからな』
『オッケー。じゃあそれまでは何するんだ?』
『さぁ、観光でもしとくか?』
『適当だなおい……』
『仕方ないだろ。行くぜー』
……そして、気付けばこうなっていたと。なるほど、訳が分からない。
「そもそもゼロの奴はどこに行ったんだ? 前の時は俺の隣に居たし……事故とかじゃない、よな?」
別にゼロがどうなろうと知ったことじゃないが、このままあいつと合流出来ないと本当に詰んでいる。せめて姫様との合流場所さえ分かればなぁ。
「……い、……だ?」
というか、ここがケヴァルフォスかどうかすら分からない訳だし。最悪、姫様の世界とはまた違う世界とかだったら目も当てられない。そうなれば俺も終わりだな。
「……え…………か!」
……あれ、もしかして俺って今ヤバイ状況なの?
「このヤロウ、シカトしてんじゃねぇぞ!!」
「あ? 耳元で何叫んで……うおっ!?」
目の前には大男が一、二……三人。思考に集中して全く気付かなかった。
「うわぁ、異世界でチンピラに絡まれたよ……」
「ワケ分かんねぇこと言ってんじゃねぇ! ここらじゃ見ねぇ顔だな、旅か観光か……どっちにしたってこんなところには来ねぇよなぁ? 大会にこぎつけて入り込んだスパイか?」
「スパイ? いや違う違う。俺は……」
……あれ。この状況、何て説明すればいいんだ? ヘクシエールの関係者……この流れで信じてもらえるか?
「何考え込んでんだ。怪しいなぁ、付いて来い! ダーナーの兄貴にばっちり取り調べてもらうぜ!」
「ちょっと待ってくれ! 俺はゼロの奴と一緒にここに……」
「言い訳はもういい! さっさとしねぇと無理矢理にでも……」
「おっと、ようやく見つけた! おーい!!」
大男たちに腕を掴まれるその寸前、少し離れた辺りから声が聞こえた。その声の主は小走りでこちらに近づいて来て……
「いやぁ……全く、世話を焼かせないでくれよ。君たちも済まないね、僕の連れが迷惑をかけたようで。よし、じゃあ行くとしようか」
その人物は素早く俺の腕を取り、強引に連れ出そうとする。
「…………おい待てお前! 何だ、急に割り込んで来たと思ったら……こいつを連れて行こうとする気か!?」
「勿論そのつもりさ。君たちこの街の警備隊だろう? 僕たちは旅人、王国と帝国の対抗試合を見に来たんだよ。お勤めご苦労様、引き続き警備の方を頑張ってくれ。じゃあ行くと……」
「だから行かせるワケねぇって言ってんだろぉ!?」
……なんだこれ。目の前の人物––中性的な見た目で性別は分からないが––は見知らぬ俺のことをこいつらから助けようとしている……のか? でも話によればあの男たちは警備隊だとか何とか……なら別に連れて行かれても問題ないような気がしてきた。むしろそっちの方が後々楽そうだ。
「やれやれ、見事な愛国心だよ。別にこの国で何かする気は無いのに……仕方ない、強行手段だ。走るよ!」
「えっ、ちょっ……おおおっ!!?」
その人物に半ば引きずられる形で、俺たちはその場を離脱した。当然男達も追いかけて来たが––––
「ふぅ、何とか撒けたみたいだ」
「はぁ、はぁ……疲れた。ってか誰だよお前!!」
「人の名前を聞く時はまず自分から、だろう?」
「え……俺は城ヶ崎 遊介だ。あんたは?」
「僕の名前は、そうだな……ライオネル・グランベルゼだ。さっきも言った通り、しがない旅人だよ」
「……『グランベルゼ』?」
なんだ、何処かで聞いたような……駄目だ、思い出せない。
「ところで、君は何者なんだい? 確か『ゼロ』とか言っていたと思うけど」
「俺としては、まずあんたが何者か聞きたいが……」
聞いたところで素直に答えてもらえるとも限らない。適当に誤魔化して説明するとしよう……
「……なるほど、遊介君はヘクシエールから来たのか。やっぱり、対抗試合を観戦しに?」
「いや、どうやら俺にも招待状が来てたらしくてな。だから対抗試合に出ることになると思う」
「へぇ〜。なら君も凄腕のデュエリストってことか。これは中々の掘り出し物かな」
「掘り出し物って何だよ……あ、そうだ。旅人ってことはこの国の地図とか持ってるのか? 早く姫様たちと合流したいんだ、だから……」
「姫様……ああ、ヘクシエールの『姫王』か。なら一緒に来るといい。今から闘技場を見に行くから、そこで衛兵と話をつければいい。もしかしたら『女帝』もいるかもしれないし……ね」
「女帝……!!」
……あの時の恐怖、忘れやしない。俺にどうしようもない圧倒的な力の差を見せつけた女帝……あいつと、また会うのか。
「……どうした? 体調が優れないとか?」
「何でもない……行こう。確かに、そこなら確実に姫様たちと会えるはずだからな」
––––こうして、俺の2度目の異世界冒険譚は幕を開けたのだった。ま、結論から言えば今回も無事に終わることなど無かったのだが。
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開幕トラブルは遊戯王の基礎。チンピラに絡まれるくらいならまだ軽いさ。
そして突然現れたグランベルゼ…あのファミリーか。これは何か起こしてくれそうだ。 (2017-02-09 18:16)
実はライオネルも言っている通り、このチンピラたちは町の警備隊なんですよ。つまりはガラの悪いけど仕事はする警察官みたいなもの。
ライオネルが何をするのか、次回に乞うご期待! ……ネタバレすると特に何もしないんですが(え (2017-02-09 21:16)
ター坊さんも仰られていますが、いきなり絡まれてデュエルというのは遊戯王作品ではありがちでありながら王道である展開ですよね。
さて遊介の2度目の異世界冒険譚は一体どうなってしまうのか……まあ遊介の台詞から考えると結構波乱、というかとんでもない展開になってしまいそうに聞こえますが……
(2017-02-10 13:32)
チンピラ乱入は遊戯王ssに限らず話の導入として便利すぎるんですよねぇ。あまり乱用しないように気を付けないと。
今回の異世界冒険はある意味前回よりもハードになります。前章では大したことが出来なかった彼も、この章では…… (2017-02-10 21:33)